【徹底分析】クロワデュノール|ダービー馬が“世界帰り”で挑む東京芝2400m再戦【ジャパンC2025】

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【徹底分析】クロワデュノール|“世界帰りのダービー馬”が挑む東京芝2400m再戦【ジャパンC2025】

対象レース:第45回ジャパンカップ 2025(東京・芝2400m)|3歳以上|GⅠ
分析対象馬:クロワデュノール(牡3|栗東・斉藤崇史厩舎)

2歳時に東京スポーツ杯2歳S&ホープフルSを連勝し、3歳春には東京優駿(日本ダービー)を制覇
秋はフランス遠征でプランスドランジュ賞(仏GⅢ)勝ち→凱旋門賞挑戦と、世代のエースとして世界に挑んだクロワデュノール。
凱旋門賞本番こそ大外枠からの先行策で14着に敗れましたが、「世界を経験したダービー馬」としてジャパンカップに帰ってきます。

この記事では、血統背景・レースぶり・東京芝2400m適性・調教内容・ローテーション面のリスクまで、ブログ「血統で楽しむ競馬」視点でクロワデュノールを徹底的に掘り下げます。

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  1. ① クロワデュノールの基本プロフィール
  2. ② 血統背景|父キタサンブラック×母ライジングクロスの「日本的持続力×欧州スタミナ」配合
    1. 父:キタサンブラック(Black Tide×シュガーハート)
    2. 母:ライジングクロス(父Cape Cross)
  3. ③ レースぶり・脚質|ダービー&仏重賞が示した「ロングスパート型」
    1. 東京優駿(日本ダービー)|東京芝2400mで見せた総合力
    2. プランスドランジュ賞(仏GⅢ芝2000m)|道悪+小回り+海外遠征を克服
    3. 凱旋門賞(仏GⅠ芝2400m)|大外枠先行での大敗は「度外視寄り」
  4. ④ 調教評価|1週前は“数字優秀・内容もうひと押し”、最終追いで修正
    1. 1週前追い切り|時計は優秀だがフォームに甘さ
    2. 最終追い切り|フォーム・反応ともに合格点
  5. ⑤ 東京芝2400m&ジャパンC適性を掘り下げる
    1. ポイント1:ダービー勝ちという“最高の下地”
    2. ポイント2:ジャパンCのラップ傾向との相性
    3. ポイント3:欧州遠征で鍛えられた馬体とメンタル
  6. ⑥ 世代レベルと古馬勢との力関係
    1. マスカレードボールの天皇賞秋制覇が示した“世代の底力”
    2. それでも“未知”が残るダノンデサイル&カランダガンとの直接対決
    3. 斤量面の評価|3歳牡56kg vs 古馬牡58kg
  7. ⑦ 不安材料・リスク要因
    1. 不安1:仏遠征→凱旋門賞→ジャパンCというタイトなローテーション
    2. 不安2:凱旋門賞大敗の影響がどこまで残るか
    3. 不安3:展開と馬場の“ちょっとしたズレ”
  8. ⑧ 総合評価と“買い方”イメージ
    1. ◎ 本命候補としての信頼度
    2. 券種別イメージ

① クロワデュノールの基本プロフィール

生年月日 2022年3月21日
性別・毛色 牡・青鹿毛
所属厩舎 栗東・斉藤崇史厩舎
生産者 ノーザンファーム(北海道・安平町)
馬主 (有)サンデーレーシング
通算成績 7戦5勝[5-1-0-1] ※ジャパンC出走前時点
主な勝ち鞍 東京スポーツ杯2歳S(GⅡ・芝1800m)
ホープフルS(GⅠ・芝2000m)
東京優駿(日本ダービー)(GⅠ・芝2400m)
プランスドランジュ賞(仏GⅢ・芝2000m)
タイトル JRA賞最優秀2歳牡馬(2024年)
馬名の意味 北十字星(仏語)

※成績・プロフィールは記事執筆時点での公表情報にもとづくものです。

② 血統背景|父キタサンブラック×母ライジングクロスの「日本的持続力×欧州スタミナ」配合

父:キタサンブラック(Black Tide×シュガーハート)

父は天皇賞春連覇・ジャパンC・有馬記念などGⅠ7勝の名馬キタサンブラック。
種牡馬としてもイクイノックスをはじめ、中距離~長距離での持続力と先行力に優れた産駒を多数送り出しています。

クロワデュノール自身も、先行~好位から長く脚を使うロングスパート型で、父譲りの「タフさ」と「持久力」を色濃く継承。
東京芝2400mのダービーを勝ち切っている点からも、父系の東京2400適性はすでに証明済みと言って良いでしょう。

母:ライジングクロス(父Cape Cross)

母ライジングクロスは、英オークス2着・愛オークス3着、英GⅡパークヒルS勝ちなど、欧州の本格派ステイヤー系牝馬
小柄ながらスタミナと根性に秀で、牝系には英ダービー馬ブレイカニーらクラシック血統が並ぶ「底力型」の牝系です。

つまりクロワデュノールは、
・父から日本的な先行力・持続力
・母から欧州的なスタミナとタフネス

を受け継いだ、“ハイブリッド・スタミナ型”配合
高速決着になりやすい東京芝2400mにも、時計のかかる欧州芝にも対応できる懐の深さが武器です。

③ レースぶり・脚質|ダービー&仏重賞が示した「ロングスパート型」

東京優駿(日本ダービー)|東京芝2400mで見せた総合力

ダービーでは外めの枠からスムーズに好位を確保し、3~4コーナーで早めに進出→直線半ばで抜け出す横綱相撲
2着マスカレードボールの鋭い末脚をクビ差凌ぎ、東京芝2400mにおける完成度の高さを証明しました。

  • スタート:速すぎず遅すぎず、安定して前受けできる
  • 道中:折り合いに難はなく、好位~中団でロスの少ない立ち回り
  • 直線:瞬間的なキレというより、ラスト3~4Fのロングスパートでじわじわ他馬を削るタイプ

「究極の瞬発力勝負」よりも、長く良い脚を使う総合力勝負で真価を発揮するタイプと言えます。
同じ東京芝2400mで行われるジャパンCでも、早めに動いて押し切る形が理想でしょう。

プランスドランジュ賞(仏GⅢ芝2000m)|道悪+小回り+海外遠征を克服

フランス遠征初戦となったプランスドランジュ賞では、重めの馬場&パリロンシャン芝2000mという日本とはまったく違う条件。
スローからの瞬発力勝負で、小回りコースを外めからしぶとく差し切り勝ちを収めています。

慣れない環境・馬場・ラップでも崩れなかった点は、地力の高さと対応力の広さを示す内容でした。

凱旋門賞(仏GⅠ芝2400m)|大外枠先行での大敗は「度外視寄り」

凱旋門賞本番は、フルゲートの大外枠からハナを奪う積極策。
超タフな馬場で前半から脚を使わされ、直線入り口では早々に手応えをなくして14着と大敗しました。

・超重馬場
・大外枠からの先行策
・3歳秋での長距離輸送&連戦

と条件の厳しさを考えると、負け方だけで評価を下げすぎる必要はないという見方もできます。
むしろ「世界トップレベルのGⅠの空気とラップ」を体験したこと自体が、日本に戻ってからの糧になってくるはずです。

④ 調教評価|1週前は“数字優秀・内容もうひと押し”、最終追いで修正

1週前追い切り|時計は優秀だがフォームに甘さ

1週前追い切りは栗東Cウッドでの長めから。
6Fからしっかり時計を出しつつ、ラスト1Fは11秒台前半と数字だけ見れば十分優秀な内容でした。

ただし動き面では、

  • 3~4コーナーでのフォームがややバラつく
  • 手前の替え方がスムーズでない場面がある
  • 併せ馬でわずかに遅れ気味になる場面も

……といった点があり、「数字は出ているが、動きはもう一段良くなってほしい」という印象。
陣営コメントも「内容的にはまだ8分、最終追いで仕上げていきたい」というニュアンスで、上積みを意識した1本と捉えられます。

最終追い切り|フォーム・反応ともに合格点

今週の最終追い切りでは、再びCウッドで3頭併せ。
直線は馬場の真ん中から間を割ってスッと反応し、最後までしっかり先着と、1週前で見えた甘さをかなり解消してきました。

手前の替え方もスムーズで、首の使い方も良化。
斉藤崇史師の「見た目の動きとしては十分合格点。ジャパンCに向けていい最終追いになった」というコメントどおり、1週前よりも“レース仕様”に近づいた印象です。

◆調教評価まとめ
・1週前:時計A/動きB(上積み待ち)
・最終追い:時計B+/動きA(レースへ向けてきっちり仕上がった印象)

⑤ 東京芝2400m&ジャパンC適性を掘り下げる

ポイント1:ダービー勝ちという“最高の下地”

東京芝2400mは、スタートから最初のコーナーまでが長く、序盤でポジションを取りやすい&高速ラップになりやすいコース。
そこですでに日本ダービーを勝っているという事実だけで、クロワデュノールのジャパンC適性はかなり高いと評価できます。

ポイント2:ジャパンCのラップ傾向との相性

近年のジャパンCは、スロー~平均からのロングスパート戦になるケースが多め。
クロワデュノールのように、ラスト3~4Fを長く脚を使って押し切るタイプは、このラップ傾向と非常に相性が良いです。

もし超スローからの瞬発力勝負になっても、ダービー同様に「早めに動いて自らレースを作る」ことで対応可能。
ペースに左右されにくい万能型の東京2400巧者と言って良いでしょう。

ポイント3:欧州遠征で鍛えられた馬体とメンタル

フランス遠征を経て、肩まわりやトモの筋肉量アップが指摘されており、「馬体が一段階パワーアップした」との見方も。
タフな欧州芝を経験したことで、多少時計のかかる馬場になっても対応しやすい下地ができています。

⑥ 世代レベルと古馬勢との力関係

マスカレードボールの天皇賞秋制覇が示した“世代の底力”

ダービーでクロワデュノールにクビ差まで迫ったマスカレードボールが、秋の天皇賞(秋)で古馬を相手にGⅠ制覇
これにより、「今年の3歳牡馬トップクラスのレベルは、古馬混合GⅠでも十分通用する」ことが数字として証明されました。

それでも“未知”が残るダノンデサイル&カランダガンとの直接対決

一方で、ダノンデサイルやカランダガンといった、現役古馬の一線級と直接ぶつかるのは今回が初めて
同世代同士ならすでに頂点に立っていますが、

  • 古馬GⅠ馬たちとの完成度の差
  • 欧州遠征の疲れがどこまで抜けているか
  • 展開ひとつで浮き沈みが出やすい東京2400m

……など、やってみないと分からない“未知の部分”も残っています。

斤量面の評価|3歳牡56kg vs 古馬牡58kg

ジャパンCの負担重量は、3歳牡・センが56kg、4歳以上牡・センが58kg(牝馬は一律2kg減)
クロワデュノールは古馬牡馬より2kg軽い56kgで出走できるため、これは大きなアドバンテージです。

3歳秋という発展途上の段階で、古馬トップクラスと互角以上に戦うには、この2kg差を最大限に活かせるかどうかが重要なポイントになってきます。

⑦ 不安材料・リスク要因

不安1:仏遠征→凱旋門賞→ジャパンCというタイトなローテーション

秋はプランスドランジュ賞→凱旋門賞→ジャパンCという、3歳馬としてはかなりハードなローテーション
肉体面の疲労だけでなく、長距離輸送や異環境でのレースによるメンタル面の消耗も気になるところです。

不安2:凱旋門賞大敗の影響がどこまで残るか

凱旋門賞の大敗自体は「度外視寄り」でいいと思いますが、
・フォームを崩していないか
・レースを嫌がるような面を見せていないか

といった点は、パドックや返し馬、当日気配でしっかりチェックしたいところです。

不安3:展開と馬場の“ちょっとしたズレ”

ロングスパート型のクロワデュノールにとって、極端なドスローからの瞬発力勝負や、超高速馬場での上がり32秒台の決め手比べは、やや分が悪いシナリオ。
逆に、ある程度流れて総合力戦になればなるほど持ち味が活きるタイプです。

⑧ 総合評価と“買い方”イメージ

◆総合評価:A(本命候補レベル)
・東京芝2400m適性:S
・血統バランス(日本的持続力×欧州スタミナ):S
・成長力・伸びしろ:A
・ローテーション不安:C
・古馬一線級との比較:B(ポテンシャルは互角以上だが、まだ未知数)

◎ 本命候補としての信頼度

ダービー勝ち、仏重賞勝ち、そして世界最高峰レースへの挑戦というキャリアの中身は、現3歳世代の中でも頭ひとつ抜けた存在。
そこに東京芝2400mへの抜群の適性と、斤量56kgというアドバンテージが加わる以上、本命候補として無視はできない1頭です。

券種別イメージ

  • 単勝:ローテーション不安を飲み込んででも狙う価値のある“軸級評価”。
  • 馬連・3連複:相手多めに広げたうえでの「軸1頭固定」が基本線。
  • 3連単:疲労残りリスクを踏まえて、1着固定+2・3着付けパターンをミックスするのも面白い。

いずれにしても、クロワデュノールを「買うか・買わないか」が今年のジャパンCの分岐点になるのは間違いありません。
相手関係(ダノンデサイル、カランダガン、その他の古馬GⅠ馬・海外勢)との比較は、別記事でじっくり掘り下げていきたいと思います。

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