【エルムステークス2026 最終追い切り診断】S評価はテーオーパスワード!全11頭の仕上がりを徹底分析

調教診断

2026年8月8日(土)、札幌競馬場で行われるエルムステークス(GIII)。

今年は、前走のマリーンステークスを圧勝したウェイワードアクト、連覇を狙うペリエール、アハルテケステークスを4馬身差で制したテーオーパスワード、ダート重賞勝ち馬ルクソールカフェ、地方交流GI級競走を2勝しているナチュラルライズなど、実力馬がそろいました。

今回は、最終追い切りの時計だけでなく、1週前追い切りとのつながり、滞在調整の内容、馬体の張り、折り合い、直線での反応、近走の状態を総合して診断します。

  • 開催日:2026年8月8日(土)
  • 発走時刻:15時25分
  • 舞台:札幌競馬場・ダート1700メートル
  • 条件:3歳以上オープン・別定・GIII
  • 出走頭数:11頭
追い切り診断で注意したいポイント

札幌や函館のダート、函館ウッド、栗東CWでは馬場状態や時計の出方が異なります。そのため、単純に全体時計やラスト1ハロンだけを並べても正確な比較にはなりません。

特に北海道滞在馬は、栗東や美浦で負荷をかけてから現地では軽く整えるパターンも多く、最終追い切りが遅いからといって状態が悪いとは限りません。

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エルムステークス2026 最終追い切り評価一覧

評価 馬名 最終追い切り 診断ポイント
S テーオーパスワード 函館W 5F70.2-12.3 1週前に強い負荷。直前は余力十分
A+ ペリエール 札幌ダ 6F85.4-12.1 動きのバランスが良く連覇へ好状態
A ナチュラルライズ 札幌ダ 6F81.8-11.7 高い能力を示す反応。精神面が鍵
A− ルクソールカフェ 函館ダ 4F55.2-12.1 1週前は優秀。直前の集中力に課題
B+ ウェイワードアクト 函館ダ 4F56.5-12.4 中2週でも活気と馬体を維持
B+ アクションプラン 函館W 5F70.9-12.9 時計以上に身のこなしが良好
B+ ヒルノハンブルク 函館W 5F66.0-12.5 しっかり負荷をかけ上積みに期待
B レヴォントゥレット 函館W 4F55.3-12.6 好調維持。切れより持続力型
B ヴァルツァーシャル 札幌ダ 5F72.8-12.2 軽めでも反応良好。順調な仕上げ
B オメガギネス 函館W 4F59.0-12.8 意図的な軽め調整。休み明けが鍵
B− テーオードレフォン 札幌ダ 6F83.0-12.9 活気はあるが終いの伸びは平凡

評価は最終追い切りを中心とした状態面の診断です。レースでの能力、枠順、展開、斤量、コース適性を含めた最終予想とは異なります。

高評価馬の最終追い切り診断

S
テーオーパスワード
最終追い切り:函館ウッド 5F70.2-54.0-38.8-12.3 馬なり

今回、追い切りから最も高く評価したいのがテーオーパスワードです。

最終追い切り自体は函館ウッドで馬なり。全体時計は目立ちませんが、これは1週前に栗東CWで十分な負荷をかけているためです。

1週前は松山弘平騎手を背に、6ハロン79秒4、ラスト1ハロン11秒1。重い馬場を苦にせず、単走で最後まで力強く伸びました。全体時計と終いの両方が優秀で、心肺機能と脚力を一段階引き上げる内容です。

函館へ移動してからの最終追い切りでは、無理に時計を求めず、前脚を力強くかき込みながらリズム良く走れていました。馬体の張りも良く、後肢の踏み込みにも力があります。

  • 1週前追い切りで強い負荷を消化
  • 最終追い切りでも活気と力強さを維持
  • 前走後の好調を保ったまま北海道へ移動
  • 筋肉量が豊富で札幌のダートにも対応可能

前走のアハルテケステークスは4馬身差の快勝。今回は東京ダート1600メートルから札幌ダート1700メートルへの条件変更となりますが、追い切りを見る限り、状態面に大きな不安はありません。

最終追い切りだけでなく、調整過程全体を含めて完成度の高い仕上がりです。

A+
ペリエール
最終追い切り:札幌ダート 6F85.4-69.0-53.2-39.0-12.1 馬なり

昨年のエルムステークスを制したペリエールは、連覇へ向けて順調な仕上がりです。

1週前追い切りは美浦ウッドで7ハロン96秒4、ラスト1ハロン11秒5。長めから乗りながら、最後まで馬なりの手応えを維持しました。全体を通して体の軸が安定し、左右のバランスも良く見えます。

最終追い切りは札幌ダートで併せ馬。僚馬を追走しながら、直線では持ったままの手応えで併入しました。無理に前へ出ようとせず、相手に合わせる余裕があった点を高く評価できます。

昨年と比較しても、走行時の左右差が小さくなり、フォームの安定感が増しています。強く追わなくてもラスト1ハロン12秒1を記録しており、反応面も良好です。

  • 美浦で長めから十分な負荷を消化
  • 札幌入り後も馬体と動きが安定
  • 直線で手応えに余裕がある
  • 北海道シリーズは函館を含めて3戦3勝

今回は58キロを背負いますが、昨年の勝ち馬であり、札幌ダート1700メートルへの適性は証明済みです。

大きな上積みというより、得意条件に向けて高い水準で状態を整えてきた印象です。

A
ナチュラルライズ
最終追い切り:札幌ダート 6F81.8-66.4-51.8-37.7-11.7 直線強め

最終追い切りの時計だけなら、ナチュラルライズが最も目立つ存在でした。

札幌ダートで僚馬を追走し、直線で強めに促されると一気に加速。ラスト1ハロン11秒7を記録して大きく先着しました。当日の札幌ダートが極端な高速馬場ではなかったことを考えると、時計は優秀です。

前走までの実戦では集中力を欠く場面がありましたが、今回の最終追い切りでは直線に入ってからしっかりとギアを上げ、最後まで走り切りました。札幌のダートが走りやすかった可能性もありますが、能力の高さを改めて示した内容です。

一方で、1週前追い切りでは行きたがる面が強く、頭の位置も安定していませんでした。最終追い切りでも完全に集中できていたとは言い切れず、精神面にはまだ注意が必要です。

  • 最終追い切りの時計と反応は上位
  • 直線で僚馬を大きく突き放した
  • 札幌ダートとの相性は良さそう
  • 折り合いと集中力には課題が残る

今回は59キロを背負うため、状態の良さだけで簡単に押し切れる条件ではありません。ただし、本来の能力を発揮できればGIIIでは上位に入る存在です。

追い切りは高評価ですが、当日の落ち着きと返し馬まで確認したい一頭です。

A−
ルクソールカフェ
最終追い切り:函館ダート 4F55.2-39.8-12.1 馬なり

ルクソールカフェは、身体面の仕上がりと精神面を分けて判断したい一頭です。

1週前追い切りは函館ダートで5ハロン67秒7、ラスト1ハロン11秒6。馬なりのまま強めに追われた僚馬へ先着しており、スピードとパワーの両方を感じさせました。

最終追い切りは3頭併せで、時計を求めず微調整。ラスト1ハロン12秒1でまとめ、身体には余力を残しています。

ただし、直線では頭の位置がやや高く、走りに集中し切れていないように見える場面がありました。身体の張りや脚力は良好でも、折り合いや気持ちの面が実戦でどう出るかは注意が必要です。

  • 1週前追い切りの動きと時計は優秀
  • ダートへ戻る点は明確なプラス
  • 筋肉の張りと推進力は良好
  • 直前は頭の高さと集中力が気になる

前走の安田記念は芝への挑戦で11着。今回は重賞を勝っているダートへ戻ります。全兄カフェファラオという血統背景からも、ダートでの能力は高く評価できます。

身体の状態は良好ですが、追い切りで見せた精神面の不安から評価はA−としました。

B+
ウェイワードアクト
最終追い切り:函館ダート 4F56.5-40.5-12.4 馬なり

前走のマリーンステークスを3馬身半差で圧勝したウェイワードアクトは、中2週のため軽めの調整となりました。

函館ダートで僚馬を追走し、馬なりのまま併入。時計は強調できませんが、直線で相手が並びかけると自ら反応しており、気持ちの入り方は良好です。

前走後も北海道に滞在しているため、長距離輸送の負担がありません。馬体のボリュームも維持できており、前走の疲れを感じさせない点は好材料です。

ただし、前走はマイペースの逃げから後続を完封した内容でした。今回はナチュラルライズやテーオーパスワードなど、前めで運べる有力馬もいるため、同じ形に持ち込めるとは限りません。

  • 中2週でも馬体の張りを維持
  • 僚馬が並ぶと自ら反応した
  • 函館滞在で輸送負担が少ない
  • 前走ほど楽に先手を取れるかが鍵

大きな上積みはなくても、前走の好状態を維持できています。

その他の出走馬 最終追い切り診断

B+
アクションプラン
最終追い切り:函館ウッド 5F70.9-55.4-40.8-12.9 馬なり

アクションプランは、時計よりも身のこなしを評価したい追い切りでした。

函館ウッドで僚馬を追走し、馬なりのまま併入。全体時計もラスト1ハロンも目立ちませんが、道中は一定のリズムを保ち、後肢を深く踏み込んで走れていました。

1週前追い切りでも馬なりながら推進力があり、フォームは安定。前走の平安ステークスでは14着に大敗していますが、追い切りから大きなダメージや調子落ちは感じられません。

マーチステークス2着時のように好位で流れに乗れれば、巻き返す余地はあります。

  • 後肢の踏み込みが深い
  • 馬体の動きに柔らかさがある
  • 時計を出さなくても余裕を感じる
  • 前走大敗から精神面を立て直せるかが鍵

人気が下がるようなら、追い切り面から見直す余地のある一頭です。

B+
ヒルノハンブルク
最終追い切り:函館ウッド 5F66.0-52.1-38.3-12.5 一杯

ヒルノハンブルクは、中2週ながらしっかりと負荷をかけてきました。

僚馬を大きく追走し、5ハロン66秒0で併入。序盤から推進力があり、一杯に追われながら最後まで集中して走れています。

直線で追い出されてからの伸びは想像ほど鋭くありませんでしたが、もともと瞬間的な切れよりも、長く脚を使うタイプです。最終追い切りで負荷をかけたことが、レース当日の上積みにつながる可能性があります。

大沼ステークス、マリーンステークスで連続3着。函館ダート1700メートルで安定しており、北海道の小回り適性は高いと判断できます。

  • 中2週でも攻めた調整
  • 道中の推進力は良好
  • 北海道のダート1700メートルで安定
  • 追い切り後の馬体回復を確認したい

最終追い切りで一杯に追われたため、当日の馬体重が大きく減っていないか確認したいところです。

B
レヴォントゥレット
最終追い切り:函館ウッド 4F55.3-39.9-12.6 一杯

レヴォントゥレットは、前走のマリーンステークス2着時の好調を維持しています。

最終追い切りでは僚馬より先行し、直線で一杯に追われて半馬身ほど先着。加速するまでに少し時間はかかりましたが、最後まで長く脚を伸ばしました。

キレ味よりも持続力を生かすタイプであり、追い切りの動きも本馬らしい内容です。中2週でも馬体はまとまり、疲れを強く感じさせません。

大沼ステークスとマリーンステークスで連続2着。前走でウェイワードアクトには離されましたが、北海道の1700メートルでは安定しています。

  • 中2週でも馬体を維持
  • 長く脚を使う本馬らしい動き
  • 北海道で連続2着の安定感
  • 瞬発力勝負より消耗戦が理想

大きく状態が上向いた印象ではありませんが、現状の力を発揮できる仕上がりです。

B
ヴァルツァーシャル
最終追い切り:札幌ダート 5F72.8-56.4-41.3-12.2 馬なり

ヴァルツァーシャルは、札幌ダートで斎藤新騎手が騎乗して単走。馬なりのままラスト1ハロン12秒2でまとめました。

全体時計は遅めですが、美浦で必要な負荷をかけてから札幌へ移動しており、最終追い切りは反応を確かめる程度の内容です。

道中は落ち着いて走り、直線での反応も良好。7歳馬ですが、動きに硬さや衰えは目立ちません。前走の平安ステークスでは後方から追い込んで2着に入っており、現在の充実度は高いとみてよいでしょう。

  • 札幌入り後も落ち着きがある
  • 軽めでも直線の反応は良好
  • 前走の平安ステークスで2着
  • 展開に左右されやすい脚質

状態面に不安はありませんが、小回りの札幌で後方から差し切るには展開の助けが必要です。

B
オメガギネス
最終追い切り:函館ウッド 4F59.0-42.3-12.8 馬なり

オメガギネスは約4か月半ぶりの実戦。最終追い切りは安田翔伍調教師が騎乗し、あえて時計を出さない軽めの内容となりました。

もともと気持ちが入りやすいタイプであり、直前に強く追って興奮させないことを優先した調整です。したがって、時計だけを見て評価を下げる必要はありません。

ただし、直線での手前替えに少し時間がかかり、動きに休み明けらしさが残っていました。馬体に太さは目立たないものの、絶好調時と比べると反応面には物足りなさがあります。

  • 気性を考慮した意図的な軽め調整
  • 馬体に大きな太さはない
  • 手前替えと反応には休み明け感
  • 能力は重賞でも上位

フェブラリーステークス5着など能力は高く、地力で好走しても不思議ではありません。ただし、追い切りだけで積極的に評価を上げる内容ではありませんでした。

B−
テーオードレフォン
最終追い切り:札幌ダート 6F83.0-68.2-53.1-39.0-12.9 直線強め

テーオードレフォンは札幌ダートで単走。直線で強めに追われ、6ハロン83秒0でまとめました。

序盤から四肢を機敏に動かし、活気のある走りを見せています。フォームにも大きな無駄はなく、この馬なりに体調は整っています。

一方で、直線強めの内容に対してラスト1ハロン12秒9。乾いた札幌ダートだった点を考慮しても、終いの伸びにはもう少し鋭さが欲しかったところです。

函館で2戦を消化した後の中2週で、上積みよりも状態維持を目的とした調整と考えられます。

  • 道中の活気と推進力はある
  • フォームに大きな乱れはない
  • 終いの反応はやや平凡
  • 近走内容からも強調材料は少ない

北海道のダート経験は豊富ですが、今回のメンバーを相手に一変するには展開や馬場の助けが必要です。

追い切りから見た注目馬3頭

1位 テーオーパスワード

1週前に栗東CWで6ハロン79秒4、ラスト1ハロン11秒1。最終追い切りでは余力を残して北海道の環境に対応しました。負荷と調整のバランスが最も良く、仕上がりの完成度を高く評価します。

2位 ペリエール

長めから乗られた1週前追い切りと、札幌で余裕を残した最終追い切りが好内容。昨年より走りのバランスが整い、得意の北海道シリーズで連覇を狙える状態です。

3位 ナチュラルライズ

札幌ダートで6ハロン81秒8、ラスト1ハロン11秒7。直線で見せた加速力は出走馬の中でも上位です。ただし、59キロと精神面を考慮し、総合評価では3番手としました。

追い切り評価とレース傾向を組み合わせる

JRAが公表している過去10年のデータでは、4歳馬と5歳馬が優勢です。今年の出走馬では、テーオーパスワード、ナチュラルライズ、ルクソールカフェ、ヒルノハンブルク、レヴォントゥレットが該当します。

また、近年のエルムステークスは、同じ年に函館で連対していた馬の活躍が目立ちます。今年はマリーンステークス1着のウェイワードアクト、2着レヴォントゥレットが該当します。

追い切り評価だけならテーオーパスワードが最上位ですが、札幌ダート1700メートルへの適性や展開まで考えると、ウェイワードアクト、ペリエール、レヴォントゥレットも軽視できません。

調教から読み取れる今回の構図

仕上がりの完成度:テーオーパスワード、ペリエール

時計と反応の鋭さ:ナチュラルライズ

前走の好調維持:ウェイワードアクト、レヴォントゥレット

人気次第で見直したい馬:アクションプラン、ヒルノハンブルク

能力は高いが状態確認が必要:ルクソールカフェ、オメガギネス

まとめ

2026年のエルムステークスは、近走の勢いがある馬と、重賞・GI級競走で実績を残してきた馬がぶつかる好メンバーとなりました。

最終追い切り診断では、1週前に栗東CWで強い負荷をかけ、函館入り後も力強い動きを維持したテーオーパスワードをS評価とします。

続くのは、札幌で余裕のある動きを見せたペリエールと、最終追い切りで抜群の時計を記録したナチュラルライズです。

ルクソールカフェは身体面の状態こそ良好ですが、折り合いと集中力がポイント。ウェイワードアクトは前走の好状態を維持しており、展開を味方につければ重賞でも十分に通用するでしょう。

追い切りは馬の状態を判断する重要な材料ですが、最終的には枠順、当日の馬場状態、パドック、展開を合わせて判断する必要があります。

追い切り評価上位の馬をそのまま本命にするのではなく、それぞれの状態とレース条件がかみ合うかを確認して最終予想へつなげたい一戦です。

※出走馬、負担重量、近走成績、追い切り時計、関係者コメントは、2026年8月7日朝時点のJRA公式情報および公開されている競馬報道を基に整理しています。追い切り評価は当ブログ独自の見解です。

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