2026年8月9日(日)、新潟競馬場で行われるレパードステークス(GIII)。
3歳馬限定で争われるダート1800メートルの重賞で、秋以降のダート路線を占う重要な一戦です。今年は、全日本2歳優駿を制してUAEダービーでも3着に入ったパイロマンサーを筆頭に、ユニコーンステークス2着のメルカントゥール、青竜ステークスを快勝したドンエレクトスなど、世代上位のダート実績馬が集まる予定です。
一方で、条件戦を勝ち上がってきたマクリール、ショウナンバンライ、タガノアバンドーネも成長力では見劣りません。
レパードステークスは人気馬だけで決まりにくく、毎年のように伏兵が馬券に絡んでいる重賞です。現時点では枠順や最終追い切りが発表されていないため、今回は近走内容、血統、新潟ダート1800メートルへの適性を中心に各馬を考察します。
現時点の考察ポイント
- 実績最上位は全日本2歳優駿馬パイロマンサー
- 安定感と距離適性ではメルカントゥール
- 展開の主導権を握る可能性が高いドンエレクトス
- 条件戦組ではマクリールとショウナンバンライが有力
- 枠順確定後は内寄りの枠に入った先行馬を再評価したい
レパードステークス2026の基本条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年8月9日(日) |
| 競馬場 | 新潟競馬場 |
| 発走予定 | 第7レース・15時35分 |
| 距離 | ダート1800メートル |
| 条件 | 3歳オープン・馬齢 |
| 格付け | GIII |
新潟ダート1800メートルで求められる能力
新潟ダート1800メートルは、ホームストレッチの入口付近からスタートし、最初の1コーナーまでは約390メートルあります。
序盤の距離があるため外枠でも先行位置を取りやすい一方、コース全体ではコーナーが比較的きつく、3コーナー付近で一度減速してから、4コーナーから直線に向けて再加速する形になりやすいのが特徴です。
最後の直線は353.9メートルありますが、東京ダートのように直線だけで一気に差し切る競馬とは少し異なります。勝負どころで機敏に動き、コーナーで置かれずに加速できる立ち回りの上手さが重要です。
コース適性で重視したい要素
- 好位から流れに乗れる先行力
- コーナーで減速しすぎない器用さ
- 一瞬の切れ味より長く脚を使う持続力
- ダート1800メートル前後での実績
- 夏場でも状態を維持できる体力
過去10年のデータから見える傾向
人気薄を簡単には切れない
過去10年では、6番人気以下の馬が毎年必ず3着以内に入っています。3着以内馬30頭のうち16頭が6番人気以下であり、上位人気馬だけを並べても決まりにくいレースです。
1番人気は過去10年で2勝、3着以内率60%と一定の安定感を示していますが、2番人気は1勝、3番人気は未勝利。特に4番人気は過去10年で一度も馬券に絡んでおらず、人気順をそのまま能力順と考えるのは危険です。
内寄りの枠が優勢
過去10年では、馬番1番から6番に入った馬が合計8勝を挙げています。1枠も3勝、3着以内率40%と優秀で、近年も内枠の好走が続いています。
コーナーで外を回らされる距離損を抑えやすく、好位の内で脚を温存できることが大きいのでしょう。枠順確定後は、内寄りの枠を引いた先行馬や器用なタイプを一段階引き上げたいところです。
重賞・地方交流重賞組は有力
前走がJRA重賞だった馬は過去10年で4勝。地方競馬のダートグレード競走から臨んだ馬も、20頭中7頭が3着以内に入っています。
今回の想定馬では、UAEダービーから臨むパイロマンサー、ユニコーンステークス2着のメルカントゥールが実績面で上位です。
一方、2勝クラスから臨んだ馬も過去10年で3勝、2着3回、3着2回。実績馬だけでなく、夏までに力を付けて条件戦を突破した上昇馬にも十分なチャンスがあります。
乗り替わりの伏兵にも注意
過去10年では乗り替わりとなった馬が7勝を挙げています。また、10番人気以下で3着以内に入った9頭のうち8頭が乗り替わりでした。
もちろん乗り替わりだけを買い材料にはできませんが、枠順確定後に人気薄の乗り替わり馬が内枠を引いた場合は、押さえておく価値がありそうです。
出走予定馬と想定騎手
以下は2026年8月3日時点の想定です。正式な出走馬、騎手、枠順は出馬表発表後に必ずご確認ください。
| 馬名 | 想定騎手 | 現時点の注目点 |
|---|---|---|
| オオツカ | 津村明秀 | 条件戦からの挑戦。相手強化への対応が鍵 |
| ショウナンバンライ | 田山旺佑 | ダート転向後2戦2勝。上昇度は非常に高い |
| タガノアバンドーネ | 菱田裕二 | 前走の2勝クラスを勝利。ダート1800メートル向き |
| チェリヴェント | 吉村誠之助 | キャリアを積んだ強みがあり、消耗戦なら注意 |
| テンカムテキ | 石川裕紀人 | ダート中距離で堅実。相手なりに運べるタイプ |
| ドンエレクトス | 荻野極 | 青竜ステークス勝ち馬。先行力と持続力が武器 |
| パイロマンサー | 岩田望来 | 全日本2歳優駿勝ち、UAEダービー3着の実績最上位馬 |
| パラダイスフェイス | 石橋脩 | 崩れにくさが魅力。展開と枠順次第で浮上 |
| ヒシアムルーズ | 佐々木大輔 | キャリアが浅く伸びしろ十分。相手強化が試金石 |
| ファイアマン | 原優介 | ダート色の濃い血統。流れに乗れれば粘り込みも |
| マクリール | 戸崎圭太 | 青竜ステークス2着後に2勝クラスを勝利。総合力が高い |
| メルカントゥール | 坂井瑠星 | ユニコーンステークス2着。先行力と安定感を兼備 |
有力馬の戦績・血統・適性を分析
パイロマンサー|世代上位の実績を誇る能力馬
実績で一歩リードしているのがパイロマンサーです。
デビューからJRAのダート1800メートル戦を連勝すると、川崎の全日本2歳優駿では好位から抜け出してJpnI制覇。続くUAEダービーでも3着に入り、海外の強豪を相手に能力を示しました。
父パイロはスピードとパワーに優れた米国型ダート種牡馬。母父ハードスパンも米国ダートの一線級血統で、血統構成だけを見てもダート重賞で戦える下地があります。
新潟ダート1800メートルに必要な先行力、コーナーでの器用さ、長く脚を使う持続力を備えており、能力を発揮できれば当然勝ち負けでしょう。
ただし、今回はUAEダービー以来の休み明けです。海外遠征後の初戦となるため、帰国後の回復具合と最終追い切りの動きは慎重に確認したいところです。
評価:能力最上位候補
強み:重賞実績、先行力、ダート中距離適性
不安:海外遠征後の休み明け、仕上がり状態
メルカントゥール|安定感では最も信頼しやすい
現時点で軸候補として高く評価したいのがメルカントゥールです。
これまで4戦して2勝、2着2回と連対を外していません。前走のユニコーンステークスでは、好位3番手から運んで勝ち馬シルバーレシオに0秒1差の2着。京都ダート1900メートルを1分57秒6で走り、重賞級の能力を証明しました。
その前の阪神ダート1800メートル戦では、上がり36秒9を記録して後続に0秒7差をつけています。前に行くだけでなく、好位で脚をためて直線でもう一段伸びられる点は、新潟コースでも大きな強みです。
父ルヴァンスレーヴは、現役時代に全日本2歳優駿やチャンピオンズカップなどを制したダート王。母父ゴールドヘイローも地方ダートで活躍馬を送り出しており、日本のダート中距離への適性が濃い血統です。
極端な外枠や展開の不利がなければ、大きく崩れる可能性は低いとみます。
評価:現時点の中心候補
強み:安定感、好位差し、ダート1800~1900メートル実績
不安:決め手勝負になった場合の爆発力は未知数
ドンエレクトス|レースの流れを握る先行馬
展開面で最も重要な存在がドンエレクトスです。
伏竜ステークスでは逃げて2着に粘り、続く青竜ステークスでは2番手から抜け出して、マクリールに0秒6差をつけて快勝しました。
東京ダート1600メートルで1分36秒5、上がり36秒1という内容は優秀です。すでにダート1800メートルでの好走実績もあり、距離延長が大きなマイナスになるとは考えにくいでしょう。
父ダノンレジェンド、母父フリオーソという血統も、スピードとダート適性が前面に出た構成。コーナーで機敏に動ける先行力は、新潟ダート1800メートルに合っています。
ただし、他の先行馬に早めからプレッシャーをかけられた場合、最後の1ハロンで甘くなる可能性があります。枠順と同型馬の並びが評価を左右します。
評価:単穴・展開次第で勝ち負け
強み:先行力、スピード持続力、機動力
不安:先行争いが激しくなった場合の消耗
マクリール|崩れにくい総合力が魅力
重賞実績馬に割って入る可能性があるのがマクリールです。
青竜ステークスではドンエレクトスの2着に敗れましたが、続く小金井特別では中団から上がり35秒8の末脚を使って2勝クラスを勝利しました。
過去には中山ダート1800メートルの黒竹賞を勝ち、大井ダート1800メートルの雲取賞でも3着。直線の長い東京だけでなく、コーナーを4回回るダート1800メートルにも対応しています。
父ロードカナロアからスピード、母父ガリレオから中距離をこなす持続力を受け継いだ構成です。芝色のある血統ながら、ダート適性はこれまでの戦績で十分に証明しています。
ドンエレクトスを逆転するには、序盤で離されすぎず、勝負どころでスムーズに進出できるかが鍵になります。
評価:相手上位・逆転候補
強み:安定感、末脚、異なるコースへの対応力
不安:前が止まらない流れでの位置取り
ショウナンバンライ|ダート転向で素質が開花
条件戦組で最も勢いがあるのがショウナンバンライです。
芝では結果を残せませんでしたが、ダートに転向すると阪神ダート1800メートルの1勝クラスを0秒8差で快勝。続く小倉ダート1700メートルの八女特別も0秒9差で制し、ダート転向後は2戦2勝となっています。
2戦とも好位から抜け出す内容で、前走は3番手から危なげなく押し切りました。新潟でも流れに乗りやすい脚質です。
父オルフェーヴルはダート中距離でも活躍馬を送り出しており、母父キャンディライドは米国型のスピードとパワーを伝える血統。ダートで一変したことにも血統的な裏付けがあります。
今回は一気の重賞挑戦ですが、まだダートでは底を見せていません。実績馬との差が人気に反映されるようなら、馬券的にも面白い存在です。
評価:上昇度上位の穴候補
強み:ダート2戦2勝、先行力、成長力
不安:重賞級との対戦経験がない点
タガノアバンドーネ|ダート1800メートルの安定型
タガノアバンドーネも軽視できない条件戦組です。
鳳雛ステークスでは5着に敗れましたが、続く阪神ダート1800メートルの2勝クラスを好位から抜け出して勝利。重馬場の1分52秒0で走り、条件戦では力が一枚上であることを示しました。
父モズアスコットは芝とダートの両方でGIを制した万能型。母父フジキセキからもスピードとパワーを補っています。
重賞で勝ち切るにはもう一段階の時計短縮が必要ですが、好位で流れに乗れる点は魅力です。内寄りの枠を引き、道中のロスを抑えられれば馬券圏内に加わる余地があります。
評価:連下・穴候補
強み:距離適性、好位で運べる安定感
不安:オープンクラスでの決め手と実績
その他の注目馬
パラダイスフェイス
大崩れが少なく、ダート中距離で堅実に走っているタイプです。上位馬に比べると決め手で見劣る可能性はありますが、内枠からロスなく運べれば、人気以上に粘り込む場面があっても不思議ではありません。
ヒシアムルーズ
まだキャリアが浅く、完成度よりも伸びしろを評価したい一頭です。父サートゥルナーリアのスピードに、母系の米国血統がダート適性を補っています。重賞の流れに対応できるかが焦点です。
ファイアマン
父ディスクリートキャット、母父パイロというダート色の濃い血統です。前々で流れに乗れればしぶとさを発揮できそうですが、同型との位置関係が重要になります。
テンカムテキ
ダート1800メートルでの経験が豊富で、相手なりに走れる点は魅力です。決め手勝負よりも、各馬が早めに動く持続力勝負になった方が浮上しやすいでしょう。
オオツカ、チェリヴェント
現時点では実績上位馬との比較で挑戦者の立場ですが、レパードステークスは人気薄が頻繁に馬券に絡むレースです。内枠、先行有利の馬場、展開の恩恵が重なれば、相手候補として再評価する余地があります。
血統から注目したいタイプ
新潟ダート1800メートルでは、単純なスタミナだけではなく、コーナーで動ける機動力と先行力が求められます。
- パイロマンサー:パイロ×ハードスパンで米国型ダート適性が濃い
- メルカントゥール:ルヴァンスレーヴ×ゴールドヘイローで日本のダート中距離向き
- ドンエレクトス:ダノンレジェンド×フリオーソで先行力と機動力が強み
- ショウナンバンライ:オルフェーヴル×キャンディライドでパワーと持続力を兼備
- タガノアバンドーネ:モズアスコット×フジキセキでスピードと対応力に優れる
- ファイアマン:ディスクリートキャット×パイロでダート向きのスピード型
血統面だけならパイロマンサーとメルカントゥールの完成度が高く、条件戦組ではショウナンバンライのダート転向後の変化に注目したいところです。
想定されるレース展開
ドンエレクトスが内寄りの枠を引けば、ハナまたは好位の外を取りに行く可能性が高そうです。ショウナンバンライ、メルカントゥール、パイロマンサーも前の位置を確保したいタイプで、極端なスローペースにはなりにくいでしょう。
ただし、強引に逃げたい馬が何頭もいる構成ではありません。前半は平均程度で流れ、向正面後半から各馬が早めに動き出す持続力勝負を想定します。
この展開なら、好位で運べるメルカントゥールとパイロマンサーが有利。ドンエレクトスが楽に先行できれば、そのまま押し切る可能性もあります。
前が競り合ってペースが上がった場合は、中団から動けるマクリールの末脚が生きてきます。ショウナンバンライは重賞の流れに対応できれば、好位から上位馬に食い下がれるでしょう。
現時点の注目順位
| 位置付け | 馬名 | 評価理由 |
|---|---|---|
| 中心候補 | メルカントゥール | 安定感、先行力、ダート中距離実績のバランスが最も良い |
| 能力上位 | パイロマンサー | 実績は最上位。休み明けの仕上がりが最大の確認事項 |
| 単穴候補 | ドンエレクトス | 青竜ステークスの内容が優秀。展開を味方にできる先行馬 |
| 相手上位 | マクリール | 末脚と総合力が高く、展開が速くなれば逆転可能 |
| 上昇候補 | ショウナンバンライ | ダート転向後2戦2勝。底を見せていない魅力がある |
| 穴候補 | タガノアバンドーネ | ダート1800メートル適性が高く、内枠なら評価を上げたい |
まとめ
2026年のレパードステークスは、重賞実績を持つパイロマンサー、メルカントゥール、ドンエレクトスに、条件戦から勢いに乗るマクリール、ショウナンバンライ、タガノアバンドーネが挑む構図です。
能力だけならパイロマンサーが最上位ですが、海外遠征後の休み明けという不確定要素があります。その点を考慮すると、現時点では重賞2着の実績、先行力、距離適性、安定感を兼ね備えたメルカントゥールを中心候補として評価します。
展開を握るのはドンエレクトス。楽に先行できれば押し切りまで考えられます。前が厳しくなればマクリールの差し脚が浮上し、条件戦組ではダート転向後に底を見せていないショウナンバンライが最も怖い存在です。
ただし、過去10年では6番人気以下の馬が毎年馬券に絡んでおり、内枠の好走率も高いレースです。最終的な評価は、枠順、最終追い切り、当日の馬場状態を確認してから固めるべきでしょう。
特に、馬番1番から6番に入った先行馬、人気薄の乗り替わり馬、最終追い切りで動きが良かった上昇馬については、枠順確定後に改めて評価を見直したいところです。
※出走予定馬および想定騎手は2026年8月3日時点の情報を基にしています。正式な出馬表、枠順、騎手、馬場状態などはJRAの発表をご確認ください。馬券の購入は20歳になってから、無理のない範囲でお楽しみください。
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