チャンピオンズカップ【過去10年】血統トレンド|キングマンボ系×サンデー系×米国ダート血統
対象レース:チャンピオンズカップ(GⅠ)
施行条件:中京ダート1800m・左回り(2014年以降)
分析対象:2015〜2024年の過去10回(旧ジャパンカップダートは参考扱い)
2014年に阪神ダート1800mから中京ダート1800m(左回り)へと舞台を移したチャンピオンズカップ。
直近10年を見ると、キングマンボ系(キングカメハメハ系&Lemon Drop Kid 系)と
サンデーサイレンス系が軸になりつつ、デピュティミニスター系やロベルト系など米国色の強い血統も勝ち切っています。
本記事では、過去10年の優勝馬の血統・脚質と、2025年の人気上位馬の系統をざっくり整理しながら、
チャンピオンズCの血統トレンドと今年の狙いどころを考えていきます。
1. 過去10年の優勝馬一覧(血統×脚質)
まずは2015〜2024年の優勝馬について、父・父系統・脚質・4角通過順を一覧にしました。
脚質は4コーナー通過順から、①=逃げ/2〜4番手=先行/5〜9番手=差し/10番手以下=追込として便宜的に分類しています。
| 年 | 勝ち馬 | 性齢 | 父 | 父系統 | 脚質* | 4角通過順 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | レモンポップ | 牡6 | Lemon Drop Kid | キングマンボ系(Mr. Prospector系) | 逃げ | ②-①-①-① |
| 2023年 | レモンポップ | 牡5 | Lemon Drop Kid | キングマンボ系(Mr. Prospector系) | 逃げ | ①-①-①-① |
| 2022年 | ジュンライトボルト | 牡5 | キングカメハメハ | キングマンボ系(Mr. Prospector系) | 追込 | ⑨-⑨-⑧-⑩ |
| 2021年 | テーオーケインズ | 牡4 | シニスターミニスター | ボールドルーラー系 | 差し | ⑤-⑤-⑥-⑥ |
| 2020年 | チュウワウィザード | 牡5 | キングカメハメハ | キングマンボ系(Mr. Prospector系) | 先行 | ⑧-⑦-⑤-④ |
| 2019年 | クリソベリル | 牡3 | ゴールドアリュール | サンデーサイレンス系 | 先行 | ③-③-④-④ |
| 2018年 | ルヴァンスレーヴ | 牡3 | シンボリクリスエス | ロベルト系 | 先行 | ②-②-③-③ |
| 2017年 | ゴールドドリーム | 牡4 | ゴールドアリュール | サンデーサイレンス系 | 追込 | ⑨-⑩-⑪-⑪ |
| 2016年 | サウンドトゥルー | セ6 | フレンチデピュティ | デピュティミニスター系 | 追込 | ⑭-⑭-⑭-⑬ |
| 2015年 | サンビスタ | 牝6 | スズカマンボ | サンデーサイレンス系 | 差し | ⑨-⑥-⑧-⑥ |
*脚質は4コーナーの位置取りから本記事で便宜的に区分したものです。
1-1. 勝ち馬の脚質ざっくり分布
- 逃げ:2勝(レモンポップ連覇)
- 先行:3勝(チュウワウィザード、クリソベリル、ルヴァンスレーヴ)
- 差し:2勝(テーオーケインズ、サンビスタ)
- 追込:3勝(ジュンライトボルト、ゴールドドリーム、サウンドトゥルー)
ダートGⅠとしては珍しく、逃げ〜追込までどの脚質からも勝ち馬が出ているのがポイント。
ただし4角4番手以内が5勝で、基本線は「好位で運べる総合力タイプ」です。
2. 父系トレンドのポイント
- キングマンボ系が4勝…チュウワウィザード、ジュンライトボルト、レモンポップ(2回)。
- サンデーサイレンス系が3勝…サンビスタ、ゴールドドリーム、クリソベリル。
- 米国ダート色の強い系統も各1勝…デピュティミニスター系(サウンドトゥルー)、ロベルト系(ルヴァンスレーヴ)、ボールドルーラー系(テーオーケインズ)。
結論だけ言えば、「キングマンボ系」と「サンデー系+米国ダート補強」がこのレースの主役。
そこにロベルト系・デピュティミニスター系・ボールドルーラー系が一発を狙う構図です。
3. 血統×脚質で見る狙いどころ(簡易)
- キングマンボ系…先行〜逃げで押し切るタイプが多い(チュウワウィザード、レモンポップなど)。
- サンデー系…差し〜追込から長く脚を使うタイプも目立つ(ゴールドドリーム、サンビスタなど)。
- デピュティミニスター系・ロベルト系…展開がハマったときの破壊力枠(サウンドトゥルー、ルヴァンスレーヴ)。
馬券的には、本命をキングマンボ系 or サンデー系から取りつつ、
3連系で米国ダート色の強い差し・追込勢を絡めておくのが、過去10年の“血統的セオリー”です。
4. 2025年・予想オッズ上位馬の血統チェック
ここからは、2025年チャンピオンズカップの予想オッズ上位馬について、
父・父系統をざっくり整理しておきます(11月末時点のnetkeiba予想オッズなどを参考)。
| 想定人気 | 馬名 | 性齢 | 父 | 父系統 | 血統的メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気前後 | ナルカミ | 牡3 | サンダースノー | Danzig系(欧州寄り米国スピード系) | 父サンダースノーはドバイWC勝ち馬。母父ディープインパクトで、日本的なスタミナと瞬発力も補強された配合。 |
| 2番人気前後 | ルクソールカフェ | 牡3 | American Pharoah | ファピアノ系(Mr. Prospector系) | 父アメリカンファラオは米三冠馬。ミスプロ系らしい先行力とダート適性が強く、典型的な米国ダート型のパワー配合。 |
| 3番人気前後 | ダブルハートボンド | 牝4 | キズナ | サンデーサイレンス系 | 父キズナ(ディープインパクト系)の持続力に、母系のストームキャット系スピードが乗る配合。サンデー×米国スピードの王道タイプ。 |
| 4番人気前後 | シックスペンス | 牡4 | キズナ | サンデーサイレンス系 | こちらもキズナ産駒。母系にCandy Rideなど米国ダート系を持ち、芝・ダート兼用の持続力タイプ。 |
| 5番人気前後 | ウィルソンテソーロ | 牡6 | キタサンブラック | サンデーサイレンス系 | 父キタサンブラックはブラックタイド(サンデー系)×スプリンター血統。1800〜2000mのタフな持続力勝負に強い。 |
※想定人気・オッズは執筆時点の予想ベースです。最終的な人気順とは異なる場合があります。
4-1. 今年の血統トレンドざっくりまとめ
- 人気上位ではサンデーサイレンス系(キズナ・キタサンブラック)が多数派。
- そこに米国型のナルカミ(Danzig系)とルクソールカフェ(ミスプロ系)が加わる構図。
- 過去10年の傾向どおり、「サンデー系+米国ダート血統」の組み合わせが中心に据わる年になりそう。
5. まとめ
過去10年の傾向と今年の人気上位の顔ぶれを重ねると、
2025年も「キングマンボ系 or サンデー系+米国ダート補強」という大きな流れは変わらなさそうです。
- 本命候補…サンデー系&米国ダート血統を併せ持つ人気馬。
- 相手候補…米国色の強いミスプロ系・Danzig系や、タフなロベルト系・ボールドルーラー系。
- 穴候補…差し・追込型のサンデー系/ロベルト系で展開ハマり待ち。
あとは、枠順・馬場傾向・追い切りを重ね合わせて、
「血統と脚質のイメージにピタッとハマる1頭」を探していきたいところです。
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