〖枠順確定〗エリザベス女王杯 2025|レガレイラは4枠7番、ステレンボッシュは1枠2番

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〖枠順確定〗エリザベス女王杯 2025|レガレイラは4枠7番、ステレンボッシュは1枠2番

開催:2025/11/16(日)京都・芝2200m(外)|3歳以上牝馬|定量|GⅠ

確定日時:11/14(金)午前。
京都外回り2200mは3角がコース最高点→4角にかけて下り→平坦直線403mという特殊形態。
今年のエリザベス女王杯は、昨年の雪辱に燃えるレガレイラ(4枠7番)と、復活を期すステレンボッシュ(1枠2番)の「女王決定戦」に、秋華賞組や上がり馬がどう割り込むか――という構図になりました。

ここでは、枠順×脚質×血統の観点から並びを整理し、「どのゾーンから勝ち筋が描きやすいか」を確認しておきます。


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第50回 エリザベス女王杯(GⅠ)枠順確定!「下り→再加速」の並びを読む

コース形状のポイントは、「向正面で我慢→3〜4角の下りでギアアップ→L2〜L1の減速幅をどれだけ小さくまとめられるか」という一点。
その意味で、中〜内枠でロスなく立ち回りやすい並びを引けたかが、まず最初のチェックポイントになります。

人気の一角レガレイラは望んでいた中寄りの4枠7番。対してステレンボッシュは最内1枠2番。
秋華賞2・3着のエリカエクスプレス(3枠6番)、パラディレーヌ(1枠1番)も含め、有力どころの多くが1〜4枠に集まったのが今年の大きな特徴です。

確定枠順

1枠①パラディレーヌ(岩田望来)
1枠②ステレンボッシュ(C.ルメール)
2枠③シンリョクカ(木幡初也)
2枠④カナテープ(D.レーン)
3枠⑤サフィラ(西村淳也)
3枠⑥エリカエクスプレス(武豊)
4枠⑦レガレイラ(戸崎圭太)
4枠⑧ヴェルミセル(鮫島克駿)
5枠⑨ボンドガール(津村明秀)
5枠⑩セキトバイースト(浜中俊)
6枠⑪フェアエールング(丹内祐次)
6枠⑫ライラック(藤岡佑介)
7枠⑬ココナッツブラウン(北村友一)
7枠⑭ケリフレッドアスク(岩田康誠)
8枠⑮オーロラエックス(松山弘平)
8枠⑯リンクスティップ(C.デムーロ)

※フルゲート16頭立て。


内枠の展望(1〜2枠)

1〜2枠には、ステレンボッシュ+秋華賞組+差し脚自慢がバランス良く配置されました。

  • ①パラディレーヌ(1枠1番)
    秋華賞3着の鋭い上がりが魅力。
    極端な外から内への替わりで、「ロスの少ない後方〜中団イン差し」という理想形が描きやすい並びです。京都外回りで直線に向くまでじっくり溜められれば、下り→再加速で一気に浮上できるタイプ。
  • ②ステレンボッシュ(1枠2番)
    桜花賞馬が待望の復権を狙う一戦。
    ロベルト×キングマンボ系らしい立ち回り×持続ギア型で、本来は京都2200m自体は歓迎の舞台。
    1枠2番なら序盤に無理なくポケットを確保しやすく、L2まで“溜め→直線で粘り込む”構図が取りやすい枠です。
  • ③シンリョクカ(2枠3番)
    器用に立ち回れるタイプで、内々でロスを抑えて運べる枠順
    多少ペースが流れても、距離ロスの少なさで最後のひと伸びを引き出しやすくなりました。
  • ④カナテープ(2枠4番)
    1800m前後の切れ味勝負で結果を出してきた差し馬。
    内2枠なら平均〜ややスローの流れで内ラチ沿い→下りを活かして直線外へというロスの少ない差しが打ちやすく、距離延長分の不安を枠でカバーできる並びです。

京都外2200mは、スローペースになった年ほど内枠の恩恵が大きいコース
1〜2枠に有力どころが固まった今年は、「内で溜めた馬がどこで進路を確保できるか」が鍵になりそうです。


中枠の展望(3〜6枠)

3〜6枠には、レガレイラ+エリカエクスプレス+サフィラという、今年の主役クラスが揃いました。

  • ⑤サフィラ(3枠5番)
    ディープ系らしい切れに、持続力も兼備したタイプ。
    中枠からスムーズに中団〜やや前目を取れれば、「4角の下りで外に出してL2で再加速」という理想パターンが描けます。
  • ⑥エリカエクスプレス(3枠6番)
    秋華賞2着の先行型。今回も好位〜番手から自分のリズムで運ぶ競馬が濃厚です。
    コース形状的に、3〜4角の下りで隊列が動く中でも外に振られ過ぎずに回れる位置で、ペースを作りつつ粘り込む絵がイメージできます。
  • ⑦レガレイラ(4枠7番)
    有馬記念&オールカマーを制した地力最上位馬が、欲しかった「中〜内寄り」を確保。
    SS×欧州スタミナらしい巡航+再加速型で、向正面で脚を使わず→下りで自然と進出→L2でギアをもう一段という得意パターンを描きやすい枠です。
    スタートさえ無難に出れば、展開・コース・枠の三拍子が揃ったと言ってよいポジション取りが可能。
  • ⑧ヴェルミセル(4枠8番)
    持続力タイプの差し馬で、7番とセットで中団のいい位置を取りやすい並び。
    4角で外に張り出され過ぎなければ、レガレイラの“後ろから同じような脚”を使って面白い存在です。

過去の京都開催では、中枠〜外の差し・先行がバランスよく好走しているレース
今年も「3〜6枠ゾーン=レースの真ん中」から、勝ち馬が出る可能性は高そうです。


外枠の展望(7〜8枠)

7〜8枠には、実績馬ココナッツブラウン・ライラック、勢いあるオーロラエックス・リンクスティップといった伏兵陣が並びました。

  • ⑫ライラック(6枠12番)
    4年連続エリ女参戦の常連。京都開催で「馬番12」が勝率・連対率ともに高いゾーンである点はデータ上の追い風。
    後方からの差し脚質ですが、ペースが流れて外差し寄りの馬場になれば、一発のシナリオも。
  • ⑬ココナッツブラウン(7枠13番)
    札幌記念2着など、タフな条件で牡馬一線級と互角の勝負をしてきた実績馬。
    7枠ならば内外のバランスが良く、馬場を見ながら進路を選べる「自在枠」。時計のかかる馬場なら一気に主役級まで評価を上げたい一頭です。
  • ⑮オーロラエックス(8枠15番)
    連勝の勢いで初GⅠに挑む上がり馬。
    ディープ×Galileoの持続型配合で、外々を回されてもL2〜L1まで脚色を落としにくいタイプ
    ペースが流れ、外差し傾向が強まるようなら「大外からまとめて面倒を見る」シナリオも十分です。
  • ⑯リンクスティップ(8枠16番)
    3歳の成長途上ながら、末脚に魅力。
    大外枠はもちろん楽ではありませんが、隊列がばらけやすいコース形状でもあり、直線で進路を見つけやすいメリットもあります。

一般論として京都外2200mは「極端な外はロスが増えやすい」一方で、ペースが流れた年は差し・外枠の台頭も多いコース
当日の馬場バイアスや、土曜までの傾向を確認しつつ、外の差し勢をどこまで拾うかを決めたいゾーンです。


枠順から見えるおおまかな展開シミュレーション

先行〜好位:③シンリョクカ、⑥エリカエクスプレス、⑪フェアエールング、場合によって⑩セキトバイーストあたり。
好位〜中団:②ステレンボッシュ、⑤サフィラ、⑦レガレイラ、⑧ヴェルミセル、⑨ボンドガール、⑬ココナッツブラウン。
後方〜差し・追い込み:①パラディレーヌ、④カナテープ、⑫ライラック、⑮オーロラエックス、⑯リンクスティップ など。

向正面ではそこまで無理にペースが上がらず、3〜4角の下りからラップが動く「L4からのロングスパート戦」になりそうなメンバー構成。
⑥エリカエクスプレスが自然体でペースを作り、その外・斜め後ろに⑦レガレイラ、内に②ステレンボッシュという隊列になれば、人気馬どうしの総合力勝負になりやすい並びです。

一方で、外の差し勢(⑬ココナッツブラウン、⑮オーロラエックス、⑯リンクスティップ)が4角手前から動く展開になれば、
内で溜めた①パラディレーヌや④カナテープの「イン突き」も含め、差しの総決算のようなレースになる可能性もあります。


血統視点からの「枠順+プラス材料」メモ

  • ⑦レガレイラ(4枠7番)
    SS×欧州スタミナ型で、京都外2200mの「下り→再加速」条件に最もフィットする配合の一頭。
    中枠7番なら、スタート五分なら外を回され過ぎずに“理想の巡航ポジション”を取りに行けます。
  • ②ステレンボッシュ(1枠2番)
    ロベルト×Kingmamboでロンスパ適性の高い配合。
    1枠で「内の最短距離」を使えるのは大きく、精神面さえ立て直せていれば、配合と枠順はプラス材料です。
  • ⑥エリカエクスプレス(3枠6番)
    エピファネイア×Galileoの欧州スタミナ寄りロンスパ型
    3枠なら逃げ・番手〜好位と自在に選べる並びで、「前々で粘り込むロンスパ」の勝ちパターンを取りやすい枠です。
  • ①パラディレーヌ(1枠1番)
    キズナ産駒らしい持続寄りの末脚タイプ。
    京都外回りの最内枠は、一度ハマると直線で内ラチを頼って伸びてこれる黄金枠
    秋華賞のように外を回されることなく、スムーズに内で溜められれば一変まで。
  • ⑬ココナッツブラウン(7枠13番)
    キタサンブラック×キングカメハメハの巡航×持続ギア型
    7枠13番は、内の様子を見ながら位置を決められる“観察枠”。
    馬場がタフならタフなほど、外から長く脚を使う持続戦に持ち込んでくる可能性があります。
  • ⑮オーロラエックス(8枠15番)
    ディープ×Galileoのロングスパート向き配合。
    8枠でも、「残り800mから一気に外をまくり上げる」絵が浮かびやすい血統で、
    ペースと馬場次第では大きく評価を上げたい存在です。

総評:枠順評価と今後のチェックポイント

枠順だけをベースにした現時点のイメージをまとめると、

  • 枠順+適性+地力で一歩リード…⑦レガレイラ
  • 内枠で見直しが必要…②ステレンボッシュ、①パラディレーヌ
  • 隊列の主導権を握りうる中枠…⑥エリカエクスプレス、⑤サフィラ
  • 馬場・ペース次第で浮上する外枠勢…⑬ココナッツブラウン、⑫ライラック、⑮オーロラエックス

あとは、当週の追い切り内容と馬場傾向(内有利か、差し有利か)をどこまで上積み・減点するか。
「特別登録」「過去10年血統トレンド」「レガレイラ徹底分析」で整理してきた軸と、この枠順情報を組み合わせて、最終予想につなげていきたいレースです。

最終的な印・買い目は、当週の調教&馬場バイアスを踏まえて別記事で整理予定です。

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