今回は9月17日朝までに確認できた最終追い切り、1週前追い切り、陣営コメントをもとに各馬の状態をチェックします。
単純な時計の速さだけではなく、折り合い・フォーム・反応・負荷のかけ方・休み明けの仕上がりまで含めて判断しました。
神戸新聞杯2026|追い切りで重視したポイント
舞台は阪神芝2400m外回り。比較的ペースが落ち着きやすい一方で、3~4コーナーの下りから徐々に加速し、長い直線では最後に急坂も待っています。
そのため今回の追い切り診断では、ラスト1Fだけの速さ以上に、
「長めから負荷をかけられているか」「折り合って走れているか」「最後まで余力を残して伸びているか」
を重視しました。
・長めからしっかり負荷をかけられているか
・2400mを意識して折り合いがついているか
・直線での反応に余裕があるか
・休み明け組は太め感や息遣いに不安がないか
・本番が菊花賞とはいえ、神戸新聞杯で動ける状態にあるか
最終追い切り評価一覧
| 評価 | 馬名 | 診断 |
|---|---|---|
| S | グリーンエナジー | 春より明確な成長。力みが減り、1週前の動きも秀逸 |
| A+ | ロブチェン | 負荷→調整の流れが理想的。二冠馬らしい余裕 |
| A+ | ゴーラッキー | 長めから動けて心身ともに充実 |
| A | アルトラムス | 春より馬体がしっかり。長めの負荷も好印象 |
| A | ショウナンハヤナミ | 1週前の時計は強烈。ただし長期休養明け |
| A− | エイシンインアウト | 派手さ以上に順調さを評価 |
| A− | エムズビギン | 動きは良好だが折り合いが最大のポイント |
| B+ | コンジェスタス | 仕上がり良好。ただし上積みを残した印象 |
| B+ | カムアップローゼス | 大きな不安なく順調 |
| B | カフジエメンタール | 夏場からの状態維持型と判断 |
| B | ナリタエスペランサ | 近走の勢いは魅力。調教は堅実 |
| B | メイショウナルカミ | 大きな減点材料は見当たらない |
| B | シートゥサミット | 上位勢と比べると強調材料はやや少ない |
| B | ベルウッドバイオ | 現段階では大幅な上昇評価までは難しい |
S評価|今回もっとも追い切りで目を引いた馬
S
今回、追い切りだけなら最上位に取りたいのがグリーンエナジーです。
最終追い切りは美浦Wで単走。6F84秒4、ラスト1F12秒1。数字だけを見れば目立つ内容ではありませんが、これは前週に十分な負荷をかけたうえ、木曜の関西輸送を控えていたため。
むしろ評価したいのは、前向きさがありながら力まず走れていること。
春はモタれる面など課題がありましたが、今回はその部分にも改善が感じられます。
1週前はしっかり攻められており、終いの反応も非常に良好。ダービー時よりも馬体のたくましさ、力強さが増しているという陣営のコメントもあり、春からの成長を感じさせる調整過程です。
日本ダービーは16着でしたが、今回の追い切りを見る限り、少なくとも状態面では大きく巻き返せる態勢にあります。
▶ 追い切り評価:春からの上昇度を最も高く評価。今回の調教注目馬。
A+評価|二冠馬は秋初戦から動ける仕上がり
A+
皐月賞、日本ダービーを制した二冠馬。今回のポイントは、「最終追いが軽すぎないか?」という部分でしょう。
最終追い切りは栗東CWで4F53秒0-11秒5。
3勝クラスの僚馬を4~5馬身ほど追走し、直線ではスムーズに加速。馬なりのまま半馬身先着しました。
時計自体は4Fからですが、これは杉山晴紀厩舎の調整パターン。1週前にはCWで6F82秒1-11秒7と、しっかり長めから負荷をかけています。
つまり、
1週前で負荷をかける → 最終追いで折り合いと反応を確認する
という流れ。
道中でしっかり我慢でき、併走馬に並んでからの反応も良好。春よりさらに乗りやすくなっているという評価もあり、休み明けとしては十分動ける状態でしょう。
神戸新聞杯はあくまで菊花賞へ向けた前哨戦。それでも、調教からは「完全な叩き台」という印象は受けません。
▶ 追い切り評価:完成度と安定感なら最上位クラス。Sとほぼ差のないA+。
A+
上がり馬の中で追い切りから高く評価したいのがゴーラッキーです。
1週前までにしっかり負荷をかけながら、最終追いも長めから調整。陣営からも心身のバランスが整ってきたという話が出ています。
特に良いのは力まず走れている点と操縦性。
2400mは今回がひとつの課題になりますが、折り合い面に大きな不安を感じさせないのは、この条件ではプラスです。
春のクラシック上位馬とは実績で差がありますが、状態面についてはかなり良好。追い切りからは上位評価が妥当でしょう。
▶ 追い切り評価:上がり馬らしい勢いと充実度。穴人気しても軽視しにくい状態。
A評価|状態面から警戒したい2頭
A
日本ダービー6着のアルトラムスも、春からの成長を感じさせる調整です。
1週前はCWで長めから負荷をかけ、終いまでしっかり伸びる内容。陣営からも「ひと夏を越してドシッとした感じがある」と成長を示すコメントが出ています。
毎日杯を勝っているように瞬発力があり、ダービーでも2400mに対応しました。
追い切りでも極端な力みなどは目立たず、秋初戦としては好仕上がりと見ます。
▶ 追い切り評価:派手さ以上に内容を評価。春より一段しっかりしてきた印象。
A
非常に判断が難しい一頭です。
1週前のCWでは6F79秒4、ラスト11秒7。時計だけを見れば今回のメンバーでもトップクラスの内容です。
新馬戦、若駒Sと無傷の2連勝後に両前脚の骨折が判明し、今回は約8か月ぶりの実戦。
それを考えると、この時計を出せていること自体は高く評価できます。
一方で、陣営からも休み明け感が残っていることは示されています。
「時計が速い=完全に仕上がった」ではない点には注意したいところです。
素質を感じる馬だけに、最終的には当日の馬体重や気配まで確認したい一頭です。
▶ 追い切り評価:時計はA+~S級。ただし長期休養明けを考慮して総合A評価。
A−評価|動きは良いが課題も残る
A−
派手な注目を集めるタイプではありませんが、調整過程は悪くありません。
1週前はCWで長めから動かし、終いもしっかり反応。
北海道から戻った後も大きな疲労感は見せず、春より精神面の成長も感じられます。
近走内容も含め、上位人気馬との力関係は改めて検討が必要ですが、追い切りから消す必要はありません。
▶ 追い切り評価:地味ながら順調。相手候補として覚えておきたい。
A−
動きそのものはかなり良いです。
1週前のCWでは長めから速い時計を出しており、春より動けるようになっているという陣営評価もあります。
大型馬ながら太め残りの心配も大きくなさそうです。
ただし、この馬の場合は追い切り時計以上に折り合いがポイント。
京都新聞杯、日本ダービーでは力む場面があり、今回も同じ2400mです。
調教で動けていること自体はプラスですが、気持ちが入りすぎると距離が長くなるほど影響が大きくなります。
▶ 追い切り評価:能力と動きはA級。折り合いを考慮してA−。
B+評価|順調だが「さらに先」を感じる馬も
B+
最終追い切りは栗東坂路。悪化した馬場の中、2本目を4F55秒8-13秒0でまとめました。
時計だけを見ると物足りなく映りますが、もともと調教で派手な時計を出すタイプではなく、今回は馬場状態を考慮して無理をしていません。
乗り込み量自体は十分です。
高野調教師も仕上がりについて一定の評価をしつつ、「ここを使ってさらに良くなる」余地を示しています。
京都新聞杯を勝った実績馬ですから能力面は軽視できませんが、追い切り診断だけなら、ロブチェンやグリーンエナジーほど強くは推しにくいところ。
▶ 追い切り評価:状態は悪くない。ただし菊花賞へ向けた上積みを残すB+。
B+
長めから負荷をかけながら調整され、全体として順調です。
上位評価馬のような強烈なインパクトまではありませんが、調教過程そのものに大きな不安はありません。
ここで菊花賞への権利を取りたい立場でもあり、ある程度仕上げてくると考えたいところです。
▶ 追い切り評価:強烈な加点こそないが減点材料も少ないB+。
B評価|状態維持型・強調材料待ち
B
夏場に連勝してきた馬で、今回は休養明けのクラシック組とは立場が異なります。
短い間隔で使われているだけに、追い切りで強い負荷をかける必要はなく、基本的には状態維持を重視した調整と判断します。
このため追い切りだけで大きく評価を上げる材料はありませんが、軽めだから即マイナスというわけでもありません。
▶ 追い切り評価:夏の状態を維持できているかが重要。B評価。
B
条件戦を連勝してここへ挑む上がり馬。
近走の勢いは魅力ですが、追い切りそのものは上位勢と比較して突出したインパクトまでは感じません。
ただし順調に使われている馬なので、調教時計だけで大きく割り引く必要もありません。
▶ 追い切り評価:順調さを評価するB。最終予想では近走内容をより重視したい。
B
調整過程に大きな乱れはなく、レースへ向けて順調。
一方で今回の上位評価馬と比較すると、追い切りから積極的に評価を引き上げるほどの材料はまだ少なめです。
▶ 追い切り評価:可もなく不可もなく。B評価。
B
大きく状態を落としている印象はありませんが、今回の調教内容では上位評価馬ほどの強調材料は見つけにくいところ。
追い切りから積極的に狙うというより、枠順や展開、これまでのレース内容と合わせて判断したい馬です。
▶ 追い切り評価:現状維持と見てB。
B
こちらも大きなマイナスまではありませんが、上位勢と比較すると調教からの上積み評価は控えめ。
格上挑戦の一戦だけに、最終予想では追い切り以上に能力比較や展開面を慎重に見たいところです。
▶ 追い切り評価:強調材料待ちのB評価。
追い切りから選ぶ注目3頭
1位 グリーンエナジー
春からの成長度という意味では今回トップ。最終追いは軽めでも、1週前までの負荷と動きを含めれば高評価。
2位 ロブチェン
二冠馬らしい安定感。1週前で負荷をかけ、最終は折り合いと反応を確認。前哨戦でも十分動ける状態。
3位 ゴーラッキー
上がり馬の中では調整内容が非常に良い。2400mへの対応は課題だが、状態面は文句なしに近い。
追い切りだけなら少し慎重に見たい馬
今回、状態が悪い馬はそれほど多くありません。
その中で相対的に評価を抑えたのがコンジェスタスです。
仕上がっていないわけではありませんが、陣営のコメントや調整内容を見ると、
菊花賞へ向けてもう一段上がる余地を残している印象があります。
またショウナンハヤナミは時計そのものなら最上位クラス。
ただし約8か月ぶりという点だけは無視できません。
エムズビギンも追い切りの動き自体は高評価ですが、2400mで重要になる折り合いには注意が必要です。
まとめ|調教だけならグリーンエナジー、完成度ならロブチェン
春からの成長、1週前の負荷、最終追いでの折り合いを総合すると、ダービー16着からの巻き返しを期待させる調整です。
一方、ロブチェンは派手に攻める必要がない中でも、1週前→最終追いという調整過程が非常にスムーズ。秋初戦から能力を出せる状態と見ます。
ゴーラッキー、アルトラムスも好気配。ショウナンハヤナミは長期休養明けながら時計が非常に優秀で、当日の気配まで注目したい存在です。
ただし、これはあくまで「追い切り診断」。
最終予想ではロブチェンを中心とした春クラシック組の能力比較、阪神2400mへの適性、枠順、当日の馬場、展開まで加えて改めて評価します。
S:グリーンエナジー
A+:ロブチェン、ゴーラッキー
A:アルトラムス、ショウナンハヤナミ
A−:エイシンインアウト、エムズビギン
B+:コンジェスタス、カムアップローゼス
B:カフジエメンタール、ナリタエスペランサ、メイショウナルカミ、シートゥサミット、ベルウッドバイオ
※調教評価は9月17日午前時点で確認できた情報をもとに作成しています。出走馬・枠順確定後、最終予想では最新情報を反映します。
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