【セレクトセール2026・当歳馬】落札額上位20頭&血統で注目したい10頭を厳選

POG 2歳

2026年7月14日に行われたセレクトセールの当歳馬セッション。今年生まれたばかりの良血馬を巡って、国内外の有力馬主や競走馬関係者による活発な競りが繰り広げられました。

最高額は、キタサンブラック産駒のヤンキーローズの2026に付いた4億1000万円。母はオーストラリアのG1勝ち馬で、半姉に牝馬三冠馬リバティアイランドがいる注目の牡馬です。

そのほかにも、牝馬三冠馬デアリングタクトの仔や、海外G1馬を母に持つイクイノックス、キズナ、コントレイル、ドウデュース産駒など、将来のクラシックや海外挑戦を期待したくなる馬が数多く登場しました。

今回は、まず落札額上位20頭を紹介。そのうえで、落札価格だけにとらわれず、配合、母の競走実績、近親馬、新種牡馬としての可能性から、個人的に追いかけたい血統注目馬10頭を取り上げます。

この記事の見方
セリ価格には、父や母の実績だけでなく、馬体、歩様、性別、将来の種牡馬価値、購買者同士の競り合いなども影響します。高額馬が必ず成功するわけではないため、本記事では価格と血統の評価を分けて整理しています。
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セレクトセール2026・当歳馬セッションの結果

247頭上場頭数
228頭落札頭数
92.3%売却率
158億2400万円売却総額
約6940万円平均価格
5000万円中間価格
4億1000万円最高価格
20頭紹介落札額上位ランキング

1歳馬セッションに続き、当歳馬でもキタサンブラックとイクイノックスが市場の中心となりました。

一方で、当歳馬セッションではキズナ産駒の評価が大きく上昇。コミッショニング、ルースレスデイム、ミラマー、ローズベリルなど、質の高い繁殖牝馬との産駒が高額で落札され、繁殖牝馬の質が価格に与える影響を改めて感じさせる結果となりました。

当歳馬・落札額上位20頭ランキング

以下の順位は、JRHA公式の価格順結果をもとに整理しています。なお、同額馬がいるため、同額内の並びは公式ページの掲載順に準拠しています。落札価格はすべて税別です。

1
ヤンキーローズの2026
牡・父キタサンブラック|4億1000万円|購買者:エムズレーシング

母ヤンキーローズはオーストラリアのG1勝ち馬で、半姉には牝馬三冠馬リバティアイランドがいます。すでに日本競馬への適性を証明している母系とキタサンブラックの組み合わせで、今年の最高額にふさわしい血統背景です。

2
デアリングタクトの2026
牡・父イクイノックス|3億3000万円|購買者:ANIMAレーシング

母は無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクト。父は世界的な活躍を見せたイクイノックスです。両親の競走実績だけなら今回屈指で、配合の話題性と将来性の両方を備えています。

3
ファンスターの2026
牡・父イクイノックス|3億1000万円|購買者:ダノックス

母ファンスターはオーストラリアのG1・フライトステークス勝ち馬。母系のスピードに、イクイノックスの持続力と成長力が加わる配合で、日本の芝中距離への対応が期待されます。

4
ウェイヴェルアベニューの2026
牡・父キタサンブラック|3億円|購買者:藤田晋

母は北米G1勝ち馬で、半兄には朝日杯フューチュリティステークスを制したグレナディアガーズがいます。スピード色の強い母系とキタサンブラックの配合から、距離の融通が利く競走馬へ育つ可能性があります。

5
コミッショニングの2026
牡・父キズナ|2億7000万円|購買者:Y’s consignment sales

母コミッショニングは英国G1・フィリーズマイルを制した無敗の競走馬。キズナ産駒の最高額馬となり、当歳馬セッションにおけるキズナの市場評価を大きく押し上げました。

6
アルマラの2026
牡・父サートゥルナーリア|2億6000万円|購買者:国本哲秀

欧州血統の若い輸入牝馬にサートゥルナーリアを配した一頭。母の繁殖実績がまだ固まっていない段階での高額落札だけに、実馬の馬体や動きも相当に評価されたと考えられます。

7
コッパの2026
牡・父ドウデュース|2億5000万円|購買者:ミクニ

ドウデュース初年度産駒の最高額馬です。日本ダービーと有馬記念を制した父のスピード、瞬発力、成長力が、産駒へどのように伝わるのか注目されます。

8
アーモニーズエンジェルの2026
牝・父イクイノックス|2億5000万円|購買者:藤田晋

母はすでに大物を送り出している実績ある繁殖牝馬。牝馬ながら2億5000万円まで競り上がったことからも、血統と実馬への高い評価が伝わります。

9
ルースレスデイムの2026
牡・父キズナ|2億1000万円|購買者:藤田晋

母ルースレスデイムはオーストラリアのG1勝ち馬で、高いスピード能力を示しました。キズナの持続力と母系のスピードが融合すれば、マイルから中距離で大きな可能性があります。

10
キングズハーレクイーンの2026
牡・父イクイノックス|2億円|購買者:藤田晋

欧州的な底力を感じさせる母系とイクイノックスの組み合わせ。未知の部分もありますが、2億円という価格には血統だけでなく、馬体や歩様への評価も反映されているでしょう。

11
ミラマーの2026
牡・父キズナ|2億円|購買者:ベラジオレーシング

キズナ産駒として3頭目の2億円級となった一頭です。今回の当歳馬セッションでは、高額価格帯にキズナ産駒が複数入り、1歳馬セッションとは異なる評価を受けました。

12
タムニアの2026
牡・父キタサンブラック|2億円|購買者:里見治

欧州牝系にキタサンブラックを配した国際色のある血統です。父の日本的なスピードと持続力が加わることで、芝中長距離向きの競走馬へ成長する可能性があります。

13
スコティッシュスターの2026
牡・父キタサンブラック|1億9000万円|購買者:ダノックス

海外牝系のパワーとキタサンブラックの持続力を組み合わせた配合。父の産駒は母系によって適性の幅が広く、この馬も芝中距離を中心に成長を見守りたい存在です。

14
リバティハイツの2026
牡・父イクイノックス|1億9000万円|購買者:角田明子

母リバティハイツはフィリーズレビューを制した重賞勝ち馬。日本の芝で実績を残した母にイクイノックスを配しており、適性を想像しやすい一頭です。

15
アマガンセットの2026
牡・父キタサンブラック|1億7000万円|購買者:ダノックス

15位にもキタサンブラック産駒が入りました。最高額馬だけでなく、上位価格帯へ安定して産駒を送り込んでいる点が、現在のキタサンブラックの信頼度を表しています。

16
ナイセストの2026
牝・父キタサンブラック|1億6000万円|購買者:TO RACING

牝馬ながら1億6000万円まで評価された一頭。キタサンブラック産駒に対する市場の信頼の厚さが、ここでも表れています。

17
カルタエンブルハーダの2026
牡・父イクイノックス|1億6000万円|購買者:Hishi Partners

イクイノックス産駒らしい期待値の高さを感じさせる一頭です。母系の魅力に加え、実馬の出来も高く評価されたと考えられます。

18
サンタフェチーフの2026
牡・父エピファネイア|1億6000万円|購買者:里見治

エピファネイア産駒として上位に入った一頭。母系の底力と父の大物感がかみ合えば、クラシック路線でも面白い存在になりそうです。

19
ローズベリルの2026
牡・父キズナ|1億6000万円|購買者:田畑利彦

上位20頭の中にさらにキズナ産駒が加わりました。今回の当歳馬セッションで、キズナ産駒が非常に高く評価されたことを示す一頭です。

20
インカーヴィルの2026
牡・父アドマイヤマーズ|1億5000万円|購買者:小笹芳央

トップ20の最後を飾るのはアドマイヤマーズ産駒。スピード色の濃い父に母系の底力が加われば、2歳戦から注目を集める可能性があります。

個人的に血統で注目したい10頭

ここからは価格順位とは別に、母の実績、近親馬、配合の面白さ、新種牡馬としての期待を含めて、個人的に追いかけたい10頭を選びました。高額ランキングとの重複もあります。

1.ヤンキーローズの2026|父キタサンブラック

母ヤンキーローズはオーストラリアでG1を2勝し、日本ではリバティアイランドを送り出しました。すでに日本の高速馬場やクラシックへの適性を証明している母系です。

半姉リバティアイランドはドゥラメンテ産駒でしたが、本馬はキタサンブラック産駒。距離適性や持続力が強化されれば、牡馬クラシックを意識できる存在になっても不思議ではありません。

2.デアリングタクトの2026|父イクイノックス

無敗の牝馬三冠馬と、世界的な活躍を見せたイクイノックスの組み合わせです。父も母も中距離で高い持続力を発揮しており、競走実績だけを見れば夢の配合といえます。

話題性だけでなく、血統の説得力も十分。今後も継続的に追いかけたい一頭です。

3.ファンスターの2026|父イクイノックス

母ファンスターはオーストラリアのG1勝ち馬で、マイル前後のスピードを備えていました。父イクイノックスは中長距離で圧倒的な強さを示したため、両親の長所がうまく合えば適性の広い競走馬になりそうです。

4.ウェイヴェルアベニューの2026|父キタサンブラック

半兄グレナディアガーズは朝日杯フューチュリティステークスを制し、兄姉の活躍実績も十分。母の繁殖実績に高い信頼を置ける血統です。

5.コミッショニングの2026|父キズナ

母コミッショニングは英国G1・フィリーズマイルを制した無敗馬。今回の当歳馬セッションにおけるキズナ産駒の評価上昇を象徴する一頭です。

6.ルースレスデイムの2026|父キズナ

母はオーストラリアの短距離G1を制したスピード牝馬。キズナの持続力と母系の快速性がどう融合するか、大いに注目したい配合です。

7.アーモニーズエンジェルの2026|父イクイノックス

牝馬ながら高く評価されたのも納得の良血馬。血統背景の魅力に加え、実馬への評価も相当に高かったと見ていいでしょう。

8.アートハウスの2026|父コントレイル

落札価格:1億4000万円/購買者:前田幸治

今回のコントレイル産駒最高額馬。母アートハウスはローズステークスと愛知杯を制し、芝中距離で高い能力を見せました。コントレイル産駒の市場評価を押し上げる存在になってほしい一頭です。

9.クイーンビーⅡの2026|父ジャスティンミラノ

落札価格:1億1500万円/購買者:迫田三果子

ジャスティンミラノ産駒の中で上位評価を受けた一頭。新種牡馬の初年度産駒として、血統面でも今後の伸びしろが楽しみです。

10.コッパの2026|父ドウデュース

ドウデュース初年度産駒の最高額となった一頭です。父は2歳G1、日本ダービー、有馬記念を制し、早期完成力と古馬になってからの成長力を兼ね備えていました。初年度産駒の代表格として継続的に追いかけたいと思います。

当歳馬ではキズナ産駒が大きく巻き返した

1歳馬セッションでは、キズナ産駒の平均落札価格は約7723万円でした。しかし、当歳馬セッションでは平均価格が大きく上昇し、上位20頭の中にも複数のキズナ産駒がランクインしました。

コミッショニングの2026を筆頭に、ルースレスデイムの2026、ミラマーの2026、ローズベリルの2026などが高く評価され、1歳馬セッションとは異なる市場傾向が見えました。

これは種牡馬キズナの評価が急に変わったというより、当歳馬では海外G1馬など、購買者から高く評価されやすい繁殖牝馬との産駒が多かったことが大きいでしょう。

セール結果から見えたこと
同じ種牡馬でも、上場された母の競走実績や繁殖成績によって平均価格は大きく変わります。1歳馬セッションと当歳馬セッションにおけるキズナ産駒の差は、繁殖牝馬の質を含めて市場を見る重要性を示す結果となりました。

コントレイル産駒は依然として落ち着いた評価

コントレイル産駒は全体として堅調に売却されましたが、キタサンブラック、イクイノックス、今回のキズナと比べると、依然として価格面では一段落ち着いた評価になりました。

それでも、アートハウスの2026やオールドタイムワルツの2026など、今後走って評価を変えてきそうな素材はいます。価格だけで種牡馬価値を断定せず、母系や実馬の出来を含めて見ていきたいところです。

種牡馬別に見た当歳馬市場の主役

イクイノックス
高額落札馬を複数送り込み、当歳馬市場でも主役の一角となりました。デアリングタクト、ファンスター、アーモニーズエンジェルなど、豪華な母系がそろいました。
キタサンブラック
最高額馬ヤンキーローズの2026を筆頭に、上位20頭の中にも多数ランクイン。種牡馬としての信頼度の高さを改めて示しました。
キズナ
コミッショニング、ルースレスデイム、ミラマー、ローズベリルなどが高額で取引され、当歳馬セッションでは存在感を大きく高めました。
ドウデュース
初年度産駒の注目度は高く、コッパの2026が2億5000万円で落札。今後の産駒成績次第では、さらに市場評価を高めていきそうです。
コントレイル
価格面ではやや落ち着いたものの、良血馬はしっかりと需要を集めています。今後の競走成績によって、再評価の余地は十分にあるでしょう。

まとめ

セレクトセール2026の当歳馬セッションは、ヤンキーローズの2026が4億1000万円で最高額となり、キタサンブラック産駒への信頼と期待の大きさを改めて示しました。

また、デアリングタクトの2026、ファンスターの2026などイクイノックス産駒が高額で落札されたほか、良質な繁殖牝馬がそろったキズナ産駒も大きく評価を伸ばしました。

コントレイル産駒は価格面でやや落ち着きましたが、アートハウスの2026のように今後の成長を見守りたい馬はいます。市場価格だけで種牡馬能力を判断するのではなく、母の質や実馬の評価を含めて見ていくことが大切です。

今回紹介した当歳馬は、順調なら2028年に競走馬としてデビューする世代です。今後決まる馬名、所属厩舎、育成状況を追いながら、クラシック候補へ成長する馬が現れるのを楽しみに待ちたいと思います。

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