『鬼武者 Way of the Sword』体験版レビュー|バッサリ感は控えめ?短い試遊で見えた期待と不安
『鬼武者 Way of the Sword』の体験版をプレイした印象は、期待していた“鬼武者らしいバッサリ感”よりも、現代的な剣戟アクションに寄せた手触りだった。
体験版のプレイ時間は20〜30分ほど。内容は清水寺ステージを進み、最後に宿敵・佐々木巌流と戦う構成になっている。難易度は2種類あり、今回は物語重視の簡単な方でプレイした。道中の敵もボスもかなり遊びやすく、アクションが苦手でも入りやすい一方で、過去作のような一撃で斬り伏せる強烈な爽快感は、体験版の範囲ではあまり強く感じなかった。
『鬼武者 Way of the Sword』体験版の基本情報
『鬼武者 Way of the Sword』は、カプコンが2026年9月25日に発売予定の剣戟アクションゲーム。シリーズとしては久々の完全新作で、主人公は宮本武蔵。瘴気によって異形の姿へ変わった江戸時代初期の京都を舞台に、幻魔との戦いが描かれる。
体験版では、清水寺ステージを中心に、弾き・受け流し・一閃・鬼ノ武具・魂吸収といった基本アクションを試すことができる。最後には佐々木巌流とのボス戦も用意されており、製品版の方向性を短時間で確認できる内容になっている。
| タイトル | 鬼武者 Way of the Sword |
|---|---|
| 発売日 | 2026年9月25日予定 |
| ジャンル | 剣戟アクション |
| 対応機種 | PlayStation 5 / Xbox Series X|S / Windows / Steam / Epic Games Store |
| 体験版の内容 | 清水寺ステージ、基本アクション、佐々木巌流戦 |
| プレイ時間 | おおよそ20〜30分 |
体験版のボリュームは少なめ。じっくり遊ぶ内容ではない
まず気になったのは、体験版としてのボリュームの少なさだ。プレイ時間は20〜30分ほどで、探索や育成を深く試すというより、基本アクションとボス戦を軽く体験する内容に近い。
短い体験版としてはまとまっているが、製品版の面白さを判断するには材料が少ない。ステージの広がり、成長要素、武器やスキルの増え方、敵のバリエーションなどは、今回の範囲だけではまだ見えにくい。
20〜30分ほどで終わるため、体験版だけで製品版全体を評価するのは難しい。
和風ダークファンタジーの雰囲気は伝わるが、探索の深さはまだ分からない。
ボス戦まで体験できるが、簡単な難易度ではかなり遊びやすい印象だった。
期待していた“鬼武者らしいバッサリ感”は控えめだった
今回の体験版で一番正直に書いておきたいのは、過去の『鬼武者』に期待するような、敵を一気に斬り伏せるバッサリ感はあまり強くなかったという点だ。
もちろん、刀で斬る重さや、敵とぶつかる迫力はある。グラフィックも現代的で、和風ホラーの空気感も良い。ただ、実際の戦闘は「斬って爽快」というより、敵の攻撃を見て、受け流しや弾きを使い、ゲージを削って崩すタイプのアクションに近い。
そのため、昔の『鬼武者』にあった一閃の気持ちよさや、敵をスパッと斬り倒す分かりやすい快感を期待すると、少し肩透かしに感じる部分がある。体験版の序盤だからアクションが制限されている可能性はあるが、少なくとも今回の範囲では「これぞ鬼武者のバッサリ感」とまでは言い切れなかった。
体験版時点の印象は、爽快感よりも“崩す・受ける・削る”アクション。
敵を一撃で斬り伏せる気持ちよさより、相手の動きを見て対応する剣戟寄りの作りに感じた。ここは好みが分かれるポイントになりそうだ。
外部レビューでも近い感想はある。評価はやや分かれている
各メディアの先行レビューを見ると、全体的には好意的な評価が多い。剣戟の重さ、受け流しの手応え、映像表現の迫力を評価する声は目立つ。
一方で、過去作のような一撃必殺の一閃やバッサリ感を期待して試したものの、試遊範囲では発動や爽快感を十分に確認しにくかったという指摘もある。また、個人の体験会感想では、思っていたよりもオーソドックスなアクションゲームという受け止め方も見られる。
つまり、今回の体験版に対する評価は「爽快な剣戟で期待できる」という見方と、「鬼武者らしいバッサリ感はまだ弱い」という見方の両方がある。今回プレイして感じた物足りなさは、決して極端な少数意見ではない。
『Ghost of Yōtei』の方がチャンバラ感は強く感じた
比較として思い浮かぶのが『Ghost of Yōtei』だ。こちらは人間同士の斬り合い、刀と刀のぶつかり合い、一騎打ちの緊張感が分かりやすく、いわゆるチャンバラ感や剣戟感がかなり伝わりやすい。
『鬼武者 Way of the Sword』は相手が幻魔であり、和風ダークファンタジーとしての味がある。一方で、剣豪同士が間合いを測って斬り合う感覚は、『Ghost of Yōtei』の方が直感的に感じやすかった。
鬼武者 Way of the Sword
- 幻魔を相手にした和風ダークファンタジー
- 弾き・受け流し・魂吸収など独自要素がある
- 体験版ではバッサリ感より、崩しや対応の印象が強い
- 簡単な難易度ではかなり遊びやすい
Ghost of Yōtei
- 人間同士の斬り合いが分かりやすい
- 刀と刀がぶつかるチャンバラ感が強い
- 一騎打ちや間合いの緊張感が印象に残る
- 剣戟の手応えが直感的に伝わりやすい
どちらが優れているというより、目指している方向が違う。『Ghost of Yōtei』は侍アクションとしての剣戟感が前に出ており、『鬼武者』は鬼の力、幻魔、魂吸収を絡めた異形バトルに寄っている。今回の体験版だけで比べると、純粋なチャンバラ感は『Ghost of Yōtei』の方が上に感じた。
難易度「活劇」では佐々木巌流もかなり簡単だった
今回は難易度を簡単な方でプレイしたため、道中の敵もボスの佐々木巌流もかなり倒しやすかった。攻撃の予備動作は見やすく、回復や立て直しの余地もある。アクションが苦手でもクリアしやすい調整になっている。
ただし、そのぶんボス戦の緊張感はやや薄い。佐々木巌流という名前から想像するような、刀一本で張り詰めるような決闘感は控えめだった。簡単な難易度でプレイした影響は大きいが、少なくとも初回プレイでは「強敵を倒した」という達成感より、「体験版の締めとして用意されたボス」という印象が残った。
手応えを求める場合は、難しい方の難易度で評価が変わる可能性がある。今回のレビューは、あくまで物語重視の簡単な難易度で遊んだ感想として読んでおきたい。
良かった点と気になった点
良かった点
- 清水寺を舞台にした和風ダークな雰囲気は良い
- グラフィックや演出は現代のカプコンらしい完成度
- 弾き・受け流し・魂吸収など、鬼武者らしい要素は残っている
- 簡単な難易度ではかなり遊びやすい
- 復帰勢やアクションが得意ではない層でも触りやすい
気になった点
- 体験版のボリュームは20〜30分ほどで少なめ
- 期待していたバッサリ感は控えめ
- 佐々木巌流戦は簡単な難易度だとやや物足りない
- 製品版の成長要素や探索の深さはまだ判断できない
- チャンバラ感だけなら『Ghost of Yōtei』の方が分かりやすく感じた
体験版時点の評価|期待はできるが、手放しでは褒めにくい
体験版時点の評価は「期待半分、不安半分」。
映像、雰囲気、遊びやすさは好印象。一方で、過去作の『鬼武者』に期待するバッサリ感や、一閃の強烈な気持ちよさは、体験版の範囲ではまだ弱く感じた。
『鬼武者 Way of the Sword』は、単純な懐かしさだけで作られた新作ではない。受け流し、弾き、ゲージを削って崩す戦闘など、現代のアクションゲームとして作り直されている印象が強い。
その方向性自体は悪くない。ただ、過去作の名前から「一閃で敵を斬り伏せる快感」や「鬼武者らしいバッサリ感」を強く期待すると、体験版では少し物足りなさが残る。
製品版ではスキルや鬼ノ武具が増え、敵の種類やボス戦も広がるはずだ。そこでアクションの幅が増えれば、今回感じた物足りなさが解消される可能性はある。逆に、最後までゲージ削り中心の重い剣戟に寄るなら、過去作ファンの中でも評価は分かれそうだ。
購入判断|まずは体験版で手触りを確認したい作品
現時点では、PVだけで期待を大きく膨らませるより、体験版を触って判断するのが一番確実だ。体験版は短いが、戦闘の方向性はかなり分かる。
和風ダークファンタジー、宮本武蔵、幻魔、カプコンのアクションという要素に魅力を感じるなら、期待できる作品であることは間違いない。一方で、過去作のような分かりやすいバッサリ感や、刀同士のチャンバラ感を強く求める場合は、体験版の時点で少し違和感を覚える可能性がある。
今回の体験版は、良くも悪くも「新しい鬼武者」の方向性を示す内容だった。懐かしさだけでなく、現代的な剣戟アクションとして受け入れられるかどうか。そこが本作の評価を大きく左右しそうだ。
※本記事は体験版プレイ時点のレビューです。製品版では仕様、難易度、アクション、収録内容が変更される可能性があります。


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