安田記念2026の1週前追い切り診断は、アドマイヤズーム回避によって一気に混戦色が強まった。
前哨戦のマイラーズCを勝って有力視されていたアドマイヤズームが、右前脚の蹄の不安で回避。これにより、今年の安田記念は「抜けた中心馬不在」という構図がより鮮明になった。
1週前追い切りの内容で目立つのは、ガイアフォース、パンジャタワー、シックスペンス、ステレンボッシュ、スズハロームあたり。時計だけでなく、負荷のかかり方、終いの反応、東京芝1600mへ向けた動きの質を重視すると、現時点ではガイアフォースを最上位評価に置きたい。
ガイアフォース
坂路でしっかり負荷をかけ、終いまで力強い動き。
パンジャタワー
CWで長めから負荷。マイル戻りへ向けて好仕上がり。
スズハローム
相手強化でも追い切りの推進力は目立つ。
安田記念2026 1週前追い切り診断の前提
安田記念は東京芝1600mで行われる春のマイル王決定戦。スタート後の直線が長く、極端な小回り適性よりも、スピードの持続力、直線での再加速、ラストまでフォームを崩さない総合力が問われやすい。
追い切り診断では、単純な時計の速さだけでは判断しにくい。坂路で速い時計を出した馬、CWや美浦Wで長めから負荷をかけた馬、馬なりで鋭く伸びた馬では、評価すべきポイントが違う。
今回の評価基準
- 1週前として十分な負荷がかかっているか
- 終いの反応に余裕があるか
- 東京芝1600mに必要な持続力・折り合い・瞬発力が見えるか
- 海外帰り、距離変更、前走大敗などの不安を調教で補えているか
- 最終追い切りでさらに上げられる余地があるか
なお、アドマイヤズームは回避となったため、この記事の評価対象からは除外する。もともと1週前追い切りの予定を延ばしていた時点で順調さにやや不安はあったが、最終的に蹄の不安で出走を見送る形となった。人気の一角が抜けたことで、ガイアフォース、パンジャタワー、トロヴァトーレ、ステレンボッシュ、シックスペンス、レーベンスティールらの序列がより難しくなっている。
1週前追い切り評価まとめ
| 評価 | 馬名 | 追い切り内容 | 診断ポイント | 最終追い切りで見たい点 |
|---|---|---|---|---|
| A+ | ガイアフォース | 栗東坂路で4F50秒3、終い11秒8。併せ馬で先着。 | 海外帰りでも活気十分。時計、負荷、終いの反応が高水準。 | 最終追い切りで気負いすぎず、軽く整えられるか。 |
| A | パンジャタワー | 栗東CWで長めから3頭併せ。外を回して先着。 | 負荷のかけ方が良く、直線の伸びも上々。マイル戻りに対応できる態勢。 | 折り合い面とテンションの確認。 |
| A | シックスペンス | 美浦Wで3頭併せ。レーベンスティールと併入。 | 脚をためてからの反応が良く、動きの質は高い。 | マイルの流れに対応する前向きさと操縦性。 |
| A | ステレンボッシュ | 美浦Wで馬なり。終い重点で鋭く伸びる内容。 | 前走をきっかけに気配上昇。力みすぎず、終いのキレが出ている。 | テンションを上げすぎず、当週も静かに仕上げられるか。 |
| A | スズハローム | 栗東CWで長めから好時計。併せ馬で先着。 | 近走の充実ぶりが調教にも表れている。推進力と脚色が目立つ。 | 相手強化のGⅠでマイルまで守備範囲に入るか。 |
| B+ | レーベンスティール | 美浦Wでシックスペンスと併入。終いは鋭い伸び。 | 体調面は良好。能力を出せれば怖いが、当日の気性が鍵。 | 最終追い切りで落ち着きを保てるか。 |
| B+ | トロヴァトーレ | 美浦Wで併せ馬。時計は派手ではないが反応は悪くない。 | 追い切りで目立つタイプではないが、実戦型として評価を下げすぎる必要はない。 | 折り合い面と最終追い切りでの素軽さ。 |
| B+ | サクラトゥジュール | 美浦Wで単走。終い11秒0と鋭い伸び。 | 気性的な難しさはあるが、今回は折り合い面に前進が見える。 | 当週も力まず、リズム良く運べるか。 |
| B+ | ルクソールカフェ | 美浦Wで終い10秒9。馬なりで伸びる内容。 | 動きだけなら高評価。ただし芝適性は未知数で、評価は慎重にしたい。 | 芝GⅠのスピードに対応できる走りか。 |
| B | ドラゴンブースト | 栗東坂路で終いまで集中した動き。 | 馬場をしっかり捉えるパワー型。状態は引き続き良い。 | 東京マイルで切れ負けしないか。 |
| B | オフトレイル | 栗東CWで好時計。単走でも機敏な動き。 | 調教の動きは良いが、近走は追い切りの良さが実戦に直結していない。 | 東京コースで末脚を出し切れるか。 |
| B | ワールズエンド | 栗東坂路で軽め。精神面は安定。 | 1週前は大きく負荷をかけておらず、最終追い切り待ち。 | 当週にどれだけ負荷をかけ、反応を見せるか。 |
| B- | ウォーターリヒト | 栗東CWで一杯。併せ馬で遅れ。 | 負荷は十分だが、抜群の伸びというより重さも残る内容。 | 最終追い切りでキレが戻るか。 |
| B- | シャンパンカラー | 美浦Wで終い10秒8。 | 時計は出ているが、自ら前向きに伸びた印象はやや薄い。 | 気持ちの入り方とゲート後のリズム。 |
| C+ | セイウンハーデス | 栗東CWで3頭併せ。しっかり負荷をかけた内容。 | 状態は悪くないが、マイルの瞬発力勝負になるとやや不安もある。 | 最終追い切りで素軽さが出るか。 |
最上位評価はガイアフォース
1週前追い切りで最も高く評価したいのはガイアフォース。栗東坂路でしっかり負荷をかけられ、4F50秒3という速い時計を出しながら、ラストも11秒8でまとめた。
ドバイ遠征帰りというローテーションは簡単ではないが、今回の動きを見る限り、疲れを引きずっている印象は薄い。むしろ活気があり、追われてからの反応にも力強さがあった。
安田記念は3年連続の参戦。過去にもこの舞台で崩れておらず、東京芝1600mへの適性はメンバー上位。年齢面を不安視する見方もあるが、1週前の動きからは衰えよりも充実感が伝わる。
診断ポイント:今年のメンバーで「追い切り内容」「東京マイル適性」「GⅠでの安定感」をすべて高いレベルで満たしているのはガイアフォース。最終追い切りで強くやりすぎず、軽く整える形なら上位評価は維持したい。
パンジャタワーは距離戻りでも動きは上々
パンジャタワーは1週前に栗東CWで長めからしっかり追われた。3頭併せの外を回る負荷の大きい内容で、直線では追い比べを制して先着。状態面の良さは素直に評価できる。
前走の高松宮記念はスプリント戦で4着。今回はマイルへの距離延長になるが、NHKマイルC勝ちの実績があり、東京芝1600mそのものに不安はない。問題は、スプリント寄りになってきた馬体・気性で、マイルの流れに折り合えるかどうか。
追い切りではエネルギーの強さが目立つ一方、道中で少し行きたがる面もあった。力は出せる仕上がりだが、最終追い切りではもう少しリラックスして走れるかを確認したい。
診断ポイント:追い切りの迫力は上位。マイル戻りを不安視しすぎる必要はないが、本番でペースが緩んだ時に力みが出ると、終いの伸びを削がれる可能性はある。
シックスペンスは動きの質が高い
シックスペンスは美浦Wで3頭併せ。道中でしっかり脚をため、併せてからの反応も速かった。追い切り全体のリズムが良く、気配面では高く評価できる。
前走内容を考えても、能力そのものはGⅠでも通用する。ただし、安田記念の東京芝1600mは、スピードの持続力と瞬時の反応を同時に求められる舞台。中距離寄りのイメージを持たれやすい馬だけに、マイルの速い流れにどこまで自然に乗れるかは大きな確認点になる。
診断ポイント:追い切りの動きだけなら上位評価。最終追い切りでも同じように脚をためて鋭く伸びるなら、馬券圏内候補として扱える。
ステレンボッシュは復調気配を感じる動き
ステレンボッシュは派手な全体時計ではないが、終いの伸びが良かった。馬なりでバランスを保ちながら加速できており、動きの質は高い。
近走は結果が出ていなかったが、前走のエプソムCで復調のきっかけをつかんだ印象がある。今回の1週前追い切りでも、前向きさとキレが戻ってきているように見える。
桜花賞馬という実績からも、マイルそのものは守備範囲。東京芝1600mで一気のスピード勝負になった時に、牡馬相手のGⅠでどこまで踏ん張れるかが焦点になる。
診断ポイント:調教の雰囲気は良い。最終追い切りでテンションを上げすぎず、落ち着いたまま本番へ向かえるなら評価を上げたい。
スズハロームは穴で面白い上昇馬
スズハロームは1週前追い切りでかなり目立った一頭。栗東CWで6F80秒を切るハードな時計を出しながら、最後まで脚色に余裕があった。
近2走の内容からも、馬自身が一段階良くなっている印象がある。追い切りでもその充実ぶりが表れており、推進力、集中力、ゴール前後の伸びは評価できる。
課題は相手関係と距離。GⅠの東京マイルで、ガイアフォースやパンジャタワー、トロヴァトーレらと同じ土俵で戦うには、もう一段階上の持続力が必要になる。それでも、1週前の動きだけなら穴候補として十分に面白い。
診断ポイント:人気が控えめなら注目したい追い切り内容。最終追い切りで反動が出ていないかを確認したい。
トロヴァトーレは追い切りより実戦型
トロヴァトーレは1週前追い切りだけを見ると、抜群に目立つタイプではない。時計も派手ではなく、動きの迫力だけで最上位評価に置く内容ではなかった。
ただし、この馬はもともと追い切りで派手に見せるタイプではなく、実戦で良さが出る馬。東京新聞杯、エプソムCと重賞を連勝している勢いは無視できない。
昨年の安田記念は大敗したが、外枠や折り合い面など、敗因はひとつではなかった。今年は精神面と筋肉量に成長が見られ、ルメール騎手継続も大きい。1週前時点では「調教で絶賛」ではなく、「実戦力込みで評価を下げすぎない」という位置づけになる。
診断ポイント:最終追い切りで素軽さが出れば評価上昇。現時点ではA評価一歩手前のB+。
レーベンスティールは能力上位も当日の気配が鍵
レーベンスティールは美浦Wでシックスペンスと併入。終い10秒9と鋭い数字を出しており、体調面は良さそうだ。
併せてからの気迫、ゴール前の伸びは評価できる。能力だけならGⅠでも通用するが、この馬の場合は当日のテンションや入れ込みが常にポイントになる。
1週前としては十分評価できる内容。ただし、安田記念のような多頭数GⅠで力みが出ると、脚をためる前に消耗してしまう。最終追い切りは、時計よりも落ち着きと折り合いを重視したい。
ルクソールカフェは動き優秀も芝適性が未知数
ルクソールカフェは動きだけなら高く評価できる。馬なりで終い10秒9をマークし、背腰の使い方やフォームの伸縮性も良い。
海外帰りでも状態面に大きな不安は感じない。ただし、今回は芝適性を見極める一戦でもある。ダートや海外経験をそのまま東京芝1600mに置き換えられるかは慎重に考える必要がある。
注意点:追い切りの見栄えだけで評価を上げすぎるのは危険。芝の高速決着に対応できるかが最大の焦点になる。
気になる馬の評価
サクラトゥジュール
美浦Wで終い11秒0。単走でスムーズに動けており、気性的に難しい面を考えると悪くない内容だった。折り合いがつけば芝マイルでも侮れないが、本番で気分良く走れるかが大きい。
ドラゴンブースト
栗東坂路でしっかりと馬場を捉え、集中力を切らさず走れていた。派手な瞬発力型というより、パワーと持続力で勝負するタイプ。東京マイルで切れ負けしない展開なら浮上の余地はある。
オフトレイル
栗東CWでの動きは機敏で、調教内容そのものは悪くない。ただ、近走は追い切りの良さが実戦結果に直結していない点が悩ましい。東京で結果が出ていない点も含め、最終追い切りと枠順を見て判断したい。
ウォーターリヒト
栗東CWで一杯に追われ、負荷はかけられている。ただし、伸びの鋭さという点では上位勢に少し見劣った。東京マイル実績は評価できるが、前走の敗因がつかみにくい点もあり、最終追い切りでどれだけキレを戻せるか。
シャンパンカラー
美浦Wで終い10秒8と時計は出ている。ただ、数字ほど自ら前向きに伸びた印象は強くない。東京芝1600mはベスト条件だが、近走内容を考えると、最終追い切りで気持ちが入ってくるかが重要になる。
ワールズエンド
1週前は栗東坂路で軽め。精神面は安定しており、前走後の反動は少なそうだ。ただし、評価を大きく上げるには、最終追い切りである程度の負荷と反応を確認したい。
セイウンハーデス
栗東CWでしっかり負荷をかけられた。調子自体は悪くないが、近走は中距離寄りのレースが多く、安田記念のマイルの流れに対応できるかが課題。東京マイルは合いそうだが、瞬発力勝負になった時の不安は残る。
アドマイヤズーム回避でレース構図はどう変わるか
アドマイヤズームの回避は、安田記念2026の予想にかなり大きな影響を与える。
マイラーズCを勝って本番へ向かう予定だっただけに、本来なら先行力とスピードを持つ有力馬として展開面でも重要な存在だった。回避によって、前に行く馬の構成、ペースの読み、人気の集まり方が変わる。
アドマイヤズーム回避後のポイント
- 明確な中心馬が不在になり、人気が割れやすい
- ガイアフォース、パンジャタワー、トロヴァトーレの評価が相対的に上がる
- 展開面ではワールズエンドなど前に行ける馬の存在感が増す
- セフィロ繰り上がりにより、出走馬の顔ぶれも微修正が必要
- 最終追い切りと枠順で評価が大きく変わるレースになる
特に今年は、GⅠ実績馬、重賞連勝中の馬、復調気配の牝馬、距離短縮・距離延長組が混在している。追い切りだけで決め打ちするより、最終追い切り、枠順、当日の馬場傾向を重ねて判断したい。
現時点の上位評価
| 順位 | 馬名 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ガイアフォース | A+ | 1週前の坂路時計、負荷、終いの反応が最も高水準。東京マイル適性も明確。 |
| 2位 | パンジャタワー | A | CWで長めからしっかり負荷。マイル戻りでも動きの迫力は上位。 |
| 3位 | シックスペンス | A | 脚をためてからの反応が良く、動きの質が高い。 |
| 4位 | ステレンボッシュ | A | 馬なりで鋭く伸び、復調気配を感じる内容。 |
| 5位 | スズハローム | A | ハードな追い切りでも最後まで推進力十分。穴候補として面白い。 |
最終追い切りで評価を上げたい馬・下げたい馬
評価を上げたい馬
- トロヴァトーレ:1週前は派手ではないが実戦型。最終で素軽さが出れば上位評価へ。
- レーベンスティール:能力は高い。落ち着いた最終追い切りなら評価を上げたい。
- ワールズエンド:1週前は軽め。最終でしっかり負荷をかけて動ければ要注意。
- ウォーターリヒト:キレが戻れば東京マイルで見直せる。
慎重に見たい馬
- ルクソールカフェ:追い切りは良いが芝適性が未知数。
- シャンパンカラー:時計は出ているが、気持ちの入り方を確認したい。
- セイウンハーデス:調子は悪くないが、マイルの瞬発力勝負への対応が鍵。
まとめ
安田記念2026の1週前追い切り診断は、アドマイヤズーム回避によって一気に難解さが増した。
現時点の最上位評価はガイアフォース。坂路でしっかり負荷をかけ、終いまで力強く伸びた内容は素直に高く評価できる。東京芝1600mへの適性、GⅠでの安定感を含めても、1週前段階では最も信頼しやすい。
続くのはパンジャタワー、シックスペンス、ステレンボッシュ、スズハローム。いずれも追い切りの動きは良く、最終追い切り次第で評価順は入れ替わる可能性がある。
一方で、トロヴァトーレやレーベンスティールは追い切りだけで評価し切れない実戦型。最終追い切り、枠順、当日の馬場まで含めて慎重に判断したい。
1週前時点の結論は、ガイアフォースを最上位、パンジャタワーとシックスペンスを次点、穴でスズハローム。最終追い切りでトロヴァトーレとレーベンスティールの上昇があるかに注目したい。
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