日本代表ブラジル戦考察|久保建英欠場・南野拓実不在でも勝機はある?

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ワールドカップ決勝トーナメント1回戦、日本代表はいきなり優勝候補ブラジルと激突する。
グループステージを無敗で突破した日本にとって、ここからが本当の勝負だ。相手は個の力、試合を決める決定力、そして大会を勝ち抜く経験を備えたブラジル。さらに日本は、久保建英のブラジル戦欠場が明言されており、南野拓実もケガの影響で今大会はサポートメンバーという立場。攻撃の創造性という意味では、かなり厳しい条件で大一番を迎える。
それでも、日本に勝機がないわけではない。むしろ、この試合で問われるのは個のひらめき以上に、チーム全体の守備強度、切り替えの速さ、そして限られたチャンスを仕留める勝負強さだ。

この記事で分かること

  • 日本代表vsブラジル代表の試合展望
  • 久保建英不在が与える影響
  • 南野拓実が出場できない中での攻撃プラン
  • 日本代表のスタメン予想
  • 先発メンバーの疲労感と交代策
  • ブラジル相手に勝機を作るポイント

日本代表はグループFを2位通過。内容は悪くないが、消耗は大きい

日本代表はグループステージで、オランダと2-2、チュニジアに4-0、スウェーデンと1-1。1勝2分の勝ち点5でグループFを2位通過した。

結果だけを見れば無敗通過であり、十分に評価できる内容だ。特にチュニジア戦の4得点は、日本の攻撃が世界大会でも通用することを示した試合だった。

一方で、決勝トーナメント初戦でいきなりブラジルを引いたことで、状況は一気に厳しくなった。日本はスウェーデン戦を終えた直後の準備期間が短く、移動、暑さ、試合間隔を含めたコンディション管理が大きなテーマになる。

特に気になるのは、先発メンバーの疲労感だ。スウェーデン戦は決勝トーナメント進出を懸けた緊張感の高い試合で、守備の集中、球際の強度、終盤のゲームコントロールを考えると、見た目以上に消耗の大きい一戦だったはずだ。

久保建英の欠場は痛い。攻撃の作り方を変える必要がある

ブラジル戦で最も大きな痛手は、久保建英がプレーできないことだ。久保は日本の攻撃において、相手の守備ブロックをずらせる数少ない選手であり、狭い局面でも前を向ける存在だった。

ブラジルのように個の守備能力が高い相手に対しては、普通のパス回しだけではなかなか崩し切れない。そこで久保のように、ワンタッチの判断、ドリブル、ファウルを誘うプレーでリズムを変えられる選手は非常に重要だった。

さらに、南野拓実もケガの影響で今大会はサポートメンバーという立場であり、試合の交代策には含められない。勝負どころで得点感覚のある選手を投入できないのは惜しいが、だからこそ日本は今いるメンバーで攻撃の形を整理する必要がある。

久保と南野に頼れない状況では、堂安律、鎌田大地、中村敬斗、前田大然、伊東純也、上田綺世らの役割がより重要になる。個のひらめきだけではなく、守備から攻撃への切り替え、サイドの推進力、セットプレーを含めた総合力で勝負したい。

スタメン予想:基本は3-4-2-1。守備強度と走力を優先か

ブラジル戦の日本は、3-4-2-1をベースにする可能性が高い。ブラジルの両サイドにはスピードと個人技に優れたアタッカーがいるため、4バックで真正面から受けるより、守備時に5バック気味へ可変できる形の方が現実的だ。

ポジション スタメン予想 起用理由
GK 鈴木彩艶 シュートストップとビルドアップの両面で軸。ブラジルの強烈なミドルやカウンター対応が鍵。
右CB 板倉滉 対人守備とカバーリングの安定感。右サイドで相手の突破を受け止める役割も大きい。
中央CB 冨安健洋 最終ラインの中心。空中戦、対人守備、危機察知能力でブラジルの攻撃を食い止めたい。
左CB 伊藤洋輝 左足の配球と守備範囲の広さが魅力。押し込まれた時の冷静なビルドアップにも期待。
右WB 菅原由勢 守備時は低い位置で対応し、攻撃時にはクロスと前進で幅を作る役割。
ボランチ 佐野海舟 球際、セカンドボール回収、危険察知でブラジルの中央突破を止めたい。
ボランチ 田中碧 運動量と前への飛び出しが魅力。守備だけでなく、奪った後の推進力にも期待。
左WB 中村敬斗 カウンター時の突破力と得点力。押し込まれる時間でも一撃を狙える。
シャドー 堂安律 勝負強さと守備の献身性。久保不在時の攻撃の中心候補。
シャドー 鎌田大地 試合を落ち着かせる役割。ブラジルのプレスを外す判断力に期待。
CF 上田綺世 ポストプレー、空中戦、ゴール前の決定力。少ないチャンスを仕留めたい。

個人的には、久保不在のブラジル戦では「うまさ」だけでなく、「走れること」「守備でサボらないこと」「奪った瞬間に前へ出られること」を重視したい。前田大然を先発に入れる案も十分にあるが、まずは堂安と鎌田で試合の入りを安定させ、後半に前田を投入する形も面白い。

守備重視なら前田大然先発もあり

もう一つの現実的な選択肢は、前田大然をスタートから起用する形だ。

ブラジル相手にボールを長く保持する展開は簡単ではない。そう考えると、前線から相手のビルドアップに圧力をかけ、背後へのランニングで守備ラインを下げさせられる前田の存在は非常に大きい。

その場合は、鎌田を少し後ろに下げる、あるいは中村敬斗を途中出場に回すなど、バランス調整が必要になる。前田を先発で使うなら、前半からハイプレスで消耗させるのではなく、どの時間帯で強く行くのかをチーム全体で共有したい。

守備重視の別案

  • シャドーに前田大然を起用し、相手CBへのプレスを強める
  • 堂安律を右寄りに置き、菅原由勢の守備をサポートする
  • 鎌田大地はボールを落ち着かせる役割として中盤寄りで使う
  • 中村敬斗や伊東純也を後半の勝負カードとして残す

疲労面は大きな不安。先発よりも交代の早さが重要になる

日本の先発メンバーの疲労感は、正直かなり気になる。特にウイングバック、ボランチ、前線のプレス役は走行距離が伸びやすく、ブラジル戦でも高い強度を求められる。

ただし、決勝トーナメントは負けたら終わりの一発勝負だ。温存を考えすぎて立ち上がりから主導権を失う方が危険である。基本的には主力を使いながら、後半勝負で交代カードを早めに切る形が現実的だろう。

疲労面でのポイント

  • 前半から無理にハイプレスを続けるのは危険
  • 守備時は5-4-1でコンパクトに保つ時間が必要
  • 菅原由勢、中村敬斗、堂安律の上下動が勝負を左右する
  • 後半は前田大然、伊東純也、小川航基、町野修斗、鈴木唯人らの投入を考えたい
  • 延長戦・PK戦まで見据えた交代管理が重要

ブラジル相手に90分間ずっと同じ強度で守り続けるのは難しい。だからこそ、森保監督の交代判断が非常に重要になる。特に60分前後で足が止まり始めた時、前田大然や伊東純也のスピードを投入できれば、日本は再び前へ出る力を取り戻せる。

また、試合が延長戦までもつれる可能性を考えると、小川航基や町野修斗の高さも重要だ。終盤のクロス、セットプレー、ロングボールで勝負する展開になれば、純粋な高さとゴール前の強さが武器になる。

ブラジルの怖さは「個」だけではない。試合運びも現実的

ブラジルと聞くと、どうしても華麗なドリブルや派手な攻撃をイメージする。しかし、現在のブラジルはそれだけのチームではない。

前線には一瞬で試合を壊せるアタッカーが揃い、守備でも個の強度が高い。無理に人数をかけなくても、前線の選手だけでチャンスを作れてしまうのがブラジルの怖さだ。

さらに、ネイマールが徐々に出場時間を伸ばしている点も見逃せない。先発か途中出場かは分からないが、終盤に投入されるだけでも日本にとっては大きな脅威になる。

日本が最も警戒すべきなのは、ボールを失った直後である。ブラジルの選手は加速力、キープ力、判断の速さが高く、少しでも中途半端なロストをすると一気に決定機を作られる。

その意味で、日本は「攻め方」以上に「失い方」が重要になる。無理な縦パス、準備不足のドリブル、中央での不用意な横パスは絶対に避けたい。

日本が勝つためのポイント1:ヴィニシウスを一人で止めようとしない

ブラジル戦最大の警戒ポイントは、やはりヴィニシウス・ジュニオールのような爆発力あるサイドアタッカーだ。スピード、ドリブル、シュート、ラストパスのすべてが高く、1対1で完全に抑えるのは難しい。

だからこそ、日本は一人で止めようとしてはいけない。ウイングバック、サイドCB、ボランチが三角形を作り、縦を切る、内側を消す、抜かれてもカバーするという役割分担が必要になる。

一番避けたいのは、サイドで簡単に入れ替わられて中央のCBが引っ張り出される形だ。そうなると逆サイドやペナルティエリア内にスペースが生まれ、ブラジルの得意な形に持ち込まれる。

日本が勝つためのポイント2:奪った瞬間に前へ出る

日本がブラジルから得点を奪うなら、最も可能性があるのはカウンターだ。特に中村敬斗、堂安律、前田大然、伊東純也といった選手のスピードと推進力は、ブラジルの最終ラインにとって嫌な武器になる。

ブラジルは攻撃時にサイドや中盤が高い位置を取るため、ボールを奪った直後には背後にスペースが生まれる。その瞬間に前線が一気に動き出せるかどうかが重要だ。

ただし、単純に大きく蹴るだけではブラジルのDFに回収されてしまう。鎌田や田中碧がワンタッチで前を向かせるパスを出し、上田が一度収める形を作れると、日本の攻撃に厚みが出る。

日本が勝つためのポイント3:セットプレーを本気で狙う

ブラジル相手に流れの中で何度も決定機を作るのは簡単ではない。だからこそ、セットプレーは日本にとって大きな武器になる。

冨安健洋、板倉滉、伊藤洋輝、上田綺世といった高さのある選手を生かせれば、CKやFKから得点を奪う可能性は十分にある。特にブラジルが日本を押し込む時間帯が長くなれば、日本の攻撃機会は限られる。少ないチャンスをセットプレーで仕留められるかは勝敗に直結する。

また、セットプレーは得点だけでなく、試合の流れを落ち着かせる意味でも重要だ。ブラジルに押し込まれている時間帯にCKを獲得できれば、日本は呼吸を整え、陣形を上げることができる。

後半の切り札は前田大然、伊東純也、鈴木唯人

久保建英が使えず、南野拓実も出場できない状況では、後半の切り札の選び方がより重要になる。

まず考えたいのは前田大然だ。前線からの守備、背後へのランニング、相手DFへの圧力という意味で、ブラジルが疲れた時間帯に投入できれば大きな効果がある。

伊東純也も重要なカードになる。サイドで縦に仕掛けられる選手は、ブラジル相手にも分かりやすく脅威になる。日本が押し込まれる展開でも、伊東のスピードがあれば一気に陣地回復できる。

さらに、鈴木唯人のように間で受けて前を向ける選手も面白い。久保不在で不足しがちな創造性を、後半の流れを変える形で補える可能性がある。

試合展開予想:前半は我慢、後半勝負。PK戦まで見据えたい

試合展開としては、ブラジルがボールを持ち、日本がブロックを作って耐える時間が長くなるだろう。日本が前から奪いに行く場面もあるはずだが、90分間ずっとハイプレスを続けるのは現実的ではない。

日本の理想は、前半を0-0、もしくは1失点以内で折り返すこと。特に前半の早い時間帯に失点すると、ブラジルに余裕を持って試合を進められてしまう。

逆に、日本が先制できれば試合は一気に面白くなる。ブラジルが前がかりになり、背後のスペースが広がるため、日本のカウンターがさらに生きる。

森保監督はPK戦も想定しているはずだ。前回大会のクロアチア戦ではPK戦で敗れた経験がある。今回はキッカーの順番、メンタル面、交代カードの使い方まで含めて、より具体的な準備が求められる。

スコア予想:日本が勝つなら1-1から延長・PK戦

戦力差を冷静に見れば、ブラジルが有利なのは間違いない。個の能力、決定力、試合を決める経験値ではブラジルが上だ。

ただ、日本にも勝機はある。守備をコンパクトに保ち、カウンターとセットプレーで1点を取る展開に持ち込めれば、試合は分からない。

スコア予想

日本 1-1 ブラジル

延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれる展開を予想。

日本が勝つためには、派手な撃ち合いではなく、我慢比べに持ち込むことが大切だ。ブラジルに気持ちよく攻撃させず、時間の経過とともに相手を焦らせる。そこから後半、前田大然や伊東純也の投入で一気に勝負をかけたい。

まとめ:久保不在、南野欠場でも、日本には戦う材料がある

久保建英の欠場は間違いなく痛い。日本の攻撃における創造性、ボール保持、局面打開力という意味で、久保の不在は大きなマイナスだ。

さらに、南野拓実もケガの影響で出場できない。大舞台での得点感覚や勝負強さを考えれば惜しいが、今いるメンバーで戦い方を明確にするしかない。

それでも、日本には戦う材料がある。上田綺世の決定力、堂安律の勝負強さ、鎌田大地の落ち着き、中村敬斗の得点力、前田大然の走力、伊東純也のスピード、そして冨安健洋を中心とした守備の粘り。これらが噛み合えば、ブラジル相手でも十分に勝負になる。

重要なのは、ブラジルを過度に恐れないこと。ただし、無謀に攻め合うのではなく、相手の強みを消しながら、自分たちの強みを出すことだ。

日本サッカーが本当に世界のベスト8、ベスト4を狙う段階に来ているのか。その答えが、このブラジル戦で問われる。
久保がいない。南野も出られない。それでもチームとして勝ち切れるのか。森保ジャパンの総合力が試される一戦になる。

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