枠順前でも“勝ち筋”は血統から読める。ここでは2015〜2024年の天皇賞・秋の勝ち馬を、父系×母父系で整理し、東京2000mに噛み合う配合の型を可視化します。
過去10年の勝ち馬と「父系×母父系」一覧(2015〜2024)
| 年 | 勝ち馬 | 父(父系) | 母父(系統) | 配合タイプの要点 |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | ドウデュース | ハーツクライ(サンデー系) | ヴィンディケーション(Seattle Slew系) | 父サンデー×米国スピードで直線の再加速◎ |
| 2023 | イクイノックス | キタサンブラック(サンデー系) | キングヘイロー(Lyphard系=ND系) | 切れ×持続のバランスでトップスピード持続 |
| 2022 | イクイノックス | キタサンブラック(サンデー系) | キングヘイロー(Lyphard系=ND系) | 位置取りの柔軟性+再加速質 |
| 2021 | エフフォーリア | エピファネイア(ロベルト系) | ハーツクライ(サンデー系) | ロベルトの底力×サンデーの軽さ |
| 2020 | アーモンドアイ | ロードカナロア(キングカメハメハ=Mr.P系) | サンデーサイレンス(サンデー系) | Mr.P×サンデーの二刀流で高速対応 |
| 2019 | アーモンドアイ | ロードカナロア(キングカメハメハ=Mr.P系) | サンデーサイレンス(サンデー系) | 瞬発+再加速で王道 |
| 2018 | レイデオロ | キングカメハメハ(Mr.P系) | シンボリクリスエス(ロベルト系) | Mr.P×ロベルトで底力・持続寄り |
| 2017 | キタサンブラック | ブラックタイド(サンデー系) | サクラバクシンオー(スプリント型) | 先行力+長く脚を使える持続力 |
| 2016 | モーリス | スクリーンヒーロー(ロベルト系) | カーネギー(サドラーズウェルズ=欧州重厚) | ロベルト×欧州重厚のパワー持続 |
| 2015 | ラブリーデイ | キングカメハメハ(Mr.P系) | ダンスインザダーク(サンデー系) | Mr.P×サンデーで瞬発と持続の両立 |
父系トレンドのまとめ
- サンデー系:4勝(2017・2022・2023・2024)—ポジションの柔軟性と再加速が武器。
- キングカメハメハ(Mr.P)系:4勝(2015・2018・2019・2020)—高速〜平均ペースで総合力。
- ロベルト系:2勝(2016・2021)—道中から脚を使う年に浮上。
買い目に活かす“配合の型”
- Mr.P系(キングカメハメハ系)×母父サンデー:瞬発+再加速の二刀流(例:アーモンドアイ、ラブリーデイ)。
- サンデー系×(スプリント or 米国スピード):先行〜中団から押し切り(例:キタサンブラック、ドウデュース)。
- サンデー系×母父Lyphard(ND):切れと長く脚を使える持続力の両立(例:イクイノックス)。
- ロベルト系×サンデー:タフな流れで信頼(例:エフフォーリア)。
- Mr.P系×ロベルト:底力寄り=道悪・消耗戦で加点(例:レイデオロ)。
使い方:枠順確定後の最終チェック
- ① 位置取りの現実性:その枠で“狙う位置”が無理なく取れるか。
- ② コーナーワークのロス:外でも中団確保なら可。距離ロス>末脚にならないか。
- ③ 当日の馬場傾向:内/外・時計/上がりの傾向に配合が噛み合うか。
用語ミニメモ
- 持続力(ロングスパート耐性):3〜4コーナーからスピードを落とさず長く脚を使える性能。
- 再加速:直線で一度スピードが落ちた後、もう一段伸びる力。
- トップスピード持続:最高速に乗ってから長い距離維持できる能力。
まとめ
天皇賞・秋の王道は、軽い瞬発と長く脚を使える持続力の二刀流。「その枠で無理なく取れる位置」と「内外どちらが伸びるか」を見るだけで、予想はぐっと安定します。
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