【週刊デビューWatch(日曜版)】12/7|中山・中京・阪神の良血&高額2歳新馬チェック

新馬戦

週刊デビューWatch【日曜版】12/7|中山&中京&阪神の良血2歳新馬チェック

日程:2025年12月7日(日)
対象レース:中山3R・5R、新中京5R、阪神5Rの2歳新馬戦

この記事では、2025年12月7日(日)の新馬戦から
血統背景に魅力のある馬をピックアップして紹介します。
調教や馬体、枠順・馬場状態などには触れず、
あくまで血統表ベースの期待値にフォーカスしています。


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中山3R 2歳新馬 ダ1800m|米欧良血が集まる「輸入牝系」レース

エラルディーク(牝・Sottsass×Noblesse Oblige)

父は仏ダービー、ガネー賞、凱旋門賞など芝中距離G1を制したSottsass
ディープインパクトの全妹シスターチャーミングを母に持つ、欧州きっての良血種牡馬です。
Noblesse Obligeは伊G3プレミオドルメッロの勝ち馬で、
母父MyboycharlieはG1馬も多く送り出す国際的サイアー。
いわば欧州芝中距離の王道配合が、そのままダート新馬に現れた格好です。
ダート向きかどうかはやや未知ですが、底力という意味ではこのメンバーでも頭一つ抜けた良血と言えます。

アメリカンサクラ(牡・Liam’s Map×Schon)

Liam’s MapはBCダートマイルなどを制した米国のトップマイラーで、
Unbridled’s Song 系らしいスピードとパワーを兼ね備えたダート血統です。
SchonHarlan’s Holiday×Spring Star(父Deputy Minister)という
北米色の濃い配合で、こちらもダート中距離〜マイル向きのパワー型牝系
つまりアメリカンサクラは、
父・母ともに北米ダートで実績のあるラインで固められた輸入良血であり、
中山ダ1800mという条件は配合面から見てもかなりマッチしていると言えます。
先々までダート路線で腰を据えて狙っていきたいタイプです。

ジュワネング(牝・Gun Runner×ブリリアントカット)

Gun RunnerはBCクラシックなど米G1を量産したダート中距離王で、
産駒は日本でもダート・芝問わず走っています。
ブリリアントカットSpeightstown産駒で、
さらに一族には短距離・スプリントで活躍する馬が多い牝系。
「パワー型中距離種牡馬×スプリント色の強い牝系」という組み合わせで、
ダートでも芝でも前向きさと持続力が売りになってきそうです。
初戦から動けるだけのスピードと完成度がありそうで、
将来的にはマイル〜中距離路線でも楽しめる素材と見ています。


中山5R 2歳新馬 芝1200m|スプリント色のはっきりした2頭

ルプルミエラムール(牝・ブリックスアンドモルタル×ジュンハーツ)

ブリックスアンドモルタルはBCターフやペガサスワールドCターフなど、
米芝中距離G1を5勝して年度代表馬に選ばれた名馬。
日本の芝でも既に産駒が重賞で好走しており、中距離を中心に万能型の印象です。
ジュンハーツはハーツクライ×タイキシャトル系オルターネイティヴの娘で、
芝マイル前後のスピードと持続力に秀でた配合。
ブリックスアンドモルタル の底力に、日本的なマイラー血統が重なり、
1200mスタートでも先々は1400〜2000mまで守備範囲が広そうです。

ミルトハーバー(牡・レイデオロ×レジーナフォルテ)

父レイデオロ×母レジーナフォルテという国産良血配合です。
レイデオロは日本ダービー・天皇賞秋を制した中距離の王道サイアー。
レジーナフォルテはルミエールオータムダッシュなど
芝短距離で6勝を挙げた快速牝馬で、母父はアルデバランII
「中距離王道×短距離快速牝馬」という配合で、
新馬の1200mはむしろ母のスピードを活かす舞台
先々は1400〜1800mあたりまで距離を延ばしていくイメージで見たい血統です。


中京5R 2歳新馬 芝1400m|ロードカナロア産駒&独名牝系の良血

エフハリスト(牝・ロードカナロア×シグナライズ)

ロードカナロアは説明不要の世界的スプリンター。
産駒は芝1400m前後にベスト距離を持つタイプが多く、
このレース条件と最もフィットする種牡馬の一頭です。
シグナライズFrankel×Wild Cocoという超良血。
Wild Coco は英パークヒルSなどを制した欧州長距離重賞馬で、
そのスタミナと底力が、カナロアのスピードをしっかり支えてくれそうです。
「スピード×スタミナ」の黄金配合で、
1400mからクラシック距離まで見据えたデビュー戦となりそうです。

エルヴィッタ(牝・ロードカナロア×メンディド)

こちらも父はロードカナロア
メンディドは米国産のBroken Vow産駒で、
ダート・芝問わず走るパワー型牝系です。
カナロア産駒の中でも、母系にパワーとダート色が強いタイプで、
時計や馬場がタフになった時に浮上しやすい配合
新馬の時点ではスピードでどこまで対応できるかが鍵ですが、
中京の坂と直線の長さはプラス材料になるイメージです。

セリエンクーニゲン(牝・Kingman×Serienheilige)

Kingmanは英愛マイルG1を4勝した世界的マイラーで、
産駒もマイル前後で鋭い決め手を見せるタイプが多数。
SerienheiligeHoly Roman Emperor×Saldenehreのドイツ名牝系で、
一族には独G1馬がズラリと並ぶ「Serien~」ファミリー
完全に欧州芝マイル〜中距離の銘血で、日本の新馬戦では稀少な存在です。
1400mデビューはやや忙しい印象もありますが、
血統だけ見ればここから先のマイル〜中距離で真価を発揮してきそうなタイプ


阪神5R 2歳新馬 芝1600m|コントレイル産駒3頭+超良血デプレ

デプレ(牡・サートゥルナーリア×ラキシス)

サートゥルナーリアは皐月賞馬で、母は名牝シーザリオ。
その初期産駒からは芝中距離で素質の高い馬が目立ちます。
ラキシスはエリザベス女王杯勝ち馬で、母父はディープインパクト
名牝系「マジックストーム一族」に連なる超良血です。
「サートゥルナーリア×ディープインパクト牝馬」という配合どおり、
マイル〜中距離で切れと持続力を兼ね備える中距離型マイラーのイメージ。
初戦から注目しておきたい一頭です。

アスクブームキセキ(牡・コントレイル×ストレイトガール)

コントレイルは無敗三冠+ジャパンカップを制した名馬で、
その産駒は初年度からマイル〜中距離で好結果を出しています。
ストレイトガールはヴィクトリアマイル連覇などG1を3勝した名スプリンター。
母父フジキセキ、さらに母母ネヴァーピリオドと続くスピード牝系で、
中距離型サンデー×スプリント女王」という非常にわかりやすい配合です。
阪神マイルの新馬戦は、コントレイルのスタミナとストレイトガールの瞬発力がかみ合う舞台。
将来的にはマイル〜2000mと、幅広く楽しめる素材です。

クールマイユール(牡・コントレイル×ステラスター)

コントレイルに対し、母ステラスターは豪スプリンターEpaulette産駒で、
祖母Compostelaからは英スプリント重賞勝ち馬Enticing
さらにその娘G1馬One Masterが出る世界的スプリント牝系です。
いわば「日本の無敗三冠×欧州スプリント名牝系」という贅沢な組み合わせ。
1600mデビューはやや長いくらいで、
将来的にはマイル〜中距離でスピードを持続させるタイプになりそうです。

アンソニー(牡・コントレイル×アルティマウェポン)

こちらも父はコントレイル
アルティマウェポンはダート短距離で活躍したヨハネスブルグ産駒で、
母母レインボーアーチはアグネスタキオン産駒という配合。
「芝中距離の王道サイアー×ダート寄りスピード牝系」という組み合わせで、
阪神マイルの新馬戦ではパワー型の先行マイラーとしての適性を感じさせます。
こちらは将来的にダート転戦も視野に入ってきそうな血統です。


※本記事は各馬の血統表(JRA)を確認したうえで執筆しています。

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