【回顧】東京スポーツ杯2歳S2025|パントルナイーフが接戦を制すも、“本命ダノンヒストリー”は7着…予想の答え合わせと今後の注目馬
開催:2025/11/24(月・祝) 東京11R|芝1800m(左)|2歳|GⅡ|良馬場
イクイノックスやクロワデュノールなど、歴代の勝ち馬から後のGⅠ馬が多数出ている出世レース・東京スポーツ杯2歳ステークス。
2025年の一戦を制したのは、3番人気パントルナイーフ。ゴール前はゾロアストロとの激しい叩き合いになりましたが、アタマ差で先着して重賞初制覇を飾りました。
一方、当ブログの最終予想で本命を打ったダノンヒストリーは7着。
今回はレース内容とラップ・血統面からの振り返りに加え、事前に公開した最終予想との「答え合わせ」も行っていきます。
レース結果と決着タイム
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | タイム・着差 | 上り | 人気 | 馬体重 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 10 | パントルナイーフ | 牡2 | C.ルメール | 1:46.0 | (推定上り33秒台) | 3人気 | 512kg(+6) |
| 2 | 8 | ゾロアストロ | 牡2 | T.マーカンド | 1:46.0 | 上り32.7 | 5人気 | 468kg(-2) |
| 3 | 4 | ライヒスアドラー | 牡2 | 佐々木大輔 | 1:46.2 | (推定上り33秒台) | 2人気 | 512kg(+2) |
| 4 | 2 | テルヒコウ | 牡2 | 坂井瑠星 | 1:46.4 | (推定上り34秒前後) | 7人気 | 486kg(±0) |
| 5 | 1 | ラストスマイル | 牡2 | 杉原誠人 | 1:46.5 | (推定上り33秒台) | 10人気 | 512kg(+6) |
| 6 | 6 | サレジオ | 牡2 | A.プーシャン | 1:46.6 | (推定上り33秒台) | 6人気 | 510kg(+24) |
| 7 | 9 | ダノンヒストリー | 牡2 | D.レーン | 1:47.0 | (推定上り33秒台) | 1人気 | 492kg(+6) |
| 8 | 5 | ローベルクランツ | 牡2 | 松山弘平 | 1:47.0(ハナ) | (推定上り33秒台) | 4人気 | 484kg(+20) |
※人気・馬体重はJRA発表(netkeiba等)のデータをもとにしています。
ラップ分析|スロー発進からのL3最速ロンスパ戦
レースラップは以下の通りでした。
| 区間 | ラップ | 通過 |
|---|---|---|
| 2F目まで | 12.6 – 11.1 | 23.7 |
| 3〜5F | 12.2 – 12.6 – 12.5 | 48.5 – 1:01.0 – 1:12.5 |
| 6〜8F | 11.5 – 11.0 – 11.2 | 1:23.5 – 1:34.7 – 1:45.9 |
| ラスト1F | 11.3 | 1:46.0 |
1000m通過が61.0秒とスローペース寄り。そこからラスト4Fが11.5-11.0-11.2-11.3と、L3最速型のロンスパ戦になりました。
こうしたラップ構成では、
- 前半は無理なく追走できる中団〜好位勢
- ラスト4Fで長く脚を使える持続力タイプ
が浮上しやすく、実際にパントルナイーフ・ゾロアストロ・ライヒスアドラーといった「中団から長く脚を使える組」が上位を独占しました。
一方で、後方で脚を溜める形になったダノンヒストリーにとっては、32秒台の末脚を要求されるほどの瞬発戦ではないため、「遠くから差すには届きにくい」流れだったと言えます。
勝ち馬パントルナイーフ|キズナ産駒らしい持続力と対応力
パントルナイーフは中団やや後ろの外目・7〜8番手あたりから、3〜4コーナーで徐々に進出。
直線ではゾロアストロとの一騎打ちになりましたが、最後はクビ〜アタマ差ほど前に出てゴールしました。
血統面では、父キズナ×母アールブリュットという配合。
キズナ産駒らしい中距離向きの持続力と、瞬時にはじけるというより“長く脚を使う”タイプで、
今回のようなスロー→ラスト4Fロンスパ戦はまさにベスト条件と言って良い内容でした。
ラップ的にもL3最速地点からしっかりとギアチェンジしつつ、ラスト1Fまで脚色が鈍らない点は高評価。
皐月賞・日本ダービーを意識できる「王道中距離型」の走りで、今後もクラシック路線の中心的存在になっていきそうです。
2着ゾロアストロ|上がり32.7秒は“世代屈指”級の破壊力
ゾロアストロはスタート後に控えて後方から。
直線では大外から上がり32.7秒という強烈な末脚を繰り出し、勝ち馬にクビ差まで迫る2着でした。
もともとこの馬は、
- 東京芝1600mの新馬戦で2着(上がり34.2)
- 新潟芝1800mの2歳未勝利で2番手から上がり32.9で押し切り勝ち
- サウジアラビアRC3着
と、直線の長いコースで長くいい脚を使うタイプ。
今回もラスト4Fのロンスパ戦で「一頭だけ別次元の末脚」を見せており、勝ち馬以上に内容は濃いと言って良いかもしれません。
父モーリス×母アルミレーナ(母父ディープインパクト)という血統からも、
将来的には2000m前後まで視野に入る中距離型マイラーとして、クラシックでも主役級の活躍が期待できます。
3着ライヒスアドラー|総合力の高さを見せる好内容の3着
ライヒスアドラーは、道中中団〜好位の内目をロスなく追走。
直線入口では一度先頭に躍り出るシーンもありましたが、最後は外の2頭に差されて3着となりました。
中山の新馬戦では直線急坂でもしっかりと加速して完勝しており、
「小回り&急坂コース向き」という先入観もありましたが、今回の東京芝1800mでの走りを見ても
コースを問わない総合力タイプという印象にアップデートしておきたいところです。
東スポ杯組からは、例年皐月賞・ダービーどちらにも直結しやすい中距離馬が出てくるので、
この馬もクラシックのどこかで一発ある存在として注目を続けたい1頭です。
テルヒコウ・ダノンヒストリー・ローベルクランツほか注目馬短評
テルヒコウ|マイペースの逃げで4着と健闘
テルヒコウは2番枠からスッとハナを主張し、1000m通過61.0秒のマイペース逃げ。
直線半ばまでは先頭で粘り、最後は力のある上位勢に交わされて4着でした。
父コントレイルらしいバランスの良い中距離先行型というキャラクターで、
大崩れしないレースぶりは今後も重賞戦線での「相手筆頭」になりうる存在。
もう一段階ギアを上げられるようになれば、重賞制覇も十分射程に入ってくるはずです。
ダノンヒストリー|本命だったが7着…ポジションと仕上がりが誤算
当ブログで◎本命に推したダノンヒストリーは、スタート後にやや控える形となり後方寄りのポジション。
直線では外から伸びてはいるものの、ラスト4Fのロンスパ戦で後ろからでは届かない流れになってしまいました。
新馬戦で見せた1分46秒台・余力十分の勝ちっぷりから、ここでも能力最上位クラスと見ていましたが、
今回は休み明けで+6kg、さらに想定よりも後ろからの競馬になったこともあり、
「地力負け」というよりはコンディションとポジショニングの噛み合わなさが敗因として大きかった印象です。
とはいえ、エピファネイア×コーステッドという血統背景や、新馬戦のパフォーマンスからも
まだまだ巻き返しの余地は大きく、次走以降の立て直しに期待したいところです。
ローベルクランツ|+20kgで8着も、悲観しすぎる必要はなし
ローベルクランツは、道中は中団〜好位インで脚を溜める競馬。
直線でもそれなりに脚は使っていますが、今回は前走から馬体重が+20kgと大きく増えており、
太め残りなのか、成長分での数字増なのかの見極めが非常に難しい段階でした。
サトノダイヤモンド産駒らしくエンジンがかかってから長くいい脚を使うタイプなので、
もう少し絞れて動きがシャープになってくれば、パフォーマンスがガラッと変わる可能性も十分。
次走での馬体重とレース内容は、セットでしっかりチェックしておきたいところです。
サレジオ|+24kgでも大きく崩れず、素質は見せた
サレジオは好位〜中団でロスなく立ち回り、直線入り口では3番手付近まで押し上げる形。
最後は伸び切れず6着でしたが、今回は馬体重+24kgとかなり大きな増減。
それでも大きく崩れなかった点は、素質の片鱗と捉えておきたい内容でした。
エピファネイア×サラキアという超良血らしく、
まだまだ完成途上で“緩さ”を残した走りでもあり、
馬体が締まってくる3歳春以降に、一気に覚醒してくるパターンも十分ありそうです。
東スポ杯2歳S2025の位置づけと今後の注目ポイント
今年の東スポ杯2歳Sは、ラップ的にはスローからのL3最速ロンスパ戦。
その中で、パントルナイーフ・ゾロアストロ・ライヒスアドラーの3頭は、
- ロンスパラップに対応できる持続力
- 直線入口でポジションを押し上げられる機動力
- 最後まで脚色が鈍らないスタミナ寄りの底力
をそれぞれ見せており、クラシック中距離路線でも十分通用するだけの素質を示したと言えます。
一方で、ダノンヒストリーやローベルクランツ、サレジオに関しては、
- 休み明けや大幅馬体増などコンディション面
- ポジション取りや展開の噛み合いなど戦術面
の影響も大きく、1戦の結果だけで評価を大きく下げる必要はないと考えます。
むしろ、人気を落とす次走以降こそ、妙味のある狙いどころになってくるかもしれません。
予想の答え合わせ&反省|どこまで合っていて、どこがズレたのか
事前の最終予想は、
「〖最終予想〗東京スポーツ杯2歳S2025|ダノンヒストリー中心にクラシック候補を見極める一戦」
で公開していた通り、◎ダノンヒストリーを軸に、
ローベルクランツ・ゾロアストロ・サレジオ・ライヒスアドラー・パントルナイーフ・テルヒコウの7頭に印を打ちました。
| 印 | 馬名 | 人気 | 着順 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| ◎ | 9 ダノンヒストリー | 1番人気 | 7着 | 後方10番手からの競馬。L3以降が11秒前後まで速くなったことで、外から差しても届かない流れに。久々+馬体増もあり、ここは「地力負け」よりもコンディションとポジション取りの負けという印象。 |
| ○ | 5 ローベルクランツ | 4番人気 | 8着 | 3〜4番手インから運んだが、直線は伸び切れず。今回は前走から馬体重+20kgで、太め残りか成長分かの見極めが難しい段階。サトノダイヤモンド産駒らしくエンジンのかかりは遅めで、もう少し絞れてくればパフォーマンスがガラッと変わってきそう。 |
| ▲ | 6 サレジオ | 6番人気 | 6着 | 道中は好位〜中団でロスなく運び、いったん3番手まで押し上げる形。直線もそれなりには脚を使っており、+24キロの馬体増や休み明けを思えば悲観する内容ではなく、「素質は見せたがまだ緩い」一戦。 |
| ☆ | 8 ゾロアストロ | 5番人気 | 2着 | 8〜9番手と後方寄りから、直線で上がり32.7の鬼脚を繰り出してクビ差の2着。新潟芝1800m未勝利勝ちのとき同様、長くいい脚を使うモーリス産駒らしい内容で、「出遅れ癖込みでもレース内容は強い」という事前評価どおりの走り。 |
| △ | 4 ライヒスアドラー | 2番人気 | 3着 | 3〜4番手の好位から、直線では一度は先頭に立つシーンも。最後は決め手比べでゾロアストロに屈したが、中山新馬で見せたポテンシャルどおり、クラシックを意識できる内容。 |
| △ | 10 パントルナイーフ | 3番人気 | 1着 | 中団外7〜8番手から徐々に進出し、直線はゾロアストロとの叩き合いをハナ差で制して重賞初V。キズナ×欧州色の強い母系らしく、スローでもL3からのロンスパにしっかり対応しており、「タフな流れで浮上」というイメージ以上の対応力を見せた。 |
| △ | 2 テルヒコウ | 7番人気 | 4着 | 1-1-1の逃げ。1000m通過61.0秒のスローペースでマイペースの逃げを打ち、直線半ばまでしぶとく粘って4着。コントレイル産駒らしいバランス型先行馬で、「残り目警戒」という評価はほぼイメージどおり。 |
結果だけ見ると、△パントルナイーフが1着、☆ゾロアストロが2着、△ライヒスアドラーが3着と、
印自体は3連複・3連単の的中圏内に収まる形でした。
一方で、馬券は◎ダノンヒストリーを1列目に固定したフォーメーションだったため、
軸馬が飛んだことで三連系は不的中という結果に。
レースラップは前半1000m61.0秒のスローペースから、
ラスト4ハロン11.5-11.0-11.2-11.3というL3最速のロンスパ戦。
後方待機になったダノンヒストリーには厳しく、
一方で「持続力型」「中団〜好位勢」を高く評価していた
ゾロアストロ・パントルナイーフ・ライヒスアドラーにとっては、まさにハマる流れでした。
予想としては、「軸の選択」と「買い方」のミスで取り逃がしたレースという反省。
血統とラップ適性の方向性は悪くなかっただけに、
今後は「本命が飛んだときの保険」をどう組み込むかも含めて、買い方のバランスを見直したい一戦になりました。
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