2026年10月4日、フランス・パリロンシャン競馬場で世界最高峰の芝レース
「凱旋門賞(G1・芝2400m)」が行われます。
日本からはメイショウタバルとアドマイヤテラの2頭が参戦予定。
今年は昨年の覇者ダリズ、キングジョージを制したカルパナ、
3歳の有力馬マルティーズクロスなど欧州勢も強力です。
さらに今年は例年の凱旋門賞と比べて馬場が速くなる可能性があり、
「欧州の重い馬場への適性」だけでは判断できない凱旋門賞になりそうです。
・連覇を狙うダリズは今年も中心候補
・カルパナはキングジョージ制覇で昨年以上の充実
・3歳勢は斤量面で大きなアドバンテージ
・例年より速い馬場なら勢力図が変わる可能性
・メイショウタバルは前に行ける脚質が武器
・アドマイヤテラはスタミナ能力なら日本でもトップクラス
・全出走予定馬の父馬にも注目
・枠順確定後には評価を大きく変える可能性あり
※この記事は2026年9月30日時点の情報をもとにした枠順確定前の考察です。
フレンドリーソウルの追加登録により、現時点では16頭が出走予定。
最終出馬表・枠順・馬場状態によって評価は変更する予定です。
- 2026年凱旋門賞の基本情報
- 出走予定16頭の父馬一覧|血統から凱旋門賞を見る
- 今年の凱旋門賞は「馬場」が最大のポイント
- 斤量差にも注目|3歳馬はかなり有利
- ダリズ|昨年の覇者が連覇へ
- カルパナ|今年は昨年以上?キングジョージを制したディープインパクトの孫
- マルティーズクロス|Sea The Stars産駒、3歳斤量とロンシャン実績が魅力
- サンダリングオン|Frankel産駒、55kgは大きな武器
- ダイヤモンドネックレス|St Mark’s Basilica産駒、能力は一級品
- ヴァランディール|Zarak産駒、底を見せていないニエル賞馬
- フレンドリーソウル|Kingman産駒、ヴェルメイユ賞をレコード勝ち
- 日本馬①メイショウタバル|ゴールドシップ産駒、逃げなくても競馬ができるようになった
- 日本馬②アドマイヤテラ|レイデオロ産駒、スタミナは一級品
- その他にも侮れない馬が多い
- 展開予想|メイショウタバルは無理に逃げなくてもいい
- 枠順は非常に重要|特にメイショウタバル
- 現時点で特に注目したい馬
- まとめ|血統を見ても今年の凱旋門賞は面白い
2026年凱旋門賞の基本情報
| 開催日 | 2026年10月4日(日) |
|---|---|
| 競馬場 | パリロンシャン競馬場 |
| 条件 | 芝2400m・G1 |
| 日本時間 | 23時05分発走予定 |
| 日本馬 | メイショウタバル、アドマイヤテラ |
| 出走予定 | 16頭(9月30日時点) |
出走予定16頭の父馬一覧|血統から凱旋門賞を見る
「血統で楽しむ競馬」として、今年の凱旋門賞に出走を予定している16頭について
父馬を整理しておきます。
| 馬名 | 父 | 年齢・性別 |
|---|---|---|
| ダリズ | Sea The Stars | 4歳牡馬 |
| サダッド | Pinatubo | 4歳牡馬 |
| チェスナットロケット | Intello | 4歳牡馬 |
| アドマイヤテラ | レイデオロ | 5歳牡馬 |
| メイショウタバル | ゴールドシップ | 5歳牡馬 |
| アローイーグル | Gleneagles | 5歳牡馬 |
| ベイシティローラー | New Bay | 4歳牡馬 |
| ミニーホーク | Frankel | 4歳牝馬 |
| カルパナ | Study Of Man | 5歳牝馬 |
| ヴァランディール | Zarak | 3歳牡馬 |
| ベンヴェヌート・チェリーニ | Frankel | 3歳牡馬 |
| ブライトライト | City Light | 3歳牡馬 |
| マルティーズクロス | Sea The Stars | 3歳牡馬 |
| サンダリングオン | Frankel | 3歳牝馬 |
| ダイヤモンドネックレス | St Mark’s Basilica | 3歳牝馬 |
| フレンドリーソウル | Kingman | 5歳牝馬 |
※最終出馬投票前のため、上記は9月30日時点の出走予定馬です。
血統面で目立つのはFrankelとSea The Stars
一覧を見ると、今年の凱旋門賞は父だけでも非常に興味深いメンバーになっています。
Frankel産駒はミニーホーク、ベンヴェヌート・チェリーニ、サンダリングオンの3頭。
世界的な大種牡馬らしく、2400mの最高峰にも複数の有力馬を送り込んできました。
そしてSea The Stars産駒がダリズとマルティーズクロスの2頭。
Sea The Stars自身が2009年の凱旋門賞馬です。
昨年の凱旋門賞馬ダリズに加えて、
今年のパリ大賞典を勝った3歳馬マルティーズクロスまで送り込んでいるのですから、
ロンシャン2400mとの相性という意味でも非常に気になる父です。
さらに日本の競馬ファンとして注目したいのがカルパナ。
父Study Of Manの父はディープインパクトです。
日本調教馬ではありませんが、
ディープインパクトの血を継ぐ馬が欧州のトップクラスで成長し、
凱旋門賞の有力候補になっているのは非常に興味深いところです。
今年の凱旋門賞は「馬場」が最大のポイント
近年の凱旋門賞といえば、秋のパリらしい雨の影響を受け、
日本競馬ではほとんど経験しないような力の必要な芝になることが珍しくありません。
ところが2026年はパリ周辺の降雨が少なく、
9月下旬の時点では例年よりも速い馬場になる可能性が高まっています。
主催者側による散水も行われていますが、極端な道悪になるかどうかは微妙な状況です。
これは非常に重要です。
凱旋門賞では日本馬が「欧州の重い芝への適性」を問われることが多いですが、
今年は逆に良馬場寄りの2400mで純粋なスピードと瞬発力が要求される可能性があります。
カルパナ、マルティーズクロス、ダリズ、ダイヤモンドネックレスなど。
メイショウタバルはどう見る?
日本の重馬場をこなせるパワーはプラス材料ですが、
「ロンシャンも重くなればなるほど良い」とは考えにくいでしょう。
日本の良馬場でもG1級のスピードを見せているだけに、
良~適度に時計の掛かる程度の馬場が最も力を出しやすい可能性があります。
斤量差にも注目|3歳馬はかなり有利
凱旋門賞を考えるうえで忘れてはいけないのが斤量です。
| 区分 | 負担重量 |
|---|---|
| 4歳以上牡馬 | 59.5kg |
| 4歳以上牝馬 | 58kg |
| 3歳牡馬 | 56.5kg |
| 3歳牝馬 | 55kg |
古馬牡馬と3歳牝馬では4.5kgもの差があります。
2400mのG1でこの差は小さくありません。
能力だけを見ればダリズやカルパナが上位でも、
マルティーズクロス、サンダリングオン、ダイヤモンドネックレスなどの3歳馬が
斤量差を生かして一気に逆転しても不思議ではありません。
ダリズ|昨年の覇者が連覇へ
今年もまず中心に考えたいのがダリズです。
昨年の凱旋門賞ではミニーホークとの激しい追い比べを制して優勝。
3着以下には大きな差をつけており、内容的にも非常に強い勝利でした。
さらに今年はガネー賞、イスパーン賞を勝利し、
前哨戦のフォワ賞も制覇。
パリロンシャンではすでに何度も勝っており、コース適性という点では他馬を大きくリードしています。
父はSea The Stars。
自身も2009年凱旋門賞を制した歴史的名馬で、
2400mの世界最高峰で結果を残してきた血統です。
・昨年の凱旋門賞馬
・パリロンシャン実績が非常に豊富
・2400m適性は証明済み
・今年もG1を複数勝利
・前哨戦フォワ賞も勝利
・父Sea The Starsも凱旋門賞馬
昨年は道悪で勝っていますが、今年のフォワ賞では速い馬場にも対応。
単純に「良馬場なら危険」とまでは言えません。
ただし59.5kgを背負う古馬牡馬だけに、
斤量の軽い3歳勢との比較は今年最大のポイントです。
カルパナ|今年は昨年以上?キングジョージを制したディープインパクトの孫
今回、特に注目したいのがカルパナです。
昨年の凱旋門賞にも出走して7着。
結果だけを見れば物足りませんが、今年は明らかに充実しています。
2026年はキングジョージVI&クイーンエリザベスSを制覇。
世界トップクラスの中距離馬カランダガンを破りました。
さらに続くヨークシャーオークスも勝利。
現在はG1・4勝馬となり、昨年の凱旋門賞出走時より一段上の馬になったと考えていいでしょう。
血統も日本の競馬ファンには非常に興味深い
カルパナの父はStudy Of Man。
その父はディープインパクトです。
つまりカルパナはディープインパクトの孫にあたります。
母ゼログラヴィティの父はDansili。
日本のディープインパクト系のスピードと、
欧州の名門ジュドモントが育んできた血統が融合しています。
・キングジョージ勝ち
・ヨークシャーオークス勝ち
・2400mは完全に守備範囲
・速い馬場にも対応できる
・昨年の凱旋門賞を経験済み
・古馬牡馬より1.5kg軽い58kg
一方で今年すでに大きなレースを何度も走っており、
ヨークシャーオークスも楽な競馬ではありませんでした。
ただ、その後は凱旋門賞まで十分な間隔があります。
今年の実績だけを見れば、
ダリズと並ぶ古馬勢の中心候補と考えたい一頭です。
マルティーズクロス|Sea The Stars産駒、3歳斤量とロンシャン実績が魅力
3歳牡馬で特に怖いのがマルティーズクロスです。
父はダリズと同じSea The Stars。
英ダービーでは2着。
その後、パリロンシャン芝2400mのパリ大賞典を勝利し、
さらにグレートヴォルティジュールSも制しています。
凱旋門賞と同じロンシャン2400mですでに結果を残している点は大きな強みです。
さらに3歳牡馬なので負担重量は56.5kg。
ダリズの59.5kgと比べれば3kg軽いことになります。
現時点では大きな弱点の少ないタイプ。
速い馬場が続くならさらに怖い存在です。
気になるのは今年すでに厳しいレースを何度も経験していること。
能力そのものより、秋まで状態を維持できているかがポイントになりそうです。
サンダリングオン|Frankel産駒、55kgは大きな武器
3歳牝馬のサンダリングオンも非常に面白い存在です。
父は世界的大種牡馬Frankel。
英オークスを勝って2400m適性を証明。
前走ブランドフォードSでも後方から鋭い末脚を見せています。
Frankelはスピードだけではなく中長距離で活躍する産駒も多く、
2400mへの対応はサンダリングオン自身の実績でも証明しています。
そして最大の武器は55kg。
ダリズとは4.5kg、カルパナとも3kg差があります。
最後の直線でこの斤量差が効いてくる可能性は十分あります。
ダイヤモンドネックレス|St Mark’s Basilica産駒、能力は一級品
ダイヤモンドネックレスも3歳牝馬の有力候補です。
父はSt Mark’s Basilica。
母父はDansiliです。
仏1000ギニー、仏オークス、ナッソーSなどでG1級の能力を示してきました。
前走では連勝が止まりましたが、
その一戦だけで評価を大きく下げる必要はないでしょう。
問題は2400mが未経験であること。
血統的にはこなす可能性がありますが、
凱旋門賞の最後の直線まで脚を残せるかは実際に走ってみなければ分かりません。
ただしこちらも3歳牝馬で55kg。
能力だけで押し切る可能性まで考えておきたい馬です。
ヴァランディール|Zarak産駒、底を見せていないニエル賞馬
人気上位だけではなく、ぜひ注目しておきたいのがヴァランディールです。
父はZarak。
前哨戦のニエル賞を勝利。
今年まだキャリアが浅く、伸びしろを残しています。
同日のフォワ賞を勝ったダリズよりかなり速い時計で走っており、
もちろん展開が違うため単純比較はできませんが、
ロンシャン2400mへの適性を示したことは間違いありません。
3歳牡馬の56.5kgも魅力。
完成されたダリズに対し、
これからさらに強くなる可能性を秘めた3歳馬という意味では非常に不気味です。
フレンドリーソウル|Kingman産駒、ヴェルメイユ賞をレコード勝ち
フレンドリーソウルも見逃せません。
父はKingman。
前走のヴェルメイユ賞では、
今回と同じパリロンシャン芝2400mを逃げ切ってG1制覇。
しかもレースレコードで勝っています。
もともと凱旋門賞には登録していませんでしたが、
ヴェルメイユ賞勝利によって得た制度を利用し、
9月30日に追加登録されました。
今年の凱旋門賞で馬場が速めに保たれるなら、
前哨戦で実際にロンシャン2400mを走って結果を残した実績は大きな材料になります。
そしてこの馬の存在はメイショウタバルの展開にも影響します。
フレンドリーソウルも前に行ける馬なので、
メイショウタバルが簡単に単騎逃げできるとは限りません。
今年の凱旋門賞のペースを考えるうえでも重要な存在です。
日本馬①メイショウタバル|ゴールドシップ産駒、逃げなくても競馬ができるようになった
日本馬で個人的に特に楽しみにしているのがメイショウタバルです。
父はゴールドシップ。
2026年宝塚記念では重馬場の阪神2200mで、
クロワデュノールの追撃をクビ差しのいで宝塚記念連覇を達成しました。
ここで重要なのは勝ったことだけではありません。
昨年までのメイショウタバルは逃げる競馬の印象が非常に強い馬でしたが、
今年の宝塚記念ではコスモキュランダを行かせて2番手から競馬。
それでも折り合って最後まで脚を残しました。
無理にハナを奪う必要がなければ、前に馬を置いて2~3番手から運ぶ選択肢が生まれます。
2400mを走る凱旋門賞ではスタミナを温存できる形の方が理想的でしょう。
ゴールドシップ産駒という血統も面白い
ゴールドシップ自身は菊花賞、天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念などを勝った名馬で、
3000m以上でも高い能力を発揮しました。
父ゴールドシップの父はステイゴールド。
ステイゴールドは自身が海外G1を勝ち、
産駒からオルフェーヴルを送り出しています。
オルフェーヴルは凱旋門賞で2年連続2着。
メイショウタバルはオルフェーヴルと同じステイゴールド系という点でも、
日本の競馬ファンには非常に興味深い挑戦です。
メイショウタバル自身は中距離を中心に使われていますが、
血統面から2400mという距離だけを理由に評価を下げる必要はないでしょう。
むしろ問題は、ロンシャンの2400mを
59.5kgを背負って最後まで高いスピードで走れるかです。
日本の重馬場実績はプラス。ただし「重いほど良い」わけではない
メイショウタバルは今年の宝塚記念を重馬場で勝っており、
パワーの必要な馬場を苦にしないことは大きな強みです。
ただし、ここは少し慎重に考えたいところです。
日本の重馬場と、雨によって深くなるロンシャンの芝は同じではありません。
日本の重馬場で強いからといって、
ロンシャンでも馬場が重くなればなるほど有利になるとは限りません。
メイショウタバルは日本でキャリアを積んできた馬。
今年の大阪杯では良馬場の高速決着でもG1級のスピードを見せており、
良馬場でも高いパフォーマンスを発揮できます。
日本の重馬場をこなせるパワーがあることは、欧州芝への対応を考えるうえでプラス。
しかし、極端に深いロンシャンの重馬場がベストとは限りません。
むしろ良馬場~適度に時計の掛かる程度の馬場なら、
日本で培ったスピードを生かしつつ、持ち前のパワーも発揮しやすいでしょう。
今年は例年より速めの馬場になる可能性がありますが、
これはメイショウタバルにとって必ずしもマイナスではありません。
良馬場でスピード勝負に対応でき、
多少時計が掛かっても力を出せる。
メイショウタバルの強みは
「重馬場専用」ではなく、馬場状態への対応幅が広いこと
と考えたいです。
最終追い切りも順調
9月30日の最終追い切りでは武豊騎手が騎乗。
シャンティイの芝直線コースで併せ馬を行い、
馬なりのまま最後まで余裕のある動きを見せました。
武豊騎手も状態について好感触を示しており、
現地入り後の調整そのものは順調と見てよさそうです。
最大のポイントは枠順。
内~中枠なら前に行きながら距離ロスを抑えられます。
逆に外枠からポジションを取りに行く形になると、
序盤に脚を使ってしまうリスクがあります。
日本馬②アドマイヤテラ|レイデオロ産駒、スタミナは一級品
もう1頭の日本馬がアドマイヤテラです。
父はレイデオロ。
2026年の阪神大賞典では芝3000mをレコードで勝利。
続く天皇賞(春)でも3着に入りました。
長距離のスタミナ能力については、日本でもトップクラスと考えていいでしょう。
レイデオロ×アドマイヤミヤビ
父レイデオロは日本ダービー、天皇賞(秋)を勝った名馬。
母はクイーンC勝ち、オークス3着のアドマイヤミヤビ。
母父はハーツクライです。
父レイデオロはキングカメハメハ系。
母系にはハーツクライ、クロフネ、デインヒル、
さらにウインドインハーヘアの血も入る興味深い配合です。
2400mという距離自体に大きな不安を感じる血統ではありません。
むしろ今回気になるのは距離が短くなることです。
3000~3200mで高い能力を発揮してきた馬なので、
2400mのG1で欧州トップクラスの中距離馬が繰り出すスピードに
どこまで対応できるかが大きなポイントになります。
スタミナ不足の心配はほぼありません。
問題は「最後まで持つか」ではなく、
2400mの流れで勝負どころに置かれないかでしょう。
C・デムーロ騎手との新コンビ
凱旋門賞ではクリスチャン・デムーロ騎手とのコンビ。
最終追い切りでもC・デムーロ騎手が騎乗し、
併走馬を追走して最後は鋭い反応を見せました。
騎手自身も前回乗った時より反応が良くなったと評価しており、
状態については悪くなさそうです。
ロンシャンをよく知る欧州のトップジョッキーが騎乗することも大きなプラスです。
その他にも侮れない馬が多い
ミニーホーク|父Frankel
昨年の凱旋門賞2着馬。
最後までダリズと激しく争った実績だけなら当然有力です。
父はFrankel。
今年は昨年ほど安定した成績を残せていませんが、
前走ヨークシャーオークスではカルパナの後ろで3着。
少しずつ復調している可能性があります。
昨年のロンシャン2400mでダリズと接戦を演じている以上、
完全に切るのは危険でしょう。
ベンヴェヌート・チェリーニ|父Frankel
アイリッシュダービー馬。
こちらも父はFrankelです。
キングジョージではカルパナに続く3着。
能力は高い馬ですが、前哨戦ニエル賞では期待を裏切る内容でした。
春から夏にかけて厳しい競馬を続けており、
秋になって状態を維持できているかがポイントです。
サダッド|父Pinatubo
父はPinatubo。
ドイツのG1・バーデン大賞を勝って参戦します。
Pinatubo自身は短い距離で圧倒的な能力を見せた馬ですが、
サダッドは2400mのバーデン大賞を勝利。
父のイメージ以上に距離への対応力を示しています。
バーデン大賞は過去にダネドリームやトルカータータッソなどが
凱旋門賞へのステップとして結果を残してきたレース。
人気がそれほど上がらないなら注意したい存在です。
ベイシティローラー|父New Bay
父はNew Bay。
その父Dubawiへつながる父系です。
コロネーションCを大差で勝った実績があり、
力の必要な馬場で高い能力を発揮します。
今年のロンシャンが高速馬場になれば条件としては少し厳しくなる可能性がありますが、
雨が増えるようなら評価を上げたいタイプです。
アローイーグル|父Gleneagles
父はGleneagles。
昨年の凱旋門賞にも出走し6着でした。
人気では上位馬に譲りますが、
凱旋門賞そのものを経験している点はプラス材料です。
チェスナットロケット|父Intello
父はIntello。
IntelloはGalileo産駒で、仏ダービーを制した馬です。
近走では2400m戦で結果を残しており、
人気薄ながらスタミナを問われる展開なら浮上する余地があります。
ブライトライト|父City Light
父はCity Light。
その父はSiyouniです。
バーデン大賞ではサダッドの3着。
実績では有力馬に及びませんが、
2400mのG1で一定の能力を示しています。
展開予想|メイショウタバルは無理に逃げなくてもいい
現段階で展開の鍵を握りそうなのが
メイショウタバルとフレンドリーソウルです。
どちらも前に行けるタイプ。
ただ、今年の宝塚記念を見れば、
メイショウタバルは必ずしもハナにこだわる必要はありません。
↓
メイショウタバルが2~3番手
↓
ダリズなどの有力馬がその後ろ
↓
直線入口から早めに粘り込みを図る
このような形になれば面白いと思います。
欧州の有力馬に瞬発力勝負をさせる前にメイショウタバルが動き、
後続に脚を使わせる展開が理想でしょう。
逆に前半からフレンドリーソウルと競り合ってしまうと、
2400mだけに最後が苦しくなる可能性があります。
枠順は非常に重要|特にメイショウタバル
凱旋門賞では枠順も重要です。
昨年は2番枠→1番枠→3番枠の順で決着しました。
内枠なら最短距離を走りやすく、
外枠は序盤から内へ入れるために余計な脚を使う可能性があります。
ただし内枠なら絶対に有利というわけではありません。
内で包まれるリスクもあり、
過去には外枠から勝利した名馬もいます。
それでも特にメイショウタバルの場合は、
前のポジションを取るための距離ロスを考えると枠順は重要です。
前のポジションを取りやすく、無駄な距離を走らなくて済む。
大外枠なら評価ダウン
前へ行くために序盤から脚を使う可能性が高くなる。
枠順確定後には、この点を改めて詳しく考えたいと思います。
現時点で特に注目したい馬
| 馬 | 父 | 注目ポイント | 気になる点 |
|---|---|---|---|
| ダリズ | Sea The Stars | 昨年覇者・ロンシャン巧者 | 59.5kgと3歳勢との斤量差 |
| カルパナ | Study Of Man | キングジョージ勝ち・2400m◎ | 今年の激戦の疲労 |
| マルティーズクロス | Sea The Stars | ロンシャン2400m実績・56.5kg | 今年のレース数と消耗 |
| サンダリングオン | Frankel | 英オークス馬・55kg | 古馬一線級との比較 |
| ダイヤモンドネックレス | St Mark’s Basilica | G1級のスピード・55kg | 2400m未経験 |
| ヴァランディール | Zarak | ニエル賞勝ち・伸びしろ | 実績では古馬勢に劣る |
| メイショウタバル | ゴールドシップ | 先行力・馬場対応力・宝塚記念連覇 | 2400m・59.5kg・枠順 |
| アドマイヤテラ | レイデオロ | スタミナ・C.デムーロ騎手 | 2400mのスピード対応 |
まとめ|血統を見ても今年の凱旋門賞は面白い
2026年の凱旋門賞は昨年覇者ダリズが中心ですが、
決して1強とは考えていません。
キングジョージを勝って昨年以上に充実したカルパナ。
3歳の斤量を生かせるマルティーズクロス、サンダリングオン、
ダイヤモンドネックレス、ヴァランディール。
さらにロンシャン2400mのヴェルメイユ賞を勝った
フレンドリーソウルも追加登録されました。
血統面でも、
Frankel産駒が3頭、Sea The Stars産駒が2頭出走予定。
さらにディープインパクトの孫にあたるカルパナ、
ゴールドシップ産駒メイショウタバル、
レイデオロ産駒アドマイヤテラと、
日本の競馬ファンに馴染みの深い血統も揃っています。
特にメイショウタバルは、
以前のように「逃げなければ力を出せない馬」ではなくなっています。
前に行きながら折り合えるようになったことは、
凱旋門賞という舞台では非常に大きいと思います。
さらにメイショウタバルは、
良馬場でスピードを発揮しながら、日本の重馬場もこなせる馬です。
極端なロンシャンの道悪を歓迎するというより、
良~適度に時計の掛かる馬場で幅広い適性を生かせるかに注目したいところです。
一方で今年は例年より速い馬場になる可能性があり、
カルパナやマルティーズクロスなど
良馬場で高いスピードを発揮できる欧州勢にも条件が向きそうです。
そして最後に残る大きなポイントが枠順と当日の馬場。
特にメイショウタバルが内~中枠を引けるかどうかで、
展開予想もかなり変わります。
枠順確定後、馬場予報と合わせて改めて
2026年凱旋門賞の最終的な評価を考えていきたいと思います。
ダリズの連覇なるか。
キングジョージ馬カルパナが昨年7着から巻き返すか。
斤量有利な3歳勢が世代交代を果たすのか。
そしてメイショウタバル、アドマイヤテラが日本競馬悲願の凱旋門賞制覇にどこまで迫れるのか。
血統面も含めて、非常に楽しみな一戦です。
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