秋の短距離王決定戦・スプリンターズステークス。
今回は出走予定馬の馬体写真を見ながら、
中山芝1200mに向きそうな体型なのか、現在の仕上がりはどう見えるのかをチェックしていきます。
短距離GⅠらしく筋肉量の豊富な馬が揃っており、
「この馬は明らかに良くない」と感じる馬がほとんどいません。
そのため今回は単純な筋肉量だけではなく、
前後のバランス、胸の深さ、腹袋、トモの容量、重心、馬体の張りや皮膚感
まで含めて比較しました。
スプリンターズSで注目したい馬体のポイント
1200mのスプリント戦では、瞬間的にトップスピードへ入る能力と、
そのスピードを最後まで維持するパワーが必要になります。
特に中山芝1200mは最後に坂も待っています。
単純に細身で軽い馬よりも、ある程度の筋肉量を備え、
最後まで踏ん張れる後躯を持つ馬を評価したいところです。
- 肩・胸前の筋肉量
- トモの容量と丸み
- 前後の馬体バランス
- 胴の詰まりと重心
- 腹袋の大きさ
- 余分な肉がなく輪郭が明瞭か
- 皮膚が薄く見え、張りが感じられるか
ただし、短距離馬は元々筋肉量が多いため、
「筋肉隆々だから高評価」というだけでは差がつきません。
今回のメンバーは特にその傾向が強く、かなり甲乙つけ難い顔ぶれです。
馬体評価一覧
| 馬名 | 評価 | ひと言 |
|---|---|---|
| パンジャタワー | S | 筋肉量と全身バランスが高水準 |
| フリッカージャブ | A+ | 今回屈指のパワフルな馬体 |
| ジューンブレア | A+ | 無駄の少ないスプリント体型 |
| レッドモンレーヴ | A+ | 輪郭がシャープで皮膚感も良好 |
| ママコチャ | A+ | 完成度の高い好バランス |
| ルガル | A | 大型馬らしい迫力と容量 |
| ピューロマジック | A | コンパクトなスプリンター型 |
| レイピア | A | 大型でも重苦しさがない |
| ワールズエンド | A | 470kgでも十分な筋肉量 |
| サウンドモリアーナ | A | コンパクトでまとまり良好 |
| エーティーマクフィ | A- | クセの少ないバランス型 |
| ウインカーネリアン | A- | 豊富な筋肉量を維持 |
| スターアニス | B+ | 悪くないが比較するとやや軽め |
※評価は掲載された馬体写真から受ける印象によるものです。
撮影条件や光の当たり方によって筋肉の張り、皮膚感などの見え方は変わるため、
最終的な状態判断は当日の馬体重やパドックも合わせて確認したいところです。
特に目についたのはパンジャタワー
494kgの馬体ですが、数字以上の迫力があります。
肩周り、胸の深さ、腹袋、トモの容量がしっかりしており、
どこか一部分だけが発達しているのではなく、
全身にバランス良く筋肉が付いているのが特徴です。
大型のスプリンターは筋肉量が多い一方、
馬体が重たく見えるケースもあります。
しかしパンジャタワーには、それほど鈍重な印象がありません。
胸前には十分な厚みがありながら、腹回りにも容量があります。
さらに後躯もしっかりしており、
前だけで走る体型ではありません。
フリッカージャブも相当に迫力がありますが、
筋肉量と全身のまとまりを合わせて評価すると、
パンジャタワーを今回の1位に取りたいというのが馬体写真からの印象です。
パンジャタワー 評価S
S
今回の中でも特に完成度の高い馬体です。
胸が深く、肩周りの筋肉も十分。
腹袋も大きく、トモにはしっかりと丸みがあります。
494kgというサイズ以上に大きく見えますが、
極端に重苦しく見えないところも好印象。
短距離馬らしいパワーを持ちながら、
全体のバランスを崩していない点を高く評価しました。
フリッカージャブ 評価A+
A+
写真を見た瞬間に筋肉量が目につく一頭です。
首は短めで太く、肩周りから胸前にはかなり厚みがあります。
506kgの馬体は迫力十分。
典型的なパワースプリンターらしい体つきです。
パンジャタワーとの比較では、こちらの方がやや前躯の力強さが目立つ印象。
単純な筋肉量なら今回トップクラスでしょう。
ジューンブレア 評価A+
A+
484kgですが非常に中身が詰まって見えます。
胸前は厚く、腹回りにも十分な容量があり、
トモの筋肉量もしっかりしています。
大型馬ほどゴツくありませんが、
それだけにスピードを出すための軽さも感じられる馬体。
パワーと機動力のバランスという意味では、
今回かなり魅力的な一頭です。
レッドモンレーヴ 評価A+
A+
512kgの大型馬ですが、馬体の輪郭がシャープに見えます。
筋肉量そのものも十分ですが、
この馬で特に目につくのは余分な肉を感じさせにくい皮膚感です。
首から肩、胴、トモへのラインも滑らかで、
大型馬らしい力強さと伸びやかさを併せ持っています。
典型的な胴詰まりの短距離馬とは少し違いますが、
仕上がり感という点では上位に置きたい馬体です。
ママコチャ 評価A+
A+
502kgの馬体には十分な迫力があります。
胸前、肩、腹袋、トモと、スプリンターに求めたい部分が
総じて高い水準にあります。
突出してどこか一部分だけが目立つというより、
全身の完成度が高いタイプです。
大きな弱点を探しにくく、
今回も馬体だけなら上位グループに入れたい一頭です。
A評価組もほとんど差がない
ここからはA評価としましたが、
今回についてはA+組との差は決して大きくありません。
短距離GⅠだけあって筋肉量のある馬が揃っており、
写真だけなら「この馬も良い」「こちらも良い」と感じる馬ばかり。
無理に優劣を付ける必要はないメンバーだと思います。
ルガル 評価A
A
528kgと今回でも屈指の大型馬。
首から肩、胸、腹回り、トモまで全身に厚みがあります。
特に大型馬らしい容量はかなりのもの。
これだけ筋肉量がありながら、
前後のバランスが大きく崩れていないのも良いところです。
写真だけでは非常に立派。
あとは当日に重さを感じさせない状態なら、さらに評価できます。
ピューロマジック 評価A
A
460kgと今回では比較的コンパクトですが、
馬体はしっかりまとまっています。
胴は比較的詰まり、重心も低め。
後躯には十分な筋肉量があります。
大型馬のような圧倒的な迫力はないものの、
スプリント戦に必要なスピードを感じさせる馬体です。
レイピア 評価A
A
508kgありますが、数字ほど重たく見えません。
大きなフレームに必要な筋肉が無理なく付いている印象です。
肩、腹回り、後躯のバランスも良く、
極端な短距離専用体型というよりは
大型馬ながら動きやすそうな体型に見えます。
迫力だけなら上位勢に譲りますが、
非常に整った馬体です。
ワールズエンド 評価A
A
470kg前後ですが、それ以上の筋肉量を感じさせます。
首は太く、胸前にも厚みがあり、
後躯にも十分な容量があります。
大型馬と並べても大きく見劣りしない体つき。
コンパクトな馬体に必要なパワーが詰まっている印象です。
サウンドモリアーナ 評価A
A
454kgと大きくありませんが、
前後のまとまりが良く、トモにも丸みがあります。
大型パワー型とは違い、
コンパクトな馬体を生かしてテンポ良く走れそうなタイプ。
短距離馬として必要な部分は十分に備えており、
サイズだけで評価を下げる必要はありません。
エーティーマクフィ 評価A-
A-
482kgで全体のバランスが整っています。
肩周り、胸前、トモにも十分な筋肉があります。
極端な胴詰まりではなく、
純粋な1200m専用タイプというより万能型の印象。
派手さはありませんが、
大きなマイナスを探しにくい馬体です。
ウインカーネリアン 評価A-
A-
514kgの大型馬らしく、胸前から肩、
そしてトモまで筋肉量があります。
胴にはある程度の長さがあり、
典型的な短距離専用馬という体型ではありません。
それでも全身の張りは十分で、
馬体だけなら大きく評価を下げる材料はありません。
スターアニス 評価B+
B+
480kgあり、トモにはしっかり筋肉があります。
決して悪い馬体ではありません。
ただ今回のメンバーは胸前や肩周りに非常に厚みのある馬が多く、
比較すると少しスラッと見えます。
B+としたのはあくまで今回のメンバー内での相対評価。
馬体そのものに大きなマイナスがあるという意味ではありません。
今回は「筋肉量」だけでは差がつかない
13頭を見比べて改めて感じるのは、
スプリンターズステークスに出てくる馬は、
やはりどの馬も筋肉量が豊富だということです。
フリッカージャブ、パンジャタワー、ルガルなどは、
写真を見ただけでも「スプリンターらしい」と感じさせる迫力があります。
しかし、筋肉量だけで順位を決めてしまうと、
ほぼ全頭が高評価になってしまいます。
そこで今回、上位馬については
筋肉量に加えて前後のバランス、余分な肉の少なさ、
トモの容量、皮膚感まで見て評価しました。
皮膚が薄く見える馬にも注目
馬体写真を見る際に、もう一つ注目したいのが皮膚感です。
仕上がっている馬は筋肉の輪郭がはっきりして、
全体がシャープに見えることがあります。
今回ならレッドモンレーヴは、その印象が比較的強い一頭です。
ただし皮膚の薄さは、光の当たり方や毛色、
撮影された時間によっても見え方が変わります。
そのため、
「皮膚が薄く見える=絶好調」と単純に断定するのではなく、
筋肉の張りや全身の輪郭と合わせて判断したいところです。
今回の馬体BEST5
筋肉量、胸の深さ、腹袋、トモ、全身バランスまで高水準。
今回最も目についた馬体です。
上位グループ フリッカージャブ
今回屈指の筋肉量。いかにも短距離馬らしいパワフルな体つき。
上位グループ ジューンブレア
484kgの馬体に必要な筋肉が凝縮。パワーと軽さのバランスが良好。
上位グループ レッドモンレーヴ
大型馬ながら輪郭がシャープ。皮膚感を含めた仕上がりの良さが印象的。
上位グループ ママコチャ
胸前からトモまで非常に高いレベルでまとまった完成度の高い馬体。
今回は2位から5位を無理に順位付けしませんでした。
それくらい上位馬は甲乙つけ難いです。
ルガル、レイピア、ワールズエンドなども十分に良く見え、
写真だけで大きな差をつけるのは難しいメンバーでした。
まとめ|今年は「悪く見える馬」がほとんどいない
今回のスプリンターズステークスの馬体診断は、
近年でもかなり難しい部類ではないでしょうか。
短距離GⅠらしく筋肉量の豊富な馬ばかりで、
全体的に非常によく見えます。
中でも迫力という点ではフリッカージャブが目につき、
完成度まで含めればパンジャタワーを最上位に取りました。
一方、ジューンブレア、ママコチャ、
レッドモンレーヴなどにも大きな減点材料はなく、
上位勢との差はわずかです。
- 馬体1位はパンジャタワー
- 筋肉量の迫力ならフリッカージャブもトップクラス
- ジューンブレアはパワーと軽さのバランスが良い
- レッドモンレーヴはシャープな輪郭が印象的
- ママコチャは非常に完成度が高い
- A評価組にも大きな差はない
- 今年は全体的に好馬体が揃った印象
もちろん馬体だけでレースの着順が決まるわけではありません。
近走内容、能力、展開、枠順、馬場状態、追い切りなども合わせて
最終予想を組み立てていきたいと思います。
枠順確定後、そして最終追い切りまで確認したうえで、
改めてスプリンターズステークスの最終予想を公開予定です。
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