【回顧】エリザベス女王杯 2025|レガレイラ女王戴冠。△パラディレーヌ&ライラックまで届いて馬連・ワイド・三連複的中
レース結果&払戻
| 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 4 | 7 | レガレイラ | 牝4 | 56.0 | 戸崎圭太 | 1人気 |
| 2着 | 1 | 1 | パラディレーヌ | 牝3 | 54.0 | 岩田望来 | 4人気 |
| 3着 | 6 | 12 | ライラック | 牝6 | 56.0 | 藤岡佑介 | 9人気 |
主な払戻
- 単勝:7 レガレイラ … 230円
- 馬連:1−7 … 1,280円
- 三連複:1−7−12 … 8,920円
- 三連単:7−1−12 … 24,680円
最終予想では ◎レガレイラ、△パラディレーヌ、三連複3列目の「余裕があれば」でライラックを指名。
馬連1−7・ワイド1−7に加え、三連複1−7−12まで的中という結果になりました。
展開&ラップ|エリカエクスプレスの逃げからロンスパ戦へ
スタート後、エリカエクスプレスがハナを主張し、そのまま先行各馬を引き連れる形。
ラップは2F目10.7とひと息速くなったあとも極端には緩まず、
3コーナー手前から11秒台前半のロングスパートに突入しました。
- 前半はスロー過ぎず、かといって前が楽逃げできるほどのマイペースでもない。
- 3〜4コーナーでペースが上がり、先行勢は早めから脚を使わされる展開。
- 直線は「L2でどれだけもう一脚を使えるか」が勝敗の分かれ目になりました。
事前に想定していたとおり、今年も京都外回り2200mらしいロンスパ持久戦。
一瞬の切れより、中距離級のスタミナとL2〜L1まで脚色を落とさないタイプが上位を独占しました。
上位3頭の評価
レガレイラ|ロンスパ特化の完成形
中団外目でリズム良く運び、3〜4コーナーの下りでは一団の外をジワッと進出。
直線入口では中団外でしっかり進路を確保しており、レガレイラらしい“勝ちパターン”の形がすでに整っていました。
残り200m付近で内のパラディレーヌに外から並びかけ、そのままL1まで脚色が鈍らない完勝。
無理にポジションを取りにいかず、あくまでリズム優先で中団から入っていけたことが今回は何より大きく、
3〜4コーナーの下りで自然にスピードに乗れるフォームとバランスの良さが際立ちました。
「スワーヴリチャード×ハービンジャー」という配合通り、スタミナと持続力を前面に出した“ロンスパ特化型の完成形”と言っていい内容です。
- L4〜L1まで長くいい脚を使えることを、牝馬同士の女王決定戦で改めて証明。
- ペースがある程度流れてロンスパ戦になればなるほど信頼度が増すタイプで、今後も中距離〜長めの持続戦では常に主役級として見ておきたい存在。
パラディレーヌ|最内枠を生かしたイン好位差し
最内枠から好スタートを決め、道中はロスのない好位インを追走。
3〜4コーナーでもじっと我慢し、直線では早めにエリカエクスプレスの外へ持ち出すと、いったんは先頭に抜け出しました。
最後はレガレイラの強烈な末脚に屈して2着でしたが、内容としては例年なら勝ち切っていてもおかしくないレベル。今回は単純に相手が一枚上だったと見て良さそうです。
- 「内で脚を溜めて直線だけ勝負」のプランを岩田望来騎手が完遂。
- 秋華賞2着がフロックではないことを改めて証明。
ライラック|最後方一気で“スタミナ差し”健在
ほぼ最後方からじっくり脚を溜め、3〜4角で外へ。直線は大外から長く良い脚を使って3着に突っ込みました。
最終予想では「余裕があれば」の三連複3列目に置いた一頭でしたが、血統とロンスパ適性の評価が形になった好走です。
人気馬の敗因|ステレンボッシュ&エリカエクスプレス
ステレンボッシュ|3〜4角の不利+コンディション微妙で“らしさ”出せず
ステレンボッシュは中団内で進めていましたが、3〜4コーナーで前が詰まりブレーキを踏む不利。
ロンスパ戦で一度減速してからもう一度エンジンをかけ直すのは負荷が大きく、
直線もジリジリとしか伸びませんでした。
今年はまだ4戦目で「使い詰め」というほどではないものの、
GⅠ級の強いメンバーとぶつかり続けてきた影響でメンタル面や体調がほんの少しピークを外していた可能性もありそう。
能力が落ちたというより、不利+ロンスパ+コンディションのズレが重なった凡走と見て、次走以降の人気落ちで改めて見直したい一頭です。
エリカエクスプレス|逃げの形からロンスパ耐久戦に巻き込まれて失速
エリカエクスプレスはスタートから思い切ってハナへ。
2F目10.7とやや速いラップを刻み、その後も大きく緩めないまま3〜4角でペースアップする流れに持ち込みました。
本来この馬は、好位〜中団から長く脚を使うタイプで、
「自分から終始脚を使い続ける逃げ+ロンスパ耐久戦」は少しキャラ違い。
早めにレガレイラらのプレッシャーを受けたこともあり、直線入口ではすでに余力が薄く、自分の粘りを発揮する前に苦しくなってしまった印象です。
逃げ自体がダメというより、今回はラップと展開が噛み合わなかった一戦。
もう少し楽に先行できるメンバー構成なら、まだ巻き返しは期待できます。
予想の答え合わせと来年へのメモ
- ◎レガレイラ軸で「ロンスパ耐久戦」を想定したのは正解。
- △パラディレーヌの内差しパターンを拾えたのも収穫。
- 三連複3列目の「余裕があれば」でライラックを指名し、人気薄のスタミナ差しを確保できたのもプラス材料。
来年以降も、京都外回り2200m=ロンスパ戦という前提は変わらないはず。
「外からロンスパできる特化型」「内でロスなく立ち回れる差し・先行」「人気薄のスタミナ差し」あたりを、
今回のレースを教訓にしながら狙っていきたいです。
※着順・ラップ・配当などの数字はJRA公式発表をもとに作成していますが、誤記を見つけた場合はコメントなどでご指摘いただけると助かります。
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