【最終予想】エリザベス女王杯2025|あなたはどの牝馬を買いますか?血統×ロンスパ適性で絞り込み
開催:2025/11/16(日)京都・芝2200m(外)|3歳以上牝馬|定量|GⅠ
ポイント一言:京都外回り2200mは「向正面でタメ→3〜4角の下りで再加速→L2が最速」になりやすいロンスパ戦。
今年は地力最上位のレガレイラに、復権を狙うステレンボッシュ、ロンスパ血統のエリカエクスプレスが挑む構図ですが、○▲ともロベルト系で“ムラ”も抱えた存在。
その分、最終結論では「印は評価」「馬券はリスク管理」という形でバランスを取ります。
枠順・血統・傾向の整理はこちら:



1.京都芝2200m(外)×今年のメンバー構成
京都外回り2200mは、ざっくり言うと「中距離寄りのスタミナ戦」。
- 向正面でペースが落ち着きやすい
- 3〜4角の下りで一気にラップが動く(L4〜L2が勝負どころ)
- 直線は平坦403mで、L2最速→L1で少し落ちるロンスパ型になりやすい
つまり「一瞬のキレ」よりも、
◎ 11秒台前半を3F以上続けられる持続力
◎ 下り坂でギアチェンジしてもフォームが崩れない体幹の強さ
がカギになります。
今年のメンバーを見ると、
- レガレイラ…SS×欧州スタミナでロンスパ適性◎
- ステレンボッシュ…ロベルト×キンカメの地力+スタミナ
- エリカエクスプレス…エピファネイア×Galileoの「THE・ロンスパ血統」
- カナテープ…1800m前後で切れ味を見せてきた差し馬。距離延長でスタミナが問われるが、枠と流れ次第で浮上
- ライラック・ココナッツブラウン・オーロラエックス…持続型差し勢
と、“長く脚を使える牝馬たち”の女王決定戦という色合いが濃い一戦です。
2.最終印
まずは結論から。
◎ ⑦レガレイラ(4枠7番)
○ ②ステレンボッシュ(1枠2番)
▲ ⑥エリカエクスプレス(3枠6番)
△ ①パラディレーヌ(1枠1番)
△ ⑬ココナッツブラウン(7枠13番)
△ ⑮オーロラエックス(8枠15番)
○▲ともにロベルト系で、気分屋な一面・メンタル面の不安はゼロではありません。
そのため、「印では評価するが、馬券はレガレイラ1頭軸+ヒモ厚め」でリスクをコントロールする形を取りました。
3.各馬の評価と根拠
◎ ⑦レガレイラ|“コース×血統×枠順”がピークで重なる女王候補
父スワーヴリチャード×母父ハービンジャー。SSの瞬発力に欧州スタミナを重ねた、いかにも京都外2200m向きのロンスパ配合です。
- オールカマーでは、L4〜L1まで11秒台を並べる持続ラップを自分で作って押し切り
- 有馬記念でも牡馬一線級相手に互角以上のロンスパ性能
- 中〜外からのロングスパートで“止まらない末脚”が最大の武器
今回の4枠7番は、まさにその長所を全部出し切れる「黄金枠」。
- 内のステレンボッシュやエリカエクスプレスを見ながら位置を決められる
- 向正面で脚を使い過ぎずに中団の外めを確保しやすい
- 3〜4角の下りで、馬なりのまま自然に進出できるポジション
調教でも、前走以上にフォームが締まり、“余裕残しのデキ”から「仕上げてきた」印象。
大きな不安材料は見当たらず、ここは素直に女王筆頭と見て◎を打ちます。
○ ②ステレンボッシュ|地力は互角級。ただしムラも抱えた“気分屋の女王”
父エピファネイア(ロベルト系)×母父ルーラーシップ(Kingmambo)。
ロベルト×キンカメという、ロンスパ戦に強いパワー+スタミナ型の配合です。
- 桜花賞を制したように、本来の地力は世代トップクラス
- 2200mへの距離延長はむしろプラス寄り
- 1枠2番で「内の最短距離+イン突き」のプランが取りやすい
一方で、ロベルト系らしい気分屋な一面や、精神面での難しさは否めません。
前走までの内容からも「走るか・走らないか」のブレ幅はレガレイラ以上と見ておきたいところ。
そこで今回は、
◎をレガレイラで一本化しつつ、「地力は互角以上、でもムラもある」2番手評価として○
という扱いにしました。
レガレイラとセットで“来れば配当はそこまで跳ねないが、飛べば他の妙味が増す”という立ち位置です。
▲ ⑥エリカエクスプレス|エピファネイア×Galileoの「THE・エリ女配合」
エピファネイア×母父Galileoという、ロンスパ戦にベストマッチな配合。
秋華賞2着からの参戦で、ローテ的にも文句なしの一頭です。
- 前走は早めに動いて押し切りに行く競馬で僅差2着
- 2200mのロンスパ戦なら、早め進出からの粘り込みがより活きる
- 3枠6番で隊列の主導権を握りやすく、「勝ちに行く競馬」がしやすい
血統・枠順・ローテだけを見ると、実はレガレイラと双璧と言っていいレベル。
それでも▲止まりなのは、やはり父エピファ+母系欧州血統らしい“気分次第”な面を評価に織り込んだためです。
人気も踏まえると、「本命にはしづらいが、来れば納得」という立ち位置。
馬券ではレガレイラとのセット本線(馬連)で押さえつつ、飛んだケースも想定して組み立てたい一頭です。
△ ①パラディレーヌ|最内イン差しがハマれば“人気以上”の一撃
キズナ産駒らしい持続寄りの差し脚に、秋華賞3着の実績。
今回の1枠1番は、京都外回りのエリ女において「ハマれば激走、捌けなければ凡走」という典型的な諸刃枠です。
- 秋華賞のように外を回されず、内でじっと溜められれば末脚は上位
- レガレイラやエリカが動いたあとに、内ラチ沿いをスルスル伸びる絵も
- インがまだ生きている馬場なら、人気以上の着順は十分
レガレイラ本命の立場からは、「2〜3列目のヒモとして必ず拾いたい差し馬」という評価で△。
△ ⑬ココナッツブラウン|キタサン×キンカメ系の巡航力。タフ馬場なら怖い1頭
父キタサンブラック×母父キングカメハメハ。
巡航力とパワーに寄った配合で、時計のかかるロンスパ戦は大歓迎です。
- 札幌記念2着など、タフな条件で牡馬一線級とも好勝負
- 7枠13番で、内の出方を見ながら好位〜中団外を選べる
- 馬場が渋ったり、スタミナ勝負になればなるほど評価を上げたいタイプ
「レガレイラが外から動いたラインに、少し遅れて同じように乗ってくる」といったイメージで、
連下・三連系の相手としてはかなり面白い穴馬です。
△ ⑮オーロラエックス|ディープ後継×Galileoの“外差し要員”
父サトノダイヤモンド(ディープ系)×母父Galileo。
いかにも「外から長く脚を使う」ロンスパ型で、8枠15番でもスタミナでカバーできるタイプです。
- ここまでのレース内容からも、L4〜L2でジワジワ脚を伸ばす形がベスト
- 外枠でも、ペースが流れて外差し馬場になればチャンス十分
- 人気とのバランスを考えると、“来た時だけ美味しい”穴枠
レガレイラ本命の馬券構成としては、「大外枠のロンスパ血統」という一点買いのイメージで△に据えます。
4.買い目イメージ(レガレイラ1頭軸+ロベルトのムラをケア)
◆本線
◎レガレイラ1頭軸で組み立てます。
- 馬連:⑦ – ②⑥(本線)+①⑬⑮(押さえ)
- ワイド:⑦ – ②⑥①⑬⑮
ロベルト系の②・⑥が両方走るパターンも、どちらか飛ぶパターンも想定しつつ、
「とにかく⑦レガレイラ絡みの組み合わせを厚めに」取るイメージです。
◆三連複
- 三連複フォーメーション
1列目:⑦
2列目:②⑥①⑬⑮
3列目:②⑥①⑬⑮+(余裕があれば④カナテープ、⑫ライラックまで)
◎レガレイラから、相手はロベルト2頭+白三角3頭を中心に、
「ロベルトが飛んでも白三角で拾えるように」底を少し広げる設計です。
◆三連単(遊び程度に)
- ⑦ → ②⑥① → ②⑥①⑬⑮
あくまで“おまけ”の位置づけ。
基本は三連複と馬連・ワイドで、ロベルトのムラを受け止めつつレガレイラの軸信頼というスタイルを推奨します。
5.まとめ:今年のテーマは「ロンスパ力」と「ロベルトのムラとの付き合い方」
あらためて、今年のエリザベス女王杯を一言でまとめると、
◎ レガレイラのロンスパ性能が一枚上。
○ ステレンボッシュ&エリカエクスプレスは「走れば怖い」ロベルト系。
△ 白三角勢でロベルトのムラをケアしつつ、馬券はレガレイラ1頭軸。
というレースだと考えています。
当日の馬場次第では、①パラディレーヌのイン差しや、⑬ココナッツブラウン・⑮オーロラエックスの外差しが、
人気馬の“ちょっとした不発”をすくい取るシーンも十分ありそうです。
あなたの中の「この一頭だけは外せない」という答えと照らし合わせながら、
週末の女王決定戦を一緒に楽しめればうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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