徹底特集|ダート女王候補の現在地
ダブルハートボンド徹底解剖|血統・戦績・走りの型から読み解く「勝ち筋」
チャンピオンズC覇者が、次の頂点へ。得意条件・不得意条件、そして最終追い切りから状態面まで一気に整理。
結論 「スピードで押し切る女傑」──ダートマイルでも主導権を握れる完成度
ダブルハートボンドは、トップスピードの質と惰性ではなく“加速して”踏める脚が武器のタイプ。
中距離で結果を出しながら、マイルへ矛先を向けた時に鍵になるのは「位置」と「加速のタイミング」。
近走の内容と追い切りからは、高い出力を保ったままレースへ入れる下地が見えている。

ポイント
・勝ち筋は「好位~中団前」からの早め加速
・道悪もこなすが、持ち味が最大化するのは“走れる砂”
・追い切りは坂路で好時計。仕上がりは高水準
プロフィール 基本データ(JRA)
- 馬名:ダブルハートボンド(W Heart Bond)
- 性別:牝 生年:2021年2月3日
- 父:キズナ 母:パーシステントリー(母父 Smoke Glacken)
- 生産:ノーザンファーム(安平)/馬主:シルクレーシング
- 調教師:大久保龍志(栗東)
※プロフィールはJRA競走馬情報を参照。
戦績の骨子
- チャンピオンズC(G1)を制覇。写真判定の接戦をねじ伏せた勝負根性。
- みやこS(G3)も勝利。タフな馬場でも脚色が鈍らないのが強み。
- 「勝ち方の幅」が広がっており、条件替わりにも対応しやすい。
参考:JRA競走馬情報(血統・プロフィール)、チャンピオンズC結果(JRA)、各種競走馬データ(JRA-VAN等)
近走 成績で見る“成長曲線”
| 年月日 | 競馬場 | レース | 距離 | 馬場 | 人気 | 着順 | タイム | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025/12/07 | 中京 | G1 チャンピオンズC | ダ1800 | 良 | 3 | 1 | 1:50.2 | 接戦を制す |
| 2025/11/09 | 京都 | G3 みやこS | ダ1800 | 不良 | 2 | 1 | 1:47.5 | 道悪OK |
| 2025/08/28 | 門別 | Jpn3 ブリーダーズ | ダ2000 | 良 | 1 | 2 | 2:07.0 | 距離の壁示唆 |
| 2025/06/14 | 阪神 | 三宮S | ダ1800 | 重 | 1 | 1 | 1:50.0 | 安定の出力 |
| 2025/02/01 | 京都 | 舞鶴S | ダ1800 | 良 | 1 | 1 | 1:52.2 | 昇級即通用 |
| 2025/01/11 | 中京 | 恵那特別 | ダ1800 | 良 | 1 | 1 | 1:52.6 | 基礎完成 |
※主要近走はJRA/各データベースのレース結果を参照。
チャンピオンズC(G1)
1着
みやこS(G3)
1着
ブリーダーズ(Jpn3)
2着
血統 キズナ×Storm Cat的スピード──「持続する加速」の土台
血統の骨格
- 父キズナ:瞬発力だけでなく、一定区間を速く走り続ける“持続型”の資質も伝えやすい。
- 母父Smoke Glacken:北米色の強いスピード&パワー要素。ダートでの推進力を底上げ。
- 総合像:軽さ(加速)× パワー(砂を掴む)で、マイル~1800mに適性が寄りやすい配合。
※血統・基本データはJRA競走馬情報を参照。
“勝ちやすい条件”のヒント
- ベスト距離:ダ1600~1800(2000はやや長い示唆)
- 馬場:良~道悪まで守備範囲。ただし、速い脚を使える“走れる砂”で強みが最大化
- 形:好位で脚を溜め、3~4角から加速して押し切る形が理想
走りの型 3つの武器と、1つの注意点
武器①:加速の質
直線だけでなく、コーナー出口の“踏み直し”で差を付けられる。詰まらない位置取りなら安定。
直線だけでなく、コーナー出口の“踏み直し”で差を付けられる。詰まらない位置取りなら安定。
武器②:スピード持続
早めに動いても脚が止まりにくい。競り合いになってからのもうひと伸びが強い。
早めに動いても脚が止まりにくい。競り合いになってからのもうひと伸びが強い。
武器③:道悪適性
みやこSで不良馬場を勝ち切ったように、パワーが要る状況でも出力を落としにくい。
みやこSで不良馬場を勝ち切ったように、パワーが要る状況でも出力を落としにくい。
注意点:距離延長(2000m)の“上限”
ブリーダーズ(ダ2000)で2着は地力の証明でもある一方、勝ち切れなかった点は“距離の壁”を示唆。
ベストはあくまでマイル~1800m寄り。条件が合うほど取りこぼしは減る。
ブリーダーズ(ダ2000)で2着は地力の証明でもある一方、勝ち切れなかった点は“距離の壁”を示唆。
ベストはあくまでマイル~1800m寄り。条件が合うほど取りこぼしは減る。
最終追い切り 坂路で好時計、出力の高さを維持したままレースへ
最終(当週)
- 栗東坂路:4F 51.9-1F 12.3(馬なり)
- 迫力とスピード感があり、フォームが崩れずにまとめた内容。
- 鞍上・坂井騎手も好感触のコメントが報じられている。
※最終追い切り内容・コメントは報道(デイリー/スポニチ/ウマニティ等)を参照。
1週前~負荷の掛け方
- 1週前(坂路・重馬場):4F 53.4-1F 12.4(併せで先着)
- 当週はやり過ぎず“整える”内容で、仕上げの設計が明確。
- 時計だけでなく、負荷→調整の流れが綺麗で反動も出にくい。
追い切り総評
「速い時計を出す」ことが目的ではなく、出力を保ちつつ気配を上げるための坂路。
近走の勝ちパターン(好位から加速)を再現できる動きで、状態面は高水準と見たい。
「速い時計を出す」ことが目的ではなく、出力を保ちつつ気配を上げるための坂路。
近走の勝ちパターン(好位から加速)を再現できる動きで、状態面は高水準と見たい。
舞台適性 東京ダ1600で問われる“ギアチェンジ”は武器になる
向くシナリオ
- 前が飛ばし過ぎない流れで、好位の外目を確保できる。
- 3角手前~4角で早めに加速し、直線入口で先頭射程に入る。
- 直線は「惰性」ではなく、もう一段ギアを上げて押し切る。
嫌いたいシナリオ
- 内で包まれ、動き出しがワンテンポ遅れる。
- 外を回し過ぎてロスが増える(東京はロスが致命傷になりやすい)。
- 前が完全に止まらない“超スロー”で後方一気戦になる。
※次走想定や追い切り報道は各ニュースを参照(フェブラリーS関連)。
まとめ ダブルハートボンドの狙いどころ
買い要素(強調ポイント)
- マイル~1800mでの“加速の質”が武器
- 道悪もこなす=適性レンジが広い
- 坂路で好気配、仕上がりは高水準
評価を落とす条件
- 内で動けず、直線勝負に偏る展開
- 距離が長くなる(2000m寄り)
- 極端なロス(外々を回される)
牝馬らしい切れ味に、ダートで戦える出力を上積みした稀有な存在。
チャンピオンズCで示した勝負根性は、舞台が変わっても大きな武器になる。
追い切りからも、ピークを外さずレースへ向かえる雰囲気があり、今後も中心的な存在として注目が集まる。
参考リンク データ・追い切り確認用
※リンクカード(Cocoon)
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