〖徹底分析〗カランダガン|ロンジン世界1位の欧州年度代表馬がジャパンCに登場

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〖徹底分析〗カランダガン|ロンジン世界1位の欧州年度代表馬がジャパンCに登場

対象レース:第45回ジャパンカップ 2025(東京・芝2400m)|3歳以上|GⅠ

2025年ジャパンカップの主役候補として大きな注目を集めるのが、欧州からやってくる
カランダガン(Calandagan)
ロンジン・ワールドベストレースホースランキングでレーティング130・世界単独1位に君臨し、欧州年度代表馬(カルティエ賞ホース・オブ・ザ・イヤー)にも選出された、現役世界トップクラスの中距離馬です。
さらに今年のジャパンCでは唯一の海外馬として参戦予定で、「欧州最強馬 vs 日本勢」の構図を一気に引き締める存在と言えます。

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カランダガンってどんな馬?プロフィール整理

馬名 カランダガン(Calandagan)
性齢 セ4(2021年生・アイルランド産)
調教師 F.アンリ=グラファール(仏・シャンティイ)
馬主 アガ・カーン殿下(Aga Khan Studs)
生産 アガ・カーン殿下所有牧場(仏)
グレンイーグルス(Gleneagles)
カラヤナ(Calayana)
母父 シンダー(Sinndar)
主な勝ち鞍 英チャンピオンS(G1・芝2000m)
キングジョージⅥ&QES(G1・芝約2400m)
サンクルー大賞(G1・芝2400m)
ほかキングエドワードⅦ世S(G2)、仏ノアイユ賞・オカール賞(ともにG3)など
通算成績 13戦7勝[7-5-1-0] ※13戦すべて3着以内(複勝率100%)

2歳時のデビューから一度も馬券圏内を外していない安定感がまず目を引きます。
3歳春に重賞3連勝で一気に頭角を現すと、4歳シーズンには世界の主要G1で2着→2着→1着→1着→1着と、
ほぼ「負けた相手か、勝ったレースの格」がそのまま世界トップクラスで構成されているのが特徴です。

戦績&ローテーションのポイント

4歳2025年:世界No.1に上り詰めたG1三連勝

4歳となった2025年は、まずドバイシーマクラシック(G1・芝2410m)で日本のダノンデサイルの2着に好走。
続くコロネーションC(G1・芝2410m・エプソム)でも、重馬場に苦しみながらも2着を確保し、
いきなり世界のトップクラスに混じって連続連対を果たしました。

その後、地元フランスに戻ったサンクルー大賞(G1・芝2400m)では、昨年の凱旋門賞2着馬アヴァンチュールらを
3馬身半ちぎって初G1制覇。
さらにキングジョージⅥ&QES(G1・芝約2390m・アスコット)を連勝し、小頭数ながら歴戦のG1馬たちを完封。
秋の英チャンピオンS(G1・芝2000m)では、それまで世界ランキング1位だったオンブズマンに2馬身以上の差をつけて完勝し、
レーティングが130まで跳ね上がりました。

2025年のG1戦績は
シーマC2着 → コロネーションC2着 → サンクルー大賞1着 → キングジョージ1着 → 英チャンピオンS1着
という、“ほぼ世界の大レースしか走っていない”ローテーション。
負けた相手も日本のダービー馬ダノンデサイルや、欧州のG1複数勝ち馬オンブズマンなど、いずれも各国の頂点級です。

3歳2024年:重賞3連勝からG1でも連続好走

3歳春には
・仏ノアイユ賞(G3・芝2100m)
・仏オカール賞(G3・芝2200m)
・キングエドワードⅦ世S(G2・芝約2390m・ロイヤルアスコット)
3連勝。なかでもロイヤルアスコットでは6馬身差の圧勝で、一気に「欧州のダービー級」として注目されました。

その後は
・インターナショナルS(G1・ヨーク芝2050m)…英ダービー馬シティオブトロイに1馬身差の2着(レコード決着)
・英チャンピオンS(G1・芝2000m)…ケープクロス系(ダンチヒ系)のG1馬アンマートにハナ差の2着
と、初めてのG1挑戦でもいきなり連続2着
3歳の段階で、ヨーロッパの頂点クラスと互角以上ということを示していました。

血統評価|Gleneagles×Sinndar×Lagardère名牝系

父グレンイーグルス:名牝系のマイラーが開いた「距離の天井」

グレンイーグルスは、名種牡馬ガリレオ×ストームキャット牝馬という配合のマイラー。
3歳時に英2000ギニーなどマイルG1を3勝した、スピードと完成度の高いタイプです。
産駒には

  • 新潟2歳Sを制したショックアクション
  • 英G1ジュライCを制したスプリンターMill Stream
  • 長距離G1ロワイヤルオーク賞(3100m)を勝ったアロウイーグル(Arrow Eagle)
  • 仏ロワイヤリュー賞(2800m)を勝ったLoving Dream

など、「マイル〜長距離まで距離の融通が利く」産駒を出しているのが特徴。
マイラーらしい切れと、ガリレオ譲りのスタミナがうまくミックスされた種牡馬と言えます。

母カラヤナ&母父シンダー:欧州的なスタミナと底力

カラヤナはシンダー産駒で、自身もフランスで重賞入着歴のある中長距離馬。
母父シンダーは英ダービー・愛ダービー・凱旋門賞の三冠を制した欧州の大スタミナ馬で、
「芝2400m前後でバテない持久力」を強く伝える血統です。

さらに母系をさかのぼると、仏2000ギニー(プール・デッセ・デ・プーラン)を制したクロドヴィル(Clodovil)を出した
クロードラ一族に連なる、アガ・カーン軍団の名牝系。
もともと「マイル〜12ハロンの一流馬を多数輩出してきたファミリー」で、カランダガンもその最新型と言える存在です。

配合のまとめ

  • 父由来:マイル寄りのスピードと加速力
  • 母父由来:芝2400m前後でのスタミナと持続力
  • 牝系:欧州G1級を多数出してきたエリート牝系の底力

これらが組み合わさることで、カランダガンは
「スローでもハイペースでも、12ハロンで確実に脚を使える万能中長距離型」
というキャラクターに仕上がっていると見て良さそうです。

数字で見る適性:東京芝2400mとの相性は?

距離:2400m前後は“ベストゾーン”

カランダガンの距離別成績を見ると、
・2100〜2410mの「中長距離ゾーン」で【4-2-0-0】
と連対率100%クラスの安定感を誇ります。
特に2400〜2410mでは

  • ドバイシーマクラシック(2410m)…2着
  • コロネーションC(2410m)…2着
  • サンクルー大賞(2400m)…1着

と、3戦すべて1〜2着に好走しており、12ハロン戦で最もパフォーマンスが安定していることがわかります。
ジャパンCとほぼ同じ距離を、世界中のG1でこなしてきた実績は大きな強みです。

馬場:良〜重までほぼ「馬場不問」

成績を見ると、
・良馬場(Good)…アスコット・ヨーク・メイダンなどでG1勝ち&連対
・稍重〜重(Soft〜Heavy)…サンクルーや仏ロングシャンのG3・G1で勝ち負け
と、欧州らしいタフなコンディションでもパフォーマンスが落ちていません。
東京芝は基本的に「良〜稍重」が多いものの、時計勝負・上がり勝負の両面で対応できるタイプと見てよいでしょう。

脚質・レースぶり

レース映像やラップを追うと、カランダガンは
「中団〜やや後方から、3〜4コーナーでスムーズに加速しつつ長く脚を使う」
というパターンが得意。
インターナショナルSやチャンピオンSでは直線で外からしぶとく伸び、勝ち馬と一緒に
レコード・高レーティング決着を演出しています。

東京芝2400mはスタートから最初のコーナーまでが長く、3〜4コーナーの下り坂から長い直線にかけて
「ロングスパート性能+ラスト3Fのトップスピード」が問われる舞台。
カランダガンの得意パターンとコース形態の相性はかなり良い部類に入るはずです。

買い材料&不安材料

買い材料

  • 世界ランキング1位(レーティング130)&欧州年度代表馬という実績面での圧倒的格上感
  • 芝2400m前後で【1着2回・2着2回】の距離適性と安定感
  • 良馬場でも渋った馬場でも崩れない「馬場不問」の万能性
  • 13戦すべて3着以内という超・堅実派で、凡走のイメージが湧きにくい
  • ロングスパート戦・上がり勝負の両方で高いパフォーマンスを見せている点

不安材料

  • ・長距離輸送+初来日(日本特有の高速馬場)という環境面の大きな変化
  • シーズン序盤からG1級を走り続けており、今年6戦目となるタフなローテ
  • ゲートでモタつく場面があり、スタート一つでポジションを下げるリスクがある
  • 日本勢は3歳馬や4歳上り馬を中心に層が厚く、「ホームアドバンテージ」をひっくり返せるかはやってみないとわからない

まとめ|ジャパンCでのカランダガンの「扱い方」

カランダガンは、戦績・レーティング・内容のすべてが示す通り、
「文句なく今回のジャパンCで最も格上の1頭」と言って差し支えありません。
東京芝2400mという舞台設定も、ライバルたちの顔ぶれも、決して楽ではないものの
「世界1位の看板に見合う走り」を期待したくなる材料は十分揃っています。

馬券的には、大崩れのイメージが湧きにくい“軸候補”と見るか、
長距離輸送と初コースのリスクを嫌って2〜3着付けのパターンを厚めにするかがポイントになりそうです。
日本勢の本命候補(クロワデュノールやマスカレードボール、ダノンデサイルなど)との力関係をどう評価するかで、
カランダガンの「扱い」が大きく変わるレースと言えるでしょう。

いずれにせよ、欧州年度代表馬vs日本のエース級という構図は、近年でも屈指の豪華なジャパンC。
カランダガンの走りは、今後の世界競馬の勢力図を占ううえでも見逃せない一戦になりそうです。

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