G1
朝日杯FS
阪神 芝1600m(外)
2歳
枠順確定後・最終版
朝日杯FSは「2歳マイル王」決定戦。
阪神外マイルは、直線だけ速い脚より“加速してから落ちない脚(持続)”が最後に効くコースです。
今年は雨でも重まで悪化しない「良〜稍重」寄りを想定し、完成度(操縦性)×もう一脚(坂の踏み直し)で結論を出します。
先に結論(印)+買い方(要点)
| 印 | 馬名 | 狙いどころ(ひと言) | 買い方の位置づけ |
|---|---|---|---|
| ◎ | アドマイヤクワッズ | 完成度(操縦性)×坂で踏み直す力。良〜稍重で一番ブレにくい。 | 軸(ワイド本線/3連複1列目) |
| ○ | エコロアルバ | 東京マイルで証明した総合力。良寄りで上振れを取りに行く。 | 相手筆頭(◎-○厚め) |
| ▲ | カヴァレリッツォ | 持続で浮上。渋りすぎない馬場なら相手として強い。 | 相手本線(◎-▲) |
| ☆ | リアライズシリウス | 強さは本物。直行+初右回りの未知はあるので“旨い相手”で。 | 相手本線(◎-☆/○-☆押さえ) |
| △ | コルテオソレイユ | 3着へ滑り込む絵が濃い。崩れた時の保険。 | ワイド・3連複の3列目 |
| △ | ダイヤモンドノット | 溜めて“拾う”脚。良〜稍重で坂の最後に浮上しやすい。 | ワイド・3連複の3列目 |
本記事は「印の根拠」と「買い方のブレなさ」を重視してまとめています。
馬場想定|良〜稍重なら「バランス型」が最強
雨は降っても、馬場は重まで行かない「良〜稍重」寄りを想定。
このレンジは、極端なパワー専用ではなくスピード+持続+操縦性の“バランス型”が最も信頼できます。
良〜稍重で効く「勝ち馬っぽさ」3点セット
- 完成度:折り合い・位置取り・進路取りで崩れない(2歳G1で最重要)
- もう一脚:直線でギアがもう一段入る(抜け出してからが強い)
- 持続:坂で止まらず踏み直せる(阪神外の必須条件)
重想定ほど「パワー一点買い」には寄せず、総合点で組み立てます。
今回の難しさ|前哨戦が分散し「同じ物差し」で測りにくい
今年はサウジRC(東京1600)/デイリー杯(右回り1600)/東スポ杯(東京1800)/新潟2歳S(新潟1600)と路線が分散。
条件が違う前哨戦を「勝った順に強い」と単純比較しづらい年です。
そこで本記事は、各前哨戦が“何を測っているか”を整理して、朝日杯FS(右回り・外回り・坂)で再現できる勝ち筋を上に取ります。
| 前哨戦 | そこで測れやすい能力 |
|---|---|
| 新潟2歳S(左・新潟マイル) | 直線での伸び/スピード持続。“直線力の強さ”が出やすい。 |
| サウジRC(左・東京マイル) | 決め手+持続+完成度。“マイル総合力”が出やすい。 |
| デイリー杯(右・マイル) | 右回りの機動力/立ち回り/踏ん張り。朝日杯へ一番つながりやすい。 |
| 東スポ杯(左・1800) | ポテンシャル(クラシック寄り)。マイルG1へは適性の“翻訳”が必要。 |
だからこそ、朝日杯FSで要求される「右回り・坂・持続」に対して、再現性が高い馬を上位評価に置きます。
展開想定|落ち着いて見えて、結局“踏まされる”
2歳G1はペースが一定になりづらく、阪神外は3〜4角でギアが入りやすい。
直線だけの競馬にならず、最後は坂で踏み直す力が問われます。
本線は好位〜中団で脚を残し、直線でスムーズに出せるタイプ。
最終結論(印)
| 印 | 馬名 | 評価の核(短く) |
|---|---|---|
| ◎ | アドマイヤクワッズ | 良〜稍重で崩れにくい完成度。右回り外マイルへの“翻訳”が最も自然。 |
| ○ | エコロアルバ | 東京マイルで証明した決め手と総合力。良寄りなら上振れ。 |
| ▲ | カヴァレリッツォ | 持続力で浮上。渋りすぎない馬場なら相手として強い。 |
| ☆ | リアライズシリウス | 新潟2歳Sは強いが、直行+初右回りは未知。形を作れれば粘り込みまで。 |
| △ | コルテオソレイユ | “勝ちに行く競馬”ができる。3着滑り込みの絵が濃い。 |
| △ | ダイヤモンドノット | 最後に拾える脚。良〜稍重の3着枠として相性がいい。 |
◎アドマイヤクワッズ|本命にした理由(説得力の中身)
結論:良〜稍重なら「完成度の差」が一番ブレない。だから◎。
理由①:2歳G1で最重要の“完成度”が高い
朝日杯は、能力があっても折り合い・進路・気持ちのどれかが崩れた瞬間に終わる。
◎はレースの形を崩しにくく、好位〜中団→直線で出す→坂で踏み直すまでの流れが描ける馬。
「良〜稍重」のレンジでは、ここが一番“再現性”として効きます。
操縦性折り合い崩れにくい
理由②:右回り外マイルで「勝ち切る絵」が描ける
前哨戦が分散した年ほど、“能力の天井”より勝ち筋の太さを取りたい。
◎は右回りマイルの要求(コーナー→直線→坂の踏み直し)に対し、立ち回りのロスが小さい運びができるのが強み。
朝日杯FSへの翻訳が最も自然=本命です。
右回り再現性勝ち筋
理由③:良〜稍重の「坂で止まらない」が武器になる
阪神外は、直線が長いだけではなく坂で一度苦しくなる。
そこで止まらず、もう一回踏める馬が“勝ち馬”になりやすい。
◎はこの局面に強いタイプとして買います。
坂で踏み直し持続
坂井瑠星騎乗=勝負度のサイン
G1週の騎乗馬は、早い段階の依頼(先約)や陣営との信頼関係で固まることが多い。
その中で坂井瑠星がこの馬に騎乗するのは、舞台を見据えて準備してきた=勝負度が高いサインとして評価します。
先約勝負度
◎の勝ち筋(これが一番太い)
- 道中:好位〜中団で折り合う(無駄に脚を使わない)
- 4角:慌てず進路を確保(外を回しすぎない)
- 直線:坂で止まらず“もう一脚”→叩き合いで競り勝つ
○エコロアルバ|対抗は「東京マイル型の総合力」。良寄りで上振れ
○は東京マイルで証明した決め手と総合力が魅力。
良に近い馬場ほど切れ味が生き、上振れも期待できます。
ただし朝日杯FSは右回り+坂の舞台替わり。ここで“同じ走りを再現できるか”が鍵なので、評価は○に置きます。
決め手総合力上振れ
▲カヴァレリッツォ|渋れば浮上。ただし「重まで行かない」なら3番手
▲は持続力が魅力で、雨で時計が少し掛かるほど浮上するタイプ。
ただし「良〜稍重」なら、持続一本槍よりも完成度と決め手の比重が上がる。
そこで本命・対抗の上には置かず、相手として強い3番手評価にしました。
持続相手向き
☆リアライズシリウス|“強かった”は事実。でも未知も多い(だから☆)
新潟2歳Sの内容が強かったのは事実。
ただし今年は前哨戦が分散しており、同じ条件での比較が薄い年です。
ここは“能力が足りない”ではなく、どれだけ差があるか測りにくいという意味での不確定要素として扱います。
未知①:左回りしか経験していない(=初の右回り)
調教で右回り相当の癖づけはできても、本番は右回りのコーナー+多頭数+G1の圧が加わる。
初右回りで出やすいのはコーナーで外へ張る/直線でモタれる/手前替えが遅いなど。
ここは当日の返し馬と道中のリズムで確認したいポイントです。
未知②:新潟2歳Sからの直行ローテ
2歳は成長が急で、間隔が空くと「実戦の勘」がズレることがある。
直行が必ず悪いわけではありませんが、朝日杯FSは相手が強いぶん、直行×初右回りが重なる点は割り引き材料になります。
それでも買う理由:形を作れれば粘り込みまで
リアライズシリウスは前に行けるタイプ。包まれにくい形を作れれば、ロスを最小化できます。
ただし前半が速くなると消耗するので、当日は同型がどれだけ主張するかが鍵。
能力は上位でも未知が残る分、頭固定より“相手の軸”として旨いのが☆の理由です。
馬場が「稍重でパワー寄り」なら評価アップ(単勝も面白い)
もし当日の芝が「乾いた良」ではなく、雨の影響で稍重〜やや力の要るコンディションに寄るなら、
リアライズシリウスは評価を一段上げたい1頭。
前で形を作れるうえ、パワーを要する馬場で先行馬がバテにくい(止まりにくい)状況になれば、
直線の坂でも粘り込みが利きやすいからです。
もちろん直行+初右回りの未知は残るものの、馬場がパワー寄りに振れて
「位置を取った組がそのまま踏ん張る」展開になるなら、単勝で妙味を取りに行くのも面白い選択肢。
逆に、良に近く外差しのキレ勝負になれば、ここは“相手の軸”としての旨味を優先します。
稍重歓迎先行粘り単勝の妙味
直線力初右回り先行形を作る
△2頭|良〜稍重の「3着枠」を取りに行くならこの2頭
△コルテオソレイユ
「勝ちに行く競馬」をしやすいタイプで、上位勢の取りこぼしが出た時に3着へ滑り込む絵が濃い。
良〜稍重は極端な適性ズレが起きにくく、総合力が出やすいので△で押さえます。
△ダイヤモンドノット
脚を溜めて“拾う”競馬ができるのが強み。
良〜稍重は、速すぎず重すぎずで、こういうタイプが最後の坂でジワっと浮上しやすい。
3連複の保険として、入れておく価値が高い△です。
当日の微調整ルール(迷わない)
- 良に近い:○(エコロアルバ)の上振れが出やすい。◎は軸のまま、◎-○を厚く。
- 稍重:▲(カヴァレリッツォ)の持続が一段活きる。◎-▲(ワイド)を厚く。
- 前が残る:☆(リアライズシリウス)の粘り込みを重視。◎-☆/○-☆(ワイド)を足す。
- 外差し:未知より能力を優先。3連複の比重を上げる。
買い目(この印に合う“ブレない買い方”)
本線:ワイド(厚め)
- ◎-○(最優先)
- ◎-▲
- ◎-☆
良〜稍重は「◎の安定+○の上振れ」を一番取りに行く。
押さえ:ワイド
- ○-▲
- ○-☆
- ◎-△(コルテオソレイユ)
- ◎-△(ダイヤモンドノット)
2歳は3着ズレが起きるので、△絡みはワイドで保険が効く。
攻め:3連複(フォーメーション)
- 1列目:◎
- 2列目:○・▲・☆
- 3列目:○・▲・☆・△・△
未知がある年ほど、3列目を絞りすぎない。
まとめ
結論は ◎アドマイヤクワッズ。
「良〜稍重」想定なら、最後に効くのは極端なパワーではなく完成度と坂の踏み直し。
相手筆頭は東京マイルの総合力で ○エコロアルバ、持続で浮上する ▲カヴァレリッツォ。
☆リアライズシリウスは新潟2歳Sの強さは本物でも、直行+初右回りの未知が残るため☆。形を作れれば粘り込みまで。
△2頭は3着の保険として押さえ、買い目はワイド厚め+3連複で回収率を守る組み立てです。
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※本記事は枠順確定後の最終見解です。買い目は資金配分を含め、無理のない範囲で。
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