【徹底分析】レガレイラ|エリザベス女王杯2025◎候補の“巡航+再加速”設計
有馬記念V(2024)→オールカマーV(2025)。牡馬一線級とも互角以上の実戦値を持つレガレイラが、京都芝2200m(外)=下り→再加速の持続舞台に戻ってくる。
本稿では血統(型)×ラップ適性×近走フォームの三点から、勝ち筋とリスクを“レース当日までブレない軸”として整理する。
基本プロフィール
- 馬名:レガレイラ(牝4)
- 主戦想定:戸崎圭太
- 想定舞台:京都 芝2200m(外)/牝馬GⅠ・定量
- セールスポイント:中長距離での巡航力×再加速/対一線級で証明済みの地力
近走フォーム(主要)
- 有馬記念(2024):勝利…ロンスパの持続戦で地力上位を証明。
- 宝塚記念(2025):11着…道悪・消耗戦寄りで噛み合わず。
- オールカマー(2025):勝利…中盤の巡航維持→直線の再加速が噛み合い快勝。
※レース名は理解補助。細部は公式成績をご参照ください。
血統で読む「勝てる型」
配合骨格:SS×欧州スタミナ
父スワーヴリチャード(ハーツクライ系=SS)×母ロカ(父ハービンジャー=Dansili系)。
サンデーの回転に欧州スタミナ(Dansili/Robertoラインの持続芯)が重なり、“巡航を落とさず→直線で再加速”するロンスパ適性を先天的に備える。
- 長所:L4〜L1での脚色維持、下りで回転を落とさない。
- 補強点:好位〜中団のロス削減で地力がさらに“見える”。
- 注意:極端な瞬発一点勝負や、極悪馬場の総合力戦は相対マイナスに振れやすい。
コース適性:京都外回り2200mの“作法”
京都外回り2200mは3角が最高点→4角にかけて下り→平坦直線403m。コーナーで脚を使わず、下りで回転を落とさず速度を乗せ、L2→L1の減速幅を最小でまとめる設計が最適解。
- 理想像:内〜中ラチ沿いでロスなく→4角の下りで自然進出→直線は“惰性+ひと噴き”で抜ける。
- 地力裏付け:有馬・オールカマーで示した巡航維持能力と終いの再加速は、この舞台の最重要スキルに合致。
- 枠順補正:中〜内がベター。大外連発は距離ロスが増え、末の質を削るリスク。
ラップ適性:勝ち筋の“型”
想定勝ちパターン(基準)
やや締まった平均〜スロー寄り→L4からのロンスパ→L2で再加速→L1粘り勝ち。
レガレイラは中盤の巡航ゾーンで脚を使わない運びができれば、L2のギア再点火で抜け出す絵が最もハマる。
- ◎合致:平均〜ややスロー→ロンスパ年
- ○可:やや消耗の平均→立ち回り勝負年
- △懸念:超スロー瞬発一点/消耗極端(重悪+強風など)
一週前追い切り(レガレイラ)
美浦・W(ウッド)併せ|強め→併入
同僚を1馬身追走→直線内からスッと反応して併入。フォームのブレが少なく、ロンスパ対応の回転を維持できている点が好感。
L2の再点火=“下り→再加速”を意識した内容で、叩き良化型らしく当週の上積み余地も残す手ごたえ。
- 評価:A(仕上がり段階を踏まえ好時計帯/反応◎)
- 注目:パドック〜返し馬のテンション管理でL2の質を底上げできるか
データ補強|前走オールカマー組の成績(過去10年)
集計:2015〜2024(阪神開催年も含む)。前走が産経賞オールカマー(GⅡ)だった馬の本レース成績は、
【2-1-0-13】(勝ち2/2着1/3着0)。勝ち馬は2015マリアライト・2022ジェラルディーナ。
- ※参考:2014年はラキシスが前走オールカマー2着から本レース優勝(集計外年)。
年別の主要好走例(2015〜2024)
| 年 | 馬名 | 前走 | 本レース結果 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | ジェラルディーナ | オールカマー 1着 | 1着 | 「AC勝ち→エリ女勝ち」の近10年での達成例 |
| 2015 | マリアライト | オールカマー 5着 | 1着 | ACでヌーヴォレコルトに先着を許すも本番で逆転 |
| 2015 | ヌーヴォレコルト | オールカマー 2着 | 2着 | AC上位→本番も連対 |
| 2014* | ラキシス | オールカマー 2着 | 1着 | *10年集計外だが関連性の強い事例 |
他有力との比較ポイント
- 対・瞬発型(ディープ直系の切れ特化):L2のみの一点勝負だと相対的に見劣りうる。スムーズな隊列形成と中盤ロス削減で相殺。
- 対・先行粘り型:下りでの“回転維持”能力で上回れる。直線入口で半馬身でも前を射程に。
- 対・欧州持続型:ロンスパ耐性は互角以上。L2の再点火速度で差を付けたい。
リスクと鍵(当週で見るべき3項目)
- 枠順・位置取り:中〜内の取り回しが理想。序盤で無理せず“自然に好位〜中団”。
- 馬場バイアス:内の粘りが強い週はプラス。極端な外差し/極悪馬場は“リスク増”。
- 気配・折り合い:入れ込みはL2の再加速を削る。パドック〜返し馬の落ち着きは重要指標。
逆張りデータ|オールカマー勝ち→エリ女で崩れた年
- 2017 ルージュバック:AC1着→本番9着(展開ミスマッチ)
- 2020 センテリュオ:AC1着→本番5着(阪神・渋馬場で再加速鈍化)
- 2021 ウインマリリン:AC1着→本番16着(極悪馬場+消耗)
※例外的に「AC1着→本番1着」は2022ジェラルディーナ。
レガレイラが危うくなる条件(要警戒)
- 極端な瞬発一点勝負(超スローでL2だけの競馬)
- 外外を回される展開(下り前に脚を使う)
- 馬場悪化+向かい風強め(再加速の回転が落ちる)
相手候補(型で拾う)
- ミスプロ主導×母父SS(下りで回転維持)
- ハービンジャー/ハーツの持続ギア型(ロンスパ適性)
- 母父ディープで終いの質を補強できるタイプ
総合評価(登録段階)
コース適性:A+/血統適性:A+/地力:S/不確定要素:B
※S>A>B>Cの4段階+。当週の枠順・最終追い・馬場傾向で最終上げ下げ。
買い方メモ(現時点の叩き台)
- 馬連(本線):レガレイラ—「持続ギア型(SS×欧州/ミスプロ主導/ハービンジャー系)」
- 三連複(押さえ):レガレイラ—持続型—先行粘り(中〜内枠)
- ワイド安全策:相手筆頭は“下りで回転を落とさない”タイプ
参考:京都外回り2200mの形状特性(3角最高点→下り→平坦403m)/近走実績(有馬記念・宝塚記念・オールカマー)/前走別成績(2015〜2024)。
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