【朝日杯FS 2025】上位人気5頭を徹底特集|血統×追い切り×前走で“勝ち筋”比較
12/21(日)阪神 芝1600m。今年の朝日杯FSは、無敗の重賞ウイナーが複数揃い、しかもタイプがバラバラ。
そこで本記事は「コアな競馬ファン向け」に、血統背景→前走内容→追い切りの動き→陣営コメントまで、上位人気5頭を同じ“物差し”で並べて比較します。
※出馬表・想定などの確認用

- まず押さえる:朝日杯FSの「勝ち馬っぽさ」テンプレ
- 上位人気5頭の特集一覧(タップで該当箇所へ)
- 上位人気5頭 ざっくり比較表(最初の地図)
- ここから本編:5頭の特集(血統→前走→追い切り→コメント→勝ち筋)
- 血統分析:切れだけじゃない「欧州スピード」も入ったマイル仕様
- 前走評価:デイリー杯2歳Sは「レコード+根性」の二重丸
- 追い切り:ラストの反応が“鈍らない”かが最大の見どころ
- 陣営コメント(要旨):精神面の落ち着きが武器
- アドマイヤクワッズの勝ち筋
- 血統分析:サートゥルナーリア産駒らしい「スピードの持続」と、母父ハーツの下支え
- 前走評価:デイリー杯2歳Sはアタマ差。負けて強しの材料も
- 追い切り:時計より“リズム”と“気持ち”の最終確認
- カヴァレリッツォの勝ち筋
- 血統分析:スピードの源泉はStorm Cat系。母系に“底”もある
- 前走評価:京王杯2歳Sは好位から“3馬身差”の横綱相撲
- 追い切り:マイル延長へ向けた“行きたがり”チェックが本丸
- ダイヤモンドノットの勝ち筋
- 血統分析:欧州マイルの質×ステイゴールドで“坂の我慢”も
- 前走評価:新潟2歳Sは4馬身差。内容が強すぎて“物差し”が難しい
- 追い切り:最終で一気に上向き。「変わった」は強い材料
- リアライズシリウスの勝ち筋
- 血統分析:Frankel由来のスピードに、フレンチデピュティのパワーを添える
- 前走評価:サウジアラビアRCは最後方→直線一気。勝ち方が派手
- 追い切り・陣営コメント:仕上がりは上々。あとはレースで再現できるか
- エコロアルバの勝ち筋
- 結論:5頭の“勝ち筋”を一言でまとめる
- 参考リンク(確認用)
まず押さえる:朝日杯FSの「勝ち馬っぽさ」テンプレ
細かい数字を並べるより、ここでは“型”だけ。朝日杯FSはざっくり言えば、完成度(2歳の精神面)×トップスピード×坂を我慢できる持続の掛け算です。
レース傾向(要点だけ)
- 人気上位が強い(まずは軸を外しにくい)
- キャリア2戦の“鮮度”が効く年がある(消耗の少なさ)
- 前走:同じ芝1600重賞が王道(サウジアラビアRC/デイリー杯2歳Sなど)
血統傾向(噛み砕く)
- 阪神マイルは“欧州の底力+米国的スピード”の折衷で走りやすい
- 母系にノーザンダンサー系のスピードを持つ馬は“型”にハマりやすい

上位人気5頭の特集一覧(タップで該当箇所へ)
上位人気5頭 ざっくり比較表(最初の地図)
| 馬 | 血統の核(ざっくり) | 前走(評価ポイント) | 追い切りで見たい所 | 勝ち馬傾向との一致 |
|---|---|---|---|---|
| アドマイヤクワッズ | リアルスティール(ディープ系)× 母父Zoffany(ND系) | デイリー杯2歳S:レコード勝ち+叩き合い | 折り合い→坂の反応が“もう一段”出るか | 王道ローテ 完成度 |
| カヴァレリッツォ | サートゥルナーリア(ロードカナロア産駒)× 母父ハーツ | デイリー杯2歳S:アタマ差2着(若さも出た) | メンタル面の“芯”が入っているか | 王道ローテ 気性 |
| ダイヤモンドノット | ブリックスアンドモルタル(Storm Cat系)× 母系にマカヒキ近親 | 京王杯2歳S:好位→3馬身差の横綱競馬 | マイル延長で“行きたがらないか” | 前受け性能 距離延長 |
| リアライズシリウス | ポエティックフレア(欧州マイル)× 母父ステイゴールド | 新潟2歳S:4馬身差(能力でねじ伏せ) | 休み明け4ヶ月:仕上がりの最終確認 | 末脚の質 間隔 |
| エコロアルバ | モズアスコット(Frankel系)× 母父フレンチデピュティ | サウジアラビアRC:最後方→直線一気 | 阪神の坂で“踏み直し”が利くか | 王道ローテ 決め脚 |
ここから本編:5頭の特集(血統→前走→追い切り→コメント→勝ち筋)
血統分析:切れだけじゃない「欧州スピード」も入ったマイル仕様
父はリアルスティール(ディープインパクト産駒)。トップスピードの質を持ちながら、産駒は“マイル〜中距離で持続できるタイプ”も出やすい印象。
そこに母父がZoffany(ノーザンダンサー系)。この組み合わせは、阪神マイルで要求される加速→坂で我慢→もう一脚の流れに噛み合いやすいです。
前走評価:デイリー杯2歳Sは「レコード+根性」の二重丸
前走デイリー杯2歳Sは1分33秒1のレコード。アタマ差とはいえ、最後の叩き合いで勝ち切ったのが強い。
速い上がりだけで勝つ馬は“相手が強くなると届かない”ケースがある一方、アドマイヤクワッズは勝負の局面で抜けないタイプに見えます。
追い切り:ラストの反応が“鈍らない”かが最大の見どころ
最終追い切りはラスト1F12秒9(報道)。「最後までしっかり」というトーンのコメントもあり、状態面は上々。
2歳のこの時期は、時計より折り合い→終いのフォーム。デイリー杯の勝ち方が本物なら、阪神の坂でもフォームが崩れにくいはず。
陣営コメント(要旨):精神面の落ち着きが武器
“オンとオフの切り替え”ができているタイプは、GⅠでパフォーマンスが安定しやすい。
朝日杯FSはテンション一つで走りが変わる舞台。落ち着いて走れるのは、それ自体がアドバンテージです。
アドマイヤクワッズの勝ち筋
勝ち筋:中団〜好位で折り合い→直線で抜け出し→坂で踏ん張る。
不安:ペースが緩んで瞬発力勝負になり“外から一気”に狙われる形。
血統分析:サートゥルナーリア産駒らしい「スピードの持続」と、母父ハーツの下支え
父はサートゥルナーリア(ロードカナロア産駒)。瞬間的なキレというより、スピードを長く使う持続力に強みが出やすい系統です。
さらに母父がハーツクライ。マイルの流れでも“我慢できる”下支えが入り、阪神の坂で踏ん張りやすい設計に映ります。
前走評価:デイリー杯2歳Sはアタマ差。負けて強しの材料も
アドマイヤクワッズにアタマ差の2着。勝ち馬とタイム差なし。
能力差というより、レース中の幼さ(集中力・進路取り)が出たようにも見えます。ここを修正できれば、逆転の余地は十分。
追い切り:時計より“リズム”と“気持ち”の最終確認
最終追いは坂路で脚慣らし(報道)。ここは「ビシッと」より、落ち着いて走れるかを見たい局面。
2歳マイル王の条件は、能力だけじゃなく気持ちを前向きに保ったまま我慢できるか。ここが整えば、デイリー杯の借りを返すシーンまで見えます。
カヴァレリッツォの勝ち筋
勝ち筋:スタート〜道中で折り合い優先→直線でスッと加速→最後まで集中。
不安:道中で力む/張る→直線の反応が一段落ちる(勝ち切り損ねパターン)。
血統分析:スピードの源泉はStorm Cat系。母系に“底”もある
父はブリックスアンドモルタル(Storm Catの血を引くGiant’s Causeway系)。産駒は芝でスピードを出しやすい。
さらに母系は近親にマカヒキがいる牝系。スプリント一辺倒に寄り切らないのが、この馬の面白い所です。
前走評価:京王杯2歳Sは好位から“3馬身差”の横綱相撲
京王杯2歳Sは1分20秒9で、2番手から抜け出し3馬身差。形としては理想的。
「前で競馬ができる」=朝日杯FSで大きい武器。展開待ちになりにくいのが強みです。
追い切り:マイル延長へ向けた“行きたがり”チェックが本丸
最終追いは坂路4F52秒3-12秒5(報道)。当週も時計を出してきた点は好感。
ただし距離が延びる以上、時計より序盤の力みが無いかを見たいです。
ダイヤモンドノットの勝ち筋
勝ち筋:好位〜2番手で我慢→直線早めに抜け出し→坂で押し切る。
不安:マイルの流れで行きたがる→最後の坂で甘くなる。
血統分析:欧州マイルの質×ステイゴールドで“坂の我慢”も
父はポエティックフレア。欧州マイルのトップクラスで、スピードの持続を伝えやすいタイプ。
母父がステイゴールドなので、軽さだけでなく踏ん張りも入る。阪神の坂で“踏み直す”シーンに繋がります。
前走評価:新潟2歳Sは4馬身差。内容が強すぎて“物差し”が難しい
新潟2歳Sは1分33秒4で、2着に4馬身差。能力は疑いようがありません。
ただし今回は4ヶ月ぶり。良くも悪くも、勝負は仕上げが握ります。
追い切り:最終で一気に上向き。「変わった」は強い材料
最終追いは美浦坂路で54秒1-12秒3(報道)。動きが一段良くなったという評価もあり、休み明けの不安を“動き”で消しに来ています。
リアライズシリウスの勝ち筋
勝ち筋:道中で無駄に動かず→直線で“質の違う加速”を出す。
不安:仕上がり途上でギアが上がらない/坂で止まる(能力負けではなく状態負け)。
血統分析:Frankel由来のスピードに、フレンチデピュティのパワーを添える
父はモズアスコット(Frankel系)。スピード能力を出しやすく、マイルでも“速い上がり”を使える血。
そこに母父フレンチデピュティで、地面を掴むパワーも足せる。単なる差し馬ではなく、馬場や展開のブレ耐性も期待できる配合です。
前走評価:サウジアラビアRCは最後方→直線一気。勝ち方が派手
サウジアラビアRCは1分33秒8、直線で一気に差し切り。内容としては“能力の証明”。
ただ、阪神マイルは直線の坂で一度止まってからもう一度伸びる場面がある。ここが最大の比較ポイントです。
追い切り・陣営コメント:仕上がりは上々。あとはレースで再現できるか
状態面は上向き(報道)。能力を出せる状態なら、あとは展開。
差し馬の宿命として、朝日杯FSは「届く日/届かない日」が出ます。だからこそ、エコロアルバは位置取りのレンジに注目したいです(最後方固定だとリスクが上がる)。
エコロアルバの勝ち筋
勝ち筋:中団の後ろあたりで脚を溜める→直線で一気→坂で踏み直す。
不安:後方一気に寄せ過ぎて、坂で“もう一脚”が足りない。
結論:5頭の“勝ち筋”を一言でまとめる
王道の完成度で押し切るなら
アドマイヤクワッズ/ダイヤモンドノット
前受け〜中団で形を作れて、勝ち切るイメージが湧きやすい。
逆転の鍵が“修正力”なら
カヴァレリッツォ
デイリー杯の“若さ”が改善されれば、一気に勝ち切り候補。
能力の天井でねじ伏せるなら
リアライズシリウス
休み明けを追い切りで埋めた“今”なら、格の違いを出せる。
展開を一撃で壊すなら
エコロアルバ
直線の破壊力は随一。阪神の坂で踏み直せれば突き抜ける。
参考リンク(確認用)
※本記事は「上位人気5頭の特集(血統・調教・前走・コメント・傾向比較)」に絞っています。枠順確定後は、位置取りレンジ(前受け勢が多いか/差しが届くか)を最後に微調整すると精度が上がります。
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