【ホープフルS 2025】過去10年データ分析(2015-2024)|人気・枠・ローテ・生産者で買い方を固める

GIレース

G1ホープフルステークス(中山 芝2000m)は「2歳でいきなり中山内回り2000m」。直線の瞬発力だけでなく、コーナー4回の機動力坂で踏み直す底力が問われます。

この記事は過去10年(2015-2024)の傾向を「買い方に落とす」ための整理です。
先に結論:“上位人気の信頼度が高い一方、2〜3着に穴が混ざりやすい”のがホープフルSのクセ。

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過去10年の結果一覧(2015-2024)

まず押さえる:2024年は「前走・東スポ杯勝ち」→本番も勝ち切り
  • 1着クロワデュノール(1人気)…前走:東京スポーツ杯2歳S(GⅡ)1着
  • 2着ジョバンニ(6人気)
  • 3着ファウストラーゼン(17人気)
  • 見た目は人気サイドでも、相手が崩れる年は一気に跳ねる(=「軸は堅く、ヒモで夢がある」)
勝ち馬(人気) 2着(人気) 3着(人気) 勝ち馬の前走(メモ) 血統ざっくり(中山2000で活きる要素)
2024 クロワデュノール(1) ジョバンニ(6) ファウストラーゼン(17) 東京スポーツ杯2歳S(GⅡ)1着 「機動力+踏み直し」。完成度と持続力の両立
2023 レガレイラ(1) シンエンペラー(2) サンライズジパング(13) アイビーS →(直線勝負より“総合力”で押し切り) SS系×欧州寄りの底力。牝馬でも勝ち切れる舞台
2022 ドゥラエレーデ(14) トップナイフ(7) キングズレイン(6) 東スポ杯2歳S →(負けても能力・適性で巻き返し) ミスプロ×SSで「パワー+持続」
2021 キラーアビリティ(2) ジャスティンパレス(4) ラーグルフ(8) 萩S →(“中山向き”の器用さが直結) 立ち回りで差がつく。中山適性が最大の武器
2020 ダノンザキッド(1) オーソクレース(3) ヨーホーレイク(4) 東スポ杯2歳S →(王道ステップ) SS×欧州で「タフさ」も確保
2019 コントレイル(1) ヴェルトライゼンデ(3) ワーケア(2) 東スポ杯2歳S →(能力上位が素直に走る) 瞬発+底力のバランス。勝ち切り性能が最重要
2018 サートゥルナーリア(1) アドマイヤジャスタ(2) ニシノデイジー(3) 萩S →(中山2000の“機動力”を先取り) カナロア×シーザリオで「パワー持続」
2017 タイムフライヤー(1) ジャンダルム(4) ステイフーリッシュ(8) 京都2歳S →(総合力チェックとして強い) ハーツ×ロベルトで「タフさ」寄り
2016 レイデオロ(1) マイネルスフェーン(8) グローブシアター(2) 葉牡丹賞 →(同舞台・中山2000の下地) キングカメハメハ系の「機動力+パワー」
2015 ハートレー(3) ロードクエスト(1) バティスティーニ(2) 新馬 →(素質の塊がいきなり通用する年も) 完成度が前提。粗削りより「操縦性」優先

過去10年の結論:買い方に効く「3つの柱」

① 人気:軸は“1〜2人気”が強い
  • 1人気:勝率60%/複勝率70%
  • 2人気:複勝率77.8%(=相手まで含めて堅い)
  • ただし、10人気以下の勝利は1回。基本は「上位人気の取捨」が最重要。

→ “本命サイドで軸、相手で荒れる”の典型。

② 枠:外枠はロスが出やすい(8枠は特に注意)

枠順別データ(過去10年/2015-2024)

結論だけ先に:買いやすいのは「4枠・6枠」/危険なのは「8枠」
  • 6枠:複勝率30.0%で最多(ロスが少なく運びやすい)
  • 4枠:連対率20.0%(勝ち切り・2着までが安定)
  • 1枠・8枠は勝利0回。特に8枠は複勝率4.3%とかなり厳しい
  • ※サンプルは「出走頭数」も併記。少頭数年もあるので“数字の重み”も一緒に確認。
出走 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1枠 13 0 2 1 10 0.0% 15.4% 23.1%
2枠 15 2 0 2 11 13.3% 13.3% 26.7%
3枠 16 2 1 1 12 12.5% 18.8% 25.0%
4枠 20 2 2 1 15 10.0% 20.0% 25.0%
5枠 18 1 1 1 15 5.6% 11.1% 16.7%
6枠 20 2 2 2 14 10.0% 20.0% 30.0%
7枠 23 1 1 2 19 4.3% 8.7% 17.4%
8枠 23 0 1 0 22 0.0% 4.3% 4.3%

※枠順別成績(過去10年/2015-2024)は競馬ラボの「条件別成績」を参照。数字は「1着-2着-3着-着外」ベース。

  • 中山2000はコーナー4回。外枠は「位置を取りに行ってロス」or「下げて包まれる」の二択になりがち。
  • 外枠の人気馬を買うなら、単系より“連系で厚く”など券種工夫が有効。
③ 所属:栗東が優勢(年末中山で完成度が出やすい)
  • 遠征=不利とは限らないが、年末の中山は「輸送+多頭数+内回り」。完成度の差が出やすい。
  • 美浦勢は“中山適性(器用さ)”が見えた馬を評価。
おまけ:攻略ポイントの“現実的な使い方”
  • 重賞ステップだけでなく、OP〜特別(萩S、アイビーS、黄菊賞、葉牡丹賞など)も侮れない
  • 外国人騎手は“上位人気に乗って勝ち切る”パターンが出やすい
  • 「前走で大きく負けた馬」は、巻き返しに理由が要る

生産者の勢力図|ノーザン優勢だが「牧場だけで決め打ち」しない

勝ち馬ベースで見ると:ノーザン8勝/白老1勝/ノースヒルズ1勝
区分 勝利回数(過去10年) 代表例(年) 実戦での使い方
ノーザンファーム 8勝 レガレイラ(2023)/クロワデュノール(2024)など 上位人気×王道ローテなら「軸向き」。ただし“ノーザンだから無条件”は危険
社台コーポレーション白老(社台グループ) 1勝 タイムフライヤー(2017) 非ノーザンでも「完成度+中山向き」で勝ち切り例あり
ノースヒルズ 1勝 コントレイル(2019) “個体の力が抜けている”ケースは生産者を超える
  • ノーザンFは“舞台適性に合う完成度の高い素材”を継続供給できるのが強み。
  • 一方で、朝日杯FSのように「社台ファーム連覇」という流れはホープフルSでは起きていません。牧場名だけで単純に取捨しないほうが的中に近いです。
  • 結論:人気×ローテ×脚質(立ち回り)で土台を作り、牧場は加点材料として乗せる。

王道ステップ:勝ち馬の“入り口”はだいたい決まる

勝ち馬の前走(傾向)
  • 東京スポーツ杯2歳S(GⅡ):コントレイル/ダノンザキッド/ドゥラエレーデ/クロワデュノール
  • 萩S(OP):サートゥルナーリア/キラーアビリティ
  • 京都2歳S(GⅢ):タイムフライヤー
  • アイビーS(L):レガレイラ
  • 葉牡丹賞(1勝クラス):レイデオロ

ポイントは「前走の格」より、中山2000に必要な“器用さ+持続”を見せているか

ステップ図(イメージ)

重賞組 東スポ杯2歳S/京都2歳S → ホープフルS
OP/特別 萩S/アイビーS/黄菊賞/葉牡丹賞 → ホープフルS
直行 新馬・未勝利 →(例外はあるが基本は少数派)

血統で見る:中山2000は「軽さだけ」では足りない

血統の狙い方(シンプル版)
  • SS系(ディープ系含む)でも、“軽い瞬発”だけのタイプは危険。ロベルト/欧州/ミスプロで下支えがあると安定しやすい。
  • キングマンボ(ミスプロ)系は、中山の「加速し直し」「先行して踏ん張る」に噛み合う年がある。
  • 最後は「直線だけの瞬発」ではなく、コーナーから長く脚を使えるかが差になる。

買い目テンプレ(再現性重視)

結論:本線は「上位人気を軸」→ 相手で跳ねる
  • :原則「1〜2人気」から(単勝より、馬連/3連複の軸向き)
  • 相手の妙味:3〜6人気+(東スポ/京都2歳/萩/アイビー/黄菊/葉牡丹など)
  • 穴の扱い:人気薄は「前走で負けた理由が説明できる馬」だけ拾う
  • :外枠は割引。買うなら“強い根拠”+券種工夫
  • 生産者:ノーザンFは加点。ただし“ノーザンだから買い/非ノーザンだから消し”はやりすぎ

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※最終的な出走馬・枠順確定後は「脚質」「馬場(時計の掛かり方)」「内外の伸び」を上書きして最終結論に落とし込むのが一番外しにくいです。

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