Meta Quest 3Sを買ってから、運動不足の解消を目的にVRゲームを始める人も多いのではないでしょうか。
VRには、卓球、ボクシング、ダンス、リズムゲームなど、実際に身体を動かして遊ぶ作品が数多くあります。テレビゲームのように座ったまま操作するのではなく、自分の腕を振り、身体をひねり、ときにはしゃがみながらプレイするため、短時間でも汗をかくことがあります。
ただし、同じ「VR運動ゲーム」でも、楽しみ方や運動強度はかなり違います。本記事では、Meta Quest 3Sで遊べる代表的な運動ゲームを比較し、それぞれの特徴、必要なスペース、続けやすさ、注意点を初心者向けに解説します。
- Eleven Table Tennis
- The Thrill of the Fight 2
- LES MILLS BODYCOMBAT
- FitXR
- Beat Saber
掲載内容は2026年7月時点の情報をもとにしています。価格、対応機能、追加コンテンツ、サブスクリプション内容は変更される場合があります。
- Meta Quest 3Sの運動ゲーム比較一覧
- Meta Quest 3Sが運動不足解消に向いている理由
- Eleven Table Tennis|遊びながら自然に運動できる
- The Thrill of the Fight 2|短時間でも運動量が多い
- LES MILLS BODYCOMBAT|運動メニューに迷わない
- FitXR|多彩なメニューを楽しめるVRジム
- Beat Saber|VR運動の入門におすすめ
- 実際に続けやすいのはEleven Table Tennis
- 運動強度だけで選ばない方がよい
- VR運動ゲームを安全に遊ぶための準備
- 初心者向けの1週間プレイ例
- Meta Quest 3Sの運動ゲームでよくある疑問
- まとめ|楽しさを重視した方がVR運動は続きやすい
Meta Quest 3Sの運動ゲーム比較一覧
最初に、5作品の特徴を一覧で比較します。運動強度や酔いにくさは、プレイ方法、難易度、体力、プレイスペースによって変わるため、あくまで初心者向けの目安です。
| ゲーム | 運動強度 | 主に動かす部分 | 続けやすさ | 酔いにくさ | 料金形態 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Eleven Table Tennis | 中 | 腕・肩・体幹・脚 | 非常に高い | 比較的高い | 買い切り型 | ゲーム性と運動を両立したい人 |
| The Thrill of the Fight 2 | 非常に高い | 腕・肩・背中・体幹・脚 | 中 | 比較的高い | 買い切り型 | 短時間でしっかり汗をかきたい人 |
| LES MILLS BODYCOMBAT | 高い | 全身 | 高い | 高い | 買い切り型+追加コンテンツ | 決められたメニューで運動したい人 |
| FitXR | 中~高 | 全身 | 高い | 高い | サブスクリプション型 | いろいろな運動を試したい人 |
| Beat Saber | 低~高 | 腕・肩・体幹・脚 | 非常に高い | 非常に高い | 買い切り型+追加楽曲 | 音楽ゲーム感覚で始めたい人 |
- ゲームとして長く遊びたい:Eleven Table Tennis
- 短時間で最も激しく動きたい:The Thrill of the Fight 2
- トレーナーに合わせて運動したい:LES MILLS BODYCOMBAT
- 運動メニューの多さを重視:FitXR
- VR初心者が気軽に始めたい:Beat Saber
Meta Quest 3Sが運動不足解消に向いている理由
Meta Quest 3Sは、PS5やゲーミングPCを接続しなくても、本体だけで多くのVRゲームを動かせます。ケーブルにつながれた状態で運動する必要がないため、パンチ、スイング、しゃがみ込みといった動作を行いやすいのが特徴です。
一般的な運動では、準備や移動が面倒になり、始めるまでの心理的なハードルが高くなることがあります。VRなら、本体を装着してゲームを起動すれば、自宅ですぐに身体を動かせます。
- 自宅から移動せずに運動を始められる
- 雨、暑さ、寒さの影響を受けにくい
- ゲームのスコアや勝敗が運動の動機になる
- 10分から20分程度の短時間でも遊びやすい
- 他人の視線を気にせず身体を動かせる
特に大きいのは、運動しているというより、ゲームに集中しているうちに身体を動かせる点です。ウォーキングや筋トレが続かなかった人でも、対戦、音楽、スコア更新といった目標があれば習慣化しやすくなります。
VR運動ゲームは有酸素運動や活動量を増やす用途には向いていますが、高い負荷を使う本格的な筋力トレーニングや、長時間の持久力運動を完全に代替するものではありません。散歩や軽い筋トレと組み合わせると、運動内容の偏りを減らせます。
Eleven Table Tennis|遊びながら自然に運動できる
運動強度:中
継続しやすい
Eleven Table Tennisは、VR空間で本格的な卓球を楽しめる作品です。ラケットを振る方向、角度、スピードが打球に反映され、回転をかけたり、コースを打ち分けたりできます。
単純に腕を振るだけではなく、ボールに合わせて上半身をひねり、左右へ体重を移動します。真剣にラリーを続けると、腕だけでなく、肩、背中、腰回り、太ももにも負荷がかかります。
運動専用アプリとは違い、対戦ゲームとしての奥深さがあるのも魅力です。AIとの練習に加えて、世界中のプレイヤーとのオンライン対戦にも対応しているため、「今日は運動しなければ」と考えなくても、対戦したい気持ちから自然に起動できます。
個人的には、Meta Quest 3Sの運動ゲームの中でも特に続けやすい作品だと感じました。オンライン対戦では相手の打球を返すことに集中するため、運動しているという感覚が薄く、気が付けばかなり身体を動かしています。
一方、実際の卓球台ほど大きな場所は必要ありませんが、左右のボールを追って無意識に動くことがあります。壁、机、テレビとの距離は十分に確保した方が安心です。
ゲームとしての完成度が高く、運動目的を意識しすぎなくても継続しやすい。卓球経験者だけでなく、初心者もAI練習から始められます。
プレイヤーの技量によって運動量に差が出ます。ゆっくりしたラリーだけでは負荷が軽いため、運動量を増やすならテンポの速い対戦や練習メニューがおすすめです。
The Thrill of the Fight 2|短時間でも運動量が多い
運動強度:非常に高い
本格ボクシング
The Thrill of the Fight 2は、パンチを繰り出し、相手の攻撃をガードしたり、身体を動かしてよけたりする本格的なVRボクシングゲームです。
正式版では、一人で進めるキャリアモードとオンライン対戦を収録。対戦相手の動きを見ながら、ジャブ、ストレート、フックなどを打ち分けます。
腕だけを動かしているように見えますが、実際にはパンチを打つたびに肩や背中、体幹を使います。さらに相手の攻撃をよけるために上半身を振り、距離を調整するために脚も動かすため、全身運動になりやすい作品です。
筆者もボクシング系のVRゲームを遊んだ後、肩や腕に筋肉痛を感じました。ゲーム中は夢中になっているため疲労に気付きにくく、最初から長時間プレイすると翌日に負担が残る可能性があります。
短時間でも心拍が上がりやすく、「しっかり運動した」という感覚を得やすい。勝敗やキャリアの進行があるため、一般的なフィットネス動画よりゲーム性があります。
疲れてフォームが崩れると、肩や肘へ負担がかかりやすくなります。空振りパンチを全力で伸ばし切らず、最初は軽めに動くことが大切です。
LES MILLS BODYCOMBAT|運動メニューに迷わない
運動強度:高い
フィットネス重視
LES MILLS BODYCOMBATは、スポーツジムでも知られるBODYCOMBATをVR向けに構成したフィットネスアプリです。
正面から流れてくるターゲットに合わせて、パンチ、膝蹴り、スクワットなどを行います。インストラクターの説明に従って動くため、自分で運動メニューを考える必要がありません。
ボクシングゲームよりも運動プログラムとしての性格が強く、勝敗よりも、決められた時間に全身を動かしたい人に向いています。
短いメニューから負荷の高いメニューまで選べるため、VRフィットネス初心者でも始めやすく、体力が付いてきたら徐々に強度を上げられます。
トレーナーの声かけと動作指示があり、一人でも運動の流れを作りやすい。定額制ではなく、基本部分を買い切りで利用したい人にも選びやすい作品です。
卓球や対戦型ボクシングほど自由なゲーム性はありません。同じような運動を繰り返すのが苦手な人は、ゲーム性の高い作品と交互に遊ぶ方が続きやすいでしょう。
FitXR|多彩なメニューを楽しめるVRジム
運動強度:中~高
メニューが豊富
FitXRは、ボクシング、ダンス、HIIT、コンバットなど、複数のフィットネスメニューを一つのアプリで利用できるサービスです。
一つの種目だけでは飽きやすい人でも、その日の体調や気分に合わせて内容を変更できます。インストラクターの指示に合わせて運動するため、自宅にいながらフィットネスクラスへ参加しているような感覚を得られます。
現在はハンドトラッキングにも対応しており、対応メニューではコントローラーを握らずに運動できます。汗をかいた手でコントローラーを持ち続けなくてもよく、パンチやスクワットへ集中しやすい点は大きなメリットです。
運動ジャンルとクラス数が多く、飽きにくい。VRを家庭用のフィットネスサービスとして本格的に使いたい人に向いています。
継続利用には月額または年額料金がかかります。週に何度も利用する人には魅力がありますが、ときどきしか遊ばない場合は、買い切り型ゲームの方が割安になることがあります。
Beat Saber|VR運動の入門におすすめ
運動強度:低~高
初心者向け
Beat Saberは、音楽に合わせて飛んでくるブロックを、左右の光る剣で斬るリズムゲームです。
基本操作が分かりやすく、仮想空間内を歩き回る必要もほとんどありません。自分の立ち位置が大きく変わらないため、Meta Quest 3Sを購入したばかりの人でも比較的遊びやすい作品です。
低い難易度では軽い腕の運動ですが、難易度を上げると、素早く左右の腕を振り、障害物をよけ、しゃがむ動作も増えます。遊び方によっては、リズムゲームでありながら十分な運動量になります。
追加のミュージックパックも用意されており、好きなアーティストや楽曲が見つかれば継続する動機になります。
操作が直感的で、VR初心者でも始めやすい。1曲単位で短く区切れるため、体力や時間に合わせて運動量を調整できます。
小さな手首の動きだけでもブロックを斬れるため、スコアだけを重視すると運動量が減ることがあります。運動目的なら、肩から腕を大きく動かすことを意識しましょう。
実際に続けやすいのはEleven Table Tennis
運動強度だけで比較すれば、The Thrill of the Fight 2やLES MILLS BODYCOMBATの方が上です。しかし、運動は一度に激しく行うことより、無理のない範囲で継続することが重要です。
その点では、個人的にEleven Table Tennisが最も続けやすいと感じました。
- 対戦ゲームとして純粋に面白い
- 1試合だけでも遊べる
- AI練習とオンライン対戦を選べる
- 激しすぎず、翌日に疲れを残しにくい
- 上達やランクアップが継続する目標になる
「運動するためにゲームを起動する」のではなく、「卓球を遊びたいから起動した結果、身体も動かしていた」という流れを作りやすい作品です。
一方、短時間で大量に汗をかきたい日はボクシング系、決められたメニューで運動したい日はLES MILLS BODYCOMBATというように、複数のゲームを使い分けると飽きにくくなります。
運動強度だけで選ばない方がよい
運動目的でゲームを選ぶときは、「最も疲れるゲーム」を選べばよいわけではありません。体力に合わないゲームを購入すると、数回遊んだだけで起動しなくなる可能性があります。
| 重視すること | おすすめゲーム | 理由 |
|---|---|---|
| 長く遊べるゲーム性 | Eleven Table Tennis | 対戦、上達、ランクが継続目標になる |
| 短時間の高強度運動 | The Thrill of the Fight 2 | パンチと回避で全身を激しく動かす |
| 運動メニューの分かりやすさ | LES MILLS BODYCOMBAT | 指示に従って全身運動ができる |
| 種目の豊富さ | FitXR | ダンスやHIITなどを切り替えられる |
| 初心者の始めやすさ | Beat Saber | 操作が直感的で酔いにくい |
VR運動ゲームを安全に遊ぶための準備
周囲に十分なスペースを確保する
運動ゲームでは、目の前の映像に集中している間に、自分の立ち位置が少しずつずれることがあります。腕を伸ばした先に壁、テレビ、机、照明などがないか確認してください。
特に卓球やボクシングでは、予想以上に左右や前方へ手が伸びます。プレイエリアの境界線が表示される設定でも、勢いの付いた腕が境界の外へ出ることがあります。
コントローラーのストラップを装着する
汗をかくと、コントローラーが手から滑りやすくなります。プレイ前に左右のストラップを手首へ通し、緩すぎないよう調整しましょう。
市販のナックルストラップ付きグリップを使うと、強く握り続けなくてもコントローラーを固定しやすくなります。
最初は10分から15分程度にする
VR運動は、ゲームに集中して疲れを自覚しにくいことがあります。初日は10分から15分程度に抑え、翌日の筋肉痛や疲労を確認してから時間を伸ばしましょう。
特にボクシングでは、空振りのパンチを何度も繰り返します。肘を完全に伸ばし切るような打ち方は避け、最初は力を抑えてください。
汗対策をしておく
運動後は、顔に触れるフェイスクッションやストラップに汗が残ります。そのまま放置すると、臭いや汚れの原因になります。
- プレイ後は柔らかい布で汗を拭く
- 本体レンズには洗剤やアルコールを使わない
- 交換可能なフェイスカバーを利用する
- 運動前後に水分を補給する
- 本体が濡れた状態で充電しない
メガネ利用者はレンズ接触に注意する
激しい運動では、本体が顔の上で少しずれ、メガネとQuest本体のレンズが接触する可能性があります。付属のメガネスペーサーを使用し、装着後にレンズ同士が触れていないか確認してください。
頻繁に運動ゲームを遊ぶ場合は、保護レンズや度付きレンズを装着すると、メガネを本体内部へ入れる必要がなくなり、運動しやすくなります。
初期設定、基本操作、メガネでの使用方法、VR酔い対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
初心者向けの1週間プレイ例
毎日高強度のボクシングを行うよりも、軽い日と休む日を作った方が続けやすくなります。以下は、VR運動を始めたばかりの人向けの一例です。
| 月曜日 | Eleven Table Tennisを15~20分 |
|---|---|
| 火曜日 | 休養、または軽い散歩 |
| 水曜日 | LES MILLS BODYCOMBATを10~15分 |
| 木曜日 | Beat Saberを3~5曲 |
| 金曜日 | 休養 |
| 土曜日 | The Thrill of the Fight 2を数ラウンド |
| 日曜日 | Eleven Table Tennisを体調に合わせてプレイ |
筋肉痛や関節の痛みがある場合は、予定にこだわらず休みましょう。長時間を一度に行うよりも、短時間でも定期的に起動する方が習慣化しやすくなります。
Meta Quest 3Sの運動ゲームでよくある疑問
- VRゲームだけで痩せられますか?
- 身体を動かす時間が増えれば、体重管理の助けにはなります。ただし、減量は食事量、日常の活動量、睡眠などにも左右されます。VRゲームをした分だけ必ず体重が減るわけではありません。
- 消費カロリーはどのゲームが最も多いですか?
- 一般的には、パンチ、回避、足の動きが多いボクシング系が高くなりやすいでしょう。ただし、ゲーム内の推定値やスマートウォッチの数値には誤差があります。正確な数字より、プレイ時間や息の上がり方を運動量の目安にする方が現実的です。
- VR酔いしにくい運動ゲームはどれですか?
- Beat Saber、Eleven Table Tennis、LES MILLS BODYCOMBATなど、自分の立ち位置が大きく移動しないゲームは比較的酔いにくい傾向があります。それでも違和感や吐き気が出た場合は、すぐにプレイを中止してください。
- Meta Quest 3SとMeta Quest 3で運動ゲームの内容は違いますか?
- 基本的に同じQuest向けゲームを遊べます。Quest 3はレンズの見やすさや本体の薄さで有利ですが、ゲームを動かす基本性能は同世代です。価格を抑えてVR運動を始めるなら、Quest 3Sでも十分に楽しめます。
- バッテリーヘッドストラップは必要ですか?
- 必須ではありませんが、標準ストラップより位置調整がしやすく、前後の重量バランスも改善しやすくなります。激しく動く運動ゲームでは本体のずれを抑えやすいため、個人的には導入効果を感じやすい周辺機器でした。
- コントローラーに重りを付けると運動効果が上がりますか?
- 腕を高速で振るVRゲームでは、重りによって肩、肘、手首へ強い負担がかかる可能性があります。ゲーム内の動きは重りを付けることを前提としていないため、安易に使用するのはおすすめしません。
まとめ|楽しさを重視した方がVR運動は続きやすい
Meta Quest 3Sには、本格的なフィットネスアプリから、遊んでいるうちに自然と身体を動かせるスポーツゲームまで、さまざまな運動系コンテンツがあります。
- ゲームとして長く遊ぶならEleven Table Tennis
- 短時間で激しく動くならThe Thrill of the Fight 2
- 決められた運動をこなすならLES MILLS BODYCOMBAT
- メニューの豊富さならFitXR
- VR初心者の最初の一本ならBeat Saber
運動強度だけで見るとボクシング系が魅力的ですが、最も大切なのは継続できるかどうかです。
筆者の場合は、Eleven Table Tennisのようにゲームそのものが面白く、対戦したくて自然に起動できる作品の方が続けやすいと感じました。体力に余裕がある日はボクシング、軽く身体を動かしたい日は卓球やBeat Saberというように、複数のゲームを使い分けるのもおすすめです。
Meta Quest 3Sは、動画やゲームを楽しむだけでなく、自宅で身体を動かすきっかけにもなります。最初から無理をせず、10分から15分程度の短いプレイから始めてみてください。


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