今年は春の実績馬だけでなく、夏を越して力を付けてきた上がり馬も揃い、最終追い切りの内容からも各馬の仕上がりの差が見えてきました。
今回は最終追い切りの動き・時計・負荷の掛け方・1週前との調整過程を中心に診断します。
時計が速いだけで高評価とはせず、馬場状態や調整意図まで含めて評価していきます。
開催:2026年9月13日(日)
競馬場:阪神競馬場
距離:芝1800m・外回り
条件:3歳牝馬・GII
秋華賞トライアル:3着以内に優先出走権
※この記事は9月10日朝時点の想定メンバー・公開されている調教情報を基に作成しています。正式な出走馬・枠順については確定後にご確認ください。
ローズS2026 最終追い切り評価一覧
最高評価はモンローウォークとレイクラシックの2頭。
一方、1週前追い切りまで含めればタイセイボーグも非常に良く、穴候補ではファストフォワード、前走からの変わり身ではナムラコスモスにも注目です。
S評価|追い切りから強く狙いたい2頭
今回、最も素直に高く評価したい1頭です。
雨の影響を受けた坂路で、強く追われることなく馬なりのまま4F53秒6。それ以上に印象的なのは、時計を出そうとして無理をしたわけではない点です。
陣営はもっと軽い時計を想定していましたが、自然にこの時計が出ました。フットワークにも余裕があり、現在の充実ぶりを感じさせます。
・馬なりで好時計
・重い馬場でもフォームが崩れない
・1週前にも十分な負荷
・デビューから3戦3勝と勢い十分
追い切り単体なら文句を付けにくい内容。重賞初挑戦で一気に相手が強くなりますが、調教を見る限り状態面の不安はありません。
今回は初めて栗東から阪神への当日輸送となります。繊細な面もあるため、当日の馬体重と気配は確認したいところです。
追い切り評価:S
モンローウォークと並んでS評価にしたいのがレイクラシックです。
雨を含んだ坂路で52秒8、さらにラスト1F12秒2。時計だけを見ても優秀ですが、余力を残してこの数字を出せている点を高く評価します。
もともと調教では動くタイプですが、今回は馬体のバランスも良く、推進力のある走り。前走を使ったことで状態も整っています。
・坂路52秒8の好時計
・終い12秒2までしっかり加速
・重い馬場でも推進力十分
・前走を使って調整過程も順調
さらにこの馬は春のオークスで6着。勝ち馬から大きく離された内容ではなく、世代上位との対戦経験があります。
「追い切りだけ動く条件馬」ではなく、すでにGⅠでも一定の能力を見せている馬が好状態で出てくる点は重要です。
人気がモンローウォークやタイセイボーグほど集中しないようなら、馬券的にも非常に気になる存在です。
追い切り評価:S
A+評価|S評価に迫る3頭
1週前:栗東CW 6F76秒台-1F11.7
最終追い切りの時計だけを見ると、今回の評価を落としたくなるかもしれません。
しかしタイセイボーグは1週前追い切りで非常に強い負荷を掛けています。
CWで6F76秒台、ラスト11秒7。骨折による長期休養明けの馬とは思えないほどの内容でした。
そのため最終追い切りは坂路で整える程度。時計を出さなかったのは状態が悪いからではなく、予定された調整と見てよいでしょう。
・1週前追い切りが非常に優秀
・最終軽めは予定通り
・休養を経て馬体の成長も感じる
・阪神での実績も十分
左第1指骨剥離骨折から約半年ぶりの実戦。調教過程は良くても、実戦勘については多少の割り引きが必要です。
それでも追い切りから大きく評価を下げる必要はありません。
追い切り評価:A+
今回の追い切りから穴で特に気になる1頭です。
予定より速い時計になったものの、騎乗者の感触としては無理をして出した時計ではなく、余力を残した内容でした。
春からの成長も感じられ、陣営からも状態面について前向きなコメントが出ています。
・CWで全体時計が優秀
・時計の割に余力あり
・春より成長を感じる
・人気薄なら面白い存在
能力比較では実績馬に譲る部分がありますが、追い切りから評価を上げるという意味では今回かなり気になります。
追い切り評価:A+
GⅠ6勝馬イクイノックスの全妹として注目を集めますが、今回は血統だけではなく純粋に追い切りの内容も良好です。
重たい馬場の坂路で併せ馬を追走。馬なりのまま54秒6-12秒2で併入しました。
時計そのものを派手に見せるタイプの追い切りではありませんが、馬体の張りやフットワーク、最後まで残っていた余力を評価します。
・重い馬場でも軽快
・馬なりでラスト12秒2
・夏を越して馬体面も良化
・阪神外回りの長い直線は合いそう
初めての関西遠征。環境変化にやや敏感な面があるため、輸送を無事にクリアできるかは当日の確認ポイントです。
追い切り評価:A+
A評価|状態良好・変わり身に注意
馬場が重い中でもラストを12秒台でまとめており、数字以上に評価したい内容です。
1週前にもCWで鋭い伸びを見せており、最終追い切りまで順調に調整されています。
陣営からは春より馬体に幅が出てきたという話もあり、成長力にも期待できます。
母スマートレイアーは古馬になってからも活躍したタイプ。血統はあくまで補助材料ですが、今後さらに良くなる可能性を感じさせる牝系です。
追い切り評価:A
今回、追い切りから大きく評価を上げたい馬の1頭です。
CWで83秒5、ラスト1F11秒7。余力を残しながら体を大きく使えており、前走時以上の状態を感じさせました。
前走の中京記念では15着と大敗しているため、近走成績だけなら買いにくい馬です。
ただし今回の調教を見る限り、前走の着順だけで簡単に消すのは危険でしょう。
前走成績は悪いものの、調教内容は明らかに良好。人気がなければ最終予想まで残しておきたいタイプです。
追い切り評価:A
時計だけなら上位評価には届きませんが、不良馬場でも前進気勢があり、追われてからの反応は悪くありませんでした。
牝馬の秋初戦では、時計以上に馬自身が走る気になっているかも重要です。
上位評価馬ほど強調材料はありませんが、状態そのものは良好と判断します。
追い切り評価:A
休み明けになりますが、調教ではしっかり動けており、出走態勢は整っています。
いきなり重賞で相手が強くなるため能力比較では慎重に見たいものの、状態面を理由に大きく評価を下げる必要はなさそうです。
追い切り評価:A
B+~B評価|悪くないが比較では一歩譲る
時計だけを見るとかなり地味ですが、この馬を最終追い切りの数字だけで評価を下げるのは危険です。
週末にしっかり負荷を掛けており、最終は調整程度。陣営も春より馬がしっかりしてきた点を評価しています。
最終追い切りで仕上げたというより、すでに出来上がっている状態を維持した印象です。
ただしモンローウォークやレイクラシックなど、今回明確に動きが良かった馬と比較すると一段下としました。
追い切り評価:B+
馬場が悪い中でも最後までしっかり動けており、状態面に大きな不安はありません。
重馬場で勝った経験もあり、道悪になった場合は評価を少し上げてもよさそうです。
ただ、純粋な追い切り比較では今回のS・A+評価勢ほど強いインパクトはありませんでした。
追い切り評価:B+
間隔は詰まっていますが、状態そのものは維持できています。
前走時の良い雰囲気をキープしている印象で、大きなマイナス材料はありません。
一方で、今回さらに一段状態が上がったと判断できるほどの材料も少なく、追い切り評価はBとしました。
追い切り評価:B
直近で実戦を使っているため、今回のポイントは強い追い切りを行うことではなく、レース後の状態を維持できているかどうかです。
追い切り時計で他馬と単純比較するタイプではありません。
状態面に大きな問題がなければ出走可能ですが、短い間隔と相手強化を考えると、現段階では慎重に評価したいところです。
追い切り評価:B
追い切りから狙いたい馬 BEST5
1位 モンローウォーク S
馬なりで坂路53秒6。時計以上に動きの余裕を評価。
2位 レイクラシック S
坂路52秒8-12秒2。オークス6着の実績を考えても要注意。
3位 タイセイボーグ A+
最終は軽めでも1週前CWが圧巻。休養明けでも仕上がり良好。
4位 ファストフォワード A+
時計・余力とも良く、人気薄なら追い切り穴候補。
5位 イクシード A+
馬なりで軽快。阪神外回りも脚質的には歓迎。
追い切りから評価を上げたい穴馬
ファストフォワード
今回、人気とのバランスまで考えて最も面白そうなのがファストフォワードです。
実績面ではタイセイボーグやレイクラシックなどに及びませんが、最終追い切りの内容はかなり良好。
予定以上に時計が出ても余力があり、馬自身の状態が良いから自然に時計が出たと考えられます。
最終オッズ次第ですが、人気がなければ馬券候補として残しておきたい1頭です。
ナムラコスモス
もう1頭はナムラコスモス。
前走15着という着順から人気を落とす可能性がありますが、今回のCWではラスト11秒7を記録。走りにも余裕があり、状態面は前走以上と判断します。
もちろん追い切りだけで前走の大敗を帳消しにはできません。
それでも「近走成績が悪いから消し」ではなく、枠順・展開・人気まで確認して判断したい馬です。
血統から軽く見るローズS
阪神芝1800m外回りは直線が長く、最後まで脚を使える持続力と瞬発力のバランスが重要になります。
血統面ではキレだけに特化したタイプより、1800~2000mで長く脚を使える背景を持つ馬には注目したいところです。
キズナ産駒のモンローウォークはパワーと持続力を兼備し、多少時計の掛かる馬場も対応済み。
キタサンブラック産駒のレイクラシック、イクシードは中距離適性の裏付けがあり、阪神外回りの長い直線も悪くありません。
ただし血統はあくまで判断材料の一つ。今回の評価では近走内容・能力・コース適性・追い切り・状態を優先して判断しています。
最終追い切り診断まとめ
今回の追い切りで最も良く見えたのは、モンローウォークとレイクラシックです。
モンローウォークは重い馬場でも馬なりで好時計を出し、3連勝中の勢いそのまま。
レイクラシックは坂路52秒8-12秒2。オークス6着の実績を持つ馬がこの状態なら軽視できません。
タイセイボーグも1週前追い切りまで含めれば非常に良く、骨折休養明けでも能力を発揮できる仕上がりに近づいています。
穴候補ではファストフォワード、変わり身ではナムラコスモスに注目します。
◎ 追い切り最上位:モンローウォーク
◎ 追い切り最上位:レイクラシック
○ 高評価:タイセイボーグ
○ 高評価:ファストフォワード
○ 高評価:イクシード
☆ 穴で注目:ナムラコスモス
ローズステークスは秋華賞へ向けたトライアルでもあり、ここが100%の仕上げではない馬もいます。
最終予想では今回の追い切り評価だけで決めるのではなく、枠順・当日の馬場状態・展開・人気・馬体重まで確認したうえで印を決めたいと思います。
枠順確定後には、今回の追い切り評価をベースにローズステークス2026の最終予想を公開予定です。
※追い切り評価は公開されている調教時計・映像・関係者コメント等を参考にした当ブログ独自の評価です。競走結果を保証するものではありません。
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