〖回顧〗ジャパンカップ 2025|カランダガンが2分20秒3の衝撃V、本命クロワデュノールは“勝ちに行って”4着

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〖回顧〗ジャパンカップ 2025|カランダガンが2分20秒3の衝撃V、本命クロワデュノールは“勝ちに行って”4着

レース名:第45回 ジャパンカップ(GⅠ)
日程:2025年11月30日(日)東京12R 15:40発走
コース:東京・芝2400m(左)
条件:3歳以上オープン(国際)(指定)定量
頭数:18頭(うち1頭取消)
馬場:良
勝ちタイム:2分20秒3(ジャパンC・JRA芝2400mレコード/世界レコード更新)

2025年のジャパンカップは、欧州年度代表馬カランダガン2分20秒3の驚異的なレコードタイムで制覇。
2着に天皇賞秋馬マスカレードボール、3着にドバイシーマC覇者ダノンデサイルが入り、管理人が本命に据えた日本ダービー馬クロワデュノールは4着という結果でした。
スタート直後にはアドマイヤテラが落馬し、その空馬がレースを引っ張る波乱の展開。
ここでは、ラップ・位置取り・血統の3つの視点からレースを振り返りつつ、本命クロワデュノールの評価と今後の狙い馬を整理していきます。


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1.レース結果と主な配当

  • 1着:カランダガン(4番人気/セ4・仏・F.グラファール厩舎・M.バルザローナ)2:20.3(レコード)
  • 2着:マスカレードボール(1番人気/牡3・手塚貴久厩舎・C.ルメール)アタマ差
  • 3着:ダノンデサイル(3番人気/牡4・安田翔伍厩舎・戸崎圭太)2馬身1/2差
  • 4着:クロワデュノール(2番人気/牡3・斉藤崇史厩舎・北村友一)さらに1馬身
  • 5着:ジャスティンパレス(5番人気/C.デムーロ)クビ差

主な払戻は以下の通りです。

  • 単勝:8番 カランダガン…620円(4番人気)
  • 馬連:8−15…1,180円
  • 馬単:8→15…2,370円
  • 3連複:8−14−15…1,930円
  • 3連単:8→15→14…11,070円

人気サイドの1〜3番人気が2〜4着に入り、その上に4番人気カランダガンが差し込んだ形で、配当としては順当〜やや手堅い範囲
ただし内容的には、「世界ランク1位×レコード決着×外国馬20年ぶりV」という歴史級の一戦となりました。


2.ラップと展開──ハイペース×ロングスパートの超高レベル戦

通過タイム(200mごと)は以下の通り。

12.3 – 10.8 – 11.4 – 11.5 – 11.6 – 11.6 – 12.0 – 12.2 – 12.3 – 11.8 – 11.5 – 11.3

  • 前半4F:46.0秒
  • 前半3F:34.5秒
  • 1000m通過:57.6秒(十分速い流れ)
  • 上がり4F:46.9秒
  • 上がり3F:34.6秒

テンからかなり速いラップが刻まれ、そのまま最後までペースが落ちきらない「ハイペース気味のロングスパート戦」
通過順をみると、

  • 逃げ:セイウンハーデス…①①①①から12着に失速
  • ホウオウビスケッツ&サンライズアース…2〜3番手から粘れず二桁着順
  • カランダガン…⑪⑪⑩⑪と中団後ろインでロスなく運び、直線で外に持ち出して豪脚
  • マスカレードボール…⑩⑧⑨⑨とカランダガンをマークするような位置
  • ダノンデサイル…⑧⑧⑩⑨と、マスカレードボールの少し外目
  • クロワデュノール…④④④⑤と、人気勢の中では最も前寄りのポジション

前半から好位でプレッシャーを受け続けたクロワデュノールに対し、カランダガン・マスカレードボール・ダノンデサイルは中団〜中団後ろから脚を温存しつつ、3〜4コーナーからロングスパート
「前受け組が最後に甘くなり、脚を溜めた組が上位を独占した」典型的なパターンと言えます。

さらに、スタート直後に騎手が落馬したアドマイヤテラの空馬が隊列の前を引っ張り続け、直線でも進路に大きな影響を与える形に。
特に直線で一旦先頭に立ったクロワデュノールに対し、内から空馬が寄ってくるように詰め寄り、その外からマスカレードボールとカランダガンが一気に襲いかかるシーンは、見た目にもインパクトのあるものとなりました。


3.勝ち馬カランダガン──“世界ランク1位”の看板に偽りなし

勝ち馬カランダガンは、父Gleneagles(サドラーズウェルズ系ガリレオ直系)×母父Sinndarという欧州中長距離の王道配合。
今年は

  • サンクルー大賞(G1・2400m)
  • キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1・2392m)
  • 英チャンピオンS(G1・約2000m)

とG1を3連勝し、ロンジンワールドベストレースホースランキングで世界ランク1位に立った欧州年度代表馬。
その馬が、日本の高速馬場でアーモンドアイの2分20秒6を0秒3更新する2分20秒3を叩き出したわけですから、能力の“本物感”は疑いようがありません。

レース内容も完璧で、

  • 中団後ろのインでロスなく追走
  • 3〜4コーナーで外に持ち出しつつ、早めにエンジン点火
  • 直線はマスカレードボールとの激しい叩き合いをアタマ差で制する

サドラーズウェルズ系らしい心肺機能とロングスパート性能に、Sinndar由来のスタミナと底力が合わさった「長く良い脚を使い続ける怪物」という印象。
まさに“世界1位”の肩書きにふさわしい勝ち方でした。


4.マスカレードボール&ダノンデサイル──日本勢も世界トップ級

◆ マスカレードボール(2着)──ドゥラメンテ産駒らしいスケール

2着のマスカレードボールは、父ドゥラメンテらしい中距離〜中長距離でのトップスピードと持続力を兼備したタイプ。
道中は中団のやや内目を確保し、3〜4コーナーでジワっと進出、直線では一度は完全に勝ちパターンに持ち込んだようにも見える内容でした。

それでも最後はカランダガンの豪脚にアタマ差だけ差し返された格好で、ここは「相手が悪かった」の一言に尽きます。
「日本馬同士なら最先着」という事実からも、現時点での国内芝中距離〜中長距離の“軸”であることが再確認できました。

◆ ダノンデサイル(3着)──叩き2走目での巻き返しに期待

3着のダノンデサイルは、エピファネイア産駒(ロベルト系)らしく、厳しい流れの中でもバテない地力型の中長距離馬
マスカレードボールとほぼ同じ位置からの競馬で、直線も最後までしぶとく脚を使いました。

海外遠征明けの一戦だったことを考えれば、ここでの3着は十分に高評価。
叩き2走目となる有馬記念や来年の海外戦では、展開次第で主役を奪う可能性も十分と見ておきたいところです。


5.本命クロワデュノールは“完敗”でも、決して絶望的な力負けではない

管理人が本命に据えたクロワデュノールは4着。
レースを見た感覚としては

  • スタート良く飛び出し、道中は4番手の好位
  • 3〜4コーナーで手応え良く進出し、直線入口では一旦先頭に立つ
  • そこへ外からマスカレードボールとカランダガンが凄い勢いで襲いかかる
  • 同時に、内からアドマイヤテラの空馬に寄られるような格好になり、最後はダノンデサイルにも差されて4着

という、「勝ちに行った結果、世界級の瞬発力にねじ伏せられた4着」という内容でした。

客観的に見ると、

  • 通過順:④④④⑤と、人気上位3頭の中で最も前受け
  • 前半57.6秒の速い流れを好位で受け、そのまま早め先頭の形
  • 上がりは34.4秒で、上位3頭(33.2〜33秒台後半)とはキレの差が出た

というわけで、「この条件・この展開の“究極の瞬発力勝負”では完敗」と言ってよい一方、
世界レコード決着を前受けしながら4着に踏ん張った事実を考えると、馬そのものの地力が足りないという意味での“力負け”とまでは言い切れないというのが管理人の評価です。

今後については、

  • もう少しペースが落ち着く中距離〜中長距離戦
  • 3〜4コーナーでのロングスパートよりも、持続力やスタミナがより問われる舞台(阪神・中山内回りなど)

では、引き続きGⅠ級の主役候補として評価しておきたい一頭。
「見た目は完敗」でも、評価を大きく下げるほどの内容ではなかったと結論づけます。


6.ジャパンC組から“次走狙いたい”注目馬

最後に、今回の内容とオッズのギャップを踏まえた「次走注目馬」をピックアップしておきます。

  • クロワデュノール(4着)
    → ハイペースを好位から受け、直線で一旦先頭に立っての4着。
    勝ちに行った分だけ最後に甘くなった形で、悲観する必要はない負け方
    距離・展開次第で、まだまだGⅠ制覇のチャンスは十分。
  • ジャスティンパレス(5着)
    → ⑪⑫⑬⑬から上がり33.5秒で追い込んでクビ差の5着。
    よりスタミナが問われる有馬記念や春の天皇賞では、引き続きタイトル候補。
  • ブレイディヴェーグ(6着)
    → 最後方付近の⑮⑮⑯⑯から、大外ぶん回しで33秒台の末脚を披露。
    距離短縮+牝馬限定戦では、再び“圧勝シーン”が見られてもおかしくない。

着順だけを見ると「順当決着」にも見えますが、世界レコード級のハイレベル戦だっただけに、
負けた中にも次走おいしい馬が何頭も隠れている」レースだったと感じます。


7.まとめ:2025年ジャパンカップの“答え”

  • レースはハイペース気味のロングスパート戦となり、好位勢には厳しい展開
  • カランダガンが2分20秒3のレコードで勝利し、外国馬として20年ぶりにジャパンC制覇
  • 日本勢もマスカレードボール2着・ダノンデサイル3着・クロワデュノール4着と世界トップ級の走り
  • クロワデュノールは「この条件の究極の瞬発力勝負では完敗」だが、地力負けとまでは言い切れない内容
  • ジャスティンパレス・ブレイディヴェーグなど、次走狙いたい馬も多い一戦となった

当たった方も外れた方も、まずはお疲れさまでした。
歴史的レコード決着となった2025年ジャパンカップをしっかり振り返りつつ、
この結果を、年末の有馬記念、そして来年のGⅠ戦線に生かしていきましょう。

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