【朝日杯FS 2025】最終追い切り評価|賞金上位11頭を“動き重視”でジャッジ
朝日杯FS(阪神芝1600m)は、坂のある外回りで「折り合い+終いの反応」がモロに出ます。
追い切りは速い時計そのものより、①追って伸びるか ②手前・フォームが乱れないか ③当週の“やり方”が意図通りかを重視して評価しました。
評価の目安(S〜B)
S=時計+手応え+併せ内容が高水準/A=好調キープ〜上向き/B+=当週軽めでも気配良好/B=順調(大きな強調材料は少ない)
✔ 対象:賞金上位11頭(特別登録の決定賞金順)
✔ 最終追い+1週前の“セット”で判断
✔ 2歳戦は気配と反応を優先
✔ 最終追い+1週前の“セット”で判断
✔ 2歳戦は気配と反応を優先
結論:最終追い切り「上位評価」
| 評価 | 馬名 | ひと言まとめ |
|---|---|---|
| S | エコロアルバ | 美浦Wで鋭くまとめ、最後まで余力。仕上がりの完成度が高い。 |
| A | ダイヤモンドノット | 坂路52秒台を単走で。手応えが良く、スピードの質が一枚上。 |
| A | アドマイヤクワッズ | 最終は整える内容でも気配は上々。終いの質を保ったまま本番へ。 |
| A- | リアライズシリウス | 美浦坂路で反応良好。推進力が出て、走りが軽い。 |
| A- | タガノアラリア | 坂路で終いまでブレず。折り合い型でマイルに向く雰囲気。 |
| B+ | カヴァレリッツォ | 当週は軽めの調整でも、前段階で負荷を済ませて気配が整う。 |
賞金上位11頭:最終追い切りチェック
アドマイヤクワッズ
最終追い切り:栗東坂路 54.8-39.9-25.8-12.9(単走)
1週前:栗東CW 82.9-67.6-52.4-36.3-11.2(併せ遅れ)
- 最終は“作る”より状態を崩さない方向。脚取りは素直でブレが少ない。
- 1週前で負荷をかけ、当週は微調整。GⅠ仕様の組み立てができている。
- あとは本番での位置取り。脚を溜めて直線に向ければ勝ち筋は濃い。
ダイヤモンドノット
最終追い切り:栗東坂路 52.3-38.2-25.0-12.5(単走)
1週前:栗東CW 81.0-65.8-51.9-37.0-11.5(併せ先着)
- 坂路52秒台を単走で。手応えの良さが目立つ内容。
- CWでも動けており、単なる“坂路型”ではないのが心強い。
- 阪神外回りの直線で、反応が鈍らなければ勝ち負け。
エコロアルバ
最終追い切り:美浦W 66.1-51.2-37.3-11.7(併せ先着)
1週前:美浦W 65.3-50.6-36.3-11.4(単走)
- 時計だけでなく、最後まで余力がありフォームが崩れないのが強み。
- 2週続けてWで高水準。仕上がりの完成度はメンバー上位。
- 瞬発力勝負でも、持続力勝負でも“崩れにくい”タイプに見える。
リアライズシリウス
最終追い切り:美浦坂路 54.1-39.6-25.6-12.3(単走)
1週前:美浦W 81.8-66.4-51.5-37.1-11.7(併せ遅れ)
- 当週坂路で反応良く、推進力が出て走りが軽い。
- 1週前の併せ遅れは気にしすぎ不要。今週の雰囲気が上向き。
- 課題はレースでの立ち回り。折り合って脚を温存できるか。
カヴァレリッツォ
最終追い切り:栗東坂路 58.0-42.6-28.5-14.5(単走)
1週前:栗東坂路 58.9-43.3-28.3-14.1(単走)
- 当週はガツンとやる形ではなく調整型。だからこそ評価は「悪い」ではない。
- このタイプは“前段階で負荷を済ませて、当週は整える”パターンが多い。
- 本番で折り合えば、直線で一脚は使える。仕上がりは十分戦えるゾーン。
タガノアラリア
最終追い切り:栗東坂路 54.9-38.9-24.8-12.2(単走)
1週前:栗東坂路 54.8-39.3-24.8-12.0(単走)
- 2週続けて坂路で安定。終いの反応が鋭いのが好印象。
- 折り合い型の雰囲気があり、阪神マイルの“坂まで我慢”が合う。
- 大幅上積みというより、状態を高い位置でキープできている。
ストームサンダー
最終追い切り:栗東坂路 58.4-41.4-25.7-12.6(単走)
1週前:栗東坂路 57.8-41.4-26.1-12.7(単走)
- 時計は目立たないが、終いはまとめている。大崩れはしにくい状態。
- 勝負どころでの反応がもう一段ほしいタイプ。展開の助けが欲しい。
アイガーリー
最終追い切り:—(回避報道が出ているため扱いは“参考”)
- 回避の場合は評価対象外。出走するなら、直前気配(馬体・テンション)を最優先で。
- この枠は、最終的な出走可否が出てから判断したい。
カクウチ
最終追い切り:栗東坂路 53.4-39.3-25.4-12.6(併せ先着)
1週前:栗東CW 94.4-79.0-64.9-50.9-36.6-11.6(併せ先着)
- 併せで先着。追われてからしっかり伸びるのは武器。
- 最終は坂路で整え、1週前にCWで負荷。仕上げの流れとしては上々。
グッドピース
最終追い切り:栗東坂路 55.4-40.3-26.0-12.5(単走)
1週前:栗東坂路 54.3-39.1-25.1-12.1(単走)
- 大きな上積みというより、順調に来ているタイプ。
- 1週前の終い12.1は良い。最終は整える内容で、当日の気配が鍵。
コスモレッド
最終追い切り:栗東CW 87.2-70.7-55.1-38.8-11.7(併せ遅れ)
1週前:栗東坂路 54.7-38.2-24.3-12.1(併せ先着)
- CWで終い11.7。最終としては十分“脚を使う形”ができている。
- 1週前坂路が良く、当週CWで整える流れは理にかなう。
まとめ:追い切りから見える「買い方の芯」
- 軸候補:エコロアルバ/ダイヤモンドノット(内容が強い)
- 相手の中心:アドマイヤクワッズ/リアライズシリウス/タガノアラリア
- 穴で面白い:カヴァレリッツォ(当週軽めでも整っている)/カクウチ/コスモレッド
補足:当週が軽め=マイナスとは限らない
2歳GⅠはテンションとバランスが命。前段階で負荷を済ませて、当週は“気持ちを上げすぎない”調整の方が合う馬もいます。
「時計が速い=上」「遅い=下」ではなく、意図と動きの質で見たいところです。
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