【サウジアラビアロイヤルカップ2026考察】新馬勝ち組を比較|フィリオソラーレ・ベルウッドディープ・デミアンを分析

POG 2歳

2026年10月10日、東京競馬場では2歳マイル重賞
サウジアラビアロイヤルカップ(GIII)が行われます。

キャリアの浅い2歳馬による一戦だけに、単純な戦績比較だけでは能力差を判断しにくいレースです。
その一方、今年は東京芝1600mをすでに勝っている馬や、
新馬戦で鋭い末脚を見せた馬が揃い、非常に興味深いメンバーになりました。

今回の記事では、私が普段重視している
近走内容・能力 > 距離適性 > 東京コース適性 > 状態 > 展開
という順番を基本に、現時点での注目馬を考察していきます。

なお、この記事は枠順・最終追い切り確定前の
「事前考察」です。
最終的な印や買い目については、枠順・馬場・追い切りを確認してから改めて判断します。

レース第12回 サウジアラビアロイヤルカップ(GIII)
開催日2026年10月10日(土)
競馬場東京競馬場
条件芝1600m・2歳オープン・馬齢
発走予定15時45分
出走状況特別登録12頭・枠順確定前
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今年の最大のポイントは「新馬勝ち直行組」

サウジアラビアロイヤルカップを考えるうえで、まず無視できないのが
前走新馬戦組の強さです。

9勝
前走新馬戦組

JRAの過去10年データでは、前走新馬戦から挑んだ馬が9勝。
このレースでは圧倒的な中心ローテーションになっています。

10/10
勝ち馬はすべて3番人気以内

過去10年の勝ち馬はすべて当日3番人気以内。
未知の魅力がある馬が多い2歳戦ですが、
勝ち切る馬については市場評価も比較的素直です。

59.4%
新馬組の3着内率

前走新馬組は過去10年で9勝7着2着3着。
単純に勝率だけでなく、連対率・3着内率も優秀です。

54.5%
1枠の3着内率

枠順では1枠が高い好走率を記録。
今年の枠順はまだ未確定なので、確定後に改めてチェックしたいポイントです。

今年は新馬戦を勝って直行する馬が7頭。
したがって「新馬勝ちだから買う」のではなく、
どの新馬戦の内容を最も高く評価するかが重要になります。

東京芝1600mで求められる能力

東京芝1600mは直線が525.9mと長く、直線前半には坂があります。
さらに坂を上り切ってからもゴールまで約300m残るため、
単純なスピードだけでは押し切りにくいコースです。

  • 道中で無理なく流れに乗れるスピード
  • 直線まで脚を残せる折り合い
  • 長い直線で使える末脚
  • 坂を越えてもう一度伸びる持続力

特に2歳戦では、後方から一瞬だけ速い脚を使う馬よりも、
好位~中団から33秒台の末脚を使える馬を評価したいところです。

今年は明確な逃げ専用タイプが少なく、現時点では
平均~ややスローからの直線勝負を想定。
枠順が出れば前後関係はもう一段具体的にできます。

現時点の中心候補は3頭

現段階で能力・距離・東京適性を総合すると、
フィリオソラーレ、ベルウッドディープ、デミアン
の3頭を上位候補として見ています。

中心候補

フィリオソラーレ
父:エピファネイア
母:フィリアプーラ
母父:ハービンジャー

東京1600m勝ち
新馬直行
上がり33秒3

現時点で最も評価しやすいのがフィリオソラーレです。
6月6日の東京芝1600m新馬戦を1分34秒3で勝利。
3番手から運び、直線ではメンバー最速となる
上がり33秒3を使いました。

今回と同じ東京芝1600mをすでに経験しているだけでも大きな材料ですが、
評価したいのは単に勝ったことではありません。
前につけながら速い上がりを使えている点です。

東京のマイル戦では後方一気だけでは展開に左右されます。
その意味で、
好位を確保して最後も速い脚を使えた初戦は
今回につながる内容だったと考えます。

母フィリアプーラはフェアリーS勝ち馬。
伯父には朝日杯FSを勝ったアルフレードがおり、
血統面からもマイル重賞への適性を感じます。

評価ポイント:
能力・距離・東京コースの3項目で大きな減点材料がなく、
現段階では最も完成度の高い候補。
確認したい点:
まだキャリア1戦。
新馬戦以上に相手が強くなる重賞で、どこまで能力を上積みできるか。
中心候補

ベルウッドディープ
父:エフフォーリア
母:ディープビヨンド
母父:ディープインパクト

東京1600m勝ち
新馬直行
エフフォーリア産駒

フィリオソラーレと大きな差をつけずに評価したいのが
ベルウッドディープです。

6月14日の東京芝1600m新馬戦では、
4番手付近から運んで直線で抜け出し、
2着に2馬身1/2差をつけて完勝しました。
勝ち時計は1分35秒8。

フィリオソラーレより時計自体は遅いものの、
新馬戦はペースによる影響が非常に大きいため、
時計だけで能力差を決めるべきではありません。

むしろ評価したいのは、
東京1600mで好位からしっかり勝ち切ったこと。
レース運びという意味では非常に安定感があります。

父エフフォーリア、母父ディープインパクトという血統も興味深いところ。
今年の2歳世代で注目してきたエフフォーリア産駒にとって、
ここで重賞タイトルを獲得できれば種牡馬としても大きな一戦になります。

9月30日の美浦Wでは6F80秒8、ラスト1F11秒2を記録。
最終追い切り前の段階ではありますが、
休み明けでも準備は進んでいると見てよさそうです。

評価ポイント:
同じ東京芝1600mで完勝。
先行できるレースセンスは今回も大きな武器。
確認したい点:
約4か月ぶりの実戦。
最終追い切りと当日の馬体重は確認したい。
能力上位候補

デミアン
父:Flightline
母:Mira Alta
母父:Curlin

フライトライン産駒
東京勝ち
上がり33秒6

能力の上限という意味で最も気になる存在がデミアンです。

父は米国で無敗のままG1を4勝した
Flightline(フライトライン)。
その初年度産駒というだけでも注目ですが、
デミアン自身も初戦で能力を見せています。

6月13日の東京芝1400m新馬戦では、
中団から直線で差し切り、
上がり33秒6を記録して勝利しました。

東京の長い直線で末脚を使えているため、
コース替わりそのものに不安はありません。
今回の最大のポイントは1400mから1600mへの距離延長です。

ただし初戦では折り合いを欠くような内容ではなく、
東京1600mなら極端にスタミナを問われるわけでもありません。
現段階では
距離延長を大きなマイナスとは考えていません。

評価ポイント:
まだ底を見せていない1戦1勝馬。
フライトライン産駒としても注目度は非常に高い。
確認したい点:
1600mは初経験。
マイルで同じ末脚を使えるかが最大のポイント。
相手・穴候補

ジップスパーク
父:オルフェーヴル
母:ジペッサ
母父:City Zip

新潟1600m勝ち
新馬直行
先行力あり

人気次第では非常に面白いと感じているのがジップスパークです。

8月22日の新潟芝1600m新馬戦を1番人気で勝利。
2着アイファーマーリンに
2馬身差をつけています。

新潟外回りも東京と同じく直線が長く、
末脚の持続力が要求されるコースです。
そこで好位から押し切った内容は、
東京へのコース替わりでも評価できます。

父オルフェーヴルという点からはマイルの高速決着に多少未知数もありますが、
母父City Zipのスピードも入り、
実際に1600mの新馬戦を勝っているため過度に心配する必要はなさそうです。

評価ポイント:
好位から競馬ができるのが魅力。
上位3頭より人気が落ちるなら馬券的にも面白い存在。
確認したい点:
東京の瞬発力勝負になった場合、
フィリオソラーレなどとの切れ味比較がポイント。

実績ならアゴルディーノ

アゴルディーノ
父:エフフォーリア
母:モルトフェリーチェ
母父:ディープインパクト

2戦1勝
OP特別2着
エフフォーリア産駒

キャリアという意味ではアゴルディーノが一歩リードしています。
函館芝1200mの新馬戦を勝ち、
続く札幌芝1800mのコスモス賞では1番人気に支持されて2着。

コスモス賞では勝ったデアグランツと
タイム差なし。
1200mから一気に1800mへ延長しながら対応した点は評価できます。

父エフフォーリア、母父ディープインパクトなら
1600mへの距離短縮も血統的には問題なさそうです。

一方でサウジアラビアRCは過去10年、
前走オープン特別組から勝ち馬が出ていません。
これはあくまで過去データですが、
新馬戦から直行する素質馬が非常に強いレース
であることは頭に入れておきたいところです。

評価ポイント:
1200mと1800mの両方で結果を残した対応力。
今回のメンバーでは実戦経験が豊富。
確認したい点:
東京の高速上がり勝負になった際の瞬発力。

サトノハクマイは先行力が魅力

サトノハクマイ
父:シルバーステート
母:ポールポジションⅡ
母父:Pivotal

新馬直行
1600m勝ち
先行型

9月12日の中山芝1600m新馬戦を1番人気で勝利。
2番手から抜け出して
1馬身3/4差をつけました。

重馬場で勝ち時計は1分38秒6。
そのため良馬場で速い上がりを求められた場合の比較は難しいですが、
今回のメンバーで明確な先行力を持っている点は魅力です。

父シルバーステートもスピードと瞬発力を伝える種牡馬。
スローになって前を取れれば、
人気以上に粘り込む可能性があります。

評価ポイント:
前で運べるため展開に左右されにくい。
確認したい点:
良馬場の東京で33秒台の上がりを要求された際に対応できるか。

その他の登録馬もチェック

アイファーマーリン
父:サンライズノヴァ
母父:ルーラーシップ

新潟芝1600mの新馬戦ではジップスパークの2着。
ただし後方から
上がり32秒8の鋭い脚を使いました。

その後、中山芝1600mの未勝利戦を勝って重賞へ。
東京の長い直線は末脚を生かしやすく、
単純にジップスパークとの勝負付けが済んだとは考えにくい馬です。

注目:
末脚だけなら今回のメンバーでも上位クラス。
ギブリ
父:ニューイヤーズデイ
母:ゴルトキルシェ
母父:ステイゴールド

9月26日の阪神芝1600m新馬戦を
10番人気で勝利。
人気薄でしたが、内容を見る限りフロックと決めつける必要はありません。

初戦でまだ仕上がり途上だった可能性もあり、
2戦目の上積みは期待できます。

一方で9月26日から10月10日という
中1週のローテーション。
2歳馬だけに状態面は特に確認したいところです。

ハンサム
父:リオンディーズ
母:ユキノクイーン
母父:タイキシャトル

初戦3着後、9月26日の中山芝1600m未勝利戦を勝利。
重馬場を5番手付近から進み、
2着に7馬身差をつけました。

着差だけなら今回の登録馬でも非常に目立ちます。
ただし重馬場でのパフォーマンスだったため、
良馬場の東京でも同じように高い能力を発揮できるかは未知数です。

注目:
雨が残る馬場なら評価を一段上げたい。
ニシノトラノスケ
父:アドマイヤマーズ
母:ビクトリアスマイル
母父:ノヴェリスト

8月2日の新潟芝1600m新馬戦を
8番人気で勝利。
キャリア1戦1勝で、データ的には好走例の多い新馬直行組です。

父アドマイヤマーズは自身が2歳G1・朝日杯FSを勝ったマイラー。
1600m重賞という舞台設定も血統的には面白いところです。

注目:
人気がなければ穴候補として残しておきたい一頭。
グルーヴェンス
父:カラヴァッジオ
母:グルーヴライン
母父:モーリス

福島芝1200mの新馬戦2着から、
新潟芝1400mの未勝利戦を1分21秒7で勝利。
距離を延ばしながら内容を良くしています。

母系はエアグルーヴにつながる良血。
レースセンスもありますが、
今回さらに200m延びる1600mが最大のポイントです。

課題:
マイル初挑戦で、東京の長い直線を最後まで伸び切れるか。
ライーリーアース
父:ハイランドリール
母:トーセンリスト
母父:ノヴェリスト

函館芝1200mの未勝利戦を勝利。
その後のクローバー賞では13着でした。

今回は1500mからさらに距離が延びる1600m。
これまでの実績比較では上位馬より一段評価を下げざるを得ませんが、
特別登録段階なので出走の有無も含めて確認が必要です。

現時点で想定するレース展開

枠順確定前なのでまだ流動的ですが、
今年は何が何でも逃げたいタイプが多い組み合わせではありません。

サトノハクマイなどが前へ行き、
フィリオソラーレ、ベルウッドディープ、
ジップスパークなども比較的前のポジションを狙う形を想定しています。

現時点の展開イメージ

前半は平均~ややスロー
↓
好位勢が余力を残して4コーナーへ
↓
東京の長い直線で瞬発力+持続力勝負

こうなるなら、
前目の位置を取れて、なおかつ速い上がりを使える馬
を重視したいところです。

その条件に最も合いやすいのが、
現段階では
フィリオソラーレ、ベルウッドディープ、ジップスパーク。

一方、デミアンやアイファーマーリンのような末脚型は、
前との差をどこで詰めるかがポイントになりそうです。

血統面で特に注目したい3つのテーマ

① エピファネイア産駒フィリオソラーレ

母フィリアプーラはフェアリーS勝ち馬。
母父ハービンジャーで、
単純な瞬発力だけでなく持続力も期待できる配合です。

東京マイルで33秒3を使った初戦を見る限り、
現時点では血統と実戦内容がうまく一致しています。

② エフフォーリア産駒2頭

ベルウッドディープとアゴルディーノはともに
父エフフォーリア×母父ディープインパクト。

ベルウッドディープは東京マイルの新馬戦を完勝。
アゴルディーノは1200mと1800mで能力を示しました。

同じ配合でもタイプが少し違って見える2頭だけに、
種牡馬エフフォーリアの将来を考えるうえでも非常に興味深い一戦です。

③ フライトライン初年度産駒デミアン

日本競馬でも大きな注目を集めるFlightline産駒。
デミアンは東京芝1400mの初戦を勝って重賞へ挑戦します。

米国ダートで圧倒的な能力を見せた父から、
日本芝のマイル重賞でどのような走りを見せるのか。
今回のレースそのものだけでなく、
今後のフライトライン産駒を見るうえでも重要な一戦
になりそうです。

現時点の注目度

最上位候補

フィリオソラーレ
東京1600m・好位・上がり33秒3。
現状では最も減点材料が少ない。

最上位候補

ベルウッドディープ
東京1600mを2馬身1/2差で完勝。
フィリオソラーレとの差はそれほど大きく見ていない。

能力上位

デミアン
フライトライン産駒。
底を見せていない魅力ではこの馬も上位。

穴候補

ジップスパーク
好位から運べるのが魅力。
人気が上位3頭より落ちるなら面白い。

実績型

アゴルディーノ
コスモス賞2着。
東京の瞬発力勝負への対応がポイント。

要注意

アイファーマーリン
上がり32秒8の末脚は魅力。
東京替わりで浮上しても驚けない。

まとめ|1戦1勝馬の「勝ち方」を比較したい

2026年のサウジアラビアロイヤルカップは、
実績豊富な馬同士の戦いというより、
キャリア1~2戦の素質馬が初めて直接ぶつかるレース
という印象です。

過去10年では前走新馬戦組が9勝。
今年もこの傾向を素直に重視するなら、
中心になるのは1戦1勝馬でしょう。

現時点では、
東京芝1600mを1分34秒3、上がり33秒3で勝ったフィリオソラーレ
を一歩リードと見ます。

ただし、
同舞台を2馬身1/2差で勝ったベルウッドディープ、
フライトライン産駒で底を見せていないデミアン、
新潟マイルを好位から押し切ったジップスパークも差は大きくありません。

現時点で特に注目したい4頭

◎候補 フィリオソラーレ
○候補 ベルウッドディープ
▲候補 デミアン
穴候補 ジップスパーク

ただし、これはあくまで
枠順・最終追い切り前の暫定評価です。

2歳戦は短期間で大きく成長することも多く、
今回のようなキャリアの浅い馬同士では
最終追い切りの動きも普段以上に重要になります。

枠順、最終追い切り、当日の馬場傾向まで確認したうえで、
最終予想では改めて本命馬と買い目を絞りたいと思います。

参考情報

※出走馬・騎手・枠順などは記事作成時点の情報です。
正式な出馬表および最新情報はJRA公式サイトをご確認ください。
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