マイユニバース × 武豊|クラシック最終章・菊花賞に挑む“総合力血統

2025年菊花賞
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🏇 マイユニバース × 武豊|クラシック最終章・菊花賞に挑む“総合力血統”

10月26日(日)京都・芝3000mで行われる 菊花賞(GⅠ)
注目の一頭は、マイユニバース(牡3)。父は レイデオロ、母は チャーチクワイア、母の父(=母父)は ネオユニヴァース
鞍上に名手 武豊、管理は兄弟タッグの 武幸四郎調教師。血統・騎手・陣営が揃った、“勝負態勢”の一頭です。


🧬 血統背景|万能配合が示す“3000m”適性

  • 父レイデオロ:キングカメハメハ系。自身も日本ダービー馬で、しなやかさと持続力を兼ね備える。
  • 母チャーチクワイア:父ネオユニヴァース(サンデーサイレンス系)を持ち、母母父にフレンチデピュティを持つ良質血統。

この配合は、スタミナとスピード、パワーの“三層構造”とも言えるバランス型。特に3000mを走るには、「持続して脚を使える」+「最後にもうひと伸びできる」能力がキー。マイユニバースには、その素地が整っています。


📜 母系の背景と牝系評価

チャーチクワイアは現役時に4勝を挙げた堅実馬で、繁殖入り後も良質な配合が続いています。
その母(ロレットチャペル)の母(曾祖母)には名牝サンタフェトレイルが位置し、この牝系からは重賞勝ち馬キングストレイル(セントライト記念・京成杯AH)を輩出。近親にはアルター(御堂筋S)やミュージアムヒル(スイートピーS2着)などが並び、持続的な中距離適性を伝える血筋です。

繁殖牝馬としてはまだ発展途上ながら、配合の質と血統構成は一級品。マイユニバースの世代から、牝系価値が大きく跳ね上がる可能性を秘めています。

📌 牝系メモ:
チャーチクワイアの産駒には、マイユニバース(父レイデオロ)のほか、ペッレグリーニ(父レイデオロ)、チャーチモード(父モーリス)などがいる。重賞勝ち馬こそまだいないが、良血種牡馬との配合が続き、今後の飛躍が期待される。

📊 配合バランス診断

要素 評価 解説
スタミナ ★★★★☆ 母系ネオユニヴァース+父系持続力で3000mに耐える地脚。
スピード ★★★☆☆ レイデオロ由来の巡航能力を持つが、瞬発キレ勝負一辺倒ではない。
折り合い/気性 ★★★☆☆ 前向きな傾向あり。武豊騎手がコントロールできるかが鍵。
成長力/適地変化 ★★★★☆ 晩成傾向もあり、秋~初冬にかけての成長が期待される。

まとめると、マイユニバースは 「中距離〜長距離に適した持続型+そこからの加速力も持つ総合力型」。純粋なステイヤーというより、“3000m級で勝ち切るための万能馬”という見立てが適切です。


📈 近況と戦術的ポイント

前走・九十九里特別(芝2500m・3歳以上2勝クラス)では1番人気で勝利、7馬身差をつけての完勝。
抑えつつも序盤からリズムを保ち、最後まで脚色が衰えなかった点が好材料です。

最終追い切りは、10月22日(水)栗東坂路で4F 53秒2-12秒8(馬なり)を記録。馬なりでありながら、動きはスムーズで余裕すら感じさせました。【出典:日刊スポーツ】
馬体については「夏をまるまる休ませ、体重も増えて体は前走以上」と調教師。【出典:日刊スポーツ】

気性的には、走り出すまでは力んでしまう面があるものの、坂路入ってからは「力みが抜けてスムーズ」というコメントも。【出典:ウマニティ】
3000mという長距離では「序盤を落ち着いて、後半に脚を使う」構えが理想。武豊騎手のペース判断が勝負を分けるでしょう。


🩵 他有力馬との比較視点

たとえば、他の上位候補馬が瞬発型・バランス型・持続型といった特徴に分かれているとすれば、マイユニバースはその中でも「総合力型」に位置します。
つまり、どの展開にも対応できる柔軟性を持ち、特に“平均〜やや速めのペース”でこそ本領発揮できるタイプです。


🏁 結論|“血統×技術×絆”が揃ったクラシック挑戦

マイユニバースは、血統構成・近走内容・陣営体制ともに揃った一頭。
レイデオロ×ネオユニヴァースという配合構成が、3000mという特殊距離での勝ち筋を支えています。
兄弟タッグの武豊×武幸四郎がどこまでこの馬のポテンシャルを引き出せるか、クラシック最終章で注目すべき存在です。

(執筆:血統で楽しむ競馬)

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