週刊デビューWatch【日曜版】12/14|中山&中京&阪神の良血2歳新馬ピックアップ
日程:2025年12月14日(日)
対象レース:中山5R・6R、中京5R、阪神4R・5R の2歳新馬戦
テーマ:血統的な注目馬・良血馬・セリで話題になった馬のピックアップ(印なし)
この記事では、2025年12月14日(日)の新馬戦から
血統背景に魅力のある馬をピックアップして紹介します。
調教や馬体、枠順・馬場状態などには触れず、
あくまで血統表ベースの期待値にフォーカスしています。
※本記事は12月11日時点で確認できる情報をもとに作成しています。
実際の出走頭数・枠順・馬体重・馬場状態などは、必ずJRA公式発表をご確認ください。
中山5R:メイクデビュー中山(芝1600m・外)|マイル適性と配合バランスに注目
中山外回り・芝1600mの新馬戦。
直線の急坂を含むワンターンのマイル戦で、
瞬発力だけでなく持続力とパワーも求められます。
ここはサンデー系×欧州血統、マイル〜中距離寄りの配合を中心に気になる馬をピックアップします。
ジーティーシンドウ|父オルフェーヴル
父オルフェーヴルは有馬記念・宝塚記念などGⅠ6勝を挙げた中距離の怪物サイアー。
母ヴァンゴーゴーは欧州スプリント〜マイル主流のDutch Art を父に持ち、
スピードと機動力に優れた欧州牝系に属します。
配合としては、父のスタミナ&持続力に母系の欧州スピードを重ねたバランスタイプで、
中山外回りの芝1600mは「まず試したい舞台」という印象。
将来的にはマイル〜1800mで安定して走ってきそうな、王道路線向きの一頭です。
コスモペンタス|父ベンバトル
父ベンバトルはドバイターフなどで活躍した欧州マイル〜中距離GⅠ馬。
母モエレカトリーナの一族からは、地方交流重賞を制した馬も出ており、
スピードとパワーを兼備した牝系です。
芝マイルでどこまでやれるかという点に加え、
将来的にはダート・地方交流重賞も視野に入る血統構成で、
路線の幅広さも魅力と言えます。
ランウェイミューズ|父シルバーステート
ノーザンファーム生産、キャロットファーム募集のクラブ良血。
父シルバーステートはディープインパクト直仔の快速サイアーで、
芝マイル〜中距離で高い勝ち上がり率を誇ります。
母ランウェイデビューはストロングリターン産駒で、スピードと持続力のバランスが良いタイプ。
いかにも「先行して長く脚を使う」芝マイラーという印象で、
中山外回りのマイル戦は適条件と言えそうです。
中山6R:メイクデビュー中山(ダ1200m)|スピード&ダート血統が揃う一戦
中山ダ1200mの新馬戦は、テンの速さとダート適性が重要な条件。
ダートGⅠ級の父や、短距離で活躍した母系を持つ馬が多く顔を揃えます。
ゼファーテソーロ|父モズアスコット
父モズアスコットはマイルCS&フェブラリーS制覇の二刀流GⅠ馬で、
芝ダート兼用のマイル〜短距離型。
母はスピード色の強いマイラー血統で、
全体として短距離志向の強い配合です。
テンからスピードに乗って押し切るイメージが強く、
初戦から行きっぷりの良さを活かしてどこまで粘れるか注目の一頭です。
アシャカルッカ|父シニスターミニスター
父はおなじみのダート中距離の大黒柱シニスターミニスター。
母アシャカダイキは中山ダ1200mの3勝クラスを制した快速牝馬で、
本馬はその初仔にあたります。
母が得意とした舞台でのデビューで、
「母譲りのスピード+シニスターミニスターのパワー」が噛み合えば
いきなり上位争いまであって良さそうです。
プラチナムディスク|父ゴールドドリーム
父ゴールドドリームはフェブラリーS&チャンピオンズC制覇のダート王。
母スノークラフトもダート短距離で堅実に走った血統で、
完全なダートスプリント型の配合と言えます。
芦毛で目立つ馬体も魅力で、
パワーのいる中山ダ1200mはまさに合いそうな舞台。
将来的には1400〜1600mへの距離延長も視野に入る一頭です。
中京5R:2歳新馬(ダ1800m)|中距離ダート路線の素質馬をチェック
中京ダ1800mの新馬戦は、将来的にダート中距離路線を歩みそうな馬が集まりやすい条件。
ここでは、長く脚を使える配合やクラシック級のポテンシャルを秘めた血統に注目します。
フィサブロス|父レイデオロ
父レイデオロは日本ダービー馬で、キングカメハメハ×シーザリオという超良血。
母アンジュエはダート中距離で活躍馬を出している牝系に属し、
半姉には地方交流重賞を制した牝馬がいる実績あるファミリーです。
「芝でもやれるけれど、まずはダートでレース慣れ」というイメージの配合で、
先々クラシック路線まで意識したい一頭と言えそうです。
フウリンカザン|父カリフォルニアクローム
名牝エイジアンウインズを母に持つ注目馬。
エイジアンウインズはヴィクトリアマイル・阪神牝馬Sを制した芝マイラーで、
その仔からもオープン級が出ている優秀な牝系です。
父カリフォルニアクロームは米国二冠馬でダート色が強く、
芝マイルのスピード×ダート中距離のパワーという面白い配合。
ダート1800mでどんな脚質を見せるか、今後の路線選択という意味でも注目したい存在です。
ウルフ|父ナダル
父ナダルは米国ダート短中距離で圧倒的な強さを誇った新興サイアー。
その父BlameはBCクラシックを制した名馬で、米国型の持続パワーとスピードを色濃く伝える血統です。
母カルディーンはRoman Ruler(フサイチペガサス系)を父に持ち、
南北アメリカで実績を重ねてきたパワフルな牝系に属します。
配合全体が純米国型のダート中距離仕様で、中京ダ1800mはいかにも合う舞台設定。
パワフルな馬体と持続力を活かせれば、初戦から地力で押し切るシーンも十分ありそうです。
阪神4R:2歳新馬(芝1400m)|短距離〜マイル路線の将来有望株が集結
阪神内回り芝1400mは、スピードと器用さ、そして一瞬のギアチェンジが問われる条件。
ノーザン系の良血や、セールで話題になった馬も含まれる注目の一戦です。
センリョウヤクシャ|父サトノダイヤモンド
半兄にシンザン記念を制したグァンチャーレがいる良血馬。
サトノダイヤモンド産駒らしい柔らかいストライドで、
将来的にはマイル〜中距離寄りのイメージですが、
まずは芝1400mでスピードとレースセンスを試す形です。
兄も3歳春から重賞戦線で活躍しただけに、
本馬も早い時期からの好走が期待されます。
モヴシエラ|父レイデオロ
母ノッテビアンカは欧州系の血統で、近親にはマイル重賞を制した活躍馬もいる牝系。
レイデオロ産駒らしい中距離志向に、欧州的な粘り強さが加わった配合で、
距離が延びてから良さが出てきそうな印象です。
まずは芝1400mからのスタートですが、
将来的にマイル〜中距離で重賞を狙える素材として長い目で追いかけたい一頭です。
サトノロザリー|父ロードカナロア
里見治オーナーのサトノ軍団らしい良血カナロア牝馬。
母サトノアクシスはディープインパクト産駒で、
「カナロア×ディープ」という王道スピード配合です。
阪神芝1400mはカナロア産駒の得意舞台でもあり、
ここをステップにマイル路線へと向かっていくイメージがしっくりきます。
阪神5R:2歳新馬(芝2000m)|クラシックを意識した良血が集う一戦
阪神芝2000mの新馬戦は、将来のクラシック候補が顔を見せることも多い舞台。
ここではセール高額馬や、一口クラブの注目馬など、
血統背景から期待値の高い馬をピックアップします。
ページターナー|父エピファネイア
父エピファネイアはジャパンCを圧勝したRoberto 系の中距離砲で、
代表産駒にはエフフォーリア、デアリングタクト、サークルオブライフなど
GⅠで活躍する現役屈指のクラシックサイアーです。
母コールバックは米GⅠ勝ち馬で、
北米のスピード&底力を兼ね備えた名牝。
セールでも話題になった超良血馬で、
阪神芝2000mという舞台設定からも
陣営の「クラシックを見据えた一頭」という意図が伝わってきます。
ブラックシャリマー|父キタサンブラック
祖母フォークロアは米BCジュベナイルフィリーズを制した名牝で、
コントレイルの祖母としても知られる存在。
本馬はそのフォークロアを祖母に持ち、
コントレイルの従兄弟にあたる超良血です。
キタサンブラック産駒らしいスタミナと持続力に、
名牝系の底力が加わった配合で、
皐月賞〜菊花賞路線まで見据えたくなるスケール感があります。
ジェラルリスト|父ノヴェリスト
ノルマンディーオーナーズクラブの一口馬で、
手頃な募集総額ながら配合妙味のある一頭。
父ノヴェリストはキングジョージ勝ちのドイツ血統で、
重厚なスタミナとパワーを伝えるタイプ。
母シチリアーナは芝中距離で粘り強さを見せた牝馬で、
じわじわと力を付けてくる成長型のイメージ。
道悪やタフな馬場になれば、一気に浮上してくる可能性も秘めています。
以上、12月14日(日)の「週刊デビューWatch【日曜版】」でした。
実際のレースでは、ここで触れた血統背景に加えて、
調教内容・パドックでの仕上がり・枠順・馬場状態なども踏まえて総合的にジャッジしていきましょう。
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