【今週の競馬回顧2026】新潟2歳S・キーンランドCを振り返る|◎レッチュベルク勝利&ヴァンドレスト快勝

週刊競馬回顧

WEEKLY RACING REVIEW|2026.8.22-23

レッチュベルクが切れ味で重賞初制覇。
札幌ではサウンドモリアーナが本格化を告げる快勝を見せました。

2026年8月22日・23日の中央競馬を振り返ります。

新潟2歳ステークスでは、本命に推したレッチュベルクが勝利。掲載した買い目では単勝に加え、馬連とワイドも的中しました。一方のキーンランドカップは、本命パンジャタワーが2着に入ったものの、勝ったサウンドモリアーナと3着ウインカーネリアンを無印としており、予想としては完敗です。

2歳戦では、コントレイル産駒ヴァンドレストの新馬勝ちと、7馬身差で初勝利を挙げたノーセットが強い印象を残しました。重賞だけでなく、今後の路線につながりそうな若駒も血統面から整理します。

新潟2歳S
◎レッチュベルクが2戦2勝で重賞制覇
キーンランドC
サウンドモリアーナが重賞初勝利
今週最大の収穫
ヴァンドレストが札幌芝2000mを快勝
最大着差の勝利
ノーセットが新潟芝1400mで7馬身差

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新潟2歳ステークス回顧

着順 馬名 人気 走破時計 上がり3F
1着 レッチュベルク 1番人気 1:34.7 32.8
2着 トウシンマジック 2番人気 1:34.9 33.0
3着 トップチェッカー 5番人気 1:35.4 33.3
9着 インカルナータ 4番人気 1:37.4

◎レッチュベルクが極端な瞬発力勝負を制す

レースは前半から中盤にかけて流れが緩み、5ハロン目までに13秒1が2度続く特殊な展開。そこからラスト3ハロンが11秒2-10秒7-11秒1まで加速する、完全な瞬発力勝負になりました。

レッチュベルクは好位の後ろで折り合い、直線で進路が開くと鋭く反応。上がり32秒8を記録し、トウシンマジックを1馬身1/4差で退けました。

新馬戦とは異なる遅い流れにも対応できた点、馬群の中で力まず運べた点、最後の加速に素早く反応できた点は高く評価できます。2着トウシンマジックと3着以下の間には3馬身の差があり、現時点では上位2頭の完成度が一歩リードしていたレースでした。

血統:インディチャンプ×リヴィア(母父Galileo)

父インディチャンプから受け継いだマイル適性と加速力に、母系の欧州的な持続力が加わる配合。今回はスローからの切れ味勝負でしたが、折り合い面に不安を見せなかったことは今後の距離選択にもプラスです。

掲載予想の答え合わせ

馬名 結果
レッチュベルク 1着
インカルナータ 9着
トウシンマジック 2着
シャンデヴァーグ 5着
トップチェッカー 3着
スイートアリッサム 4着

的中
掲載買い目のうち、単勝2番、馬連2-7、ワイド2-7が的中しました。

印は◎-▲-△で3着までを評価できましたが、三連複は○インカルナータを必須にした組み方だったため不的中。馬の評価と買い目の組み立てを分けて考える必要が残りました。

インカルナータは4コーナーで大きく外へ膨らみ、本来の競馬ができていません。今回の着順だけで能力を下げる必要はありませんが、実戦での操縦性は次走以降も確認したいところです。

キーンランドカップ回顧

着順 馬名 人気 斤量 走破時計
1着 サウンドモリアーナ 5番人気 55kg 1:07.7
2着 パンジャタワー 1番人気 58kg 1:07.9
3着 ウインカーネリアン 3番人気 59kg 1:08.0
4着 エーティーマクフィ 57kg 1:08.0

サウンドモリアーナが好位から抜け出す

サウンドモリアーナはウインカーネリアンを見る2番手を確保。直線入り口で無理なく先頭へ並びかけると、最後まで脚色を落とさず1馬身1/4差で押し切りました。

前半3ハロン34秒0に対して後半3ハロンは33秒7。極端な前崩れではなく、前の位置を取った馬にも対応力が求められる流れでした。展開と55kgの斤量に恵まれた面はありますが、勝ち時計1分7秒7で後続を完封した内容は素直に評価できます。

血統:ミッキーアイル×サウンドリアーナ(母父ケイムホーム)

父ミッキーアイルの先行力とスピードに加え、母サウンドリアーナもファンタジーステークス勝ち馬。短距離での完成度を支える要素が母系にもあり、4歳夏を迎えて持ち味が安定して表れるようになりました。

船橋ステークス、モルガナイトステークスに続いて好内容を重ね、今回が待望の重賞初勝利。札幌で騎乗した武豊騎手との相性もよく、単なる展開利だけでは片づけられない充実ぶりでした。

パンジャタワーとウインカーネリアンも高評価

2着パンジャタワーは勝ち馬より3kg重い58kgを背負い、中団から上がり33秒5で追い上げました。勝利には届かなかったものの、古馬短距離重賞でも力が通用することは示しています。

9歳馬ウインカーネリアンは59kg、約5か月ぶりの実戦で逃げて3着。最後まで大きく止まっておらず、年齢を感じさせない内容でした。4着エーティーマクフィも好位勢の中で踏ん張っており、調教面から高く評価した判断は間違っていませんでした。

キーンランドカップ予想の反省

馬名 結果
パンジャタワー 2着
ナムラクララ 13着
ロジケープ 6着
エーティーマクフィ 4着
ダノンマッキンリー 8着
エイシンディード 15着

不的中
◎パンジャタワーは2着に入りましたが、1着サウンドモリアーナと3着ウインカーネリアンがともに無印。掲載買い目は不的中でした。

サウンドモリアーナについては近走の連勝だけでなく、札幌適性、先行力、母系の短距離実績まで含めて評価を引き上げるべきでした。若い人気馬を重視する一方で、完成期を迎えた上昇馬を拾い切れなかった点が今回の課題です。

今週最大の収穫はヴァンドレスト

今週の2歳戦で、将来性を最も高く評価したいのは札幌芝2000mの新馬戦を勝ったヴァンドレストです。

道中は5番手前後でリズムよく運び、3~4コーナーから徐々に進出。直線では先に抜け出した馬を残り100m付近で捕らえ、2馬身差をつけました。先頭に立ってからスタンド方向を見る若さを見せながら、脚色にはまだ余裕がありました。

項目 内容
コントレイル
イースト
母父 Frankel
勝ち時計 2分02秒6
着差 2馬身

母イーストは海外重賞勝ちに加え、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ2着、仏1000ギニー3着の実績馬。コントレイルの軽さと反応に、Frankelを通じた欧州的な持続力が加わる配合です。

札幌の洋芝2000mで機動力を見せた点も心強く、瞬発力だけに偏らない走りができています。現状では精神的な幼さを残していますが、クラシック路線を意識できる一頭として次走も追いかけたい馬です。

次走注目
ヴァンドレスト

今週の新馬戦では能力、血統、距離への対応力を総合して最上位評価。広いコースや時計の速い馬場に替わった際の走りにも注目です。

7馬身差で圧勝したノーセット

新潟芝1400mの2歳未勝利戦では、ノーセットが1分21秒7で逃げ切り。直線でも余力を残したまま後続を突き放し、7馬身差の圧勝を収めました。

父ファインニードル、母ケープコッド、母父ダイワメジャーというスピード色の濃い配合。母ケープコッドも短距離のオープンクラスで活躍しており、今回見せた先行力と1400mへの適性には血統的な裏づけがあります。

今週最も派手な勝ち方をした馬はノーセットでした。今後は相手強化に加え、マイルへ距離を延ばしたときに同じリズムで運べるかが焦点になります。現時点では1200~1400mが持ち味を発揮しやすい条件でしょう。

今週の主な2歳勝ち馬

馬名 コース 評価ポイント
ヴァンドレスト 札幌芝2000m コントレイル 長く脚を使い2馬身差
キトゥンズクラフト 中京芝2000m オルフェーヴル 幼さを見せながら競り勝つ
ジップスパーク 新潟芝1600m オルフェーヴル 上がり33秒6で2馬身差
ファミーリエ 中京芝1400m キズナ 直線で抜け出し3馬身差
タイヴァス 新潟芝2000m Will Take Charge 超スローを好位から差し切る
ツキミ 札幌芝1500m ビッグアーサー 好位から安定した伸び
マルカルーカス 中京ダ1800m マインドユアビスケッツ 4番人気で3馬身差
セイウンシャラ 新潟芝1600m サトノアラジン 11番人気で差し切り

キトゥンズクラフトは精神面の成長待ち

キトゥンズクラフトは道中で集中が途切れる場面を見せながら、中京芝2000mを競り勝ちました。父オルフェーヴル、母父Kitten’s Joyという配合で、半姉には桜花賞3着馬リンクスティップがいます。

着差はクビ差でも、完成度の低い段階で勝ち切った点は評価できます。レースへの集中力が増せば、今回以上の走りが期待できそうです。

ジップスパークは能力の余白を残す

ジップスパークは新潟芝1600mを好位から抜け出し、上がり33秒6で2馬身差の勝利。直線で周囲を気にする様子があり、全力を出し切った内容ではありませんでした。

オルフェーヴル×ジペッサという配合で、半姉には桜花賞3着馬ジッピーチューン。気性面が整えば、マイル路線でさらに上を目指せる素材です。

ファミーリエは中京芝1400mで完勝

ファミーリエは直線で追い出されるとしっかり反応し、後続に3馬身差。キズナ×ベルオロール、母父Galileoという配合で、スピードと持続力のバランスが取れています。

1400mで勝ちましたが、折り合いに問題がなければマイルまで対応できる可能性があります。相手強化後も注目したい一頭です。

週間デビューWatchの結果

事前評価 馬名 結果 短評
S ヴァンドレスト 1着 2馬身差で快勝
S ケイアイトリノ 3着 勝ち馬と同じ組で次走注意
S プロテウス 4着 超スローで持ち味を出し切れず
S ドミナント 5着 上がり33秒1、展開待ち
A+ ジップスパーク 1着 余力を残して2馬身差
A+ キトゥンズクラフト 1着 幼さを残しながら勝利
A ファミーリエ 1着 直線で力強く抜け出す

S評価4頭のうち勝利したのはヴァンドレスト。プロテウスは極端なスローペース、ドミナントは後方から上がり33秒1という内容で、着順だけで評価を下げる必要はありません。

A+評価のジップスパークとキトゥンズクラフト、A評価のファミーリエが勝利。事前評価上位馬から複数の勝ち馬が出た一方、人気馬が集まった中京芝2000mでは各馬の完成度の差も表れました。

オープン・リステッド競走の注目馬

ショウナンザナドゥが朱鷺ステークスを勝利

新潟芝1400mの朱鷺ステークスはショウナンザナドゥが逃げ切り。ゴール前は横一線の接戦になりましたが、鼻差で押し切りました。

キズナ×ミスエーニョ、母父Pulpitという良血馬。今回はブリンカーの効果も感じられる内容で、約1年5か月ぶりの勝利を挙げました。

ブルージェイとトリポリタニアもオープン勝ち

札幌のクローバー賞はブルージェイが好位から抜け出して勝利。札幌芝1500mへの適性とレース運びの上手さが光りました。

中京ダート1800mの名古屋城ステークスはトリポリタニアが優勝。スタートで後手を踏みながら立て直し、マーズオデッセイとの接戦をクビ差で制しています。

次走以降も追いかけたい馬

馬名 今回 次走で確認したい点
ヴァンドレスト 新馬1着 速い馬場と広いコースへの対応
レッチュベルク 新潟2歳S1着 流れるマイル戦での持続力
ノーセット 未勝利1着 相手強化と距離延長への対応
インカルナータ 新潟2歳S9着 操縦性と集中力の改善
プロテウス 新馬4着 流れる展開での変わり身

今週の予想結果まとめ

レース 本命 結果 掲載買い目
新潟2歳S レッチュベルク 1着 単勝・馬連・ワイド的中
キーンランドC パンジャタワー 2着 不的中

新潟2歳ステークスは本命馬の勝利に加え、相手上位のトウシンマジックも2着に入り、馬の評価としては一定の結果を残せました。ただし、三連複の組み立てには改善の余地があります。

キーンランドカップは本命パンジャタワーが連対したものの、勝ち馬と3着馬を拾えず不的中。近走成績だけでなく、コース適性、斤量差、完成期を迎えた馬の上昇度をより丁寧に比較したいところです。

まとめ

今週の重賞では、レッチュベルクとサウンドモリアーナが異なる形で完成度の高さを示しました。

レッチュベルクは極端な瞬発力勝負に対応し、2戦2勝で重賞制覇。サウンドモリアーナは好位から押し切り、近走の上昇が本物であることを証明しています。敗れたパンジャタワーとウインカーネリアンも斤量を考えれば評価できる内容でした。

2歳戦ではヴァンドレストを今週の最注目馬に挙げます。札幌芝2000mで見せた機動力と持続力、コントレイル×Frankelという血統構成からも、今後の中距離路線で楽しみな存在です。

次週以降も、着順だけでは見えない展開、血統、操縦性、レース後半の内容を確認しながら、将来性のある馬を追いかけていきます。

参考:
JRA 新潟2歳ステークス結果
JRA キーンランドカップ結果

※着順、時計、通過順などはJRA公式発表をもとに作成しています。馬券購入は無理のない範囲でお楽しみください。

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