セレクトセール2026・1歳馬セッション注目馬まとめ|落札額上位15頭&血統で注目したい10頭
今年も大きな注目を集めたセレクトセール2026。7月13日に行われた1歳馬セッションは、将来のクラシック候補や重賞戦線を担う良血馬たちが次々と上場され、例年以上に華やかなセールとなりました。
今年の1歳馬セッションは262頭が上場され、250頭が落札。売却率は95.4%、売却総額は176億6000万円、平均落札価格は7064万円、中間価格は5200万円でした。
最高額はヤングスターの2025(父イクイノックス)の4億2000万円。市場全体としては、キタサンブラック、イクイノックス、エフフォーリア産駒が強い評価を受ける一方で、コントレイルやキズナはやや落ち着いた価格帯に見えたのも印象的でした。
ただし、セールの価格は単純な種牡馬人気だけで決まるものではありません。母の競走実績、近親馬、馬体の完成度、将来の種牡馬価値など、さまざまな要素が複雑に絡みます。
そこで今回は、まず落札額上位15頭を整理し、そのうえで価格とは少し違う視点から、私が血統面で特に注目している10頭を紹介していきます。
この記事のポイント
・セレクトセール2026の1歳馬セッションを整理
・まずは落札額上位15頭をチェック
・その後に、価格だけではなく血統面から注目したい10頭を紹介
・キズナ産駒、コントレイル産駒の見方についても補足
今年の1歳馬セッションで見えた市場の傾向
今年の市場を引っ張ったのは、やはりキタサンブラック、イクイノックス、エフフォーリアの3頭です。
キタサンブラックはすでに種牡馬として大成功の段階に入り、イクイノックスは初年度産駒として抜群の期待感を集めました。さらにエフフォーリアは、初年度産駒が2歳戦で早くも存在感を示しており、セール直前の勢いも価格に反映された印象があります。
一方で、コントレイルやキズナは価格面では少し控えめでした。ただし、これは「評価が低い」というより、今年は上位3頭側にセール映えする超良血牝馬が集まりやすかったことも大きいでしょう。むしろ、価格が落ち着いた分、血統好きとしては面白く見える馬も少なくありませんでした。
セレクトセール2026・1歳馬 落札額上位15頭
まずは、今年の1歳馬セッションで高額落札となった15頭を順番に見ていきます。
※落札価格は税別です。
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ヤングスターの2025
父:イクイノックス/落札価格:4億2000万円/購買者:ダノックス
半兄にエリキングがいる良血馬で、今年の1歳馬セッション最高額馬。イクイノックス産駒の象徴的な存在であり、価格だけでなく血統背景の分かりやすさも魅力です。 -
レディフォグホーンの2025
父:エフフォーリア/落札価格:3億9000万円/購買者:金子真人ホールディングス
北米で実績を残した母を持つ一頭。エフフォーリア産駒の評価の高さを示す存在で、今年の市場における同産駒の勢いを強く印象づけました。 -
サーチリザルツの2025
父:エピファネイア/落札価格:3億5000万円/購買者:エムズレーシング
母は米G1勝ち馬。エピファネイア産駒らしい大物感に加え、母の競走実績が非常に強い説得力を持つ一頭です。 -
プティフォリーの2025
父:エフフォーリア/落札価格:3億3000万円/購買者:ダノックス
欧州色のある母系にエフフォーリアを配した配合。中距離で持続力を生かすイメージが浮かびやすく、非常に高い評価を受けました。 -
スキアの2025
父:キタサンブラック/落札価格:3億3000万円/購買者:TM GROUP
全兄は皐月賞馬ソールオリエンス。すでに成功例のある再現性の高い配合で、価格が高くなるのも納得の一頭です。 -
プリティゴージャスの2025
父:キタサンブラック/落札価格:3億2000万円/購買者:ダノックス
母は欧州G1勝ち馬。日本の主流血統と海外一流牝系の組み合わせで、クラシック路線を意識させる良血馬です。 -
ランドオーバーシーの2025
父:キタサンブラック/落札価格:3億円/購買者:藤田晋
北米色のあるパワー型牝系にキタサンブラック。芝・ダート両面で想像が広がるタイプで、将来性の幅が大きい一頭です。 -
スイススカイダイバーの2025
父:キタサンブラック/落札価格:2億5000万円/購買者:TM GROUP
母は米クラシック級の大物牝馬。キタサンブラック産駒の中でも世界的なスケール感を感じさせる存在です。 -
アスコルティの2025
父:イクイノックス/落札価格:2億3000万円/購買者:SYレーシング
日本で活躍馬が多く出ている牝系で、イクイノックスとの組み合わせも魅力十分。価格以上に将来性を感じる一頭です。 -
ラブリイユアアイズの2025
父:イクイノックス/落札価格:2億3000万円/購買者:ダノックス
母ラブリイユアアイズは2歳戦から活躍した実績馬。母のスピードに父の成長力が加われば、2歳戦からクラシックまで期待が持てます。 -
チャネルの2025
父:キタサンブラック/落札価格:2億3000万円/購買者:Ali Abdulla Saeed
母は仏オークス馬。欧州クラシック級の牝系に、日本で結果を出しているキタサンブラックという組み合わせは非常に魅力的です。 -
トロワゼトワルの2025
父:コントレイル/落札価格:2億2000万円/購買者:小川眞査雄
母は京成杯オータムハンデキャップをレコード勝ちした快速牝馬。今回のコントレイル産駒の中では象徴的な高額馬で、巻き返しの旗頭になってほしい一頭です。 -
グリーンバナナズの2025
父:イクイノックス/落札価格:2億1000万円/購買者:犬塚悠治郎
欧州色の濃い母系を持つ一頭。イクイノックス産駒のバリエーションの広さを感じさせる存在です。 -
キラーグレイシスの2025
父:エピファネイア/落札価格:2億1000万円/購買者:藤田晋
半兄にキラーアビリティがいる良血馬。すでに大物を出している母系だけに、エピファネイアとの配合にも大きな期待がかかります。 -
ロマンスシーの2025
父:キタサンブラック/落札価格:2億1000万円/購買者:小笹公也
南米G1実績のある母を持つ一頭。母系由来のパワーとキタサンブラックの持続力がかみ合えば、かなり面白い存在です。
個人的に血統で注目したい10頭
ここからは、落札額順位とは別に、私が血統面から特に注目している10頭を挙げます。上位高額馬と重複する馬もいますが、ここでは「価格」よりも「血統の魅力」を重視しています。
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ヤングスターの2025(父イクイノックス)
やはり外せない一頭です。半兄エリキングの実績があり、父はイクイノックス。セール最高額という話題性を抜きにしても、王道路線を歩んでほしい血統背景です。 -
スキアの2025(父キタサンブラック)
全兄ソールオリエンスという実績は非常に大きく、血統的な説得力は今回屈指。高額馬の中でも「分かりやすく走りそう」と感じる一頭です。 -
パンデリングの2025(父エフフォーリア)
落札価格:2億円/購買者:ANIMAレーシング
祖母フサイチパンドラを通じてアーモンドアイにつながる超名門牝系。エフフォーリア産駒の中でも、血統の華やかさという点では特に目を引きます。 -
レディフォグホーンの2025(父エフフォーリア)
エフフォーリア産駒の市場評価を象徴する一頭。2歳戦で初年度産駒が好スタートを切っているなかで、この馬が将来どう走るかは非常に気になります。 -
トロワゼトワルの2025(父コントレイル)
コントレイル産駒で最も注目したいのがこの馬です。母のスピード能力が明確で、コントレイルの中距離適性とどう噛み合うかが楽しみ。価格以上に夢を見たくなる存在です。 -
メジロツボネの2025(父コントレイル)
落札価格:7800万円/購買者:TNレーシング
メジロの名門牝系を受け継ぐ血統背景が魅力。コントレイル産駒の中では、派手さよりも奥行きのある牝系として面白く、じわじわ注目したい一頭です。 -
ライラックスアンドレースの2025(父キズナ)
落札価格:4700万円/購買者:キャロットクラブ
母はラッキーライラックを送り出した名繁殖。価格だけを見ると派手ではありませんが、血統好きからするとかなり惹かれる一頭で、キズナ産駒の中でも見逃せません。 -
エイントイージーの2025(父キズナ)
落札価格:1億6000万円/購買者:藤田晋
キズナ産駒の中ではかなり高い評価を受けた一頭。母系のパワーにキズナの持続力が加わる配合で、芝でもダートでも想像が広がります。 -
マルケッサの2025(父リアルスティール)
落札価格:1億9000万円/購買者:金子真人ホールディングス
近親にサトノダイヤモンド、半兄にドゥラエレーデがいる優秀な牝系。リアルスティール産駒の広い適性も考えると、かなり興味深い配合です。 -
アスコルティの2025(父イクイノックス)
高額馬の中でも、血統面で特に好みなのがこの馬です。日本の芝で活躍馬が出ている牝系とイクイノックスの組み合わせは、将来的にかなり楽しみがあります。
コントレイル産駒とキズナ産駒は本当に見劣ったのか
今回の1歳馬セッションでは、価格だけを見るとコントレイル産駒やキズナ産駒は、キタサンブラック、イクイノックス、エフフォーリアにやや押される形になりました。
ただ、これは単純に「種牡馬として負けている」と切り捨てるものではないと思います。
今年はキタサンブラック、イクイノックス、エフフォーリア側に、セールで強く注目を集めやすい超良血牝馬が集まっていた印象がありました。特にエフフォーリアは、初年度産駒が2歳戦で存在感を見せているタイミングでもあり、市場の熱量が非常に高かったように感じます。
一方で、コントレイル産駒にはトロワゼトワルの2025、メジロツボネの2025、キズナ産駒にはライラックスアンドレースの2025、エイントイージーの2025など、血統面で面白い馬がしっかり揃っていました。
価格で少し見劣ったからこそ、逆に今後走って市場評価を覆してくる余地がある。個人的には、そのあたりも今年のセレクトセールの見どころだったと思います。
まとめ
セレクトセール2026の1歳馬セッションは、最高額4億2000万円のヤングスターの2025を筆頭に、今年も大盛況のうちに幕を閉じました。
市場全体ではキタサンブラック、イクイノックス、エフフォーリアが強い存在感を放ちましたが、血統好きの目線で見ると、コントレイルやキズナにも十分に楽しみな素材がいます。
セールでの高額落札はあくまで期待値であり、実際に走ってみなければ本当の評価は分かりません。だからこそ、今の段階で血統を見ながら未来を想像する時間は、競馬ファンにとって大きな楽しみのひとつです。
今回名前を挙げた馬たちが、2027年以降の新馬戦、重賞、そしてクラシック戦線でどんな姿を見せてくれるのか。今後も継続して追いかけていきたいと思います。
参考資料
※情報は2026年7月14日時点。落札価格は税別です。
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