重賞2着を重ね、悲願のタイトルを狙うジョバンニ。
日本ダービー5着から古馬へ挑むマテンロウゲイル。
GⅠで上位争いを続けてきたタガノデュード。
そして3連勝で一気に重賞へ挑戦するマリアイリダータ。
特に注目したいのがハンデ差だ。
ジョバンニとタガノデュードが58kgなのに対し、マテンロウゲイルとマリアイリダータは54kg。
実績馬と上昇馬の力関係を考えるうえで、この4kg差は無視できない。
今回は血統だけに寄り過ぎず、近走内容・阪神芝2000m適性・斤量・脚質・展開を中心に、2026年チャレンジカップを考えていきたい。
開催日:2026年9月12日(土)
競馬場:阪神競馬場
距離:芝2000m・右回り
条件:3歳以上オープン・ハンデ戦
※この記事は2026年9月9日朝時点の登録馬・想定騎手・斤量・近走成績をもとにした考察です。出走馬、騎手、枠順などは確定後に変更される場合があります。
2026年チャレンジCで最初に押さえたい3つのポイント
① 阪神芝2000mは「直線だけの瞬発力勝負」ではない
阪神芝2000mは内回りを使用する。
外回りのように最後の直線だけで一気に差し切る競馬よりも、好位から流れに乗ったり、3~4コーナーから長く脚を使ったりする能力が重要になりやすい。
そのため今回は単純な上がり3Fの速さだけでなく、
コーナーで置かれない機動力と、最後まで脚を持続できるかを重視したい。
・阪神内回りへの対応力
・2000m前後の持続力
・好位~中団で流れに乗れる器用さ
・早めに動いても止まりにくいスタミナ
・ハンデを含めた相対的な能力
② 今年は斤量差がかなり重要
今回の上位候補を見ると斤量差が大きい。
| 馬名 | 斤量 | ポイント |
|---|---|---|
| ジョバンニ | 58kg | 重賞実績上位だがトップハンデ |
| タガノデュード | 58kg | GⅠ好走実績を評価 |
| マテンロウゲイル | 54kg | 3歳馬+ダービー5着 |
| マリアイリダータ | 54kg | 3連勝中の上昇馬 |
| グランヴィノス | 56kg | 昨年2着時と同斤量 |
特にマテンロウゲイルは日本ダービー5着という実績がありながら54kg。
古馬初対戦という課題はあるが、斤量だけを見るとかなり魅力的だ。
58kgの完成された重賞級を取るのか、
54kgの伸び盛りの若い馬を取るのか。
ここが2026年チャレンジカップを考えるうえで大きなテーマになる。
③ 過去データは参考程度にしたい
JRAの過去10年データを見ると、勝ち馬10頭はすべて3歳または4歳。
特に3歳馬は6勝しており、若い馬が非常に強い。
| 年齢 | 過去10年成績 | 3着内率 |
|---|---|---|
| 3歳 | 6-0-2-9 | 47.1% |
| 4歳 | 4-3-2-29 | 23.7% |
| 5歳 | 0-4-1-25 | 16.7% |
| 6歳 | 0-1-3-23 | 14.8% |
また、芝2000mで行われた過去9年では、前走が2000mを超える距離だった馬の3着内率は36.1%。
距離短縮組の成績が良いというデータもある。
ただし注意したい。
チャレンジカップは開催時期や条件が変更されており、昔のレースと現在の9月阪神開催を完全に同じものとして扱うのは危険だ。
今回はデータを絶対視せず、あくまで現在の能力・状態・斤量を判断するための補助材料としたい。
現時点の中心候補は4頭
まだ枠順も最終追い切りも確定していないため、この段階で◎○▲まで固定するつもりはない。
ただ、能力と条件を総合すると現時点では、
ジョバンニ、マテンロウゲイル、タガノデュード、マリアイリダータ
の4頭が中心候補と考えている。
3歳
ダービー5着
阪神2000m勝利
54kg
現段階で最も魅力を感じる1頭がマテンロウゲイル。
日本ダービーでは12番人気ながら5着。
勝ち馬との差はわずか0秒3で、世代上位クラスの能力を示した。
さらに重要なのが3月の若葉S。
今回と同じ阪神芝2000mを1分58秒5で勝利している。
中団から脚を伸ばして0秒4差をつけた内容で、コース適性について大きな不安はない。
今回は初めての古馬との対戦になるものの斤量は54kg。
ジョバンニ、タガノデュードとは4kg差になる。
・日本ダービー5着の能力
・阪神芝2000mの若葉S勝ち
・54kgの斤量
・3歳馬の成長力
・日本ダービー以来の休み明け
・古馬とは今回が初対戦
能力的に通用する可能性は十分。
最後は休み明けの仕上がりを確認したいが、現時点では最上位候補の1頭と評価している。
4歳
重賞2着4回
小倉記念2着
58kg
実績と安定感ならジョバンニ。
2026年は金鯱賞2着、香港クイーンエリザベス2世C5着、小倉記念2着。
芝2000mの重賞路線で高いレベルの走りを続けている。
前走小倉記念では57.5kgを背負って2着。
勝ち切れなかったとはいえ、能力そのものを疑うような内容ではなかった。
重賞ではこれまで2着が4回。
タイトルこそないものの、重賞を勝てる力があることはほぼ間違いない。
一方で今回は58kg。
マテンロウゲイル、マリアイリダータとは4kg差がある。
・重賞戦線で安定した実績
・2000m適性が高い
・阪神コースへの対応実績
・大崩れしにくい安定感
・トップハンデ58kg
・重賞で何度も好走しながら勝ち切れていない
勝ち切れるかという課題は残るが、馬券の軸という意味では非常に信頼しやすい。
最も大崩れを想像しにくい中心候補と言える。
小倉大賞典1着
大阪杯4着
宝塚記念5着
58kg
実績だけを比較すれば、今回のメンバーでも最上位クラス。
今年の小倉大賞典を勝つと、その後は大阪杯4着、天皇賞・春6着、宝塚記念5着。
GⅠで勝ち切るところまでは届かなかったものの、上位争いを続けてきた。
中でも重要なのは大阪杯。
今回と同じ阪神芝2000mで4着、勝ち馬とは0秒3差だった。
GⅢへ相手関係が下がる今回は、能力比較だけなら当然上位になる。
・GⅠでの好走実績
・大阪杯4着で阪神2000mを証明
・小倉大賞典勝ち
・相手関係は明らかに楽になる
・58kg
・後方からになった場合の位置取り
最大の問題は能力ではなく展開。
阪神内回りで後ろに置かれすぎると届かない危険がある。
逆に前が流れる展開なら、一気に主役へ浮上できる実力馬だ。
4歳牝馬
3連勝
重賞初挑戦
54kg
今回最も「底を見せていない」のがマリアイリダータ。
4月の1勝クラス、5月の信濃川特別、6月のバーデンバーデンCと現在3連勝。
特に前走バーデンバーデンCは強烈だった。
福島芝2000mを1分56秒7で走破し、2着に0秒8差。
一気にオープンクラスへ上がってきた。
今回は重賞初挑戦になるが斤量54kg。
重賞実績馬との能力差を軽ハンデで補える可能性がある。
・現在3連勝中
・前走2000mで圧勝
・54kg
・まだ能力の上限が見えていない
・重賞初挑戦
・これまでとは相手のレベルが一気に上がる
今回が本当の試金石。
それでも前走の内容を見る限り、単なる条件戦上がりとは考えにくい。
勢いなら今回のメンバーNo.1と言っていい。
グランヴィノスは「状態次第」で評価が大きく変わる
昨年2着
川田将雅
56kg
約9か月ぶり
コース適性だけなら非常に魅力的。
昨年のチャレンジカップでは1番人気で2着。
阪神芝2000mを1分58秒1で走り、勝ったオールナットとの差は0秒1だった。
そして昨年の斤量も56kg。
今年も同じ56kgで出走予定となっている。
川田将雅騎手が騎乗予定なのも心強い。
ただし今回は昨年12月の鳴尾記念以来、約9か月ぶり。
・昨年チャレンジC2着
・阪神適性は高い
・昨年と同じ56kg
・休み明けでも走れるタイプ
約9か月ぶりだけに、最終追い切りと当日の馬体が非常に重要。
能力と条件だけなら上位。
ただし現段階では無理に評価を固定せず、追い切り後に再評価したい1頭だ。
人気薄まで見るなら気になる馬
小倉記念4着
都大路S1着
近走内容はかなり安定している。
福島民報杯2着、都大路S1着、小倉記念4着。
前走小倉記念ではジョバンニから0秒2差だった。
57kgは軽くないが、近走だけを見れば重賞でも十分に圏内へ入れる存在。
人気が上位4頭ほど集まらないようなら、相手候補として面白い。
阪神実績
先行力
小倉記念6着
今年3月の難波Sを阪神芝1800mで勝利。
続く都大路S3着、小倉記念6着とオープンクラスでも一定の力を見せている。
先行して位置を取れるのは阪神内回りでは魅力。
57kgだけにハンデ面の恩恵は大きくないが、展開次第では粘り込みがあっていい。
阪神2000m勝利
55kg
昇級戦
穴候補として忘れたくないのがジーティーダーリン。
前走の垂水Sを阪神芝2000mで逃げ切り勝ち。
58kgを背負いながら1分58秒7で走り、2着に0秒3差をつけた。
今回は重賞初挑戦になるが55kg。
同じ舞台をすでに勝っている強みは大きい。
逃げ・先行勢の並び次第では、この馬がレース全体の展開を左右する可能性もある。
函館記念3着
先行型
55kg
前走函館記念では55kgで3着。
勝ち馬との差はわずか0秒1だった。
今回も55kg。
前で運べる強みがあり、内回りへの対応という意味では面白い存在。
ただし今回は他にも前へ行きたい馬がいる。
単騎で楽に運べるのか、序盤から競られるのかで評価は大きく変わる。
小倉記念3着
小倉日経賞1着
先行型
前走小倉記念では2番手から運んで3着。
ジョバンニとの差はわずか0秒1だった。
今年2月には小倉日経賞を逃げ切っており、2000mでの先行力は侮れない。
人気が控えめになるようなら、展開ひとつで残る可能性がある。
カラマティアノスは能力を認めても58kgが鍵
中山金杯1着
中山記念2着
ルメール
58kg
2026年の中山金杯を勝ち、中山記念でも2着。
能力そのものは今回のメンバーでも上位に入る。
ただ、その後はエプソムC6着、七夕賞7着。
今回は58kgとなる。
状態が戻れば当然怖いが、騎手人気も含めて支持を集めるようなら、オッズとのバランスまで考えたい馬。
現段階では「消しではないが、無条件で上位評価もしない」という位置づけ。
展開予想|極端なスローにはならない可能性
今回の登録馬を見ると、前へ行ける馬が複数いる。
・ジーティーダーリン
・ピースワンデュック
・レーゼドラマ
・ジーティーアダマン
・トータルクラリティ(出走できれば)
もちろん枠順や実際の出走馬次第だが、誰も行かず超スローという形よりは、
平均前後の流れから3~4コーナーで各馬が動き始める競馬を想定しておきたい。
この形なら、ある程度前の位置で運びながら長く脚を使える馬が有利。
ジョバンニは比較的競馬を組み立てやすく、マテンロウゲイルも若葉Sのような中団からの競馬ができれば問題ない。
一方、タガノデュードは能力上位でも位置取りが後ろになり過ぎると届かない危険がある。
前残りなら
ジーティーダーリン、ピースワンデュック、レーゼドラマ
平均以上に流れれば
タガノデュード、ジョバンニ、マテンロウゲイル
血統から少しだけ考えるチャレンジC
当ブログは血統も楽しみながら競馬を見るブログなので、最後に血統面にも触れておきたい。
マテンロウゲイル&ジョバンニ|エピファネイア産駒
今回の中心候補2頭がともにエピファネイア産駒なのは興味深い。
ともに2000m以上の重賞・クラシック路線で実績があり、単純な瞬発力だけでなく長く脚を使えるタイプ。
阪神内回り2000mへの適性を考えても大きなマイナスは感じない。
マリアイリダータ|ドゥラメンテ×オルフェーヴル
父ドゥラメンテ、母父オルフェーヴル。
スピードだけに寄った配合ではなく、中距離での持続力やパワーを感じさせる組み合わせ。
前走福島2000mの圧勝を見ると、小回りへの対応力も実戦ですでに示している。
血統面から能力を決めつける必要はないが、阪神内回りへ替わることを不安視する必要は少なそうだ。
グランヴィノス|良血馬の地力
父キタサンブラック、母ハルーワスウィート。
シュヴァルグラン、ヴィルシーナ、ヴィブロスと同じ一族の超良血馬。
6歳でもキャリアはそれほど多くなく、能力を出せる状態なら昨年2着以上があっても不思議ではない。
結局この馬は血統以上に約9か月ぶりの仕上がりが最大のポイントになる。
現時点の評価まとめ
| 評価 | 馬名 | 現時点の見方 |
|---|---|---|
| A+ | マテンロウゲイル | 54kg+ダービー5着+阪神2000m実績 |
| A+ | ジョバンニ | 安定感最上位。58kgだけが課題 |
| A | タガノデュード | GⅠ実績なら最上位。展開次第 |
| A | マリアイリダータ | 3連勝+54kg。未知の魅力 |
| B+ | グランヴィノス | 昨年2着。状態確認が最重要 |
| B+ | ガイアメンテ | 近走安定。小倉記念4着 |
| B+ | ジーティーアダマン | 阪神適性と先行力 |
| B | ジーティーダーリン | 同舞台勝ち。55kgなら穴で注意 |
| B | ピースワンデュック | 55kg+函館記念3着 |
| B | レーゼドラマ | 小倉記念3着。先行力あり |
※評価は枠順・最終追い切り・馬場状態を反映する前の考察段階のものです。最終予想の印とは異なる場合があります。
まとめ|58kgの実績馬か、54kgの上昇馬か
2026年チャレンジカップは、かなり興味深いハンデ戦になった。
能力と安定感ではジョバンニ。
GⅠ実績まで含めればタガノデュードも一歩も引かない。
しかし、この2頭は58kg。
そこへ54kgで挑むのがマテンロウゲイルとマリアイリダータだ。
ジョバンニ 58kg
重賞2着4回の安定感
マテンロウゲイル 54kg
ダービー5着+阪神2000m勝利
タガノデュード 58kg
大阪杯4着・宝塚記念5着
マリアイリダータ 54kg
3連勝で一気に重賞挑戦
個人的に現段階で最も興味を引かれるのはマテンロウゲイル。
日本ダービー5着の3歳馬が、得意の阪神芝2000mへ戻って54kgで出走できるのは大きい。
ただし、ジョバンニには重賞で安定して走り続けてきた強みがあり、タガノデュードにはGⅠで戦ってきた経験がある。
マリアイリダータも、現在の勢いだけなら簡単には無視できない。
さらに昨年2着のグランヴィノス、近走安定のガイアメンテ、阪神巧者のジーティーアダマン、同舞台を勝っているジーティーダーリンなど、人気薄にも面白い馬がいる。
最終的な評価を決めるのは最終追い切り、出走馬、枠順、当日の馬場状態。
現段階では無理に本命を固定せず、これらを確認したうえで最終予想へつなげたい。
中心候補:マテンロウゲイル、ジョバンニ
実績上位:タガノデュード
上昇度注目:マリアイリダータ
状態次第:グランヴィノス
穴候補:ガイアメンテ、ジーティーアダマン、ジーティーダーリン
当記事はレースを楽しむための個人的な考察です。馬券の購入はご自身の判断でお楽しみください。
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