週刊デビューWatch【土曜版】12/6|中山&阪神の注目2歳新馬ピックアップ

新馬戦

週刊デビューWatch【土曜版】12/6|中山&阪神の注目2歳新馬ピックアップ

対象日:2025年12月6日(土)
対象レース:中山5R・6R、阪神5R・6R の2歳新馬戦(芝2000m&ダ1200m)

今週末は中山・阪神の2場で芝2000m&ダ1200mの2歳新馬戦が4鞍
皐月賞・ダービー路線を意識したい芝2000mに加え、将来の短距離・ダート戦線を占うダ1200mにも楽しみな血統が揃いました。
当連載ではいつも通り、「血統×舞台設定」の観点から、買う・買わないは別としてメモしておきたい素質馬をピックアップしていきます。


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  1. 今週土曜の新馬戦ラインナップ
  2. 中山5R メイクデビュー中山(芝2000m)|ホープフルSにつながる「タフな内回り」適性をチェック
    1. 血統で注目したい5頭
      1. ゴディアーモ|父リオンディーズ×母パルティアーモ
      2. エースフライト|父コントレイル×母シスタリーラヴ
      3. レフィノス|父ジャスタウェイ×母系スタミナ型の芝中距離血統
      4. ハイランドパレス|父Palace Pier×母インカーヴィル
      5. マイネルエトルタ|父ゴールドシップ×ラフィアンおなじみのスタミナ牝系
  3. 中山6R メイクデビュー中山(ダ1200m)|米国スピード血統vsダート巧者の日本血統
    1. 血統で注目したい短距離ダート型4頭
      1. ゴーゴーマンゴー|父カリフォルニアクローム
      2. ライヴマティーニ|父ゴールドドリーム×母父ルーラーシップ
      3. ニシノバリキング|父マテラスカイ×ニシノフローラル
      4. スリーマドンナ|父リオンディーズ×母スズカマドンナ(母父ディープインパクト)
  4. 阪神5R メイクデビュー阪神(芝2000m)|シスキン×ディープ牝系&三冠馬産駒など良血が揃う素質馬揃いの一戦
    1. 血統で注目したい4頭
      1. アラムシャピラス|父シスキン×母マローブルー(母父ディープインパクト)
      2. ドンテスタマスター|父コントレイル×母インディアナギャル(母父Intikhab)
      3. エルハーベン|父モーリス×母ピュアチャプレット(母父クロフネ)
      4. カパルア|父ブリックスアンドモルタル×母カイザーバル(母父エンパイアメーカー)
  5. 阪神6R メイクデビュー阪神(ダ1200m)|Yaupon産駒エルルら米国ダート色の濃い一戦
    1. 血統で注目したいスプリント型ダート4頭
      1. エルル|父Yaupon×母Munnings’ Finest
      2. アリディプラチノ|父ホークビル×母タイセイラルーナ(母父ゴールドアリュール)
      3. タイガーロード|父フォーウィールドライブ系×米国ダート牝系
      4. ワイドポティロン/ワルツプリンセスなど、その他のスピード血統
  6. まとめ|土曜は「芝2000mでクラシック候補」「ダ1200mでスプリント候補」をチェック

今週土曜の新馬戦ラインナップ

場・R 条件 系統イメージ 注目馬(ざっくり)
中山5R 芝2000m(内)
混・指・18頭
スタミナ&パワー型が生きる
クラシック予備軍チェック
ゴディアーモ/エースフライト/レフィノス/ハイランドパレス/マイネルエトルタ ほか
中山6R ダ1200m
混・指
短距離ダート血統が優勢
スピードとダッシュ力重視
ゴーゴーマンゴー/ライヴマティーニ/ニシノバリキング/スリーマドンナ ほか
阪神5R 芝2000m(内)
指定・馬齢
長く脚を使える中距離血統向き
ノーザンダンサー系×日本的配合
アラムシャピラス/ドンテスタマスター/エルハーベン/カパルア ほか
阪神6R ダ1200m
混・馬齢
米国スピード血統&ダート巧者が狙い目 エルル/アリディプラチノ/タイガーロード/ワイドポティロン など
→ 詳しくはレース別の「血統ピックアップ」をチェック

中山5R メイクデビュー中山(芝2000m)|ホープフルSにつながる「タフな内回り」適性をチェック

レース名:メイクデビュー中山(2歳新馬)
日程:2025年12月6日(土)中山5R 12:25発走
コース:中山・芝2000m(右・内)Aコース

中山芝2000mは皐月賞・ホープフルSと同じ内回りの王道路線コース
スタート直後から急坂を上り、1コーナーまで約400mとそれなりに距離があるものの、コーナー4つ+ゴール前の急坂×2で総合力とタフさが問われます。
単純な瞬発力よりも、「持続力+パワー+立ち回り」を血統面から評価したい舞台です。

血統で注目したい5頭

  • ゴディアーモ|父リオンディーズ×母パルティアーモ

    父リオンディーズは朝日杯フューチュリティS勝ち馬で、母はオークス馬シーザリオという超良血。
    産駒は芝中距離での持続力勝負に強く、中山内回り2000mでもパワーと持久力が活きやすい血統です。
    母パルティアーモも芝の中距離で堅実に走った実績馬で、リオンディーズ×母系のバランスからも
    「先行して長く脚を使う」タイプの新馬向き配合。
    直線一気というより、好位から早めに押し上げて粘り込むイメージで、中山内回りでこそ持ち味が出そうな1頭です。

  • エースフライト|父コントレイル×母シスタリーラヴ

    父は三冠馬コントレイル。母シスタリーラヴは米GⅠに出走歴のあるタフな牝系で、日本と米国の中距離血統がバランス良く噛み合った配合です。
    兄弟には重賞級の中距離馬もおり、「ゆったりとしたギアチェンジで長く脚を使う」スタミナ寄りのタイプ
    スタート直後からダラッとした上り坂が続く中山芝2000mでは、欧州的なスタミナと日本的な瞬発力のバランスが問われますが、
    本馬はその両方を備えた素材として、将来的にはホープフルS路線まで意識したくなる存在です。

  • レフィノス|父ジャスタウェイ×母系スタミナ型の芝中距離血統

    父ジャスタウェイはドバイDuty Freeを圧勝した世界的名馬で、日本では「中距離で長く脚を使う差し・先行馬」を多く送り出すサンデー系。
    レフィノスも母系にスタミナ要素をしっかり抱えた配合で、中山芝2000mのタフな内回りにはピッタリのイメージです。
    ジャスタウェイ産駒はコーナー4つのコースで「ロングスパート戦を押し上げていく形」がハマりやすく、
    レフィノスも好位〜中団から徐々に進出していく競馬ができれば、初戦からいきなり上位争いに加わってきても驚けません。
    派手さよりも総合力と器用さで勝負するタイプに映るので、ホープフルSや弥生賞ディープ記念のトライアル路線を見据える意味でもメモしておきたい1頭です。

  • ハイランドパレス|父Palace Pier×母インカーヴィル

    父Palace Pierは欧州マイルG1・ジャックルマロワ賞を連覇した名マイラーで、その父は日本でもおなじみキングマン。
    一見マイル色が強そうですが、母インカーヴィルが持つ日本的な芝中距離血統と組み合わさることで、2000mでの持続力に期待できる配合です。
    欧州的な重厚さを色濃く受け継いでいれば、多少時計がかかる馬場やタフな流れになったときに浮上してくるタイプ
    POG的な意味でも注目しておきたい「長期的な伸びしろ大」の1頭です。

  • マイネルエトルタ|父ゴールドシップ×ラフィアンおなじみのスタミナ牝系

    ゴールドシップ産駒らしいスタミナと持久力が魅力のラフィアン募集馬。
    中山芝2000mはゴールドシップ産駒にとってもスタミナが生きる「得意舞台」と言えるコースで、
    速い上がり勝負よりも、ジワジワと脚を使い続ける消耗戦になればなるほど浮上してきます。
    初戦から完成度で勝ち切るかは別として、中長期で追いかけたいタイプとしてメモしておきたい存在です。

中山5Rは「将来ホープフルSや皐月賞の舞台に戻ってくるかもしれない馬」を探すレースという意識で見たい一戦。
直線だけでなく、向正面〜3コーナーの手応えや、コーナーワークの巧さにも注目しながら観戦したいところです。


中山6R メイクデビュー中山(ダ1200m)|米国スピード血統vsダート巧者の日本血統

レース名:メイクデビュー中山(2歳新馬)
日程:2025年12月6日(土)中山6R 12:55発走
コース:中山・ダ1200m(右)

中山ダ1200mは、スタートからしばらく下り→3〜4コーナーを回って直線は短めという、典型的なスピードコース。
「テンから行けるダッシュ力」と「ダート適性の高い血統」が何より重要で、米国型スピード血統やダートG1馬の産駒が狙い目です。

血統で注目したい短距離ダート型4頭

  • ゴーゴーマンゴー|父カリフォルニアクローム

    父カリフォルニアクロームは米国ダート&オールウェザーで活躍した二冠馬で、日本のダート短距離でも産駒が目立ち始めている系統。
    母ストリートキャッシュはStreet Boss系で、こちらも短距離スピード色の強い米国血統です。
    カリフォルニアクローム×Street Bossという組み合わせは、いかにも中山ダ1200mでテンから飛ばしていきそうな配合で、
    初戦からペースについて行ければ、スピードの違いで粘り込むシーンも。

  • ライヴマティーニ|父ゴールドドリーム×母父ルーラーシップ

    父ゴールドドリームはフェブラリーSなどを制した日本のダートG1ホース。
    母系はルーラーシップを通じて、芝・ダートを問わない中距離型の底力を持つ血統構成で、
    「ダートのワンターン戦でスピードと持続力を両立させる」イメージです。
    中山ダ1200mはスピード一辺倒よりも、最後の急坂を踏ん張れるパワーも重要なコース。
    その点で、ゴールドドリーム産駒らしいしぶとさが活きてくれば、人気以上の一発があっても不思議ではありません。

  • ニシノバリキング|父マテラスカイ×ニシノフローラル

    父マテラスカイはJpn1級の短距離ダートホースで、スタートからのダッシュ力と先行力が最大の武器
    母ニシノフローラルはリーチザクラウン産駒で、こちらもスピード寄りの日本的サンデー系。
    全体として「テンから飛ばして粘り込む前傾ラップ向き」の配合です。
    外枠を引いてスムーズに先行できるようなら、中山らしい「前残りパターン」の中心になり得る1頭。

  • スリーマドンナ|父リオンディーズ×母スズカマドンナ(母父ディープインパクト)

    一見芝マイル〜中距離寄りの配合ですが、母系にスピード要素が強く、ダート短距離でもこなせる柔らかいスピードを感じる血統構成。
    リオンディーズ産駒は芝・ダート兼用タイプも多く、スピード決着にもタフな馬場にも対応しやすいのが特徴
    先行して砂を被らない形なら、血統の「地力の高さ」でいきなり好走しても驚けません。

中山6Rは「いかにもダート短距離らしい米国血統」と、「日本型のダートG1血統」のぶつかり合い。
馬券的には人気のバランスを見ながら、逃げ・先行に振り切ったタイプを軸にしつつ、差しタイプを相手に添えるイメージで考えたい一戦です。


阪神5R メイクデビュー阪神(芝2000m)|シスキン×ディープ牝系&三冠馬産駒など良血が揃う素質馬揃いの一戦

レース名:メイクデビュー阪神(2歳新馬)
日程:2025年12月6日(土)阪神5R 12:15発走
コース:阪神・芝2000m(右)

阪神芝2000mは、スタンド前スタートから1コーナーまで十分な距離があり、ある程度隊列が決まってからペースが落ち着きやすいコース形態
その分、向正面から3〜4コーナーにかけてのロングスパートになりやすく、中山よりも「ストライド型の持続力タイプ」が活躍しやすい舞台です。

血統で注目したい4頭

  • アラムシャピラス|父シスキン×母マローブルー(母父ディープインパクト)

    父シスキンは欧州マイルG1馬で、母マローブルーはディープインパクト産駒の良血牝馬という、欧州スピード×日本的中距離血統の好バランス配合
    半兄には芝中距離で活躍したチザルピーノらがおり、阪神芝2000mのロングスパート戦はまさに守備範囲。
    金子真人ホールディングス×池江泰寿厩舎という組み合わせからも、クラシックを意識した本気度の高い1頭として注目しておきたいところです。

  • ドンテスタマスター|父コントレイル×母インディアナギャル(母父Intikhab)

    父は日本競馬史に名を刻む三冠馬コントレイル。母インディアナギャルは
    ダノンプレミアム、ダノンジャッカルなどG1級の産駒を送り出している名牝で、「母からG1馬が2頭出ている超良血ファミリー」です。
    生産はケイアイファームで、セール上場ではなく庭先取引と見られるハイポテンシャル馬。価格は公表されていませんが、
    血統構成だけ見ればセレクトセールの億超え級と比較しても見劣りしない「実質ハイエンドクラス」と言っていいでしょう。
    コントレイル産駒らしい芯の通った中距離志向+母系の欧州的な底力から、阪神芝2000mのロングスパート戦はまさに狙い目の舞台。
    初戦から完成度でねじ伏せても不思議はなく、将来的にはダービー路線まで意識してチェックしておきたい藤田晋オーナーの期待馬です。

  • エルハーベン|父モーリス×母ピュアチャプレット(母父クロフネ)

    モーリス産駒は、中距離での持続力とパワーが武器。
    母ピュアチャプレットはクロフネ産駒で、牝系からはオークス2着リリーノーブルなどが出ているように、芝中距離でしぶとさを発揮する血統です。
    ノーザンファーム生産+藤岡健一厩舎+吉田勝己オーナーという組み合わせも含めて、
    「まずはこの条件で確実に勝ち上げたい」という意図を感じる配合。
    開幕週寄りの馬場なら、好位から早めに動いて押し切るイメージで狙いたいタイプです。

  • カパルア|父ブリックスアンドモルタル×母カイザーバル(母父エンパイアメーカー)

    父ブリックスアンドモルタルは米芝中距離の年度代表馬クラス、母カイザーバルは秋華賞3着の実績馬という、芝中距離エリート配合
    兄弟には同じブリックスアンドモルタル産駒で活躍中のエレクトリックブギがいるなど、「走ることが約束されたような血統」と言っていい1頭です。
    阪神芝2000mの持続戦は血統的にもピッタリで、スムーズに立ち回れれば初戦からいきなり勝ち負け級と見ています。

阪神5Rは「いかにもクラシックを意識した良血馬」が揃った一戦で、レベル自体も高くなりそう。
結果云々だけでなく、負けた馬の内容も含めて先々まで追いかけたいレースになりそうです。


阪神6R メイクデビュー阪神(ダ1200m)|Yaupon産駒エルルら米国ダート色の濃い一戦

レース名:メイクデビュー阪神(2歳新馬)
日程:2025年12月6日(土)阪神6R 12:45発走
コース:阪神・ダ1200m(右)

阪神ダ1200mはスタートからやや上り、3コーナーに向かって下っていくレイアウトで、テンからのスピードと持続力の両方が必要なコース。
中山に比べると直線が長く、「行き切るだけ」ではなく、最後まで脚を保てるかも重要になる舞台です。

血統で注目したいスプリント型ダート4頭

  • エルル|父Yaupon×母Munnings’ Finest

    父Yauponは米国の快速スプリンターで、母父Munningsも短距離志向のミスタープロスペクター系という、超スピード型の米国ダート配合
    日本ではまだ産駒数が多くない種牡馬ですが、「ダ1200mの新馬戦でこそ狙いたい血統」で、
    阪神のダートスプリントはまさにうってつけの舞台です。
    追い切り内容次第では、人気以上の信頼を置いてもいいタイプと見ています。

  • アリディプラチノ|父ホークビル×母タイセイラルーナ(母父ゴールドアリュール)

    ホークビルは芝中距離のイメージが強いものの、母父ゴールドアリュールのダート適性が強く出れば、1200mのダート戦でも十分勝負になる配合。
    特に母系は日本のダート重賞級の血統で、「持続力のある先行タイプ」として、阪神ダ1200mのタフな流れにも対応可能。
    エルルが行って外から被せるような形になれば、直線で差し込むシーンも。

  • タイガーロード|父フォーウィールドライブ系×米国ダート牝系

    父フォーウィールドライブ(系)らしいダート短距離向きのスピードとパワーを受け継ぐタイプ。
    調教内容次第では、テンのダッシュ力でエルルと並ぶスピード型として注目したい存在で、
    阪神ダ1200mの時計勝負にも対応できる血統構成です。

  • ワイドポティロン/ワルツプリンセスなど、その他のスピード血統

    このレースは全体に「ダート短距離で稼ぎそうな血統」が揃っており、人気薄にも面白いタイプが潜んでいます。
    追い切り時計や馬体重、パドックの雰囲気を見ながら、米国型スピード血統を中心に手広く押さえておきたい一戦です。

阪神6Rは、将来的に「プロキオンS」「JBCスプリント」などのダート短距離路線につながっていく可能性もあるカード。
ここで目立つ勝ち方をする馬は、その後もダート重賞戦線で名前を見かけるかもしれません。


まとめ|土曜は「芝2000mでクラシック候補」「ダ1200mでスプリント候補」をチェック

今週土曜の2歳新馬戦は、中山・阪神ともに芝2000m&ダ1200mという分かりやすいセット構成
芝2000mではゴディアーモ、エースフライト、レフィノス、ハイランドパレス、マイネルエトルタ、アラムシャピラス、ドンテスタマスター、エルハーベン、カパルアといった
クラシックを意識したい中距離血統が揃い、
ダ1200mではゴーゴーマンゴー、ライヴマティーニ、ニシノバリキング、スリーマドンナ、エルル、アリディプラチノ、タイガーロードら
ダート短距離で長く活躍しそうなスプリント血統が顔を揃えます。

日曜版では、同じく中山・阪神(+あれば中京)の新馬戦からさらに厳選した注目2歳馬をピックアップする予定です。
週末のメイン重賞だけでなく、土曜の新馬戦から“来年の主役”を探す楽しみもぜひ味わってみてください。

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