2026年9月20日、中山競馬場で行われるオールカマー(GⅡ・芝2200m外回り)。
昨年の覇者レガレイラが連覇を狙う一方、宝塚記念4着のコスモキュランダ、2200m巧者ジューンテイク、中山巧者エセルフリーダなど、秋のGⅠ戦線を見据える実力馬が顔をそろえました。
今回は枠順・最終追い切り確定前の段階で、近走内容、能力、距離適性、中山適性、展開、状態を中心に各馬をチェック。最後に血統面も加えながら、現時点で注目しておきたい馬を整理します。
オールカマー2026|まず押さえたいレース条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年9月20日(日) |
| 競馬場 | 中山競馬場 |
| 条件 | 芝2200m・外回り |
| 格 | GⅡ・3歳以上・別定 |
| 登録 | 13頭 |
| ポイント | 持続力・中山適性・早めに動ける機動力 |
中山芝2200mは、単純な「小回りだから先行馬」というコースではありません。
外回りを使用し、2コーナー付近から下りが続くため、向正面から徐々にスピードが上がりやすいコースです。直線は短いものの最後には急坂が待っています。
- 好位~中団で無理なく流れに乗れる
- 3~4コーナーから早めに動ける
- 一瞬の切れより長く脚を使える
- 最後の急坂でも止まらないスタミナ
- 中山特有の起伏への対応力
直線だけの瞬発力勝負より、ロングスパート性能と持続力を重視したい舞台です。
過去10年のデータ|4歳・5歳が中心
JRA公式の過去10年データを見ると、年齢傾向はかなり明確です。
| 年齢 | 成績 | 勝率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|
| 4歳 | 6-3-3-14 | 23.1% | 46.2% |
| 5歳 | 4-3-5-35 | 8.5% | 25.5% |
| 6歳 | 0-4-1-26 | 0% | 16.1% |
| 7歳 | 0-0-1-14 | 0% | 6.7% |
| 8歳以上 | 0-0-0-11 | 0% | 0% |
過去10年の勝ち馬は4歳と5歳だけ。特に4歳馬は6勝、3着内率46.2%と優秀です。
今年の登録馬では、レガレイラ、コスモキュランダ、ジューンテイク、エセルフリーダ、パンジャなどが5歳。唯一の4歳馬ヴーレヴーもデータ上は非常に興味深い存在です。
上位人気だけで決まる?穴馬の扱い方
| 人気 | 成績 | 3着内率 |
|---|---|---|
| 1番人気 | 4-2-0-4 | 60.0% |
| 2番人気 | 1-2-1-6 | 40.0% |
| 3番人気 | 0-3-3-4 | 60.0% |
| 4番人気 | 2-0-1-7 | 30.0% |
| 5番人気 | 3-1-0-6 | 40.0% |
| 6~10番人気 | 0-2-4-43 | 12.2% |
注目したいのは、過去10年の勝ち馬10頭がすべて5番人気以内という点です。
一方で6~10番人気からは2着2頭、3着4頭が出ています。
勝ち馬候補は実績上位・上位人気になりそうな馬から選びつつ、人気薄は2~3着候補として拾う形が合いそうです。
内枠がやや優勢|枠順確定後は再チェック
過去10年では、連対馬20頭のうち14頭が1~4枠。3着以内馬30頭のうち17頭も1~4枠でした。
極端な「内枠絶対」という数字ではありませんが、ロスなく立ち回れる内寄りの枠はプラスに考えてよさそうです。
レガレイラのように後方から運ぶ可能性がある馬は、枠だけでなく「どの位置を取れそうか」まで確認したいところ。外枠でもスムーズに動ければ致命的ではありません。
前走GⅠ組を素直に評価したい
過去10年の前走別成績では、前走GⅠ組が6勝・2着4回・3着3回。3着内率35.1%と好成績です。
今年は宝塚記念から臨む、
- コスモキュランダ
- レガレイラ
- ジューンテイク
の3頭をまず上位候補として考えたいところです。
現時点の注目馬評価
| 馬名 | 評価 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| レガレイラ | A+ | 昨年覇者・能力最上位 |
| コスモキュランダ | A+ | 中山巧者・宝塚記念4着 |
| ジューンテイク | A | 2200m適性 |
| エセルフリーダ | B+ | 中山巧者・55kg |
| パンジャ | B+ | 同舞台勝ち・穴候補 |
| ヴーレヴー | B | 唯一の4歳馬 |
| キャントウェイト | B | 上昇力に期待 |
A+
連覇を狙う能力最上位馬
まず中心に考えたいのは昨年のオールカマー覇者レガレイラです。
2025年のオールカマーでは中山芝2200mを2分10秒2で勝利。その後もGⅠ戦線で結果を残しており、今回のメンバーに入れば実績は一枚上でしょう。
前走の宝塚記念は7着。ただし当日は雨の重馬場。17番枠から11~12番手付近を進み、直線では伸び切れませんでした。
今回は実際に勝っている中山2200mへ戻る点が大きなプラスです。
状態面
1週前追い切りは美浦Wで長めから追われ、7F96秒1、ラスト1F11秒5。秋初戦として順調に仕上がっている印象です。
血統メモ
父スワーヴリチャード、母父ハービンジャー。瞬発力だけでなく持続力も備えており、実際に昨年この舞台を勝っていることが何よりの裏付けになります。
+ 昨年のオールカマー勝ち
+ GⅠ級の能力と実績
+ 1週前追い切りも順調
△ 後ろからになった時の位置取り
直線だけで差すのではなく、3~4コーナーでどこまで前との差を詰められるか。能力最上位でも、位置取り次第では取りこぼす可能性は残ります。
A+
レガレイラを逆転するならこの馬か
現時点でレガレイラの最大のライバルと考えたいのがコスモキュランダです。
中山では弥生賞ディープインパクト記念を勝ち、皐月賞2着、有馬記念2着。中山適性は今回のメンバーでもトップクラスです。
さらに前走の宝塚記念では、これまでとは違ってハナを奪う競馬を選択。重馬場を逃げて4着まで粘りました。
以前は後方から捲る競馬になることも多く、展開に左右される面がありましたが、前走で先行策を見せたことは大きな収穫です。
中山2200mとの相性
好位につけても、途中から動いても競馬ができるタイプ。早めにペースアップしやすい中山2200mでは、この自在性が大きな武器になります。
状態面
1週前追い切りでは美浦Wの3頭併せで最先着。休み明けでも状態面は順調と見てよさそうです。
+ 中山重賞で豊富な実績
+ 宝塚記念4着の内容を評価
+ 前へ行けるようになった点は大きい
△ 昨年のオールカマーは結果を残せなかった
レガレイラより前で運び、3~4コーナーから先に動ければ逆転する場面があっても不思議ではありません。
A
2200mへの適性は見逃せない
3番手候補として注目したいのがジューンテイクです。
今年は京都記念を制しており、2200mへの適性は高く評価できます。前走宝塚記念は8着でしたが、今回はGⅡへの条件替わり。
レガレイラ、コスモキュランダほど中山実績が豊富ではありませんが、長く脚を使う競馬は今回の舞台に合いそうです。
血統メモ
父キズナ。切れ味だけで勝負するというより、持続的に脚を使う競馬で良さが出るタイプで、中山2200mの適性は十分考えられます。
+ 2200m重賞勝ちの実績
+ GⅡなら能力上位
+ 好位から長く脚を使えれば怖い
△ 58kg
△ 中山への対応は確認したい
中山巧者2頭と比べると一段下げましたが、距離適性なら負けていません。最終追い切りと枠順次第では評価を上げたい1頭です。
B+
中山巧者は軽視できない
人気上位3頭に割って入る候補として注目したいのがエセルフリーダです。
今年3月の中山牝馬ステークスでは、2番手から運んで押し切り重賞初制覇。中山コースへの適性の高さを改めて証明しました。
今回は牡馬の実績馬が相手となり一気にメンバーが強くなりますが、中山適性と好位で運べる機動力はオールカマーでも魅力です。
斤量55kgも、牡馬の有力馬との比較ではプラス材料になります。
+ 中山で高い適性
+ 好位から競馬ができる
+ 55kg
△ 今回は相手が大幅に強化
△ GⅠ級の牡馬と能力比較すると未知数
能力だけなら上位3頭を評価しますが、中山適性と立ち回りの巧さで馬券圏内へ残るシーンには注意したい馬です。
B+・穴候補
同じ中山2200mを勝っている穴候補
人気次第で面白い存在になりそうなのがパンジャです。
前走のサンシャインステークスは、今回と同じ中山芝2200m。後方から進み、上がり33秒6の脚を使って差し切りました。
勝ち時計は2分10秒7。もちろん3勝クラスとGⅡでは相手関係が大きく違うため、時計だけで実績馬と同列には扱えません。
それでも、実際に同じ舞台を経験し、勝っていることは大きな強みです。
血統メモ
父ゴールドシップ。中山の起伏や持続力勝負への適性を考えても、舞台設定は悪くありません。
+ 中山芝2200m勝ち
+ 前走の末脚は強烈
+ 人気がなければ妙味あり
△ 3勝クラスから一気にGⅡ
△ 実績馬との能力差は未知数
勝ち切りまでとなるとハードルは高いものの、人気薄なら2~3着候補として非常に興味深い存在です。
B・穴候補
唯一の4歳馬というだけでも要注意
データ面から面白いのがヴーレヴーです。
過去10年のオールカマーは4歳馬が6勝、3着内率46.2%。今年の登録馬で唯一の4歳馬がヴーレヴーです。
今年は巴賞を勝利するなど、芝へ戻してから内容が良化。近走には勢いがあります。
一方、最近の好走は1800mが中心。今回の2200mへの距離延長は大きなポイントになります。
血統メモ
父サトノクラウン、母父マンハッタンカフェ。血統構成だけなら距離延長を大きくマイナスにする必要はなさそうですが、実戦での適性確認は必要です。
+ 過去10年で最も成績の良い4歳馬
+ 近走内容が上向き
+ 55kg
△ 2200mへの距離延長
△ 一線級との能力比較は未知数
距離をこなせるなら一気に面白くなります。枠順と最終追い切りを見て評価を上げる可能性がある1頭です。
B
勢いは魅力も今回は試金石
キャントウェイトも上昇力という意味では無視できません。
オープンクラスへ上がってきた勢いは魅力ですが、今回はレガレイラ、コスモキュランダなどGⅠ戦線で戦ってきた馬が相手です。
現時点では実績面から一段評価を下げますが、成長力でどこまで差を詰められるか注目したいところです。
+ 近走の勢い
+ まだ上積みが期待できる
△ 一気の相手強化
△ 重賞級との能力比較はこれから
現段階では相手候補まで。ただし最終追い切りで大きく良化していれば再考したい存在です。
6歳以上はデータ的に割引
今年はリビアングラス、アスクドゥポルテなど年長馬も登録しています。
ただ、過去10年では6歳馬が0勝、7歳馬も0勝、8歳以上も0勝。勝ち馬という観点では明確に4~5歳が優勢です。
もちろん6歳馬は2着4回・3着1回があるため、馬券から完全に消せるわけではありません。
「勝ち馬候補」として積極的に評価するより、展開・枠・状態が噛み合った馬を2~3着候補として検討する形が合いそうです。
展開予想|コスモキュランダが鍵を握る
今年は絶対的な逃げ馬がいる組み合わせではありません。
前走宝塚記念で逃げたコスモキュランダをはじめ、エセルフリーダ、リビアングラス、メイショウゲキリンなど前で競馬のできる馬がいます。
ミドル~ややスロー
徐々にペースアップ
ロングスパート勝負
想定としては、前半から極端なハイペースになるより、向正面から徐々にペースが上がる中山2200mらしい流れを考えています。
そこで重要になるのがコスモキュランダの位置取りです。
宝塚記念のように積極的に前へ出るなら、レガレイラより先に仕掛けることができます。
レガレイラは能力では最上位でも、コスモキュランダとの差が大きく開いた状態で直線を迎える展開は避けたいところでしょう。
- コスモキュランダ:前でも途中からでも動ける
- ジューンテイク:持続力を生かしたい
- エセルフリーダ:好位で流れに乗りやすい
- レガレイラ:早めに動ければ能力最上位
レガレイラとコスモキュランダ、どちらを上に取る?
現時点では両馬をA+評価としました。
| 比較 | レガレイラ | コスモキュランダ |
|---|---|---|
| 能力・実績 | ◎ | ○ |
| 中山実績 | ◎ | ◎ |
| 2200m適性 | ◎ | ◎ |
| 位置取り | △~○ | ◎ |
| 展開対応力 | ○ | ◎ |
| 現時点評価 | A+ | A+ |
能力そのものならレガレイラ。
しかし、今回の舞台・展開を考えるとコスモキュランダとの差はそれほど大きくありません。
むしろコスモキュランダが好位で流れに乗り、レガレイラが後方になれば、逆転する可能性は十分あると考えています。
現時点で最も面白い穴馬は?
穴候補ではパンジャを最も面白く感じます。
理由はシンプルで、今回と同じ中山芝2200mのサンシャインステークスを実際に勝っているからです。
3勝クラスからGⅡへの一気の相手強化なので過大評価は禁物ですが、人気が大きく下がるなら馬券的な魅力はあります。
| 穴候補 | 魅力 | 課題 |
|---|---|---|
| パンジャ | 同舞台勝ち | 一気の相手強化 |
| ヴーレヴー | 唯一の4歳馬 | 2200m |
| エセルフリーダ | 中山巧者・55kg | 牡馬一線級との比較 |
現時点の評価まとめ
A+
レガレイラ
コスモキュランダ
A
ジューンテイク
B+
エセルフリーダ
パンジャ
B
ヴーレヴー
キャントウェイト
現時点ではレガレイラとコスモキュランダが一歩リード。
その後にジューンテイクが続き、中山適性の高いエセルフリーダ、同舞台勝ちのパンジャを警戒したいという評価です。
特に今回は、レガレイラを単純に「昨年覇者だから一強」と考えるより、前走で先行策を見せたコスモキュランダとの位置取りの差を重要視したいと思います。
まとめ|本命争いは2頭、穴ならパンジャに注目
2026年のオールカマーは、昨年覇者レガレイラが中心となる一戦です。
ただし中山実績、宝塚記念の内容、脚質の自在性まで考えると、コスモキュランダにも十分逆転の余地があります。
- 能力最上位はレガレイラ
- 逆転候補筆頭はコスモキュランダ
- 2200m巧者ジューンテイクも侮れない
- 中山巧者エセルフリーダは相手候補
- 穴なら同舞台勝ちのパンジャ
- 唯一の4歳馬ヴーレヴーも要注意
そしてオールカマーは、過去10年で1~4枠がやや優勢。枠順によって各馬の位置取りや評価が変わる可能性があります。
最終的な印は、枠順・馬場状態・最終追い切りを確認してから決めたいところです。
現段階では、「レガレイラ対コスモキュランダ」が今年のオールカマーを考えるうえで最大のポイントと見ています。
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