〖最終予想〗マイルチャンピオンシップ2025｜あなたはどのマイラーを買いますか？血統×コース×調教で絞り込み

開催：2025/11/23（日） 京都・芝1600m（外）｜3歳以上｜GⅠ

秋のマイル王決定戦・マイルチャンピオンシップ。
今年はマイルGⅠ3勝のジャンタルマンタル、昨年の覇者でドバイターフ馬ソウルラッシュ、現役マイル女王アスコリピチェーノ、富士S勝ちのガイアフォースなど、春の実績馬＋秋の上がり馬がフルゲートに揃いました。
当記事では、血統×コース適性×レース成績×調教（追い切り）を総合して印を打ち、本命〜相手候補、買い目までを整理していきます。

※本記事は2025年11月22日時点の公開情報（出馬表・過去成績・調教タイム等）をもとに作成しています。

レースのポイント｜京都芝1600m外×マイルGⅠの傾向

• コース形態：3〜4コーナーからのロンスパ＋直線約400m
  京都外回りマイルは、3コーナー手前から緩やかに下っていき、早めにペースが上がりやすいロンスパ戦になりがち。
  単純な瞬発力勝負というより、長くいい脚を使える持続力型が強い舞台です。
• 血統傾向：持続力・パワー型の欧州・中長距離血統に注目
  近年はルーラーシップ産駒ソウルラッシュや、ハービンジャー産駒ナミュールなど、
  「瞬発力＋持続力」を備えた血統が好走。
  スピードだけの短距離血統よりも、中距離もこなせるマイラーに分がある傾向です。
• 今年の流れ：先行勢もタレにくいが、差しも届くバランス型
  ハナ候補はオフトレイル、前受けしたいマジックサンズ、ガイアフォース、ウインマーベルなど。
  極端なハイペースまではいかずとも、平均〜やや速めの流れ＋ロンスパを想定。
  前に行って長く脚を使えるジャンタルマンタルを軸に、差し勢の台頭もケアしたい一戦です。

本命◎ 15 ジャンタルマンタル｜血統・実績・臨戦すべて揃った「春のマイル王」

1番人気ですが、ここはジャンタルマンタル本命で文句なしと判断しました。
2歳時のデイリー杯2歳S・朝日杯FS制覇に続き、3歳春にはNHKマイルC、今年は安田記念まで制してマイルGⅠ3勝。
国内マイルではほぼパーフェクトな成績で、極端なハイペース以外に馬券外に飛ぶ姿が正直想像しづらいです。

血統評価：パレスマリス×インディアマントゥアナ

父は米クラシック血統のパレスマリス（父Curlin系ミスプロ系）、母インディアマントゥアナは米G3勝ち馬で、その父Wilburnもミスプロ系。
米国型のパワー＆スピードに、母系のスタミナが乗った配合で、タフなマイル戦での持続力が最大の武器。
京都の外回りで求められる「長く脚を使う性能」との相性は非常に良いと見ています。

コース・脚質適性：前に行って長く脚を使える万能マイラー

国内マイルは5戦4勝2着1回と崩れ知らず。
先行〜好位から自分で早めに動いて押し切る競馬ができるのがこの馬の強みで、
今年のメンバー構成でも位置取りで大きく不利を受けるイメージは薄いです。
春の安田記念では、タフな展開をねじ伏せての完勝。
京都マイルは初ですが、坂のある東京で結果を出している持続力型だけに、コース替わりも問題ないと見ます。

近走・調教評価：富士Sは「負けて強し」の前哨戦

前走富士Sは、休み明け＋59キロのトップハンデを背負っての2着。
直線では一旦先頭に立つシーンもあり、内容としては完全に「負けて強し」でした。
最終追い切りは栗東坂路で54.1-38.8-11.8前後の時計で、ラストまで余力十分の伸び。
陣営からも「ここまで万全」「春の状態に戻った」といった前向きなコメントが出ており、
叩き2走目で仕上がりは文句なしと判断していいでしょう。

春にNHKマイルC＆安田記念を制した“春のマイル王”が、秋のマイル王もまとめて取りに来ると見て、ここは素直に信頼します。

対抗○ 17 ソウルラッシュ｜昨年の覇者＆ドバイターフ馬、7歳でも衰えなし

昨年のマイルCS勝ち馬にして、今年のドバイターフ勝ち。
7歳ですが、内容を見る限りむしろ今が完成期とも言える充実ぶりで、今年ももちろん主役級の一頭です。

血統評価：ルーラーシップ×エターナルブーケ（父マンハッタンカフェ）

父はルーラーシップ（Kingmambo系キングカメハメハ産駒）、母父はマンハッタンカフェ。
「スタミナとパワーを備えた持続力型」に出やすい配合で、
一度スピードに乗ると最後までラップが落ちにくいタイプです。
改修後の京都芝1600mが求める持続力・パワーと非常に噛み合っており、昨年の勝利も納得の血統背景と言えます。

コース・脚質適性：京都外回りマイルはベスト舞台

昨年のマイルCSでは、外から長く良い脚で差し切り。
4コーナーで少し外を回されながらも、ラストまで脚色が鈍らないロングスパートで完勝しました。
基本的には中団やや後ろからの差し脚質で、今年のメンバー構成でも展開待ちのリスクは多少あるものの、
ロンスパになりやすい京都マイルなら、昨年同様に直線で進路さえあれば突っ込んでこれると見ます。

近走・調教評価：富士Sの“完勝ならずの3着”で人気が程よく落ちるなら逆に狙い目

前走富士Sは、伸び切れずの3着という結果でしたが、
直線でしっかり脚を使っており、内容自体は悲観するものではありません。
ドバイ遠征明けからのローテーションや、展開面を考えると、
「勝ち切れなかったけれど力負けではない3着」と評価してよさそうです。
1週前追い切りでは栗東CWで長めからしっかり負荷をかけて好時計をマークし、
最終追い切りも坂路で終いまでしっかり伸びる動きと、状態はむしろ上向き。
富士Sの“完勝ならず”で人気が程よく落ちるなら、むしろここが買い時と見て対抗○としました。

単穴▲ 5 アスコリピチェーノ｜マイル女王の意地に期待

2歳時に新潟2歳S＆阪神JFを無傷の3連勝で制し、最優秀2歳牝馬。
その後も桜花賞・NHKマイルC2着、4歳春にはヴィクトリアマイル制覇と、マイル路線で常に高いパフォーマンスを続けてきた現役マイル女王です。

血統評価：ダイワメジャー×アスコルティ

父はおなじみダイワメジャー（サンデー×スカーレットブーケ）。
母アスコルティはドバイマジェスティの娘で、米スピード血統と日本のマイル血統がバランス良く噛み合った配合です。
先行して粘るタイプのダイワメジャー産駒の中でも、切れと持続力のバランスが非常に高い一頭と言えます。

コース・脚質適性：一完歩ごとの跳びが大きいワンターン向きマイラー

東京・阪神のマイルGⅠで結果を出してきた通り、コーナーで脚を溜めて直線でスピードに乗せる形がベスト。
今回は初の京都マイルですが、外回り×ワンターンという構造は東京マイルと共通点も多く、
距離・コースともに大きな不安はありません。
ある程度好位〜中団外目で流れに乗れれば、牡馬一線級が相手でも互角以上に戦える力があります。

近走・調教評価：海外遠征の鬱憤晴らしへ

海外遠征では結果が出ませんでしたが、帰国初戦のヴィクトリアマイルで改めて能力を証明。
今回も1週前から意欲的な追い切りをこなし、最終追い切りも反応・フォームともに良好。
仕上がり面に不安はなく、牝馬の利を生かして一撃を狙える状態と見ています。
勝ち切るイメージまでは◎ジャンタルマンタルに譲るものの、逆転候補の筆頭として▲評価。

☆ 6 ガイアフォース｜富士Sの内容優秀、京都マイルで一変も

父キタサンブラック、母父クロフネという配合の中距離〜マイル型。
セントライト記念など中距離で活躍しつつ、近走はマイル路線にシフト。前走富士Sでは鋭い差し脚で勝利し、マイル適性を証明しました。

血統評価：キタサンブラック産駒らしい持続力とパワー

キタサンブラック産駒らしく、長く脚を使える持続力型。
母系にクロフネを持ち、パワー型の底力も十分。
ロンスパになりやすい京都マイルでは、スタミナと持続力を活かして浮上するシーンが十分考えられます。

近走・調教評価：富士S→本番の王道ローテ

富士S勝ちからの直行ローテは、これまでのマイルCSでも王道パターンの一つ。
追い切りでも時計・動きともに高評価の記事が多く、
ここへ向けて仕上がりはかなり良さそうです。
◎○▲に比べるとやや格では劣るものの、展開ひとつでGⅠ初制覇まであっていいと見て、対抗級の☆評価とします。

連下△勢｜一発あるならこのあたり

△ 11 オフトレイル｜スワンSレコード勝ち、平坦京都で再度一発警戒

前哨戦のスワンSをレコード勝ちした上がり馬。
父は欧州マイラーのFarhhで、Kingmambo系×スタミナ型の欧州配合らしい持続力が魅力。
1400m中心の戦歴ですが、スワンSのラップ構成的にはマイルでも通用するタフさを示しており、
平坦京都でハイペース気味に流れれば、前々で運んでそのまま粘り込みというシーンも十分。

△ 14 レーベンスティール｜リアルスティール×トウカイライフ、血統ロマン込みで押さえ

父リアルスティール（ディープインパクト×ラヴズオンリーミー）、母トウカイライフ（父トウカイテイオー）という、
ディープ×ストームキャット×トウカイテイオーの渋い配合。
母トウカイライフは、トウカイテイオー×リアルシャダイの組み合わせで、マイルCSを制したトウカイポイントと同配合という血統ロマンもあります。
実績は中距離寄りですが、全体に軽いフットワークで追走力もあり、ペースが流れてスタミナ比べになれば台頭の余地あり。
GⅠのマイル戦でどこまで通用するか未知数な面も含めて、ロマン込みで押さえておきたい一頭です。

△ 10 ラヴァンダ｜アイルランドTの強烈な末脚は要注意

父シルバーステート、母ゴッドパイレーツ（父ベーカバド）の牝馬。
前走アイルランドトロフィー（東京芝1800m・GⅡ）を差し切り勝ちで重賞初制覇。
上がり3F32秒台という強烈な末脚を見せており、
ロンスパ気味になりつつも最後は一瞬の切れで差し切るタイプ。
マイルへの一気の距離短縮がどう出るかですが、調教評価も非常に高く、勢いと出来の良さで一発警戒です。

△ 4 マジックサンズ｜NHKマイル2着の3歳勢から一頭

父キズナ、母コナブリュワーズ（父キングカメハメハ）で、
「キズナ×キングカメハメハ」という持続力とパワーを併せ持つニックス配合。
2歳時に札幌2歳Sを制し、今春のNHKマイルCで2着と、世代トップクラスのマイル適性を証明しています。
富士Sでは古馬相手に壁へぶつかりましたが、経験値を積んだ今回のGⅠ2戦目で前進があってもおかしくありません。
ペースが流れて差しが決まる馬場・展開なら、3歳の勢いで馬券圏内に飛び込むシーンをケアしておきたいところ。

△ 12 ウインマーベル｜昨年3着のリピーター候補

昨年のマイルCSで10番人気ながら3着と好走した実績馬。
元々はスプリンター寄りですが、京都外回りのマイルでも問題なくこなせることを証明済みです。
先行〜好位からしぶとく脚を使えるタイプで、
今年も内目の枠からロスなく立ち回れれば、人気薄の波乱要員として再度の好走があっても驚けません。

消した人気馬・その他の有力馬について軽く

エルトンバローズは、昨年のマイルCS2着馬で実績は十分ですが、
今年のローテーションと近走内容から、今回はやや評価を下げて「抑え切れずに割り切って消し」という判断にしました。
能力自体は上位互角と見ているので、印から切った馬に来られたら「ごめんなさい」のパターンです。

最終結論・買い目

◎ジャンタルマンタルの軸信頼で、
相手はソウルラッシュ＆アスコリピチェーノを厚め、ガイアフォース以下を手広くというイメージです。

想定する買い方イメージ

• 本線：馬連・ワイド　15−17・5・6
• 押さえ：三連複フォーメーション
  1列目：15
  2列目：17・5・6
  3列目：17・5・6・11・14・10・4・12
• 穴狙い：三連単マルチ 15⇔17・5・6→印各馬

印だけ見ると人気順に近い並びですが、
それだけ一流マイラーが順当に評価されているレースということ。
無理に穴から入るより、ジャンタルマンタルの地力を信じて相手を絞るスタンスでいきます。
秋のマイル王決定戦、あなたはどの馬から勝負しますか？