日本ダート界の若き王者が、歴史を変える瞬間に挑戦する。
サウジカップを制し、世界トップ評価まで上り詰めたフォーエバーヤング(牡4・矢作芳人厩舎)。最大の武器は3~4コーナーからトップスピードを長く維持するロングスパートと、ゴール前でもうひと伸びする差し返しのしぶとさだ。瞬間的な“切れ味”でなく、持続質の総合力でねじ伏せるタイプである。
次なる舞台は、米カリフォルニア・デルマー競馬場で行われるブリーダーズカップ・クラシック(ダ2000m)。11月2日(日本時間)に発走予定の“世界ダートの本丸”だ。(開催情報:JRA-VAN海外ページ)
今年は、フィアースネス/バエザ(Baeza)/ネバダビーチ/コントラリーシンキング/フォーエバーヤング/シエラレオーネ/マインドフレーム/ジャーナリズム/アンティクアリアンの9頭で激突へ。昨年の覇者はシエラレオーネ(末脚一閃)。今年は連覇と年度代表馬級タイトルを狙う大一番でもある。
重要アップデート:有力馬ソヴリンティは発熱のため出走取消(SCRATCHED)。これによりフィールドは9頭立てに変更。
■ オッズの地合い(10/29時点の報道整理)
・米モーニングライン:フィアースネス 5/2が最上位、シエラレオーネ 7/2、フォーエバーヤング 7/2、マインドフレーム 6/1、ジャーナリズム 5/1 など。
・日本側の予想・売れ行き:フォーエバーヤングとシエラレオーネ中心の二強気配。
市場の違いから「日本はFY寄り/米はフィアースネス寄り」という評価差が自然に生じている。
🏁 展開イメージ(ロングスパート戦を前提)
先行主導:コントラリーシンキング、フィアースネス、ネバダビーチが前へ。米式の高圧ロングスパートで淀みは少ないが、ソヴリンティ不在で先行勢の圧はやや緩む可能性。
好位~中団からの持続押し上げ:フォーエバーヤングは好位~中団外で折り合い、3~4角からスピードを持続して4角で前を捕まえに行くのが勝ち筋。
フィアースネスは昨年クラシック2着の実績が示す通り、10Fでの粘圧に優れる。
ジャーナリズム/アンティクアリアン/バエザもこの隊列でチャンスを伺う。
差し・一撃:シエラレオーネは後方で脚を温存し直線で破壊力ある末脚。ペースが締まるほど浮上するタイプで、昨年の再現を狙う。
📊 脚質メモ(テキスト版)
・持続力で押し通す/差し返す:フォーエバーヤング、フィアースネス、マインドフレーム、アンティクアリアン
・鋭い末脚の一撃:シエラレオーネ
・自在に動ける総合力:バエザ、ジャーナリズム
・ペースを引き上げる役回り:コントラリーシンキング
🗣 陣営・現地の視線(要旨)
| コメント主 | コメント(要旨) |
|---|---|
| 坂井瑠星騎手 (フォーエバーヤング) |
「米本番を勝つためにここまでやってきた」。理想は好位外から3~4角で進出→ロングスパートで押し切る形。 |
| 矢作芳人調教師 | 遠征の目的は“出走”ではなく“勝つ前提”の仕上げ。持続質の総合力に自信。 |
| 現地評価の輪郭 | ソヴリンティ取消後は、フィアースネス最上位視にシエラレオーネが続き、フォーエバーヤングの総合力も本命圏で警戒。 |
🧭 勝ち筋の整理
フォーエバーヤング:好位外→3~4角からのロングスパート→直線で差し返し。サウジCの再現が理想。
フィアースネス:10F適性×先行力。ソヴリンティ不在で逃先勢の主導権を握りやすい。
シエラレオーネ:末脚勝負に寄れば寄るほど浮上。
ジャーナリズム/アンティクアリアン:ロスの少ない運びから直線でもう一脚を引き出せるか。
🇯🇵 世界の頂点へ、日本の誇りが挑む。ロングスパート性能と根性で戦うフォーエバーヤングに、“世界ダートの本丸”を打ち破る資格はある。直線で坂井瑠星の手綱が動く瞬間、日本競馬の夢が現実になるかもしれない。
※注記:本記事は2025年10月29日時点の情報に基づく見立てです。
・ソヴリンティは発熱で出走取消(SCRATCHED)、フィールドは9頭立てに。
・米モーニングラインは取消後にフィアースネス 5/2が最上位。日本側はFYとシエラレオーネ中心の二強気配。
・最終の出走確定・枠順・馬場状態によって評価は変動します。
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