2026年9月20日に中山競馬場で行われるオールカマー(GⅡ・芝2200m)。
秋のGⅠ戦線を見据える実績馬に加え、勢いのある上がり馬も集まりました。
単純な時計の速さだけではなく、「今回どこまで仕上がっているか」を重視してS~Cで評価します。
なお、中山芝2200mは外回りコース。向正面から徐々にスピードが上がりやすく、最後には急坂も待っています。
一瞬の切れ味だけではなく、長く脚を使える持続力とパワーが求められる舞台です。
オールカマー2026 最終追い切り評価一覧
| 馬名 | 評価 | ひと言 |
|---|---|---|
| レガレイラ | S | 不良Wでも馬なり11秒4 |
| ヴーレヴー | A | 軽快さ際立つ11秒5 |
| エセルフリーダ | A | 余力十分で追走先着 |
| コスモキュランダ | A | 1週前の負荷を高評価 |
| キャントウェイト | B | 状態維持、終いも上々 |
| ジューンテイク | B | 時計以上に内容重視 |
| パンジャ | B | ひと追いごとに良化 |
| リビアングラス | B | 休養効果で雰囲気良化 |
| ワイドエンペラー | C | 終いは伸びるが強調一歩 |
| コスモブッドレア | C | もう一段反応が欲しい |
| アスクドゥポルテ | C | 負荷十分も鋭さ控えめ |
| セイウンプラチナ | C | 気負いと折り合いが鍵 |
| メイショウゲキリン | C | 良化余地を残す印象 |
S評価|今回もっとも良く見えた馬
レガレイラ
6F 83.3-67.1-52.1-37.6-11.4 馬なり
今回もっとも高く評価したのはレガレイラです。
雨の影響を受けた不良馬場の美浦Wで3頭併せ。
時計そのものも優秀ですが、それ以上に評価したいのが馬なりのまま最後までフォームを崩さず、終い11秒4まで加速できたことです。
直線では僚馬2頭に挟まれる形になりましたが、窮屈な状況でもリズムを崩さず、最後はしっかり反応。
始動戦としては十分以上の仕上がりに見えます。
1週前にも美浦Wで7Fから長めに乗られ、終い11秒5。
長めから負荷をかけながら最終追いで反応を確認する、非常にきれいな調整過程です。
不良馬場・馬なり・終い11秒4という内容は今回のメンバーでは最上位。
追い切りだけなら素直にトップ評価です。
A評価|状態の良さが目立った3頭
ヴーレヴー
4F 50.5-36.0-11.5 馬なり
レガレイラに続いて動きが目立ったのがヴーレヴー。
輸送を考慮して半マイルからの軽めの内容でしたが、重いCWでも馬なりでラスト11秒5まで伸びました。
強く追って時計を作ったわけではなく、全身を使って軽快に走れている点を高評価。
ひと頃に比べて首の使い方も良くなり、夏場からの好調をそのまま維持している印象です。
初の芝2200mという距離への対応はレースで確認する必要がありますが、少なくとも状態面から割り引く必要はありません。
時計以上に軽快さが目立つ内容。今回の「追い切り注目馬」の1頭です。
エセルフリーダ
5F 69.0-53.1-38.0-11.5 馬なり
木曜に最終追い切りを行ったエセルフリーダも高評価。
ステラスペースを追走する形から、最後は馬なりで約1馬身半先着しました。
不良馬場で全体時計は控えめですが、最後まで十分な余力を残しながら11秒5。
1週前にも美浦Wで5F67.4-11.8と負荷をかけられており、調整過程は順調です。
約半年ぶりの実戦で、陣営からはまだ良化余地を残しているという趣旨のコメントも出ています。
その点でS評価までは上げませんでしたが、休み明けとしてはかなり動けています。
休み明けでも反応と余力は十分。最終追い確認後、A評価まで引き上げました。
コスモキュランダ
4F 53.6-39.0-25.5-12.5 ゴール前仕掛け
最終追い切りだけを見ると、A評価には見えにくい馬です。
併せ馬を追走し、最後はわずかに遅れる形となりました。
ただし今回は1週前追い切りを重視しました。
6F 79.9-64.3-50.5-36.1-11.4 一杯
一杯に追われながら長めから非常に速い時計を出し、併せ馬にも大きく先着。
ここで十分な負荷をかけています。
そのため最終追いは仕上げるための調教ではなく、状態を整える意味合いが強いと判断。
さらに追い切りではブリンカーを着用しておらず、馬場もかなり重かったため、遅れだけで大きく評価を落とす必要はないでしょう。
最終追いだけならB評価。ただし1週前まで含めた調整過程はA評価。
「併せ遅れ」の文字だけで嫌うのは危険です。
B評価|順調だが上位評価には一歩届かず
キャントウェイト
5F 68.0-52.9-38.0-11.8 馬なり
横山典弘騎手を背に併せ馬。
重い馬場でも直線では素軽さがあり、終い11秒8までまとめました。
前走から中3週ということもあり、今回は強い負荷をかける必要はありません。
前走の状態をしっかり維持できていると見ます。
一方で、コーナーでは手前を何度か替えるなど多少不器用な部分も見られました。
本番と同じ右回りということを考えると、そこはわずかな減点材料。
状態そのものは良好。ただし動きの完成度でS・A評価勢には一歩譲るためB評価。
ジューンテイク
4F 59.1-42.6-27.2-13.2 馬なり
数字だけを見ると今回でもかなり遅い部類ですが、これは評価を下げる必要のない追い切りです。
最終追いは時計を出すことが目的ではなく、後ろで我慢させて最後に併せる折り合い重視の調整。
実質的な負荷はそれ以前にかけられています。
1週前のCWでは6F87.0-12.3を馬なりでまとめ、追走から先着。
以前より折り合いがつくようになっている点も、中山2200mを考えれば悪くありません。
59秒1という時計だけで低評価にしないこと。
派手さはありませんが順調です。
パンジャ
4F 53.6-38.7-24.8-12.2 ゴール前仕掛け
1週前は一杯に追われて併せ馬に遅れましたが、最終追いでは脚取りが軽くなり、終い12秒2。
ひと追いごとに状態が上向いている印象です。
丹内騎手からも状態面について前向きなコメントが出ており、初重賞でも仕上がり自体に大きな不安はありません。
今回と同じ中山芝2200mで3勝クラスを突破している馬。
追い切りだけで大幅に評価を上げるほどではありませんが、状態面で消す必要もないでしょう。
1週前より最終追いの動きが良化。上昇度を評価してB。
リビアングラス
4F 55.3-39.5-25.4-12.7 馬なり
約5か月ぶりの実戦。
1週前は一杯に追われて4F53.8-13.8でしたが、最終追いでは馬なりで12秒7までまとめました。
休養前より前向きさが戻っており、最終追いの雰囲気は悪くありません。
一方、久々の実戦ということを考えれば、追い切りだけで「万全」とまでは言い切りにくいところです。
休養によるリフレッシュ効果は感じる内容。B評価ながら上向き。
C評価|悪くはないが強調材料に乏しい組
ワイドエンペラー
6F 84.8-68.3-53.1-37.7-11.6 一杯
重いCWでも最後は11秒6まで伸びており、時計だけなら悪くありません。
ただし一杯に追われた内容で、併せ馬との比較でも抜けた動きとは言えませんでした。
1週前の坂路でもやや重さを残す内容。
最終追いで一定の良化は確認できましたが、上位評価までは届かずCとします。
コスモブッドレア
5F 67.5-52.5-37.9-12.4 ゴール前仕掛け
チャレンジC除外からもう1本追えた点はプラス材料。
不良馬場でしっかり負荷をかけられています。
ただ、直線での反応や前後の連動という点では、好調時と比べてもうひと押し欲しい印象。
追い切りから積極的に狙いたくなるほどの変化は感じませんでした。
アスクドゥポルテ
4F 55.0-38.9-25.1-12.7 叩き一杯
チャレンジC除外から1週スライドとなり、調教本数を増やせたこと自体はプラスです。
ただ、一杯に追われた割には終いの鋭さがもうひとつ。
状態が悪いわけではありませんが、今回の上位勢と比較すると強調材料に欠けます。
セイウンプラチナ
4F 54.1-39.4-25.8-13.0 馬なり
併せ馬には先着しており、動きそのものが大きく悪いわけではありません。
ただし久々で気持ちが入りやすい状態。
芝2200mでは前半から力んでしまうと最後の急坂で苦しくなるため、追い切り以上に本番での折り合いが重要になりそうです。
メイショウゲキリン
4F 53.9-39.3-25.6-12.9 一杯
障害練習を経て平地へ戻ってくる一戦。
坂路では一杯に追われ、併せ馬と同入しました。
前向きさは感じるものの、追われてからもう一段伸びてほしかったところ。
今回のメンバーの中では追い切りから強く推したい材料は少なく、C評価としました。
最終追い切りから注目したい4頭
1位 レガレイラ【S】
不良の美浦Wで馬なり11秒4。負荷・反応・余力のバランスがもっとも良い。
2位 ヴーレヴー【A】
重いCWでも馬なり11秒5。夏からの好状態をしっかり維持。
3位 エセルフリーダ【A】
不良Wで追走先着。半年ぶりでも十分動けており、良化余地も残す。
4位 コスモキュランダ【A】
最終追いより1週前を高評価。長めから79秒9-11秒4は見逃せない。
追い切りから見たオールカマー2026
今年のオールカマーは、追い切りだけならレガレイラが一歩リードという評価です。
不良馬場でもフォームを崩さず、馬なりで11秒4まで伸びた内容は非常に優秀。
昨年のオールカマー覇者が、今年も秋初戦へ向けて順調に仕上がってきました。
一方、ヴーレヴーの軽快な動きも目立ちます。
人気や実績とは別に、純粋な「今回の状態」という意味では高く評価したい1頭です。
そして木曜追いとなったエセルフリーダもA評価。
半年ぶりながら追走から余力を残して先着しており、仕上がりは悪くありません。
コスモキュランダは最終追いで併せ馬に遅れた点が気になりますが、1週前にかなり強い負荷をかけています。
最終追いだけを見て評価を下げ過ぎない方がいいでしょう。
今回の追い切り結論
○ 高評価:ヴーレヴー
○ 高評価:エセルフリーダ
○ 高評価:コスモキュランダ
次点:
キャントウェイト、ジューンテイク、パンジャ、リビアングラス
ただし、これはあくまで追い切り・状態面だけの評価です。
最終予想では近走内容、能力、距離適性、中山適性、枠順、展開、当日の馬場状態まで加えて判断します。
特に今年は週中に雨の影響がありました。
レガレイラ陣営はできれば良馬場を希望する一方、コスモキュランダ陣営は馬場が渋ることを歓迎する姿勢を見せています。
最終予想では馬場状態が評価を動かす重要なポイントになりそうです。
※追い切り評価=最終予想の印ではありません。枠順、馬場、当日の気配などによって最終評価は変わる可能性があります。
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