2026年8月16日(日)、札幌競馬場で行われる札幌記念(GII・芝2000m)。
夏競馬を代表する一戦へ向けて、出走予定馬の最終追い切りがほぼ出そろいました。
今回は8月12日夜までに確認できた追い切り内容をもとに、単純な時計の速さだけではなく、1週前追い切りとの比較、追われた負荷、終いの反応、北海道への輸送後の状態、札幌芝2000mへのつながりまで含めて診断していきます。
- 最終追い切りで余力を残しながら動けているか
- 1週前に必要な負荷をかけられているか
- 終いだけでなく全体のバランスが整っているか
- 函館・札幌への滞在や輸送後も状態を維持できているか
- 前走時と比較して上昇しているか、維持なのか
追い切り評価は「馬の能力順位」ではありません。
あくまで今回の札幌記念へ向けた仕上がり・状態面の評価です。最終予想では枠順、展開、血統、馬場状態、近走成績を加えて判断します。
札幌記念2026考察|ショウヘイ・アドマイヤテラ・グランディアを血統と洋芝適性から徹底分析
札幌記念2026 最終追い切り評価一覧
| 馬名 | 評価 | ひと言 |
|---|---|---|
| マジックサンズ | 反応・余力とも抜群 | |
| ショウヘイ | 終い11秒5、態勢十分 | |
| シェイクユアハート | 1週前から高水準 | |
| グランディア | 前走好調時に近い | |
| サクラファレル | 余力残しで先着 | |
| エコロヴァルツ | 手術明けも反応良好 | |
| アドマイヤテラ | 1週前に負荷十分 | |
| ホウオウビスケッツ | 上向き気配 | |
| レディネス | 長めから順調 | |
| イガッチ | 最終で前進 | |
| オニャンコポン | 軽快さあり | |
| ゼンダンハヤブサ | 順調な調整 | |
| ピンクジン | 軽快にまとめる | |
| マイネルモーント | 終いは動く | |
| ローシャムパーク | 時計優秀も気配確認 | |
| アラタ | 大きな上積みは慎重 |
◎ マジックサンズ
○ ショウヘイ
▲ シェイクユアハート
▲ グランディア
有力馬の最終追い切り診断
マジックサンズ 評価S
4F 52.4-38.1-11.4 馬なり
今回、最も高く評価したいのがマジックサンズです。
最終追い切りは函館芝で馬なりのまま4ハロン52秒4、ラスト1ハロン11秒4。併せ馬では相手を先行させる形ではなく、自身が先行する形から最後まで余裕を保ち、強く追われた相手にしっかり先着しました。
時計だけでも優秀ですが、評価したいのは馬なりでこの反応を見せた点です。
1週前は函館ウッドで5ハロン69秒2-12秒5。一杯に負荷をかけており、そこで中身をつくったうえで最終追い切りは芝で反応を確認する形。調整過程として非常にきれいです。
前走の函館記念は5着でしたが、その時は長距離輸送の影響もあり、馬体を14キロ減らしていました。今回は北海道で放牧を挟み、前走時より雰囲気が良くなっているという点もプラス。
もともと札幌2歳ステークスを制しており、洋芝適性についても大きな心配はありません。
時計、余力、反応、前走からの上積みを総合すると今回の追い切りでは最上位。最終予想でも無視できない一頭です。
ショウヘイ 評価A+
4F 54.5-39.8-11.5 馬なり
ショウヘイも非常に良い仕上がりに映ります。
最終追い切りは前半を意識的に抑え、直線で伸ばす内容。ラスト1ハロンは11秒5を馬なりでマークしました。
特に重要なのは1週前です。
栗東CWで7ハロンから長めに追われ、終い11秒4。併せ馬を大きく追走しながら最後は先着しており、休み明けでも必要な負荷はすでにかけられています。
そのため最終追い切りで時計を無理に出す必要はなく、北海道へ移動後は脚さばきと反応を確認する調整で十分でした。
大阪杯10着以来となりますが、調教を見る限り「休み明けだから割引」という印象は薄いです。
調教騎乗者から洋芝について前向きな感触が出ている点も、札幌記念へ向けて好材料でしょう。
1週前にしっかり負荷をかけ、最終は余力十分。実戦に向けた仕上げとして完成度が高く、A+評価とします。
シェイクユアハート 評価A+
5F 65.6-51.2-37.3-12.1 馬なり
派手さ以上に内容を評価したいのがシェイクユアハートです。
1週前は函館ウッドで5ハロン64秒0-12秒2。しっかり負荷をかけながら速い全体時計を出しました。
最終追い切りでも5ハロン65秒6。今度は馬なりでまとめながらラスト12秒1まで伸ばしており、1週前に負荷→最終は余力を残すという理想的な流れです。
宝塚記念からの臨戦になりますが、疲労を強く感じさせる内容ではなく、むしろ北海道入りしてからも状態を維持できている印象。
2000mは実績のある距離でもあり、追い切りからは今回の条件で反撃できる状態にあると判断します。
大きな上積みというより、かなり高いレベルで好調を維持。人気がそれほど高くならないのであれば面白い存在です。
グランディア 評価A+
5F 68.9-53.4-38.5-12.5 馬なり
グランディアは最終追い切りだけを見ると、それほど派手な時計ではありません。
ただし、この馬は1週前の内容をセットで見る必要があります。
栗東CWで6ハロン84秒3、ラスト1ハロンは馬なりで10秒7。余力を残しながら非常に鋭い反応を見せました。
北海道への輸送後となった最終追い切りは札幌芝で軽め。直線では物見する場面もありましたが、促されるとトモを使って反応し、ゴール後も勢いを維持しました。
陣営からも前走の新潟大賞典を勝った時に近い状態との感触が出ています。
前走で7歳にして重賞初制覇。2024年函館記念2着の洋芝実績もあり、今回の札幌記念でも状態面から評価を落とす材料はほぼありません。
最終時計だけなら平凡でも、1週前の動きが圧巻。輸送後に無理をしなかった調整も好印象でA+評価。
サクラファレル 評価A
5F 69.6-53.1-38.5-12.7 馬なり
サクラファレルは1週前に函館ダートで5ハロン67秒7-12秒0。併せ馬を追走してしっかり先着しました。
最終追い切りでは時計を抑え、馬なりで併せ馬に先着。すでに1週前に負荷をかけているため、時計が遅くなったことをマイナスに考える必要はありません。
むしろキャリアの浅い4歳馬が北海道の環境でも落ち着いて動けている点を評価したいところです。
重賞実績では上位馬に劣りますが、状態面についてはかなり良好。上昇力を考えると穴候補として警戒したい一頭です。
エコロヴァルツ 評価A
5F 71.6-54.1-38.7-11.8 馬なり
エコロヴァルツは前走後にノドの手術を受けており、今回の追い切りでは時計以上に息遣いと反応が重要でした。
最終追い切りは横山武史騎手を背に札幌ダートで単走。全体時計はゆったりしていますが、ラストは11秒8。
道中のバランスを重視しながら、最後に促されるとしっかり反応しています。
1週前には栗東坂路で52秒9-12秒4を馬なり。自己ベストに近い水準で動けており、乗り込みそのものも不足していません。
手術明けだけに実戦でどこまで変化が出るかは未知数ですが、少なくとも調教から大きな不安材料は感じません。
手術明けという特殊な臨戦ですが、息遣い・反応とも順調。時計だけで評価を下げたくない一頭です。
アドマイヤテラ 評価A
5F 68.2-51.9-38.5-11.6 馬なり
天皇賞・春3着から札幌記念へ向かうアドマイヤテラ。
最終追い切りは単走で余力を残した内容となりました。
この馬も重要なのは1週前です。函館芝で5ハロン67秒1-11秒3。併せ馬を追走して最後までしっかり負荷をかけています。
秋には凱旋門賞への挑戦を予定しており、札幌記念だけを目標に限界まで仕上げる立場ではありません。
それでも1週前に十分な負荷をかけ、最終ではパワフルな脚取りを見せていることから、休み明けとしては十分な態勢と考えます。
追い切りそのものに大きな不安はありません。
むしろ今回のポイントは、長距離戦を中心に使われてきた馬が札幌芝2000mの流れに対応できるかというレース適性の方でしょう。
仕上がりは順調。ただし追い切り評価と2000mへの適性は別問題。能力だけで過信せず、枠順と展開まで確認したい一頭です。
ホウオウビスケッツ 評価A
5F 67.6-53.0-39.0-12.6 馬なり
ホウオウビスケッツは1週前に岩田康誠騎手を背に5ハロン66秒8-11秒9。一杯に追われ、併せ馬に先着しました。
その時点では鞍上からもう少し気合いが欲しいという趣旨の感触もありましたが、最終追い切りでは馬なりで併せ馬を追走して先着。
1週前に刺激を入れた効果が感じられる調整です。
北海道の洋芝は実績十分。昨年の札幌記念では結果を残せませんでしたが、今回も状態面だけで軽視する材料はありません。
完全なピークかどうかは当日の気配まで確認したいものの、1週前から最終へ向けて前進している点を評価してAとします。
レディネス 評価A
6F 81.2-66.4-52.9-39.7-12.3 馬なり
レディネスも調整過程はかなり順調です。
1週前は横山典弘騎手を背に札幌ダートで6ハロン79秒6。長めからしっかり負荷をかけました。
最終追い切りでも6ハロンから入り、馬なりで併せ馬を追走して先着。速い1ハロンだけを求めるのではなく、長めから体を動かしている点が好印象です。
前走の巴賞では馬体重が22キロ減っていましたが、今回は放牧を挟んで回復傾向。
札幌2000mへの適性には未知な部分があるものの、状態面では前走以上を期待できそうです。
派手な終い時計ではありませんが、長めから十分な運動量を確保。前走からの上積みが期待できる調整です。
その他の出走予定馬もチェック
イガッチ 評価B+
5F 67.4-52.6-38.4-12.5 馬なり
1週前は5ハロン69秒0-12秒6。最終では馬なりながら全体時計を詰めてきました。
強く追われず67秒台でまとめている点は悪くなく、1週前より前進した印象があります。
大きく目立つほどではありませんが、状態面で割り引く必要もありません。
評価B+。伏兵としては十分に及第点の仕上がりです。
オニャンコポン 評価B+
4F 53.3-38.8-12.4 馬なり
7歳馬ということもあり、調教で強い負荷をかける必要はないタイプです。
1週前は4ハロン58秒5-13秒3と軽めでしたが、最終では53秒3-12秒4まで時計を詰めました。
馬なりで軽快に動けており、前走からの疲労を強く感じさせません。
大幅な上積みというより状態維持型ですが、年齢を感じさせない動きは好印象です。
ゼンダンハヤブサ 評価B
4F 55.4-39.8-12.1 強め
1週前は軽めに流し、最終追い切りで酒井学騎手を背に終いを伸ばしました。
前走から大きな疲れは感じられず、北海道滞在でカイバをしっかり食べられているという点も悪くありません。
時計に強烈なインパクトはありませんが、レースへ向けた調整は順調です。
ピンクジン 評価B
4F 52.2-38.3-12.1 馬なり
函館芝で馬なりながら4ハロン52秒2。終いも12秒1でまとめました。
軽快に動けており、状態面そのものは悪くありません。
相手関係を考えると追い切りだけで大きく評価を上げるのは難しいものの、自身の力を出せる状態にはありそうです。
マイネルモーント 評価B
5F 69.4-54.1-39.6-11.9 強め
札幌ダートで長めから追われ、ラスト1ハロン11秒9。
併せ馬にはわずかに遅れましたが、後方から追走してしっかり負荷をかけた内容です。
陣営からも近走の中では動きが良かったという感触が出ており、状態は悪くありません。
一方で、強めに追われての内容だけに最上位評価までは届かずBとします。
ローシャムパーク 評価B
4F 54.3-40.0-12.5 馬なり
評価が難しいのがローシャムパークです。
1週前の美浦ウッドでは6ハロン79秒8-11秒4を馬なり。数字だけなら今回のメンバーでもかなり優秀です。
ただ、陣営からは良い頃に見られた迫力や活気という部分について、まだ物足りなさが残るという趣旨のコメントもありました。
函館移動後の最終追い切りは軽め。併せ馬を大きく追走して同入しています。
能力も実績も上位ですが、今回は時計の良さと馬自身の気配を分けて考えたいところです。
悪い仕上がりではありません。ただし「追い切り時計が速い=完全復調」とまでは判断せず、B評価にとどめました。
時計だけならA級。ただし精神面を含めた活気について確認したい。最終予想ではパドックも重要になりそうです。
アラタ 評価B
5F 68.1-53.3-39.1-12.7 強め
9歳馬アラタは1週前に5ハロン67秒0-13秒0を一杯に追われました。
最終も強めに負荷をかけ、終い12秒7。
年齢を考えればしっかり調教できていること自体は悪くありませんが、上位評価馬と比較すると終いの反応に強いインパクトはありません。
北海道での実績や経験は豊富なので、調教だけで消す必要はありませんが、大幅な上積みというより現状維持に近いと判断します。
今回の追い切りで最も良く見えた馬は?
1位 マジックサンズ S
函館芝4ハロン52秒4-11秒4を馬なり。前走時よりコンディションが上向いており、洋芝実績も含めて非常に魅力的です。
2位 ショウヘイ A+
1週前に長めから十分な負荷をかけ、最終は函館芝で11秒5。休み明けでも仕上がりに大きな不安はありません。
3位 シェイクユアハート A+
1週前64秒0、最終65秒6と2週続けて高水準。状態の良さと安定感が目立ちます。
4位 グランディア A+
1週前の栗東CWでラスト10秒7。最終は輸送後ということもあり余力を残しました。前走の好状態を維持している印象です。
5位 サクラファレル A
1週前に負荷をかけ、最終は余力を残して併せ馬に先着。キャリアの浅い4歳馬らしい上昇余地があります。
人気馬で追い切りから注意したいポイント
アドマイヤテラは悪くない。ただし「距離短縮」は別問題
アドマイヤテラは追い切りそのものならA評価です。
1週前に十分な負荷をかけられており、最終も余力を残して動けています。
一方、前走は天皇賞・春の3200m。今回は札幌2000mです。
調教が良かったからといって、この大幅な距離短縮への対応まで保証されるわけではありません。
最終予想では枠順と想定ペースを確認し、前半の追走で置かれないかを改めて考えたいところです。
ローシャムパークは時計だけなら高評価
ローシャムパークの1週前時計はかなり優秀です。
ただし陣営の感触まで含めると、全盛期の迫力が完全に戻ったと断定するのは早い印象。
追い切り時計だけを見て評価を上げすぎないよう注意したい一頭です。
ホウオウビスケッツは1週前から前進
1週前にはもう少し気持ちが乗ってほしい印象もありましたが、最終追い切りでは馬なりで併せ馬に先着。
ひと追いごとに良くなっているタイプに見えます。
札幌・函館の洋芝適性はすでに実績で証明済み。状態がさらに上がってくれば怖い存在です。
追い切りから見た札幌記念2026の構図
今年の札幌記念は、実績だけを比較するとアドマイヤテラやショウヘイ、ローシャムパークなどに目が向きます。
しかし最終追い切りまで確認すると、少し違った構図も見えてきました。
- 状態上昇が目立つマジックサンズ
- 休み明けでも十分仕上がったショウヘイ
- 高水準の調教を続けるシェイクユアハート
- 前走の好状態を維持するグランディア
- 上昇余地のあるサクラファレル
このあたりは最終予想までしっかり残しておきたい馬です。
特にマジックサンズは、前走函館記念時より明らかに調整しやすい過程を踏めており、今回の追い切り内容と北海道適性を合わせると非常に興味深い存在になりました。
まとめ|追い切りトップ評価はマジックサンズ
札幌記念2026の最終追い切りを確認した結果、今回もっとも高く評価したのはマジックサンズです。
馬なりでラスト11秒4という数字だけでなく、前走からの状態上昇、併せ馬での余力、北海道での調整過程まで含めて高く評価しました。
続くのがショウヘイ、シェイクユアハート、グランディア。
一方で、アドマイヤテラも仕上がり自体は良好。人気馬だから評価を下げるのではなく、「追い切りは良いが2000mへの距離短縮は別に考える」という整理が必要でしょう。
ローシャムパークについても同様で、時計は十分ですが、良い頃の活気がどこまで戻っているかを当日まで確認したいところです。
S:マジックサンズ
A+:ショウヘイ、シェイクユアハート、グランディア
A:サクラファレル、エコロヴァルツ、アドマイヤテラ、ホウオウビスケッツ、レディネス
B+:イガッチ、オニャンコポン
B:ゼンダンハヤブサ、ピンクジン、マイネルモーント、ローシャムパーク、アラタ
ここから枠順、当日の馬場状態、展開を加えると評価が入れ替わる可能性もあります。
最終予想では今回の追い切り評価を土台に、血統・札幌芝2000m適性・枠順・展開を重ねて本命馬を決めたいと思います。
札幌記念2026考察|ショウヘイ・アドマイヤテラ・グランディアを血統と洋芝適性から徹底分析
※追い切り時計・出走予定馬などは2026年8月12日夜時点で確認できた情報をもとに作成しています。出走取消、騎手変更、馬場状態など最新情報はJRA発表をご確認ください。
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