【枠順確定】チャンピオンズカップ2025|ナルカミ⑫は“動きやすい中枠”、ルクソールカフェ⑯は大外から一発狙い
レース名:チャンピオンズカップ(GⅠ)
日程:2025年12月7日(日)中京11R 15:40発走
コース:中京・ダート1800m(左)
頭数:16頭
条件:3歳以上オープン(国際)(指定)定量
チャンピオンズカップ2025の枠順が確定しました。
昨年は最内1枠2番レモンポップがハナを切って押し切り、2着ウィルソンテソーロとハナ差の接戦。
今年も内の先行勢&外差し勢のバランスがカギになりそうです。
今年は、みやこSをJRAレコードで制したダブルハートボンド、地方交流重賞で台頭してきた3歳世代ナルカミ&ルクソールカフェ、そして実績十分の古豪メイショウハリオ・セラフィックコール・ウィルソンテソーロらが激突。
まずは確定した枠順の一覧と、血統×脚質の相性からレース像を整理していきます。
1. 出走馬・枠順一覧
全16頭の枠順と基本情報は以下のとおりです。
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ウィリアムバローズ | 牡7 | 58 | 岩田望来 |
| 1 | 2 | ダブルハートボンド | 牝4 | 56 | 坂井瑠星 |
| 2 | 3 | メイショウハリオ | 牡8 | 58 | 武豊 |
| 2 | 4 | セラフィックコール | 牡5 | 58 | 西村淳也 |
| 3 | 5 | ヘリオス | せん9 | 58 | 原優介 |
| 3 | 6 | ハギノアレグリアス | 牡8 | 58 | 岩田康誠 |
| 4 | 7 | ラムジェット | 牡4 | 58 | 三浦皇成 |
| 4 | 8 | ウィルソンテソーロ | 牡6 | 58 | 川田将雅 |
| 5 | 9 | アウトレンジ | 牡5 | 58 | 松山弘平 |
| 5 | 10 | テンカジョウ | 牝4 | 56 | 国分優作 |
| 6 | 11 | シックスペンス | 牡4 | 58 | C.ルメール |
| 6 | 12 | ナルカミ | 牡3 | 57 | 戸崎圭太 |
| 7 | 13 | サンライズジパング | 牡4 | 58 | 池添謙一 |
| 7 | 14 | ペプチドナイル | 牡7 | 58 | 藤岡佑介 |
| 8 | 15 | ペリエール | 牡5 | 58 | 佐々木大輔 |
| 8 | 16 | ルクソールカフェ | 牡3 | 57 | F.ジェルー |
この中でも、とくに人気・注目が集まりそうなのが、ダブルハートボンド・ナルカミ・ルクソールカフェ・ウィルソンテソーロの4頭です。
- 1枠1番 ウィリアムバローズ(牡7・岩田望来)…内枠からスムーズに先行したいスピードタイプ。
- 1枠2番 ダブルハートボンド(牝4・坂井瑠星)…みやこSでダ1800mのJRAレコードを叩き出した先行型。再度ロスなく運べる絶好枠。
- 6枠12番 ナルカミ(牡3・戸崎圭太)…3歳ダート世代の頂点級。楽に先行〜好位を取れるタイプで、中枠の偶数番は運びやすい。
- 8枠16番 ルクソールカフェ(牡3・F.ジェルー)…大外枠。砂を被らず運べるメリットと、道中のロスの大きさをどう天秤に掛けるか。
2. 中京ダ1800mの枠順イメージと今年の並び
◆中京ダ1800mのざっくり枠順イメージ
- 内枠(1〜2枠)…コーナー4つ+最初のコーナーまで距離が短め。
先行〜好位勢がロスなく立ち回れる半面、砂を被るリスクも大きい。 - 中枠(3〜6枠)…バランス良くポジションを選びやすいゾーン。
スタートに不安の少ない馬や、自在型には理想的。 - 外枠(7〜8枠)…ある程度外を回される代わりに、砂を被らずリズムよく走りやすい。
差し・捲りタイプや、揉まれ弱い馬には好材料。
昨年のレモンポップのように最内から押し切るパターンもあれば、
ウィルソンテソーロのように外から差してハナ差まで迫るパターンもあり、
「内が絶対」「外が絶対」というコースではありません。
今年のメンバー構成と脚質バランスが、枠順の有利不利を決めると見ていいでしょう。
3. 逃げ・先行勢の枠順評価
◆ダブルハートボンド(1枠2番)|キズナ×Smoke Glackenでパワーと持続力
父キズナ×母父Smoke Glackenという配合らしく、
ダート中距離での持続力と先行力が最大の武器。
みやこSでは不良馬場とはいえ1分47秒台のJRAレコードで押し切っており、
ここでも前々から早め進出の競馬が濃厚です。
今回は1枠2番という絶好枠。
スタートさえ五分なら、コーナーワークでロスなく立ち回り、道中で脚を溜めて4角先頭〜2番手という理想形が描けます。
内で揉まれた時にどうかという不安はありますが、前走で砂を被る形も経験済み。
枠順だけ見ればプラス評価でいいでしょう。
◆ウィリアムバローズ(1枠1番)|ミッキーアイル産駒らしいスピード先行
父は芝スプリント〜マイルで活躍したミッキーアイル。
ダートでも先行力とスピード持続力が武器で、中京ダ1800mは何度も好走している得意舞台です。
ただし最内1番枠は、出遅れ=即終了リスクも背負う枠。
ハナにこだわるタイプではないですが、ダブルハートボンドや他の前に行きたい馬との位置取り争い次第で、砂を被って窮屈になるシーンも想定されます。
枠順だけで言えば、リスクとリターンがハッキリした配置と言えるでしょう。
◆その他の先行候補
前に行きたい馬としては、ペプチドナイル、シックスペンスあたりも候補。
いずれもダート中距離で前々から粘り込む競馬が持ち味で、
タフな消耗戦になれば粘り込みも視野に入ります。
4. 差し・捲り勢の枠順評価
◆ナルカミ(6枠12番)|3歳ダートの新星、柔軟な中枠で“運びやすい”配置
父サンダースノー×母父ディープインパクトという配合らしく、
ダート中距離でのスタミナとギアチェンジの両立が魅力の3歳馬・ナルカミ。
ジャパンダートクラシックを含む4連勝中で、すでにJpnI級の舞台で結果を残している世代トップクラスの一頭です。
これまでも、楽にハナを奪うか、2列目から押し切る逃げ・先行型の競馬が基本形になっています。
今回の6枠12番は、中枠のやや外寄りという絶好とも言える配置。
スタート直後から内に切れ込み過ぎず、楽に先手〜好位の外目を取りにいける枠で、
早めに動く展開・溜めて一気のどちらも選べる“運びやすさ”があります。
公式な三冠体系における「二冠馬」ではありませんが、
すでにJpnIレベルでのパフォーマンスを証明しており、
枠順面からも世代代表として堂々とGⅠ制覇を狙えるポジションに入ったと言えるでしょう。
◆サンライズジパング(7枠13番)|持続力型の差し脚が持ち味
サンライズジパングは、不来方賞やみやこSなどを通じて、タフな流れを中団〜後方から長く脚を使って差してくる“持続力型の差し馬”というキャラクターがハッキリしているタイプ。
今年のフェブラリーSでも2着に食い込んでおり、ペースが流れるほど怖い存在です。
先行馬というより、流れに乗ってジワジワ押し上げてくる差しタイプなので、
ダブルハートボンドらがある程度引っ張る展開になればなるほど、外からのロングスパートがハマる可能性が出てきます。
◆ウィルソンテソーロ・セラフィックコール・メイショウハリオら差し勢
昨年までこのレースで2年連続2着のウィルソンテソーロ(4枠8番)、末脚が魅力のセラフィックコール(2枠4番)、
帝王賞などダート長距離で実績十分のメイショウハリオ(2枠3番)、好位〜中団から長く脚を使うラムジェット(4枠7番)といった差し・捲り勢も健在です。
このあたりの馬たちは、ペースが流れてくれた方が持ち味を発揮できるタイプ。
逆に言えば、スローからの瞬発力勝負になると分が悪いため、
ダブルハートボンド陣営をはじめとした前の馬たちがどれくらい飛ばすかが勝敗のポイントになりそうです。
5. 大外ルクソールカフェ⑯の評価は?
◆ルクソールカフェ(8枠16番)|大外枠は諸刃の剣
3歳世代からもう一頭の刺客となるのがルクソールカフェ。
武蔵野Sを圧勝し、古馬相手のマイル重賞で一気に全国区へ躍り出たスピード&パワー型です。
ただし今回は8枠16番・大外枠。
砂を被らず運べる代わりに、1〜2コーナー・3〜4コーナーともに距離ロスが大きくなりやすい配置です。
ペースが速くなってくれれば外から無理なく追走して直線勝負という形も描けますが、
スローで流れてしまうと“終始外々”で脚を削られるリスクも抱えています。
実力的にはGⅠでも通用して良いだけに、
「どれだけロスを抑えながら運べるか」「どこで動き出すか」がカギ。
騎手の手腕がいつも以上に問われる一戦になりそうです。
6. 枠順が与える全体像まとめ
◆今年のチャンピオンズカップはこうなりそう
- 内枠にダブルハートボンド&ウィリアムバローズという先行勢が入り、ペースを引っ張る形。
- ナルカミは中枠からスムーズに先行できる配置で、早め進出も直線勝負も選べる。
- サンライズジパングは「差し馬」として、流れひとつで一発があっていいタイプ。
- ルクソールカフェは大外16番で、展開次第では豪快な外差しも。
- ウィルソンテソーロ・セラフィックコール・メイショウハリオ・ラムジェットら差し〜捲り勢も、流れひとつで台頭可能。
枠順だけを見ると、「前が飛ばして差しも届く」パターンと、
昨年同様に「内の先行が粘り込み、外差し勢がどこまで迫るか」という構図の両方が考えられます。
最終的な予想では、馬場状態と直前のオッズ・気配を加味して、
「前残り寄り」か「差し有利」かのジャッジをしていきたいところです。
※本記事は枠順確定時点での内容です。
当日の馬場傾向・パドック気配・直前の人気の偏りなどを踏まえた
最終予想は、別記事にて改めてお届けします。
(馬券はくれぐれも、ご自身の予算内・自己責任でお楽しみください)
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