2026年7月26日(日)、新潟競馬場で行われる関屋記念(GIII)。
今年は、前走のしらさぎステークスを制したエルトンバローズをはじめ、シンザン記念勝ち馬サンダーストラック、重賞実績のあるドロップオブライト、マテンロウスカイ、シリウスコルトなど、世代も脚質も異なる14頭がそろいました。
関屋記念が行われる新潟芝1600メートル外回りは、長い直線での瞬発力だけでなく、高いスピードを持続する能力も問われる舞台です。
そのため追い切りでは、単純な時計の速さだけではなく、折り合い、直線での反応、フォームの安定感、余力、1週前からの良化度を重視しました。
今回は公開されている最終追い切り情報や調教映像、陣営コメントを確認し、関屋記念2026の出走馬14頭を評価していきます。
追い切り評価の目安
S評価:動き、反応、仕上がりともに最上位
A評価:好状態で力を出せる仕上がり
B評価:おおむね順調で大きな不安なし
C評価:強調材料が少なく、実戦での変化待ち
関屋記念2026の最終追い切り総評
今回の最終追い切りで高く評価したいのは、ファーヴェント、ダノンセンチュリー、サンダーストラックの3頭です。
ファーヴェントは栗東坂路でしっかり負荷をかけられ、最後まで集中した走りを披露。前走のしらさぎステークスは9着でしたが、勝ち馬との差は大きくなく、状態面から巻き返しが期待できる内容でした。
ダノンセンチュリーは、1週前から折り合いと口向きの確認を重視した調整。最終追い切りでも精神面を整えることに重点が置かれ、力を出し切るための準備が進んでいます。
サンダーストラックは美浦ウッドで3頭併せ。併走馬を前に置きながら我慢を利かせ、直線では速いラストを記録しました。春より精神的な余裕が感じられ、3歳馬らしい上積みが見込めます。
そのほかでは、休み明けでも気配の良いランスオブカオス、順調に状態を維持するエルトンバローズ、坂路で力強く動いたドロップオブライトにも注目です。
最終追い切り高評価馬ベスト5
1位 ファーヴェント S評価
2位 ダノンセンチュリー A評価
3位 サンダーストラック A評価
4位 ランスオブカオス A評価
5位 ドロップオブライト A評価
関屋記念2026・全14頭の最終追い切り診断
ファーヴェント 評価S
栗東坂路で単走。4ハロン52秒7、ラスト1ハロン12秒3を記録しました。
序盤から無理に飛ばしたわけではありませんが、徐々にスピードを上げると、終盤まで集中力を切らさず力強く登坂。強めに促されてからもしっかり反応できており、脚取りに鈍さは感じられませんでした。
1週前にも十分な負荷をかけられており、最終追い切りは状態を引き上げながら仕上げる内容。陣営からも前走時以上の感触が伝えられています。
前走のしらさぎステークスは9着でしたが、勝ち馬との差は0秒4。着順ほど大きく負けておらず、重賞で能力が足りなかったと決めつける必要はありません。
京都金杯でも重賞勝ち馬と僅差の競馬をしており、能力面は今回のメンバーでも上位。追い切りの動きと上昇度を含め、最上位のS評価としました。
診断ポイント
負荷、反応、集中力のバランスが良好。前走以上の状態で重賞初制覇を狙える仕上がりです。
ダノンセンチュリー 評価A
美浦ウッドコースで単走を中心に調整されました。
この馬は高いスピード能力を持つ一方、道中で力みやすく、口向きにも課題を残しています。そのため今回の追い切りでは、速い時計を出すことより、鞍上との呼吸や折り合いを重視した内容となりました。
直線では無理に追われなくても脚勢を保ち、ゴールを過ぎたあとまでしっかり伸ばされています。派手な先着こそありませんが、調整の意図は明確です。
1週前追い切りでも長く脚を使わせており、休み明けでも運動量は確保されています。転厩初戦になりますが、仕上がり不足を強く心配する必要はなさそうです。
開幕週の速い新潟芝は、この馬のスピードを生かしやすい条件。レース序盤で折り合えれば、重賞でも通用する可能性があります。
診断ポイント
時計より折り合いを重視した調整。能力を発揮するための準備は整いつつあります。
サンダーストラック 評価A
美浦ウッドコースで3頭併せ。5ハロン67秒6、ラスト1ハロン11秒0を記録しました。
道中は前に馬を置き、追いかけながらも行きたがる面を見せず、我慢の利いた走り。直線では僚馬にわずかに遅れましたが、手応えには余裕があり、ゴール前までリズムを崩していません。
単純な先着、遅れだけで評価を下げる必要はなく、今回は折り合いと精神面を確認する意味合いが強かったと考えられます。
前走のNHKマイルカップではスタート直後に挟まれ、気持ちが高ぶる場面がありながら7着。スムーズではない競馬でも崩れなかった点は評価できます。
シンザン記念を勝った能力に加え、今回は54キロで出走可能。精神的な成長が実戦につながれば、古馬相手でも好勝負になりそうです。
診断ポイント
我慢の利いた走りと鋭いラストが好印象。春からの精神的な成長が感じられます。
ランスオブカオス 評価A
栗東CWコースを中心に調整。1週前には併せ馬で折り合いを確認しながら、終いまで余力を残して動きました。
もともと調教では折り合いを重視されるタイプですが、今回はハミの取り方が良く、馬自身の前向きさも感じられます。
休み明けになるため実戦勘は鍵になりますが、乗り込み量は確保されており、久々を感じさせる重さは目立ちません。
近走は結果を残せていないものの、追い切りの動きから状態が落ちている印象はありません。むしろリフレッシュ効果が感じられ、巻き返しに向けた態勢は整っています。
新潟外回りで道中をリズム良く運び、直線まで脚を残せれば、人気以上に走る可能性があります。
診断ポイント
休み明けでも折り合いと気合乗りは良好。調教から狙える穴候補です。
ドロップオブライト 評価A
栗東坂路を中心に調整されました。
脚の回転が速く、最後まで前向きな走り。年齢を重ねていますが、動きに大きな硬さや活気の低下は感じられません。
短距離を中心に使われてきた馬らしく、坂路ではスピード感のあるフットワークが目立ちます。終盤も極端に脚色を落とさず、順調な仕上がりを示しました。
今回はマイル戦となるため、追い切りの良さがそのままレース結果に直結するとは限りません。最大の課題は距離への対応と折り合いです。
それでも重賞を2勝している実績馬であり、状態の良さは無視できません。道中で力まず運べれば、新潟の長い直線でも粘り込む可能性があります。
診断ポイント
年齢を感じさせない活気とスピード感。距離への対応が好走の鍵になります。
エルトンバローズ 評価A
栗東坂路で最終調整を行いました。
前走のしらさぎステークスを勝ってから間隔が詰まっていますが、動きに目立った疲れはなく、引き続き活気のある走りを見せています。
今回は59キロを背負うこともあり、追い切りで必要以上に負荷をかけるより、前走の状態を維持することが重要です。その意味では予定通りの調整と判断できます。
以前は前々で運ぶイメージが強い馬でしたが、前走では差す競馬で結果を出し、戦術の幅を広げました。
一方で、今回は前走より斤量が増え、新潟外回りの長い直線への対応もポイントになります。状態面に大きな不安はありませんが、ハンデを考慮してA評価の中でも慎重に見たい一頭です。
診断ポイント
前走の好状態を維持。59キロを背負って同じ伸びを見せられるかが焦点です。
アンパドゥ 評価B
美浦ウッドコースで併せ馬を消化しました。
周囲に馬がいる状況でも必要以上に力まず、自分のリズムを守って走れています。派手な時計や大きな先着ではありませんが、フォームの安定感は十分です。
以前から前肢のさばきに多少硬さを見せるタイプで、今回も大きく変化した印象はありません。ただし、馬体全体のバランスは悪くなく、状態面に明確な不安は見当たりませんでした。
前走からの大幅な上積みというより、安定した状態を維持していると判断。能力を出せる仕上がりにはあります。
56キロで出走できる点は好材料で、新潟外回りでスムーズに脚をためられれば、上位争いに加わる余地があります。
ブエナオンダ 評価B
栗東坂路で最終調整を行いました。
前走後も大きく緩められた様子はなく、軽快な脚取りで登坂。馬自身の前向きさがあり、終盤まで集中して走れています。
調教で派手に動くタイプではありませんが、今回はフォームに大きな乱れがなく、実戦で力を発揮できる状態です。
前走のしらさぎステークスでは7着に敗れましたが、京都金杯を勝っているようにマイル重賞で通用する能力を持っています。
大幅な上昇までは感じないものの、順調度は高く、前走の着順だけで評価を下げるのは危険です。
シリウスコルト 評価B
美浦ウッドコースで調整されました。
道中はやや前向きになり過ぎる面を見せましたが、鞍上がなだめるとリズムを取り戻し、直線では体全体を使って伸びています。
脚取りに力強さがあり、近走成績ほど状態が悪い印象はありません。ただし、今回も折り合いが重要になります。
58キロを背負うため、道中で余計な体力を使うと新潟の長い直線で苦しくなる可能性があります。
追い切りの動き自体は悪くありませんが、レース条件まで含めてB評価としました。
メタルスピード 評価B
美浦ウッドコースで併せ馬を行いました。
調教で動く相手と比較すると、見た目の手応えではやや劣る場面がありました。それでもフォームを崩さず、自分のリズムを保って最後まで走れています。
陣営からも状態は安定しているとの見方が示されており、近走の敗戦が調子落ちによるものとは考えにくいところです。
一瞬の切れ味では分が悪いため、ある程度ペースが流れ、持続力を生かせる展開が理想です。
開幕週で極端な瞬発力勝負になると厳しい可能性はありますが、展開がかみ合えば着順を上げても不思議ではありません。
マテンロウスカイ 評価B
栗東坂路を中心に調整されました。
体幹のしっかりしたフォームで登坂し、最後まで集中力を大きく切らさず走れています。
近走から一変を感じさせるほど派手な動きではありませんが、脚取りに目立った重さはなく、この馬なりに順調です。
今回は59キロを背負うため、状態の良さだけでなく斤量への対応が重要になります。
実績的には軽視できないものの、速いマイル戦で若い馬を相手にどこまで反応できるか。追い切り評価はBとしました。
レディマリオン 評価B
栗東で順調に乗り込まれ、最終追い切りでも軽快な動きを見せました。
牝馬らしい素軽さがあり、フォームにも大きな乱れはありません。強く追って目立つ時計を出したというより、レースへ向けて気持ちと体を整える内容です。
今回は51キロの軽ハンデが大きな魅力。追い切りで極端な上積みを示したわけではありませんが、自身の能力を出せる状態にあります。
格上挑戦で相手は強くなりますが、開幕週の馬場を生かしてロスなく運べれば、軽量を武器に粘り込む可能性があります。
クランフォード 評価C
栗東CWコースを中心に調整されました。
道中は軽快に進んでいましたが、直線で促されてからの反応には、もう少し鋭さが欲しい印象です。
ゴール前で極端に失速したわけではなく、調整として大きな問題がある内容ではありません。ただし、今回のメンバーの上位評価馬と比べると、動きの迫力や上昇度では見劣ります。
54キロで出走できる点は魅力ですが、新潟外回りで速い上がりを求められた際にどこまで対応できるかが課題です。
実戦での変化は残しますが、追い切りから積極的に狙うほどの強調材料はなくC評価としました。
ジュタ 評価C
栗東坂路で併せ馬を行いました。
調教でよく動く相手との併せだった点は考慮する必要がありますが、追われてからの反応や最後のひと踏ん張りには、やや物足りなさが残りました。
脚取りが大きく乱れていたわけではなく、体調そのものに問題があるとは限りません。ただし、最終追い切りの内容から明確な上昇を感じ取ることはできませんでした。
56キロでの出走になりますが、マイル重賞で速い流れに対応するには、追走力と終いの反応をもう一段引き上げたいところです。
若い馬で今後の成長は期待できますが、今回は慎重なC評価とします。
追い切りから狙いたい注目馬
調教本命候補 ファーヴェント
最終追い切りで最も高く評価したのはファーヴェントです。
坂路でしっかり負荷をかけながら、最後まで集中力と力強さを維持。前走時より状態が上向いている可能性が高く、着順だけを見て評価を下げるべきではありません。
もともと世代上位馬を相手に戦ってきた素質馬で、京都金杯でも重賞制覇まであと一歩に迫りました。
新潟外回りでスムーズに運べれば、重賞初制覇へ向けて十分に勝負になる仕上がりです。
上昇度注目 サンダーストラック
3歳馬サンダーストラックは、春より落ち着きが増している点を高く評価しました。
追い切りでは前に馬を置いても我慢できており、直線ではラスト1ハロン11秒0を記録。脚力の高さに加え、精神面の成長が感じられます。
54キロで出走できる点も有利で、古馬との初対戦でも軽視できません。
能力上位 ダノンセンチュリー
ダノンセンチュリーは、派手な時計より折り合いを優先した調整でした。
精神面に課題を残しているため、追い切りで速い時計を記録することより、レースで能力を発揮できる状態に整えることが重要です。
開幕週の高速馬場は合う可能性が高く、道中で力まず走れれば上位争いが期待できます。
穴候補 ランスオブカオス
近走成績から人気を落とすようなら、ランスオブカオスが面白い存在です。
休み明けでも乗り込み量は確保され、折り合いやハミの取り方も良化。追い切りからはリフレッシュされた印象を受けます。
広い新潟コースでスムーズに脚をためられれば、人気以上の走りを見せても不思議ではありません。
関屋記念2026・最終追い切り評価一覧
| 馬名 | 評価 | 最終追い切り短評 |
|---|---|---|
| ファーヴェント | S | 坂路で力強く動き、前走以上の気配 |
| ダノンセンチュリー | A | 折り合い重視で能力を出せる態勢 |
| サンダーストラック | A | 我慢が利き、ラストの反応も良好 |
| ランスオブカオス | A | 休み明けでも気合と折り合いが良化 |
| ドロップオブライト | A | 年齢を感じさせない活気とスピード |
| エルトンバローズ | A | 前走の好状態を維持 |
| アンパドゥ | B | 派手さはないが安定した仕上がり |
| ブエナオンダ | B | 順調に乗り込まれ状態を維持 |
| シリウスコルト | B | 力強さはあるが折り合いが課題 |
| メタルスピード | B | 状態は安定し、展開次第で前進可能 |
| マテンロウスカイ | B | この馬なりに順調も斤量が鍵 |
| レディマリオン | B | 素軽い動きで軽ハンデを生かしたい |
| クランフォード | C | 反応と上昇度にもう一段欲しい |
| ジュタ | C | 追われてからの反応に物足りなさ |
関屋記念2026の最終追い切り診断まとめ
関屋記念2026の最終追い切りで最も高く評価したのは、ファーヴェントです。
栗東坂路でしっかり負荷をかけられ、最後まで集中力と力強さを維持。前走時以上の状態が期待でき、重賞初制覇へ向けて好仕上がりと判断しました。
続くのはダノンセンチュリーとサンダーストラックです。
ダノンセンチュリーは時計以上に折り合いを重視した内容で、能力を発揮するための調整が進んでいます。サンダーストラックは我慢の利いた走りと鋭いラストが目立ち、春からの成長を感じさせました。
穴候補として注目したいのはランスオブカオス。休み明けでも仕上がりは悪くなく、追い切りからはリフレッシュ効果が感じられます。
ドロップオブライトとエルトンバローズも状態面に大きな不安はありません。ただし、ドロップオブライトは距離、エルトンバローズは59キロのハンデが重要な判断材料になります。
最終追い切り注目馬
最上位評価:ファーヴェント
能力注目:ダノンセンチュリー
上昇度注目:サンダーストラック
穴候補:ランスオブカオス
好調維持:ドロップオブライト、エルトンバローズ
追い切りは現在の状態を判断する重要な材料ですが、最終的な馬券判断では、枠順、当日の馬場状態、展開、パドック、直前オッズまで確認する必要があります。
特に開幕週の新潟芝は、内を通った先行馬が有利になる場合と、速い流れから外差しが決まる場合があります。土曜日の芝レースを確認し、どの位置や進路が伸びているのかを見極めたうえで最終結論を出したいところです。
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