週刊デビューWatch〖土曜版〗12/13|中山&阪神&中京の全5新馬戦をゆるっと血統チェック

新馬戦

週刊デビューWatch〖土曜版〗12/13|中山&阪神&中京の全5新馬戦をゆるっと血統チェック

日程:2025年12月13日(土)
対象レース:中山5R・6R/阪神5R・6R/中京5R の2歳新馬戦(計5鞍)
テーマ:「血統とコース適性」から、初戦から注目したいタイプをカジュアルにピックアップ

今週の「週刊デビューWatch〖土曜版〗」は、
中山&阪神&中京で行われる全5鞍の2歳新馬戦をまとめてチェックしていきます。

いつもどおり、血統表ベース+コース適性メインで、
追い切り時計や枠順、馬場状態には深く踏み込みません。
「この配合ならこういう走りになりそう」というキャラ把握用メモとして読んでもらえればOKです。

※本記事は12月11日時点の情報をもとにしています。
出走予定馬や騎手は変更になる場合がありますので、
最終的な出走馬・枠順はJRA公式の出馬表で必ずご確認ください。


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  1. 中山5R|2歳新馬(芝1800m)注目血統
    1. セツナサ(牡・サートゥルナーリア×ホロロジスト)戸崎圭
    2. アグアフレスカ(牝・ブリックスアンドモルタル×ラセレシオン)
    3. ウインアイルグロウ(牡・ウインブライト×ウインアイルビータ)松岡
    4. サクセスブルー(牡・レイデオロ×ブルレジーナ)横山武
  2. 中山6R|2歳新馬(ダ1800m)注目血統
    1. アラビアンドリーム(牡・ゴールドドリーム×ハイエストクイーン)横山武
    2. フォルマシオン(牡・オルフェーヴル×カルマート)石橋脩
    3. サクラドール(牝・ゴールドドリーム×サクラクローバー)三浦
  3. 阪神5R|2歳新馬(芝1800m・外回り)注目血統+サガルマータ雑感
    1. サガルマータ(牡・コントレイル×コンヴィクションⅡ)川田
      1. サガルマータの「5.2億」と調教評価のギャップについて
    2. ダノンハドソン(牡・レイデオロ×ダノンチェリー)松山
    3. レグラヴィエール(牡・American Patriot×サンヴィヴァン)岩田望
    4. アルジェンテーラ(牝・ドレフォン×ジェンティルドンナ)武豊
  4. 阪神6R|2歳新馬(ダ1400m)注目血統
    1. ヴィラフランカ(牝・Audible×(母父Lemon Drop Kid))団野
    2. ハッピーバンク(牝・アジアエクスプレス×ハッピーアビラ)C.デムーロ
  5. 中京5R|2歳新馬(芝2000m)注目血統
    1. イベントホライゾン(牡・ハービンジャー×ライツェント)岩田望
    2. フウセン(牝・コントレイル×フリートベルティ)松山
    3. アクティブヘイロー(牡・アルアイン×スーサンハナ)幸
    4. ディープシャロー(牡・ドレフォン×ニケモア)藤岡康
  6. まとめ|「怪物探し」というより、じわじわ出世しそうな馬を拾う土曜

中山5R|2歳新馬(芝1800m)注目血統

中山芝1800mはスタンド前スタートで、最初のコーナーまでが短い内回りコース
スタート直後に急坂→コーナーという形なので、極端なハイペースになりにくく、
基本的には前めのポジション+立ち回り力が問われやすい舞台です。

セツナサ(牡・サートゥルナーリア×ホロロジスト)戸崎圭

今年の“看板血統”級の1頭がこのセツナサ
父は皐月賞馬サートゥルナーリア、母ホロロジストは米ダート重賞を複数勝っているパワー型の名牝で、
セレクトセール1歳で2億円超がついた超高額馬です。

「芝中距離G1馬×米ダート重賞馬」という組み合わせで、地力と持続力はかなり高そう。
中山芝1800mなら、好位〜番手から早めスパートで押し切るイメージがしっくり来ます。

★将来像:クラシックというより、3歳春以降の芝中距離重賞で長く楽しみたいイメージの中距離型。

アグアフレスカ(牝・ブリックスアンドモルタル×ラセレシオン)

父ブリックスアンドモルタルは芝中距離の万能型。
母ラセレシオンの一族からは京都2歳S勝ちアスクワイルドモアらが出ており、
スタミナと持続力に優れた中距離ファミリーです。

「持続型の父×スタミナ牝系」で、スローペースからのロングスパートがハマりそうな配合。
中山の小回りでも、早めに動いていく形なら初戦から台頭してきても驚けません。

ウインアイルグロウ(牡・ウインブライト×ウインアイルビータ)松岡

父ウインブライトは中山記念&香港Cなど、中山巧者としておなじみのサンデー系。
祖母は重賞2勝のコスモマーベラスで、その一族からはスプリントG1馬ウインマーベルも出ているスピード牝系です。

「中山向きの父×器用なスピード牝系」ということで、
新馬戦から立ち回りの上手さが活きてきそうな1頭。
内めの枠+好スタートなら、セツナサの目標としてかなりしぶとい存在になりそうです。

サクセスブルー(牡・レイデオロ×ブルレジーナ)横山武

父レイデオロは天皇賞・秋などを制した中距離G1馬。
母ブルレジーナはハーツクライ×End Sweepという配合で、底力と持続力に寄った構成です。

「レイデオロ×ハーツクライ」で、瞬間的なキレというより長く脚を使うタイプのイメージ。
中山芝1800mの平均〜スローからのロングスパート戦は、まさにストライクゾーンと言えそうです。

このほかにも中距離で楽しみな血統が揃っていて、
「将来の中距離路線の顔」が何頭か出てきても不思議ではない一戦です。


中山6R|2歳新馬(ダ1800m)注目血統

中山ダ1800mは、最初のコーナーまでそこまで長くなく、先行力とコーナーワークが大事なコース。
パワー型のダート血統に、芝中距離のスタミナが足された配合がよく走る印象です。

アラビアンドリーム(牡・ゴールドドリーム×ハイエストクイーン)横山武

父ゴールドドリームはフェブラリーSなどを制したダートG1馬。
母ハイエストクイーンはシンボリクリスエス産駒で、芝中距離のスタミナタイプです。

「ダートG1級の父×芝中距離牝系」で、ダ1800mの持続力勝負にぴったりな構成。
新馬戦から前受けして、最後までしぶとく脚を使えれば、かなり信頼度の高い存在になりそうです。

フォルマシオン(牡・オルフェーヴル×カルマート)石橋脩

父オルフェーヴルは気性の難しさと破壊力がセットの三冠馬。
母カルマートはシンボリクリスエス×サンデー牝系で、芝中距離の持続型です。

ダートでも走れる牝系にオルフェーヴルのパワーが乗った形で、
砂を嫌がらずに走れるなら「ハマった時に強い」タイプ
気性との相談にはなりますが、素質はかなりありそうです。

サクラドール(牝・ゴールドドリーム×サクラクローバー)三浦

父ゴールドドリームに、サクラバクシンオー系スプリント牝系という組み合わせ。
将来的にはダ1400〜1600m寄りのスピード型かもしれませんが、
新馬のダ1800mなら前半ゆったり入れるぶん、十分対応できるイメージです。

他にもグスタフやシードケーンなど、
ダート中距離でじわじわ出世してきそうな血統が多く、
「のちの1勝クラス・2勝クラスでお世話になりそうな馬」を探すには良いカードです。


阪神5R|2歳新馬(芝1800m・外回り)注目血統+サガルマータ雑感

阪神芝1800m(外回り)は、3コーナーまでが長く直線も長い「決め手勝負コース」
クラシックを意識した良血馬が集まりやすく、将来の重賞戦線を占うには必見の舞台です。

サガルマータ(牡・コントレイル×コンヴィクションⅡ)川田

23年セレクトセール当歳でおよそ5.2億円というとんでもない値段がついた、
コントレイル産駒の“超”話題株。
母コンヴィクションⅡはアルゼンチンのG1馬で、兄レヴェッツァは芝中距離で3勝を挙げている良血です。

「三冠馬コントレイル×南米G1牝馬」という派手な配合ですが、
コントレイル産駒らしくフォームはしなやかで、ロングスパート型の中距離タイプという印象。
阪神外回りの芝1800mは、まさにベストと言っていい条件です。

★追い切りメモ:2週前にCWで6F82秒台-ラスト11秒台、
最終は坂路で55秒台(終いは控えめ)と、派手すぎないが内容はしっかりした時計。

サガルマータの「5.2億」と調教評価のギャップについて

個人的には、サガルマータはいま「値段だけが一人歩きしている段階」だと思っています。

  • 調教時計だけ見ると
    → 怪物級の79秒台連発…みたいな派手さはない
  • ただし
    → 2週前のCWでは終い11秒台できっちり伸びている
    → 最終追いは坂路で55秒台とセーブ気味にまとめていて、無理な攻めはしていない

福永師のコメントも
「まだ回転数は上がりきっていないけど、楽に走れている・跳びが大きい・乗り味がいい
というニュアンスで、“怪物仕上げ”というよりは丁寧に育てている途中という印象です。

5.2億という数字があまりにもインパクト大きすぎて、
どうしてもファン側が
「初戦から化け物みたいな時計でぶっちぎって当然」
と期待してしまうのですが、馬からしたら正直ちょっとかわいそうですよね。

コントレイルのファン目線だと、
「セリ値の元を取れるか?」じゃなくて、
「無事に長く走って、いずれ代表産駒と呼べるくらい出世してくれればそれで十分」
くらいのスタンスで見てあげるのが一番しっくりくるのかな、と思います。

★このレースでは、“5.2億だから絶対勝たなきゃ”と決めつけず
「どんな位置取りから、どんな脚を使ったか」を冷静にチェックしたいところです。

ダノンハドソン(牡・レイデオロ×ダノンチェリー)松山

父レイデオロはダービー、NHKマイルカップを勝ったキングカメハメハ後継。
母ダノンチェリーはディープインパクト産駒で、米G1馬ウィー・ミス・フランキーの一族。
スピードと瞬発力に優れた牝系です。

「中距離寄りのレイデオロ×ディープ牝系」で、切れと持続のバランスが良い王道中距離タイプ
サガルマータに人気が集中するようなら、完成度とバランスの良さでこちらから入る手もありそうです。

レグラヴィエール(牡・American Patriot×サンヴィヴァン)岩田望

父American Patriotは米マイルG1馬で、芝のマイル〜中距離でキレを見せるタイプを多く出す種牡馬。
母サンヴィヴァンはマンハッタンカフェ牝系で、持続力型の中距離タイプです。

「米マイラー血統×日本芝中距離牝系」という構成で、阪神外回りの決め手+持続にフィットしそう。
人気の盲点になれば、馬券的にはかなり面白い1頭です。

アルジェンテーラ(牝・ドレフォン×ジェンティルドンナ)武豊

母は牝馬三冠+ジャパンC連覇などG1・7勝の名牝ジェンティルドンナ
父ドレフォンは米ダート短距離G1馬ですが、日本では芝・ダ兼用のスピード型産駒を多く送り出しています。

「スピード型ドレフォン×超一流芝中距離牝系」で、
距離はマイル〜2000mあたりがメインになりそうな配合。
デビュー戦でどれくらいのスピードと我慢が見せられるかに注目です。

ノートルダムなど、他にも芝中距離で楽しみな良血が多数。
「どの馬がどんな脚を使ったか」をメモしておくと、
先々の重賞予想で必ず役立つレースになりそうです。


阪神6R|2歳新馬(ダ1400m)注目血統

阪神ダ1400mは芝スタート+最後に急坂というちょっとトリッキーなコース。
外枠の方が芝部分を長く走れることもあり、芝的なスピードとダートのパワーを両方持つタイプが走りやすい条件です。

ヴィラフランカ(牝・Audible×(母父Lemon Drop Kid))団野

父Audibleは米フロリダダービー勝ちのダートG1馬で、中距離寄りの持続力タイプ。
母父Lemon Drop Kidも米G1馬で、芝ダ兼用の底力血統です。

「米ダートG1馬×米G1血統牝系」で、芝スタートでも行き脚がつきやすく、
ラストの急坂でもパワーで踏ん張れそうな配合。
牝馬ながらタフな流れにも対応できるタイプかもしれません。

ハッピーバンク(牝・アジアエクスプレス×ハッピーアビラ)C.デムーロ

父アジアエクスプレスは朝日杯FS勝ちのスピード血統で、日本ではダート短距離〜マイルで活躍馬が多数。
母ハッピーアビラはディープインパクト産駒で、しなやかなストライドと切れ味を伝える牝系です。

「米スピード×ディープ牝系」で、トップスピードと加速力に期待できる配合。
芝スタートの阪神ダ1400mは相性が良さそうで、外目の枠ならいきなり好勝負になっても不思議ではありません。

サンライズフリードやロードインヴォーグなど、
ダート短距離〜マイルで長く活躍してきそうな血統も揃っており、
3歳春以降のダート路線を占ううえでも見逃せない一戦です。


中京5R|2歳新馬(芝2000m)注目血統

中京芝2000mはスタンド前の上り坂の途中スタートで、
ペースが落ち着きやすく逃げ・先行有利+内枠優勢と言われるコース。
将来的な中距離馬が集まりやすい条件で、ここから重賞戦線に乗っていく馬も多い舞台です。

イベントホライゾン(牡・ハービンジャー×ライツェント)岩田望

父ハービンジャーはキングジョージ勝ちの欧州中距離G1馬。
母ライツェントはドイツ血統のスタミナ牝系で、姉にディアドラ(秋華賞・ナッソーS)
兄にきさらぎ賞馬フリームファクシなどがいる超良血です。

「欧州中距離G1馬×スタミナ牝系」で、タフなラップの中距離戦に強そうな配合
中京芝2000mの持続力勝負はまさにおあつらえ向きで、ここで好内容なら一気に重賞候補に浮上してきそうです。

フウセン(牝・コントレイル×フリートベルティ)松山

父コントレイルは無敗の三冠馬。
母フリートベルティは米G1馬Afleet Alexの娘で、米国的なスピードとスタミナを併せ持つ牝系です。

コントレイル産駒らしい綺麗なフォームに、母系のパワーが乗った配合で、
距離適性としては芝1800〜2000mが中心になりそう。
同世代のコントレイル牝駒の中でも、早い段階から注目しておきたい1頭です。

アクティブヘイロー(牡・アルアイン×スーサンハナ)幸

父アルアインは皐月賞馬で、産駒は先行力と中距離の持続力が武器。
母スーサンハナはエリザベス女王杯出走歴のある芝中距離牝馬で、
アドマイヤムーン×ハローヘイロー系という日本的なバランスの良い牝系です。

「先行力のあるアルアイン×中距離牝系」で、先行有利の中京芝2000mにはドンピシャな配合。
枠順次第では、ここから主役級の走りを見せてもいい素材だと思います。

ディープシャロー(牡・ドレフォン×ニケモア)藤岡康

父ドレフォンは米ダート短距離G1馬ですが、日本では芝もこなすスピード型種牡馬。
母ニケモアはMore Than Ready牝系の芝マイル〜中距離タイプで、
芝向きのスピードと持続力を伝える血統です。

一見短距離寄りに見えるものの、牝系のスタミナと日本の芝適性を考えると
芝1800〜2000mも十分守備範囲。
中京2000mでどこまで我慢が利くか、スタミナ面のチェックも兼ねて注目したい1頭です。


まとめ|「怪物探し」というより、じわじわ出世しそうな馬を拾う土曜

12/13(土)の新馬戦5鞍は、セツナサやサガルマータ、アルジェンテーラのような“いかにも”な超良血から、
アクティブヘイローやハッピーバンクのようなコースにハマりそうな実戦型まで、かなりバラエティ豊かなラインナップです。

  • 中山芝1800m:小回り+スローペース傾向で、立ち回り型の中距離血統に注目。
  • 中山ダ1800m:ダートG1級の父×芝中距離牝系の持続型が狙い目。
  • 阪神芝1800m外回り:決め手勝負。サガルマータ&アルジェンテーラなどクラシック候補の走りは必見。
  • 阪神ダ1400m:芝スタートをこなせるスピード+パワー配合に注目。
  • 中京芝2000m:先行力のある中距離血統が有利。将来の重賞馬が潜んでいそうな一戦。

「勝った/負けた」だけでなく、
どの位置取りから、どんな脚を使って、どんな負け方・勝ち方をしたかを血統とセットでメモしておくと、
来年のクラシックや古馬重賞で必ず役に立ってきます。

週末の新馬戦を、一緒に“未来の重賞戦線を先取りする時間”として楽しみましょう!

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