8月30日に行われる新潟記念2026。
今年はGⅠ馬5頭が登録し、GⅢとは思えないほど豪華な顔ぶれとなりました。
今回は8月26日に行われた最終追い切りを中心に、
1週前追い切り、中間の調整過程、休み明けかどうか、前走からの上積みまで含めて状態を診断します。
結論から言えば、最も強く評価したいのはゾロアストロ。
一方で、ロデオドライブ、ダノンシーマ、チェルヴィニアにも明確な好材料がありました。
この記事は2026年8月26日夕方までに確認できた調教・陣営情報をもとに作成しています。
8月27日朝の公開時点では正式な出馬表・枠順はまだ確定前です。
JRAの正式な出馬表発表後、出走馬・騎手などは改めて確認してください。
新潟記念2026|レース概要
| 開催日 | 2026年8月30日(日) |
|---|---|
| 競馬場 | 新潟競馬場 |
| レース | 第62回 新潟記念 GⅢ |
| 条件 | 3歳以上・別定 |
| コース | 芝2000m・左・外回り |
| 発走予定 | 新潟8R・15時45分 |
今年はアーバンシック、ステレンボッシュ、チェルヴィニア、ドゥレッツァ、ロデオドライブと、
実にGⅠ馬5頭が登録。
そこへ安定感のあるダノンシーマ、3歳重賞馬ゾロアストロなどが挑みます。
実績だけならGⅠ馬が当然上位ですが、秋の大舞台を見据えた始動戦という馬も少なくありません。
そのため今回の追い切りでは、
「能力が高いか」ではなく「新潟記念で力を出せる仕上がりか」
を重視しました。
最終追い切り総合評価
| 馬名 | 評価 | 診断 |
|---|---|---|
| ゾロアストロ | 負荷十分。休養前よりパワーアップ気配 | |
| ロデオドライブ | 余力十分。折り合い・反応とも良好 | |
| ダノンシーマ | 1週前に負荷。当週軽めは予定通り | |
| チェルヴィニア | 復調を感じさせるフットワーク | |
| ステレンボッシュ | 馬体・動きとも徐々に良化 | |
| アーバンシック | 帰厩当初から明確に上向き | |
| ドゥレッツァ | 長休明けとしては順調。ただし実戦勘が鍵 | |
| バレエマスター | 夏負け気味から回復。コース適性は高い | |
| サヴォーナ | 前走時より状態面は良化 | |
| ボーンディスウェイ | 大きな変化はないが順調 | |
| ジュンブロッサム | 状態は維持。距離と乗り替わりがポイント |
① ゾロアストロ
② ロデオドライブ
③ ダノンシーマ
④ チェルヴィニア
ただし、これはあくまで追い切り・仕上がり評価です。
枠順、馬場、展開、距離適性まで含めた最終予想の序列とは必ずしも一致しません。
S評価|ゾロアストロ
最終追い切り:美浦ポリトラック
最終追い切りはステレンボッシュとの併せ馬。
ポリトラックで5F66秒4-50秒5-36秒3-11秒1を記録しました。
ステレンボッシュを前に置き、直線で内から差を詰めて併入。
最後はある程度促されているため時計だけを単純比較することはできませんが、
11秒1まで伸ばせた点は評価できます。
さらに重要なのは今回の最終追い切りだけではありません。
1週前にもステレンボッシュと併せ、
8月23日には美浦Wで5F68秒7-11秒4。
当週に慌てて仕上げたのではなく、
先週から十分な負荷を積んだうえで最終追いを迎えています。
春は皐月賞12着後、日本ダービーを回避。
今回は約4か月半ぶりとなりますが、
暑さの影響も大きくなく、休養前より馬体がたくましくなってきた様子です。
状態:S
上昇度:S
新潟適性:A
注意点:休み明け+初の古馬混合戦
新潟では未勝利戦を勝っており、広いコースも合うタイプ。
55kgで出走できる点もGⅠ馬勢との比較では有利です。
今回のメンバーで「春からどれだけ成長したか」という意味では最も興味深い一頭。
最終追い切り診断では唯一のS評価としました。
A+評価|ロデオドライブ
最終追い切り:美浦W
NHKマイルCを制したロデオドライブは、
美浦Wで5F67秒5-52秒2-38秒2-12秒1。
数字そのものは派手ではありません。
しかし1週前に5F66秒5-11秒5まで負荷をかけており、
今週は疲労を残さないことを意識した調整です。
道中ではしっかり我慢が利き、
前の馬を捕らえる場面でもスムーズに反応。
最終追いで無理に時計を出す必要はなく、
状態面について大きな不安は感じません。
・初めての芝2000m
・初めて本格的に古馬と対戦
・3歳馬ながら57kg
新潟外回り2000mは直線が長いため、
単純なスタミナ勝負になりにくいのはロデオドライブにとってプラスでしょう。
一方、NHKマイルCの1600mから一気に400m延びます。
追い切りで折り合えていることは距離延長に向けて好材料ですが、
調教で折り合えたことと、実戦の2000mをこなせることは別問題。
ここは最後まで慎重に見たい部分です。
状態:A+
上昇度:A
動き:A+
注意点:初2000m・57kg・古馬初対戦
A+評価|ダノンシーマ
ダノンシーマは栗東坂路を単走。
最終追いは4F55秒5-12秒8と非常に軽い内容でした。
これだけを見ると物足りなく感じますが、
今回はむしろ予定通りの軽さと判断します。
1週前の栗東CWでは併せ馬を追走し、
6F84秒1-11秒1。
最後までしっかり脚を伸ばして先着しており、
必要な負荷はすでにかけられています。
新潟への輸送と夏の暑さを考えれば、
当週に無理をさせなかったこと自体はマイナス材料ではありません。
前走・目黒記念では57.5kgを背負いながら、
勝ち馬とタイム差なしの3着。
重賞でも能力が通用することは確認できました。
状態:A+
安定感:S
調整過程:A+
注意点:GⅠ馬5頭を相手に勝ち切れるか
派手な最終時計ではありませんが、
今回のメンバーの中でも調整過程に無理が少ない一頭。
最終追いの時計だけを理由に評価を下げる必要はないでしょう。
A+評価|チェルヴィニア
最終追い切り:美浦W
今回、追い切りから評価を上げたい一頭がチェルヴィニアです。
新コンビとなる津村明秀騎手を背に美浦Wで3頭併せ。
6F86秒4-1F11秒7を記録し、
馬なりのまま3頭で併入しました。
全体時計を速くする内容ではありませんでしたが、
手応えを残しながら直線でスムーズに加速。
大きなフットワークで余力を残して動けていた点を評価します。
前走ヴィクトリアマイルは16着。
近走成績だけを見ると簡単には強気になれません。
ただ、チェルヴィニアはオークスと秋華賞を勝った馬。
大きなストライドを考えても、
マイルより2000m+長い直線の方が本来の持ち味を出しやすい可能性があります。
今回は単なる「GⅠ馬だから怖い」という評価ではなく、
追い切りから復調を感じさせる材料が出てきたと判断しました。
状態:A+
復調度:A+
距離条件:A+
注意点:近走の大敗から完全に立て直せているか
A評価|ステレンボッシュ
ステレンボッシュはゾロアストロとともに、
最終追いを美浦ポリトラックで行いました。
5F67秒2-51秒3-36秒9-11秒5。
馬なりで先行し、最後はゾロアストロと併入しています。
通常のWコースではなくポリトラックを使ったのは、
1週前や週末に十分な負荷をかけていることに加え、
馬場による余計な負担を抑える狙いも考えられます。
休養明けで当初は緩さを感じさせたものの、
乗り込むにつれて馬体にもメリハリが出てきた印象です。
最終追いではゾロアストロほど時計のインパクトはありませんが、
馬なりだったことを考えれば悪くありません。
状態:A
上昇度:A
余力:A+
注意点:全盛期のパフォーマンスまで戻っているか
A評価|アーバンシック
菊花賞馬アーバンシックも復活を目指す一頭です。
帰厩した当初は息遣いに物足りなさがあったものの、
調整を重ねながら徐々に良化。
暑さによる大きな悪影響も感じさせません。
1週前には美浦Wで3頭併せを行い、
6F80秒7-1F11秒5。
しっかり負荷をかけながら動けています。
今回は初めての新潟ですが、
直線が長い外回り2000mは、
器用さより末脚を生かしたいアーバンシックには悪くありません。
ただし59kg。
さらに近走は本来の力を発揮できていないため、
追い切りの上昇=完全復活とまでは判断しませんでした。
状態:A
上昇度:A+
舞台:A
注意点:59kg・近走内容
B+評価|ドゥレッツァ
判断が難しいのがドゥレッツァです。
昨年の京都大賞典8着以来、
約11か月ぶりの実戦となります。
長期休養を経て、時間をかけながら立て直されてきました。
1週前の美浦Wでは6F81秒8-1F11秒1まで負荷をかけ、
長期休養明けとしてはしっかり乗り込まれています。
その後も大きな反動を感じさせず、
以前より力みが少なくなっている点もプラス材料です。
悪い仕上がりには見えません。
ただ、約11か月ぶりでいきなりGⅠ馬が多数そろう新潟記念。
さらに59kgです。
能力なら当然上位。
それでも追い切り評価としては、
「絶好調だから狙う」というより
どこまで実戦態勢が整っているかを確認したいというB+評価にしました。
状態:B+
乗り込み:A
能力:S
注意点:約11か月ぶり・59kg
B+評価|バレエマスター
穴候補として忘れたくないのがバレエマスターです。
入厩当初は暑さの影響を感じさせる状態だったものの、
調整を重ねるにつれて上向いてきました。
そして何より魅力なのが新潟適性。
今春の新潟大賞典で12番人気2着。
新潟コースで複数回の好走実績があります。
純粋な追い切り評価では上位勢ほど強調できませんが、
状態が下降しているわけではなく、
ここへ来て上向いています。
調教以上に、
「新潟外回り2000mになることで評価を上げたい馬」
でしょう。
状態:B+
上昇度:B+
新潟適性:S
注意点:GⅠ馬5頭を含む相手強化
B+評価|サヴォーナ
サヴォーナは前走七夕賞10着からの巻き返しを狙います。
前走は大外枠から外を回る形になったとはいえ、
本来のパフォーマンスを十分に発揮できない一戦でした。
今回は放牧を挟んで立て直し。
復帰戦時より馬体の余分な重さが抜け、
前走時より状態は上向いていると見ます。
一変を示すほど派手な調教ではありませんが、
前走から状態面を悪化させている材料もありません。
状態:B+
上昇度:B+
注意点:前走10着からどこまで変われるか
B評価|ボーンディスウェイ
ボーンディスウェイは大きな変化というより、
いつも通り順調に調整されている印象です。
前走七夕賞5着から大きく間隔も空いておらず、
長期休養明け組ほど強い負荷を必要としません。
今回の追い切りから劇的な上昇を感じるタイプではない一方、
明確に評価を落とす材料もありません。
相手関係がかなり強くなるため、
最終的には状態以上に展開と位置取りが重要になりそうです。
B評価|ジュンブロッサム
ジュンブロッサムは中京記念から間隔が詰まっているため、
大きな負荷を必要としない調整です。
状態を大幅に上げるというより、
前走からコンディションを維持することがポイントでしょう。
騎手に関する変更情報も出ているため、
木曜のJRA正式出馬表で最終的な騎乗予定を確認したいところです。
さらに今回は58kgを背負い、
近走の主戦場より距離が延びる2000m。
追い切り以上に距離への対応がポイントになります。
今回の追い切りで評価を上げたい馬
1週前、週末、最終追いと十分な調整。
休み明けでもフレッシュで、春よりパワーアップした可能性があります。
最終時計は遅いものの、1週前に必要な負荷を消化済み。
輸送と暑さを考えた無理のない仕上げに見えます。
近走成績だけなら強く推しにくいものの、
今回の追い切りには復調を感じさせる材料あり。
2000mへの距離延長も注目です。
追い切りの内容には不安なし。
ただし評価を分けるのは状態ではなく、
初2000mと57kgを克服できるかどうかです。
追い切り評価と本番評価は分けて考えたい
今年の新潟記念で難しいのは、
状態のいい馬と、能力の高い馬が必ずしも同じではないことです。
ドゥレッツァやアーバンシックはGⅠを勝っているだけに、
能力を出し切ればGⅢでは当然上位。
一方で59kgや長期休養明けという条件があります。
対してゾロアストロは55kg。
ダノンシーマは近走の安定感があり、
ロデオドライブも勢いではメンバー屈指です。
チェルヴィニアも、
マイルから2000mへ延びることで本来の走りを取り戻す可能性があります。
最終予想では、
「GⅠ実績」だけでも「追い切り時計」だけでも決められないレース
として考えたいところです。
現時点の追い切り診断まとめ
| 順位 | 馬名 | 評価 | ひと言 |
|---|---|---|---|
| 1 | ゾロアストロ | 成長と仕上がりを高評価 | |
| 2 | ロデオドライブ | 状態良好。課題は2000m | |
| 3 | ダノンシーマ | 調整過程に隙が少ない | |
| 4 | チェルヴィニア | 復調を感じさせる内容 | |
| 5 | ステレンボッシュ | 着実に良化 | |
| 6 | アーバンシック | 帰厩後から上昇 | |
| 7 | ドゥレッツァ | 長休明けとしては順調 | |
| 8 | バレエマスター | 新潟適性込みで注意 | |
| 9 | サヴォーナ | 前走より状態上向き | |
| 10 | ボーンディスウェイ | 順調も大きな変化なし | |
| 11 | ジュンブロッサム | 距離と斤量への対応が鍵 |
現時点で最も追い切りから買いたくなったのはゾロアストロ。
ただし、最終予想で本命にするかどうかは別です。
ロデオドライブの2000m適性、
GⅠ馬勢の斤量、
枠順と新潟の馬場傾向まで確認してから最終判断したいと思います。
今年の新潟記念はGⅠ馬5頭がそろう豪華メンバー。
実績馬の復活か、3歳勢の世代交代か、
それとも安定感のある上がり馬が勢力図を塗り替えるのか。
非常に楽しみな一戦になりました。
※追い切り評価は2026年8月26日夕方までに確認できた調教内容・陣営情報をもとにした独自評価です。
出走馬・騎手・枠順・馬場状態などはJRA発表の最新情報をご確認ください。
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