一気に中心的な存在となったのが、函館芝1800mの新馬戦を1分47秒6で圧勝したショウナンガレオンだ。
ただし、前日段階で人気は極端に集中している。能力評価と馬券としての期待値は分けて考えたい。
今回は血統・前走内容・札幌1800mへの適性・最終追い切り・展開を改めて整理し、最終結論を出していく。
札幌2歳ステークス GⅢ
2026年9月5日(土)
札幌 芝1800m・右
15時20分
9頭
良馬場を基本線
札幌2歳S 2026 最終結論
能力最上位。新馬戦の内容を素直に評価
差し脚・操縦性・血統・8枠を評価
札幌1800mの実戦経験としぶとさ
未勝利馬でも上積み十分。穴ならこの馬
完成度は高いが1800mへの延長がポイント
ショウナンガレオンの能力そのものを疑う材料は少ない。
問題は「1倍台前半の馬をどう馬券に組み込むか」。
無理にショウナンガレオンの単勝で勝負するより、
相手をテンカタイヘイ、コスモハナミズキ、ハヤブサカツオーまで絞ってワイド中心に考えたい。
展開予想|ショウナンガレオンは好位で運べる
9頭立てで、極端なハイペースになる可能性はそれほど高くない。
コスモハナミズキはこれまで前へ行く競馬をしており、今回も先団を形成する可能性が高い。
一方のショウナンガレオンは、新馬戦で3番手付近から折り合って抜け出している。
今回も無理に逃げる必要はない。
2枠2番から好位の内で流れに乗り、3~4コーナーから徐々に加速する形が最もイメージしやすい。
札幌芝1800mは直線だけの瞬発力勝負というより、コーナーからスピードを持続させる能力が重要になる。
その意味でも、新馬戦で早めに前を射程圏に入れながら最後まで余裕を残したショウナンガレオンには合う。
逆転候補を考えるなら、前が牽制し合ったところを外から動けるテンカタイヘイ。
新馬戦では重馬場で後方から差し切っており、ショウナンガレオンとは異なる競馬ができる点が面白い。
◎ 2 ショウナンガレオン
ショウナンガレオン
2
鮫島克駿騎手・加藤士津八厩舎
最終評価:S
本命はショウナンガレオン。
最大の理由は、やはりデビュー戦の内容だ。
7月5日の函館芝1800mで1分47秒6を記録。
好位から運び、直線では強く追われることなく後続に2馬身半差をつけた。
単純に時計が速かっただけではない。
評価したいのは、レース中に大きな無理をせず、まだ余力を残していたように見えた点だ。
父Flightlineは米国で6戦6勝、GⅠ4勝を挙げた歴史的名馬。
Tapitの直仔で、本質的には米国ダート色の濃い血統だが、ショウナンガレオン自身は初戦で芝適性を十分に示した。
「ダート血統だから芝では割引」と考える必要は、少なくとも現時点ではないだろう。
最終追い切りも札幌芝で3頭併せ。
馬なりのまま余裕を残し、脚力の高さを感じさせる内容だった。
さらに鮫島克駿騎手がデビュー戦から継続騎乗。
2歳戦だけに、既に馬の癖を理解している騎手が続けて乗れるのもプラス材料だ。
キャリアはまだ1戦。陣営からも、周囲の馬の動きや音に反応する面、気負い過ぎる点については注意が必要との話が出ている。
能力負けよりも、若さを出して自分の走りができないケースが最大の不安材料になる。
それでも9頭のメンバーを比較すれば、現時点で見せているパフォーマンスは一枚上。
ここは素直に◎。
○ 8 テンカタイヘイ
テンカタイヘイ
8
丹内祐次騎手・小野次郎厩舎
最終評価:A
対抗はテンカタイヘイ。
函館芝1800mの新馬戦では重馬場の中、4コーナー8番手から差し切った。
前有利になりやすい小回りで、後方からポジションを上げて勝ち切った内容は評価したい。
勝ち時計だけをショウナンガレオンと比較する意味は薄い。
ショウナンガレオンが良馬場だったのに対し、テンカタイヘイは重馬場。
異なる条件で能力を示した馬と考えた方がいい。
父トーセンレーヴはディープインパクト産駒。
母トーセンベニザクラはフェアリーS勝ち馬で、母父はダイワメジャー。
スピード一辺倒ではなく、1800mをこなせる背景は十分にある。
最終追い切りでは丹内祐次騎手を背に馬なりで併入。
鞍上からは操縦性や落ち着きについて前向きなコメントが出ている。
また、過去10年の札幌2歳Sでは8枠の3着内率が高く、さらに前走と同じ騎手が騎乗する馬も好成績。
データ面でも後押しがある。
ショウナンガレオンを負かす可能性を考えるなら、
違う位置から競馬をして最後まで脚を残せるテンカタイヘイを最上位に取りたい。
▲ 4 コスモハナミズキ
コスモハナミズキ
4
佐々木大輔騎手・菊川正達厩舎
最終評価:A−
3番手評価はコスモハナミズキ。
今回のメンバーで大きな強みになるのが実戦経験だ。
既に3戦を経験し、前走のコスモス賞では札幌芝1800mで3着。
勝ったデアグランツには1秒差をつけられたため、前走の着順だけで強く評価することはできない。
それでも今回と同じ札幌1800mを経験しているのは大きい。
父ウインブライトはステイゴールド系。
母父ロージズインメイも含め、軽い瞬発力だけで勝負するというより、
持続力としぶとさを生かしたい配合に見える。
札幌の小回りは合いやすい。
最終追い切りでは札幌芝5ハロン65秒0、ラスト11秒7。
馬なりで併入し、佐々木大輔騎手からも硬さが取れて状態が上向いているとの評価が出ている。
ショウナンガレオンとの純粋な能力比較では分が悪いかもしれないが、
前で立ち回って簡単には止まらないタイプとして連下以上に残したい。
☆ 6 ハヤブサカツオー
ハヤブサカツオー
6
吉田隼人騎手・岡田稲男厩舎
最終評価:B+/穴候補
穴で最も面白いのはハヤブサカツオー。
まだ1勝もしておらず、前走の札幌芝1800m新馬戦は3着。
普通なら重賞では評価を下げるところだ。
ただ、初戦は勝ったシティオブドリームから0秒3差。
今回と同じ札幌芝1800mを一度経験しているのは無視できない。
父サートゥルナーリア、母父ハービンジャー。
今回のメンバーでは1800m前後への適性を想像しやすい血統の一頭。
キャリアを積みながら良くなる余地もありそうだ。
さらにレース前日の9月4日にもダートコースで併せ馬を行い、馬なりで併入。
陣営からも初戦からの上積みを示唆するコメントが出ている。
前日単勝は40倍前後。
能力的にはショウナンガレオンやテンカタイヘイより下と見るが、
人気と能力の差を考えると、馬券妙味はこの馬にある。
ショウナンガレオンとのワイド、あるいは当日の気配が良ければ複勝を少額狙う候補。
△ 3 デザートスピリット
デザートスピリット
3
横山和生騎手・平岩大典厩舎
最終評価:B+
デザートスピリットはキャリア3戦。
東京芝1400mの新馬戦2着、新潟芝1600m4着を経て、前走の札幌芝1500mで初勝利を挙げた。
最大の長所は競馬のしやすさ。
前へ行く競馬も差す競馬も経験しており、平岩調教師も立ち回りのうまさや完成度を評価している。
一方、今回は初めての1800m。
父イスラボニータはマイルから中距離までこなしたが、
母父Oasis Dreamはスピード色が強い。
1800mが決定的に長いとは思わないものの、
距離延長がプラスと断定するほどではない。
さらに前走から中1週。
状態面について大きな不安は伝わっていないが、上積みという点では慎重に見たい。
完成度で馬券圏内に入る可能性はあるため△。
ただし人気とのバランスを考えると、ハヤブサカツオーを一つ上に取った。
その他の出走馬
父サトノクラウンで、血統的には札幌1800mに大きな違和感はない。
ただし新馬5着、未勝利2着でまだ未勝利の身。
しかも前走が8月29日で今回は連闘となる。
経験値はあるが、重賞で一気にパフォーマンスを引き上げる必要があり、今回は見送る。
父サリオス、母父クロフネ。
今回はブリンカーを着用する。
ただ、ここまで3戦して勝ち馬から一定の差をつけられており、
装具変更だけで重賞級まで一変すると判断するのは難しい。
1枠は過去の札幌2歳Sで好走例が多いものの、前走の新馬戦は8頭立て8着で勝ち馬から2秒2差。
枠順データだけで狙える状況ではなく、今回は評価を下げる。
ここまで3戦して未勝利。
前走の札幌芝1500mでは13着で、今回はさらに1800mへ距離が延びる。
現状の実績から重賞での上位争いを期待するのは難しく、見送りとしたい。
ショウナンガレオンに死角はあるのか
今回の予想で最も悩むのは、
「ショウナンガレオンが本当に1倍台前半ほど抜けているのか」
という点だろう。
私は能力評価では抜けていると考える。
新馬戦の時計、勝ち方、追い切りを見る限り、
今回のメンバーの中で既に示したパフォーマンスは最上位だ。
ただし、まだキャリア1戦。
2歳馬の場合、能力が高くてもパドックでテンションが上がる、
スタートで後手を踏む、周囲を気にして力むといった理由で簡単にパフォーマンスが落ちる。
さらに2枠2番。
内で包まれた場合にどう対応するかは未知数だ。
当日のパドックで激しく発汗している、極端にテンションが高いといった様子なら、馬券額を下げる判断も必要だろう。
最終買い目
【本線】
ワイド 2-8
【押さえ】
ワイド 2-4
【穴狙い】
ワイド 2-6
【当日のオッズ次第】
複勝 6 ハヤブサカツオーを少額
三連複は100円ずつの少額
2-8-4
2-8-6
2-8-3
三連複はあくまで少額。
今回はショウナンガレオンが馬券圏外に飛ぶことを前提に広く買うより、
2を軸に相手を絞る。
ショウナンガレオンの単勝は?
◎を打った以上、本来なら単勝を買いたくなる。
しかし前日段階では1.1倍。
この水準なら、私は無理に単勝を買わない。
「最も勝つ可能性が高い馬」と
「今のオッズで買いたい馬」は同じとは限らない。
ショウナンガレオンが強いと判断した上で、
馬券では相手との組み合わせからリターンを狙うのが今回の方針だ。
最終まとめ
ノヴァヴェローチェの回避によって、今年の札幌2歳Sはショウナンガレオンに人気が集中する構図となった。
それでも無理に逆らう必要はない。
新馬戦で見せた能力は高く、追い切りにも大きな不安はない。
今回注目したいのは、その後ろ。
重馬場の新馬戦を差し切ったテンカタイヘイ、
札幌1800mを既に経験しているコスモハナミズキ、
そして人気薄ながら前走からの上積みが期待できるハヤブサカツオー。
◎ショウナンガレオンを中心に、
○テンカタイヘイを本線。
穴では☆ハヤブサカツオー。
これを2026年札幌2歳ステークスの最終結論としたい。
応援クリックお願いします!



コメント