【キーンランドカップ2026最終追い切り診断】パンジャタワーがS評価!状態上向きの注目馬は?

調教診断

2026年8月23日に札幌競馬場で行われるキーンランドカップ(GIII・芝1200m)

昨年の覇者パンジャタワーに加え、GⅠ馬ウインカーネリアン、函館スプリントS2着のエーティーマクフィ、
UHB賞を勝ったナムラクララ、3歳馬エイシンディード、ロジケープなど、今年はかなり見応えのあるメンバーが揃いました。

今回は8月19日に行われた最終追い切りを中心に、
時計だけではなく、動き・反応・折り合い・調整過程・前走からの間隔まで確認。
キーンランドCへ向けて状態を上げてきた馬を探っていきます。

追い切りを見る際のポイント

1200m戦に出走する馬はもともとスピード能力が高く、芝追いなら速い時計が出やすいため、
「ラスト1Fが速い=絶好調」と単純には判断しません。
時計に加えて、手前替え、加速時の反応、身体の使い方、折り合い、
そして中1週などの馬は疲労を残していないかを重視しています。

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キーンランドC2026 最終追い切り評価一覧

評価 馬名 最終追い切り 診断
S パンジャタワー 札幌芝 5F62.5-1F11.1 反応・スピード・調整過程とも最上位
A エーティーマクフィ 函館芝 5F63.6-1F11.5 反応良好。前走以上を期待
A− エイシンディード 札幌ダ 5F69.7-1F11.7 推進力と反応が良化
A− ナムラクララ 札幌芝 5F66.9-1F11.7 中1週でも好状態を維持
B+ サウンドモリアーナ 函館W 5F67.3-1F12.3 時計以上に軽快な動き
B+ リラエンブレム 函館W 5F69.9-1F13.0 時計以上の内容。1200m対応が鍵
B+ ルシード 函館ダ 5F69.1-1F12.1 中1週でも疲労感は薄い
B+ ロジケープ 函館W 5F68.5-1F12.3 派手さはないが順調
B ゾンニッヒ 函館芝 4F51.2-1F11.3 時計優秀も動きには確認点あり
B ウインカーネリアン 函館芝 4F55.3-1F11.6 順調だが絶好調時ほどの迫力はない
C+ ダノンマッキンリー 函館W 5F70.8-1F13.2 気性面を含め評価を上げづらい
C+ ジョーメッドヴィン 札幌ダ 5F68.9-1F12.0 大きな良化までは感じにくい
C+ ロードフォアエース 札幌芝 5F71.3-1F12.3 軽め。状態維持の印象

S評価|パンジャタワー

最終追い切り:札幌芝 5F62.5-4F48.3-3F34.1-1F11.1【馬なり】

今回、最も高く評価したいのがパンジャタワーです。

1週前には函館芝で5F64.8-1F11.6。
併せ馬を追走する形からしっかり負荷をかけ、最終追い切りでは札幌芝へ移動。
馬なりのまま5F62秒5、最後は11秒1まで伸ばしました。

注目したいのは、単純な時計の速さだけではありません。
直線に入ってからの反応が自然で、手前替えもスムーズ。
無理に追われなくてもスピードに乗れており、身体にも余計な力みがありません。

1週前に負荷をかけ、最終追い切りでスピードと反応を確認する流れも理想的です。
昨年のキーンランドCを勝った馬ですが、今年は高松宮記念4着、安田記念5着とGⅠでも崩れていません。

ここは秋のスプリンターズSを見据えた一戦であり、究極の仕上げではないでしょう。
それでも前哨戦としては十分以上。
能力、札幌適性、追い切り内容を総合して今回唯一のS評価とします。

A評価|エーティーマクフィ

最終追い切り:函館芝 5F63.6-4F48.4-3F36.1-1F11.5【直線強め】

パンジャタワーに次ぐ高評価がエーティーマクフィです。

1週前には函館Wで5F69.4-1F12.6。
併せ馬を追走して最後はしっかり反応し先着。
最終追い切りでは函館芝に移して5F63秒6、ラスト11秒5まで伸ばしました。

四肢の動きに硬さがなく、加速を求められてからの反応も良好。
函館スプリントSを一度使われたことで身体も締まり、
休み明けだった前走より状態を上げている可能性があります。

昨年の京阪杯を勝ち、今年の函館スプリントSでも2着。
洋芝1200mへの適性についても大きな不安はありません。
追い切りから狙ってみたい一頭で、今回のA評価。
人気とのバランス次第では馬券的にも面白い存在です。

A−評価|エイシンディード

最終追い切り:札幌ダート 5F69.7-4F53.9-3F38.6-1F11.7【馬なり】

最終追い切りはダートで軽めでしたが、
直線での反応と推進力はかなり良く見えました。

1週前には札幌芝で5F63.8-1F11.5をマークしており、
そこで必要な負荷をかけているため、最終追い切りで無理に時計を出す必要はありません。

以前より馬体に厚みが出て、後肢の使い方も安定。
2025年の函館2歳Sを勝っているように洋芝への対応力も確認済みです。

3歳馬だけに古馬一線級との力関係は見極める必要がありますが、
仕上がりという意味ではかなり良い部類。
斤量差も含めて最終予想では注意しておきたい一頭です。

A−評価|ナムラクララ

最終追い切り:札幌芝 5F66.9-4F50.3-3F35.8-1F11.7【馬なり】

UHB賞1着から中1週となるため、大きな上積みを求めるというより
前走の状態を維持できているかが重要でした。

最終追い切りでは併せ馬を追走し、直線でスムーズに手前を替えて加速。
強く追われることなく先着しており、中1週の疲労を強く感じさせる動きではありません。

陣営からも大幅な上積みというより「変わりなく来ている」という趣旨のコメントが出ています。
これは今回のローテーションを考えればむしろ好材料でしょう。

前走で札幌芝1200mを勝っているためコース適性も明確。
半姉ナムラクレアほどの実績にはまだ届いていませんが、
充実期に入っている可能性を感じる4歳牝馬です。

B+評価|サウンドモリアーナ

最終追い切り:函館W 5F67.3-4F52.3-3F38.5-1F12.3【馬なり】

時計だけを見ると強調しづらいものの、実際の動きは悪くありません。
序盤から脚さばきが軽く、馬なりでも集中して走れていました。

1週前には函館Wで5F65.9-1F12.6としっかり負荷をかけており、
最終追い切りは状態を整える意味合いが強い内容です。

前走の北九州記念は重馬場の影響も考えられます。
芝転向後に結果を残してきた馬でもあり、
良馬場に近い条件なら巻き返せる状態にはあると判断します。

B+評価|リラエンブレム

最終追い切り:函館W 5F69.9-4F53.9-3F39.7-1F13.0【馬なり】

時計はかなり控えめですが、この馬については数字だけで評価を下げる必要はありません。

1週前の栗東坂路でも馬なりで53秒1-12秒7。
最終追い切りも無理に負荷をかけず、身体をほぐしながらリズムを整える内容でした。

陣営も強くやり過ぎると硬さが出やすい点を意識しており、
今回は意図的に余力を残した調整と考えられます。
実際の動きには一定の軽さがあり、状態そのものは悪くありません。

最大の問題は追い切りよりも初めてとなる芝1200mへの対応
シンザン記念を勝った能力は高く、短距離適性が隠れている可能性もありますが、
最終予想では展開と枠順を含めて判断したい馬です。

B+評価|ルシード

最終追い切り:函館ダート 5F69.1-4F53.9-3F39.6-1F12.1【馬なり】

UHB賞2着から中1週。
強い追い切りを必要とするローテーションではありません。

函館ダートで軽く流しましたが、脚取りは最後まで軽快。
前脚をしっかり前へ伸ばし、直線でもリズムを崩していません。

前走を使った反動よりも状態維持、あるいは実戦を使ったことで身体が動きやすくなった印象があります。
中1週組ではナムラクララとともに比較的好感を持てる内容です。

B+評価|ロジケープ

最終追い切り:函館W 5F68.5-4F53.1-3F38.9-1F12.3【馬なり】

3連勝でオープン入りした3歳馬ロジケープ。
最終追い切りに派手な時計はありませんが、身体の使い方はスムーズでした。

コーナーから直線にかけてフォームを大きく崩すことなく、
スピードに乗ってからはストライドもしっかり伸びています。

調教だけで一気に評価を上げるほどではありませんが、
好調を維持していると見てよさそうです。
前走TVh賞を2馬身差で勝った勢いもあり、古馬重賞級との力関係が今回の焦点になります。

B評価|ゾンニッヒ

最終追い切り:函館芝 4F51.2-3F37.1-1F11.3【馬なり】

8歳馬ですが、時計だけなら今回でも上位に入ります。
馬なりで4F51秒2、最後も11秒3までまとめており、
年齢を感じさせないスピードは見せました。

一方、動きを細かく見ると少し力みがあり、後肢の踏み込みにも絶好調時ほどの迫力は感じません。
芝追いで時計が出やすかった点も考慮する必要があります。

状態が悪いわけではありませんが、
時計だけを理由にA評価までは上げないという判断。
洋芝適性と実績を考えれば、展開次第ではまだ侮れません。

B評価|ウインカーネリアン

最終追い切り:函館芝 4F55.3-3F40.2-1F11.6【馬なり】

昨年のスプリンターズSを制し、今年の高松宮記念でも3着。
9歳となった現在もスプリント路線のトップクラスにいるウインカーネリアンです。

1週前には函館Wでしっかり負荷をかけており、
最終追い切りは三浦皇成騎手を背に芝で軽め。
直線では一定のスピード感を見せ、状態そのものが悪いとは感じません。

ただし、絶好調時のウインカーネリアンと比較すると、
前脚の動きにやや硬さがあり、直線で何度か手前を替える場面もありました。
休み明けの影響が多少残っている可能性は考えておきたいところです。

能力で走られても全く不思議ではありませんが、追い切りだけなら強く推す材料まではない。
今回はB評価とします。

C+評価|ダノンマッキンリー

最終追い切り:函館W 5F70.8-4F54.6-3F40.0-1F13.2【馬なり】

UHB賞4着から中1週のため、時計が遅いこと自体は問題ではありません。
今回は気持ちを高ぶらせないことを優先した調整です。

北海道滞在によって前走時より落ち着きは出ているようですが、
追い切りでは頭の高さが残り、直線でも大きくギアが上がる感じはありませんでした。

元々調教で良く見せるタイプではない点を差し引いても、
追い切りから積極的に評価を上げる材料は少ないと判断。
能力は認めつつC+評価です。

C+評価|ジョーメッドヴィン

最終追い切り:札幌ダート 5F68.9-4F53.7-3F39.9-1F12.0【馬なり】

中1週で強い負荷はかけず、札幌ダートを馬なり。
時計自体は前走時より出ています。

ただ、走りにはやや硬さが残り、手前の使い方も含めて
「一度使って大幅に上向いた」とまでは評価しにくい内容でした。

大きく状態を落としている印象もありませんが、
今回の強力メンバーを相手に追い切りから強調できるほどではなくC+評価とします。

C+評価|ロードフォアエース

最終追い切り:札幌芝 5F71.3-4F54.9-3F39.4-1F12.3【馬なり】

中1週ということもあり、最終追い切りはかなり軽め。
無理をさせず状態維持を優先した内容です。

脚取りそのものは軽快ですが、ストライドはやや小さく、
最後まで大きくフォームが変化することもありませんでした。

疲れて動けないという印象ではありませんが、
前走からの明確な上積みを追い切りから感じることも難しいため、
今回はC+評価とします。

最終追い切りから注目したい5頭

1位 パンジャタワー【S】
1週前の負荷から最終追い切りまで理想的。馬なり11秒1の反応は素直に評価したい。

2位 エーティーマクフィ【A】
函館SSを使われてさらに上向き。追われてからの反応と身体の軽さが目についた。

3位 エイシンディード【A−】
1週前に負荷をかけ、最終は余裕を持った調整。馬体と推進力の成長を感じる。

4位 ナムラクララ【A−】
中1週でも動きはスムーズ。前走の好状態を維持できている。

5位 サウンドモリアーナ【B+】
時計より動きを評価したいタイプ。1週前に負荷をかけ、最終は軽快にまとめた。

追い切りだけならパンジャタワーが一歩リード

今回の最終追い切りを比較すると、
最も安心して高評価を付けられるのはパンジャタワーでした。

1週前にしっかり負荷をかけ、最終追い切りでは馬なりで5F62秒5-1F11秒1。
スプリンターらしいスピードだけでなく、折り合い、反応、身体の使い方までバランスが取れています。

これを追うのがエーティーマクフィ。
前走の函館スプリントS2着から状態をさらに上げている可能性があり、
人気がパンジャタワーやGⅠ馬に集中するようなら馬券的にも興味深い存在です。

3歳のエイシンディードも状態面は良好。
ナムラクララとルシードの中1週組についても疲労感は目立たず、
前走好走の勢いを維持して本番へ向かえそうです。

一方、ウインカーネリアンは能力そのものを疑う必要はありませんが、
今回の追い切りだけなら絶好調時ほど強いインパクトはありませんでした。
ダノンマッキンリー、ロードフォアエースも状態悪化とまでは言えないものの、
追い切りから積極的に評価を上げる材料は少なめです。

現時点の追い切り結論

◎ 追い切り最上位:パンジャタワー

○ 高評価:エーティーマクフィ

▲ 上昇度注目:エイシンディード

☆ 好調維持:ナムラクララ

穴で注目:サウンドモリアーナ

まとめ

キーンランドCは1200mのスプリント重賞だけに、
追い切りで速い時計を出せる馬が多く、数字だけでは差をつけにくいレースです。

今回は時計そのものよりも、
前走からの変化、1週前との調整バランス、直線での反応、身体の使い方を重視しました。

その観点ではパンジャタワーの完成度が一枚上。
エーティーマクフィ、エイシンディード、ナムラクララにも好感を持っています。

ただし、札幌芝1200mは枠順や当日の馬場状態、
先行争いによって結果が大きく変わる条件でもあります。
追い切り評価をそのまま最終予想の印にするのではなく、
枠順・馬場・展開・人気まで確認して最終的な本命馬を決めたい
と思います。

※追い切り時計・調整内容は2026年8月20日時点で確認できた情報を基にしています。
出走状況、枠順、馬場状態などは発表後の最新情報をご確認ください。

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